【SPCX】SpaceX(スペースX)

SpaceX(スペースX)はイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業。

傘下に衛星インターネット「Starlink」、生成AI「Grok」、SNS「X」、AIコーディングツール「Cursor」など。

会社名 SpaceX(スペース エックス)
正式名称 Space Exploration Technologies Corp.
ティッカー Nasdaq: SPCX
分野 宇宙開発、AI
製品 Falcon、Dragon、Starlink、Grok、X、Cursor
投資情報 Yahoo!ファイナンスみんかぶ株探

6月12日にNasdaqでIPO(上場)
ティッカーシンボルは$SPCX。時価総額は約2兆ドル(約320兆円)に達しました
同社の株を38%保有するマスク氏は世界初のトリリオネア(総資産1兆ドル超)と認定された

7月7日にNasdaq100に採用
Nasdaq100は、Nasdaq市場に上場している銘柄のうち、金融セクターを除く時価総額上位100社で構成される株価指数です。
SpaceXは6月12日の上場からわずか4週間足らずでNasdaq100指数の構成銘柄に採用されました


SpaceXのIPOで大きな利益を得る可能性のある2銘柄

  • Alphabet(Google):2015年、SpaceXに9億ドル投資
  • NVIDIA:SpaceXは同社製GPUを大量に購入する顧客
公式サイト SpaceX
SNS X @SpaceX

NVIDIAを中心としたAIディール

画像:Bloomberg

*xAIは2026年2、SpaceXに買収されました。GoogleはOpenAIにクラウドサービスを提供していますが、株式出資はしていない

マグニフィセントセブンのAI投資

OpenAIとAnthropicの両方に出資している企業:マグ7の内、Amazon.com、Microsoft、そしてNVIDIAが両社に出資をしています(Bloomberg)。

OpenAI Anthropic xAI
Apple
Amazon.com
Alphabet
Meta
Microsoft
Tesla
NVIDIA

〇=出資、投資 △=間接的な出資、投資

SpaceX、AI新興企業Cursorと提携。同社を600億ドルで買収する権利も取得

2026年6月17日追記:SpaceXが「Cursor」を開発するAnysphereを600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表しました。買収完了は2026年第3四半期(7月~9月)を見込んでいます

(2026年4月22日)

イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業のSpaceXは、AIコーディングのスタートアップであるCursorとの提携を発表しました

※Cursorの運営会社はAnysphereですが、本記事では公式発表に倣い「Cursor」と表記しています。

この提携により、CursorはSpaceX傘下のxAIが所有するスーパーコンピューター「Colossus」を使い、AIモデル開発を加速させます。

さらに、SpaceXは、2026年後半にCursorを600億ドル(約9兆5600億円)で買収するか、Cursorに100億ドル(約1兆6000億円)を支払う事で合意しています

Bloombergによると、100億ドルは取引が成立しなかった場合の違約金とのこと。

Cursorにとっては、成功すれば600億ドルで売却、失敗しても100億ドルが得られるかなり美味しい提携です。

一方で、SpaceXにとっては、成功すれば強力なコーディング能力を持つAIをIPO前に自社のポートフォリオに組み込むことができますが、破談となれば100億ドルを失うリスクがあります。

提携の背景:両社の強みと弱点

では、なぜ両社は提携したのでしょうか。その背景には、両社の強みと弱点が深く関係しています。

CursorはコーディングAIの分野で評価されているものの、AIモデル開発に必要な計算資源の不足が課題でした。

一方、SpaceX傘下のxAIはColossusという強力な計算資源を持つものの、Grokのコーディング能力の低さが弱点でした。

この提携は、両社の強みが互いの弱点を補い合う関係といえます。

ライバルも得をするCursorの買収

SpaceXによるCursorの買収が成立した場合、Cursorの投資家も当然利益を得るでしょう。

興味深いのは、Cursorの投資家にはNVIDIAやGoogle、OpenAIなどが名を連ねている事です

Gemini(Google)やCodex(OpenAI)など、Cursorのライバルであっても、この提携は出資者として利益を得られる可能性が高いということです。

仮に買収が破談となっても、100億ドルの違約金がCursorに入るため、投資家にとってはどちらに転んでも悪くない構造です。

Terafabとは?イーロン・マスク率いる次世代半導体工場

Terafab(テラファブ)はAI用の半導体を製造する予定の次世代半導体工場です。

TeslaとSpaceXおよび傘下のxAI、三社の共同プロジェクトです。

公式サイト:Terafab

Terafabとは?

