SpaceXAIとは?

SpaceXAI(スペースエックスエーアイ)は、イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「SpaceX」のAI開発部門です。

同氏がかつて設立したAI開発企業の「xAI」を前身としており、傘下には「X(旧Twitter)」を運営するX Corp.やAIコードエージェント「Cursor」を運営するAnyshpereも存在します。

名前 SpaceXAI(スペースエックスエーアイ)
タイプ 非公開企業
公式サイト x.ai
公式X SpaceXAI(@SpaceXAI)
設立日 2023年3月9日(xAIとして)
前身 xAI
母体 SpaceX

社長はSpaceXのStarlink部門で上級副社長を務めたマイケル・ニコルズ(Michael Nicolls)、法務責任者はジェームズ・バーンハム氏

製品・サービス

SpaceXAIが開発・提供するサービスには以下のようなものがあります。

SpaceXAI for Government

SpaceXAI for Governmentは、米国の連邦政府、州政府、地方自治体におけるエンタープライズユースケース向けに設計されたAIプラットフォームです。

このプラットフォームは、SpaceXAIの業界をリードするAIモデル、エージェントツール、リサーチプラットフォーム、APIへのアクセスを提供します。

当初の名称は「Grok for Government」で、「xAI for Government」を経て「SpaceXAI for Government」となりました。

下位組織

X

正式名称は「X Corp.」です。かつてTwitterとして知られた企業です。

同名のSNSを運営しています。

日本法人は「X Corp. Japan株式会社」です。

Anysphere

AIコーディングツール「Cursor」を開発する企業。

SpaceXが600億ドル(約9.6兆円)で買収することを決定しており、2026年8月9日現在規制当局の承認等を待っている状態。

2026年6月16日にSpaceXが600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表。買収は2026年第3四半期(7〜9月)の完了を見込んでいる

歴史

SpaceXAIの主な出来事。

xAI時代

2023年~2026年

2023年

4月14日、イーロン・マスク氏が2023年3月にネバダ州で「X.AI Corp.」を設立していたことが報じられる(第一報はWSJ)。

7月12日、マスク氏が自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し、xAIの設立を正式に発表

また、マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べている

11月4日、独自の言語モデルである「Grok」を発表

2024年

3月11日、Grokについて、マスク氏は「今週、オープンソース化します」と発言。その後、3月17日にGrokがオープンソース化。

2024年5月26日、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したとブログで発表。主要投資家にValor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal、Kingdom Holdingなど。

6月5日、テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所が、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表

9月2日、AI学習用のコンピュータークラスタ「Colossus」を稼働開始したとマスク氏がXで発表

12月6日ごろからXの無料ユーザーにもGrokを提供開始

12月23日、シリーズC資金調達ラウンドで60億ドル(約9420億円)調達したと発表。Andreessen HorowitzやBlackRock、Sequoia Capitalなどの投資会社に加え、戦略的投資家としてNVIDIAとAMDも参加。xAIの評価額は400億ドル(約6兆2900億円)から500億ドル(約7兆8600億円)と見積もられている

2025年

1月9日、米国など一部の国で、Grokのスタンドアローンアプリ提供開始

1月19日に、日本でもGrokの独立したアプリを公開

2月4日、Android版Grokアプリの事前登録をGoogle Playで開始

2月18日、「Grok 3」を発表

2月20日、「Grok 3」がXで利用できるようになったと発表

2月22日ごろから、Grokのロゴが変更される

3月18日、テキストから動画を生成する高度な動画生成モデルを開発しているAIスタートアップ「Hotshot」を買収。この買収に関して、マスク氏は「クールなビデオAIが間もなく登場する!」とXにポストしました

3月29日、新たにxAI Holdingsが設立され、SNS「X」を運営するX Corp.と共に同社の傘下になる事が発表された。

4月17日、Grokにメモリ機能が搭載され、おすすめやアドバイスを求めると、パーソナライズされた回答が得られるようになる。

5月19日、MicrosoftのAzure AI FoundryでGrok 3の一般利用が可能になった。同日に開催されたイベント「Microsoft Build」で発表された。この動きについては5月2日にThe Vergeが報じていた

