xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏が2023年3月9日に米国のネバダ州で設立 したAIスタートアップ(新興企業)です。
同年7月12日に設立が正式発表されました 。2026年5月6日に、SpaceXのAI部門であるSpaceXAIに統合され、独立した会社としての形態を終了する予定であるとマスク氏によって明かされました。
当初はマスク氏が他に運営するTeslaやX(Twitter)とは独立した会社 でしたが、現在はSNS「X」を運営するX Corp.と共に持株会社xAI Holdings の傘下となっており、xAIとXは密接に関係しています。
つまり、以下のような構造になっているという事です。
報道などでは、中間持ち株会社のxAI Holdingsの存在を省略し、「SpaceX > xAI > X」という構造で言及される事も多いです。
また、今後はSpaceXに統合され、SpaceXのAI部門「SpaceXAI」となる予定 です。
社長はSpaceXのStarlink部門 で上級副社長を務めたマイケル・ニコルズ (Michael Nicolls)。
製品・サービス
xAIが開発・提供するサービスには以下のようなものがあります。
xAI for Government
xAI for Government は、米国の連邦政府、州政府、地方自治体におけるエンタープライズユースケース向けに設計されたAIプラットフォームです。
このプラットフォームは、xAIの業界をリードするAIモデル、エージェントツール、リサーチプラットフォーム、APIへのアクセスを提供します。
かつては「Grok for Government」と呼ばれていました。
xAIの歴史
2023年4月、ネバダ州で「X.AI Corp.」を設立したと報じられる 。
7月12日、イーロン・マスク氏は自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し 、xAIの設立を正式に発表しました 。創業メンバーはマスク氏を含め12人で、Google DeepMind、OpenAI、Google Research、マイクロソフト・リサーチ、テスラ等での経歴を持つ人材が集まっている 。
また、マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べています 。
2023年11月4日に、独自の言語モデルである「Grok」を発表しました 。
2024年
2024年3月11日にGrokについて、マスク氏は「今週、オープンソース化します」と発言しました 。その後、3月17日にGrokがオープンソース化されました。
2024年5月26日、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したとブログで発表 。主要投資家にValor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal、Kingdom Holdingなど。
6月5日、テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所が、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表 。
9月2日、AI学習用のコンピュータークラスタ「Colossus 」を稼働開始したとイーロン・マスク氏がXで発表 。
12月6日ごろからXの無料ユーザーにもGrokを提供開始 。
12月23日、シリーズCラウンドで60億ドル(約9420億円)調達したと発表 。この資金調達ラウンドでは、Andreessen HorowitzやBlackRock、Sequoia Capitalなどの投資会社に加え、戦略的投資家としてNVIDIAとAMDも参加しました。
2025年
1月9日、米国など一部の国で、Grokのスタンドアローンアプリ を提供開始 。
1月19日に、日本でもGrokの独立したアプリを公開 。
2月18日、「Grok 3」を発表 。
2月20日、「Grok 3」がXで利用できるようになったと発表 。
2月22日ごろから、Grokのロゴが変更される 。
3月18日、テキストから動画を生成する高度な動画生成モデルを開発しているAIスタートアップ「Hotshot」を買収 。この買収に関して、マスク氏は「クールなビデオAIが間もなく登場する!」とXにポストしました 。
3月29日、新たにxAI Holdingsが設立され 、SNS「X」を運営するX Corp.と共に同社の傘下になる事が発表された。
4月17日、Grokにメモリ機能が搭載され、おすすめやアドバイスを求めると、パーソナライズされた回答が得られるようになる。
5月19日、MicrosoftのAzure AI FoundryでGrok 3の一般利用が可能になった。同日に開催されたイベント「Microsoft Build」で発表された 。この動きについては5月2日にThe Vergeが報じていた 。
5月23日、マスク氏が率いるDOGE(政府効率化省)のメンバーが、Grokを利用して政府が保有する機密データの分析を行っている事が報じられる 。
6月5日、米テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所は、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表 。
6月30日、100億ドル(約1兆4300億円)を調達したと公表 。半分は社債の発行や借り入れ、もう半分は株式発行によるもの。
7月4日のアップデートで、Grokが反ユダヤ的な主張を行ったり、「メカ・ヒトラー」を自称して話題になる 。
7月9日、Grok 4を公開 。
7月15日、米国防総省とAI開発において最大2億ドルの契約を結び 、「Grok for Government」を提供することを発表 。
8月19日、AIチャットアプリ「Grok」をアップデートし、「コンパニオンモード」のキャラクターに新衣装を追加した 。
10月27日、Grokを活用した独自の百科事典サービス「Grokipedia 」を公開 。
11月17日、Grok 4.1 を公開 。
11月20日に新しいAIモデル「Grok 4.1 Fast」と開発者がAIエージェントを構築するための「Agent Tools API」を発表 。
12月15日、トランプ政権が、2年間にわたって参加者を連邦政府で雇用し、その経験を通じて、将来的に民間企業での仕事につながる機会を提供するプログラム「USテックフォース(United States Tech Force)」の立ち上げを発表 。xAIはこのプログラムにおいて政府と連携するテック企業の1社。
12月18日、科学的発見のためにAI活用を促進する米エネルギー省の「ジェネシス・ミッション」 に参加する事が発表される。
12月22日、xAIの人工知能システム(Grokファミリーのモデルを搭載)を米戦争省のAIプラットフォーム「GenAI.mil」 に組み込む契約を発表 。
2026年
1月6日、シリーズE資金調達ラウンド で200億ドル(約3兆1400億円)の資金を確保したと発表 。
1月28日、TeslaがxAIに約20億ドル(約3100億円) を投資すると発表 。
2月2日、イーロン・マスク氏が経営するSpaceXに買収される 。動画生成AI「Grok Imagine 1.0」をリリース 。
2月10日、全社ミーティングを開催し、xAIの新たな組織体制を発表 。
2月18日、イーロン・マスク氏が「Grok 4.2」のパブリックベータ版が利用可能になったことを明かしました 。
3月12日、Ask Grok(「@grok」とメンションすることで、生成AI「Grok」に質問や投稿のファクトチェックを依頼できるXの機能)が有料会員限定に変更 。
3月21日、TeslaおよびSpaceXと共同で次世代半導体工場「Terafab 」を構築する構想を発表 。
4月22日、AIコーディングツール「Cursor」を開発するAnysphereとの提携を発表 。2026年後半に600億ドルでCursorを買収する権利も獲得 。
5月6日、xAIが親会社であるSpaceXのAI部門SpaceXAIに統合されるとマスク氏がXに投稿 。
5月15日、コーディングエージェントCLI「Grok Build」の初期ベータ版をリリース 。
5月26日、コーディングに特化したAIエージェント「Grok Build」早期ベータ版を公開 。