Terafabは半導体製造施設を建設・運営する計画およびその工場の事です。

テキサス州オースティンに建設し、TeslaとSpaceXが共同運営する予定です。

この施設では、ロジック半導体、メモリ、最先端のパッケージング工程を単一の施設内に統合する計画となっています

Terafabは顧客向け製造を行うファウンドリーではなく、自社(SpaceXとTesla)で必要とするロボット工学や人工知能(AI)、宇宙データセンター向けの半導体製造を目的としています

具体的には、Teslaの人型ロボット「Optimus」や完全自動運転システム(FSD)、自動運転タクシー「Cybercab」、スーパーコンピューター「Dojo」などに用いられる予定です

また、宇宙環境向けに熱設計を最適化した宇宙環境向けチップ「D3」も生産していく計画とのこと。

イーロン・マスク氏は外部ファウンドリーから調達するだけでは、必要量が確保出来ないとの見方を示しており、自社で半導体製造を行うことを目指しています

テラファブを建設するか、半導体を入手できないかのどちらかだ。われわれは半導体を必要としているため、テラファブの建設に踏み切る

出典:イーロン・マスク

世界最大の半導体受託生産企業である台湾積体電路製造(TSMC)に匹敵する規模での製造を構想しています

同氏が経営するSpaceXxAI、Teslaの3社による共同プロジェクトで、パートナーとしてIntelが参画し半導体開発に取り組む方針示しています

余談ですが、台湾の半導体大手である TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)は自社の工場を「Gigafab(ギガファブ)」と呼んでいます

Terafabの建設

Terafabはテキサス州オースティンに先端技術ファブが建設される予定ですが、グライムズ郡に建設されるという報道もあります

初期の投資額は550億ドル(約8兆6000億円)ですが、追加的な段階の建設も完了すれば、投資総額は1190億ドル(約18兆円余り)に上ると試算されているとのこと。

Terafabの歴史

2026年1月28日、イーロン・マスク氏が半導体製造のため「Terafab」と呼ばれる施設を自前で建設・運営する必要があるとの考えを示した

3月21日、イーロン・マスク氏が構想を正式に発表

4月7日、IntelがTerafabに参加することを発表

4月23日、マスク氏がTeslaの2026年第1四半期決算報告会の中で、Terafabのチップ製造にIntelの14Aプロセスを採用する計画を進めていることを明らかにした

Grok(グロック)

Grok(グロック)は、xAIが開発するAIモデルです。

名前 Grok
読み グロック
タイプ 生成AI
開発 xAISpaceX
ウェブサイト grok.com

Grokを開発しているxAIは、「Grok は『銀河ヒッチハイク・ガイド』をモデルにした AI」であるとXのポストで説明しています。

Grokは「銀河ヒッチハイク・ガイド」をモデルにした AI であり、ほとんどすべての質問に答えられるように設計されており、さらに難しいことに、どのような質問をすればよいかを提案することさえできます。

出典:xAI / X

GrokのURLは当初 grok.x.ai でしたが、xAIはドメイン Grok.com を購入し、2025年1月ごろから grok.com で運用されるようになりました。

また、SNSのX上でも利用する事ができます。Grokは当初、Xの有料プランであるX Premiumに加入しているユーザーしか使えませんでしたが、2024年12月6日から誰でもXのウェブサイトやアプリから無料でGrokを利用することができるようになりました

AIチャットの「Grok」だけでなく、以下のようなファミリーが存在します。

  • 音声エージェント「Grok Voice」
  • 画像や動画を生成できる「Grok Imagine
  • コーディングエージェントCLI「Grok Build

イーロン・マスク率いるSpaceXが、xAIやTeslaと合併協議、IPOに先立つ動き

(2026年1月30日)

IPOを控えるイーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceXは、同じく同氏が率いるAIスタートアップのxAIとの合併を検討しています

また、Bloombergの報道によれば、EVメーカーのTesla(こちらもマスク氏がCEOを務めている)と合併する可能性もあるとのこと。

イゴール・バブシュキン(xAIの共同創業者)

イゴール・バブシュキン(Igor Babuschkin)はロシア系アメリカ人のAI研究者。

2023年にイーロン・マスクらと共にxAIを共同創業。

2025年8月14日にxAIを退社。AIの安全性研究を支援し、人類の発展と宇宙の謎の解明に貢献するAIおよびエージェントシステムのスタートアップ企業を支援する「Babuschkin Ventures」の設立を発表