5月23日、マスク氏が率いるDOGE(政府効率化省)のメンバーが、Grokを利用して政府が保有する機密データの分析を行っている事が報じられる

6月5日、米テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所は、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表

6月30日、100億ドル(約1兆4300億円)を調達したと公表。半分は社債の発行や借り入れ、もう半分は株式発行によるもの。

7月4日のアップデートで、Grokが反ユダヤ的な主張を行ったり、「メカ・ヒトラー」を自称して話題になる

7月9日、Grok 4を公開

7月15日、米国防総省とAI開発において最大2億ドルの契約を結び、「Grok for Government」を提供することを発表

8月19日、AIチャットアプリ「Grok」をアップデートし、「コンパニオンモード」のキャラクターに新衣装を追加

10月27日、Grokを活用した独自の百科事典サービス「Grokipedia」を公開

11月17日、Grok 4.1公開

11月20日に新しいAIモデル「Grok 4.1 Fast」と開発者がAIエージェントを構築するための「Agent Tools API」を発表

12月15日、トランプ政権が、2年間にわたって参加者を連邦政府で雇用し、その経験を通じて、将来的に民間企業での仕事につながる機会を提供するプログラム「USテックフォース(United States Tech Force)」の立ち上げを発表。xAIはこのプログラムにおいて政府と連携するテック企業の1社。

12月18日、科学的発見のためにAI活用を促進する米エネルギー省の「ジェネシス・ミッション」に参加する事が発表される。

12月22日、xAIの人工知能システム(Grokファミリーのモデルを搭載)を米戦争省のAIプラットフォーム「GenAI.mil」に組み込む契約を発表

2026年

1月6日、シリーズE資金調達ラウンドで200億ドル(約3兆1400億円)の資金を確保したと発表

1月28日、TeslaがxAIに約20億ドル(約3100億円)を投資すると発表

2月2日、イーロン・マスク氏が経営するSpaceXに2,500億ドル(約39兆円)買収される。動画生成AI「Grok Imagine 1.0」をリリース

2月10日、全社ミーティングを開催し、xAIの新たな組織体制を発表

2月18日、イーロン・マスク氏が「Grok 4.2」のパブリックベータ版が利用可能になったことを明かしました

3月12日、Ask Grok(「@grok」とメンションすることで、生成AI「Grok」に質問や投稿のファクトチェックを依頼できるXの機能)が有料会員限定に変更

3月21日、TeslaおよびSpaceXと共同で次世代半導体工場「Terafab」を構築する構想を発表

4月22日、AIコーディングツール「Cursor」を開発するAnysphereとの提携を発表。2026年後半に600億ドルでCursorを買収する権利も獲得

5月6日、xAIが親会社であるSpaceXのAI部門SpaceXAIに統合されるとマスク氏がXに投稿

5月15日、コーディングエージェントCLI「Grok Build」の初期ベータ版をリリース

5月26日、コーディングに特化したAIエージェント「Grok Build」早期ベータ版を公開

6月16日、「Cursor」を開発する米新興企業Anysphereを600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表。規制当局の承認を前提に、2026年第3四半期(7〜9月)の完了を見込んでいる

6月19日、GrokでWord・Excel・PowerPointを操作できる拡張機能が登場

SpaceXAI時代

2026年~

2026年

7月7日、組織名を「xAI」から「SpaceXAI」に変更。xAIの公式Xアカウントだった@xaiが@SpaceXAI変更され、ロゴも刷新

7月8日、AIモデル「Grok 4.5」を発表

7月10日、対話型AI「Grok」が日本のTeslaの車で利用可能になる

8月11日、常時稼働型のAIエージェントサービス「Grok Bot」(β版)を発表

8月12日、AIモデル「Grok 4.6」を発表

SpaceX、AI新興企業Cursorと提携。同社を600億ドルで買収する権利も取得

2026年6月17日追記:SpaceXが「Cursor」を開発するAnysphereを600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表しました。買収完了は2026年第3四半期(7月~9月)を見込んでいます