過去に、Google傘下のDeepMindとOpenAIでも研究者として働いている

ロンドンのハイドパークを一望できるペントハウスを約5700万ポンド(約121億5500万円)で購入することで合意したと2026年にBloombergが報じた

ウェブサイト Igor Babuschkin(babuschk.in)
X Igor Babuschkin(@ibab)

Colossus|SpaceXが保有するスーパーコンピューター

Colossus(コロッサス)は、SpaceXが保有するAIコンピュータ・クラスターです。データセンターそのものを指す場合もあります。

公式サイト:Colossus | xAI

Colossus(コロッサス)とは?

Colossus(コロッサス)はテネシー州メンフィスにあるデータセンターで運用されているAI用のスーパーコンピューター(コンピューター・クラスター)です。

このコンピュータークラスターは、大規模な言語モデル、マルチモーダルシステム、科学シミュレーション、および最先端の生成型AIにおいて、極めて高い並列処理性能を実現します。

総投資額は180億ドル、使用されているGPUは55万台超、総電力は1GWという史上最大規模のクラスターです。

xAIによって設立され、現在はxAIを買収したSpaceXによって所有されています。

なお、SpaceXはColossusの計算能力を11%しか有効活用できておらず、業界標準(35〜45%)と比べて著しく低い稼働率となっています(ちなみに、ライバルのMetaは約43%、Googleは約46%となっている)。

それもあってか、SpaceXは自社だけでなく、同社と提携しているAI新興企業のCursor(現在はSpaceXの子会社)やリース契約を結んでいるAnthropicにColossusの計算能力を貸し出しています。また、Googleも計算能力を使用する契約を締結しています。

SpaceXがGoogleにAI用の計算能力を提供 利用料は月額1500億円

Colossus 1

最初のColossusである「Colossus 1」はわずか1`22日で構築されました

「コンピューティングのギガファクトリー」と呼ばれるColossus 1は、AIトレーニング、ファインチューニング、推論、および高性能コンピューティングワークロードにおいて、かつてない規模の処理能力を提供します

Colossus 1には当初、NVIDIA Hopper アーキテクチャをベースとするデータセンター向けGPU「NVIDIA H200」が10万基搭載されており、それらを制御する為にIntelのワークステーション向けプロセッサ「Xeon」が使用していました

その後、xAI(現在はSpaceXの一部門であるSpaceXAI)はColossus 1の規模をわずか92日間で倍増し、合計20万基のNvidia Hopper GPUを搭載させました。

現在、Colossus 1は、NVIDAの「H100」「H200」および「GB200」といったアクセラレータを高密度に配置した22万個以上のGPUを搭載しています

2026年5月6日、SpaceXはColossus 1の全計算能力をAI企業のAnthropicに貸し出すリース契約を結びました。これにより、Anthropicは同社のAIであるClaude CodeとClaude APIの利用制限を引き上げました

なお、SpaceX自体はAIのトレーニング環境を次期システムである「Colossus 2」へ移行済みです。

Colossus 2

Colossus 1に続くスーパーコンピューターです。現在、SpaceXはColossus 2を使用しています。

使用している半導体は全てNvidiaのBlackwellです。

2025年12月31日時点ではまだ建設中でした

SpaceXとは?|イーロン・マスク率いる宇宙開発企業

SpaceX(スペースエックス)は、2002年に誕生したイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業です。

ロケット開発や衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」を展開している他、AI部門のSpaceXAIでSNS「X」や対話型AI「Grok」を開発しています。

近く、AIコーディングの「Cursor」が傘下に加わる予定です

名前 SpaceX(スペースエックス)
正式名称 Space Exploration Technologies Corp.
タイプ NASDAQ: SPCX
業種 宇宙開発、AI開発など
創業者 イーロン・マスク
子会社 Starlink Services
部門 SpaceXAI(X、xAI、Cursor)
公式サイト SpaceX

Googleの親会社であるAlphabetは、少なくとも2015年からSpaceXに出資してます

歴史

2026年2月2日には、AI開発企業のxAI買収。評価額が1兆2500億ドル(うち、XとxAIを併せたxAI Holdingsが2500億ドル)に達しました。

2026年2月8日、SpaceXは火星探査計画を延期し、補給や人手に頼らずに自力で発展していく都市を月面に作る構想に軸足を移したとマスク氏が明かした

3月21日、TeslaおよびxAIと共同で次世代半導体工場「Terafab」を構築する構想を発表

4月22日、AIコーディングツール「Cursor」を開発するAnysphereとの提携を発表。2026年後半に600億ドルでCursorを買収する権利も獲得

5月6日、子会社のxAIをAI部門のSpaceXAIに統合する予定であるとマスク氏がXに投稿

5月29日、宇宙から​空中目標を検知・‌追跡するプログラムを巡り、宇宙軍と41億6100万ドルの契約を締結したと発表される

6月5日、Alphabet傘下のGoogleと複数年にわたるAI向けデータセンターの計算能力を提供するクラウドサービス契​約を締結したと発表。SpaceXは計算能力の対価として月額9億2000万ドル(約1475億円)を受け取る

6月12日、NASDAQにIPO(上場)。ティッカーシンボルは$SPCX。時価総額は約2兆ドル(約320兆円)に達した

6月16日、コード作成のためのAIツール「Cursor」を開発する新興企業「Anysphere」を600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表。全株式交換で、規制当局の承認などを条件に2026年第3四半期(7月~9月)に買収完了する見込み

7月7日、xAIをSpaceXAIに変更。xAIの公式Xアカウントだった@xaiが@SpaceXAI変更され、ロゴも刷新される

SpaceXAI

SpaceXのAI部門。

Grok、Grokipedia、X、Starmindなどを手掛けている。

生成AIのGrokやSNSのXを運営するxAIが基になっている。

ウェブサイト SpaceXAI
X/Twitter SpaceXAI(@SpaceXAI)

X

正式名称は「X Corp.」です。かつてTwitterとして知られた企業です。

同名のSNSを運営しています。

日本法人は「X Corp. Japan株式会社」です。

xAI

イーロン・マスク氏が2023年に設立したAI開発企業です。正式名称は「X.AI Corp.」です。

対話型AIの「Grok」を開発している事で知られています。

参考:xAIとは?Grokを開発するイーロン・マスクのAIスタートアップ

Anysphere

AIコーディングツール「Cursor」を開発する企業。

SpaceXが600億ドル(約9.6兆円)で買収することを決定しており、現在規制当局の承認等を待っている状態。

TeslaがモデルSとXを生産終了し、空いた工場で人型ロボ「Optimus」の生産を行うと発表。xAIへ3000億円の投資も

イーロン・マスク氏が率いるTesla(TSLA)は、1月28日に2025年第4四半期と通期の決算を発表しました

2025年10~12月期決算は、EV販売の落ち込みなどで最終利益が前年同期比61%減の8億4000万ドルで、通期の売上高(948億2700万ドル)は初めて前年を下回りました。

200億ドル超の投資

Teslaのバイブハブ・タネジャ最高財務責任者は、2026年の設備投資を2倍以上に増やし、その額は過去最高の200億ドル超(約3兆640億円超)と発表しました

投資の大半は自動運転タクシーの「Cybercab」やセミトラック、人型ロボットの「Optimus」、リチウム生産工場の生産ラインに充てられるとのこと。

CEOを務めるマスク氏は「非常に大規模な設備投資の年になる。壮大な未来に向けて大きな投資を行っている」と述べています

ザックス・インベストメント・リサーチの株式ストラテジスト、アンドリュー・ロッコ氏は200億ドル超の設備投資を「必要な支出」と評価しています

高級EVの販売終了

この中でTeslaは、高級セダンの「Model S」と高級SUV「Model X」の生産を縮小、中止すると発表しました

同モデルを生産していたカリフォルニア州フリーモントの生産施設は同社の人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の生産に転用するとのこと。

xAIとの協業

Teslaは、同じくマスク氏が率いるAIスタートアップのxAIに20億ドル(約3000億円)の出資を行うことも発表しました

既にTeslaとxAIは協業関係にあり、TeslaはxAIに大型蓄電池システム「メガパック」を供給しているほか、xAIが開発するAIチャットボット「Grok」は一部のTesla車両に搭載されています。

マスク氏はGrokが将来的に数千万台規模になる自動運転車やロボット群を効率的に管理するための「オーケストラの指揮者」のような存在になると説明しています

また、Optimusの次世代モデルにもGrokが搭載される予定です