(2026年4月22日)

イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業のSpaceXは、AIコーディングのスタートアップであるCursorとの提携を発表しました

※Cursorの運営会社はAnysphereですが、本記事では公式発表に倣い「Cursor」と表記しています。

この提携により、CursorはSpaceX傘下のxAIが所有するスーパーコンピューター「Colossus」を使い、AIモデル開発を加速させます。

さらに、SpaceXは、2026年後半にCursorを600億ドル(約9兆5600億円)で買収するか、Cursorに100億ドル(約1兆6000億円)を支払う事で合意しています

Bloombergによると、100億ドルは取引が成立しなかった場合の違約金とのこと。

Cursorにとっては、成功すれば600億ドルで売却、失敗しても100億ドルが得られるかなり美味しい提携です。

一方で、SpaceXにとっては、成功すれば強力なコーディング能力を持つAIをIPO前に自社のポートフォリオに組み込むことができますが、破談となれば100億ドルを失うリスクがあります。

提携の背景:両社の強みと弱点

では、なぜ両社は提携したのでしょうか。その背景には、両社の強みと弱点が深く関係しています。

CursorはコーディングAIの分野で評価されているものの、AIモデル開発に必要な計算資源の不足が課題でした。

一方、SpaceX傘下のxAIはColossusという強力な計算資源を持つものの、Grokのコーディング能力の低さが弱点でした。

この提携は、両社の強みが互いの弱点を補い合う関係といえます。

ライバルも得をするCursorの買収

SpaceXによるCursorの買収が成立した場合、Cursorの投資家も当然利益を得るでしょう。

興味深いのは、Cursorの投資家にはNVIDIAやGoogle、OpenAIなどが名を連ねている事です

Gemini(Google)やCodex(OpenAI)など、Cursorのライバルであっても、この提携は出資者として利益を得られる可能性が高いということです。

仮に買収が破談となっても、100億ドルの違約金がCursorに入るため、投資家にとってはどちらに転んでも悪くない構造です。

Terafabとは?イーロン・マスク率いる次世代半導体工場

Terafab(テラファブ)はAI用の半導体を製造する予定の次世代半導体工場です。

イーロン・マスク氏が率いるTeslaとSpaceX共同プロジェクトです。

公式サイト:Terafab

Terafabとは?

Terafabは半導体製造施設を建設・運営する計画およびその工場のことです。

テキサス州オースティンに建設する予定でしたが、最終的に同州のグライムズ郡に建設されることが発表されました。Terafabでは少なくとも3,000を雇用する計画です。

この施設では、ロジック半導体、メモリ、最先端のパッケージング工程を単一の施設内に統合する計画となっています

Terafabは顧客向け製造を行うファウンドリーではなく、自社(SpaceXとTesla)で必要とするロボット工学や人工知能(AI)、宇宙データセンター向けの半導体製造を目的としています

具体的には、Teslaの人型ロボット「Optimus」や完全自動運転システム(FSD)、自動運転タクシー「Cybercab」、スーパーコンピューター「Dojo」などに用いられる予定です

また、宇宙環境向けに熱設計を最適化した宇宙環境向けチップ「D3」も生産していく計画とのこと。

イーロン・マスク氏は外部ファウンドリーから調達するだけでは、必要量が確保出来ないとの見方を示しており、自社で半導体製造を行うことを目指しています

テラファブを建設するか、半導体を入手できないかのどちらかだ。われわれは半導体を必要としているため、テラファブの建設に踏み切る

出典:イーロン・マスク

世界最大の半導体受託生産企業である台湾積体電路製造(TSMC)に匹敵する規模での製造を構想しています

同氏が経営するSpaceX(および傘下のSpaceXAI)とTeslaの共同プロジェクトで、パートナーとしてIntelが参画し半導体開発に取り組む方針示しています

余談ですが、台湾の半導体大手である TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)は自社の工場を「Gigafab(ギガファブ)」と呼んでいます

Terafabの建設

Terafabはテキサス州オースティンに先端技術ファブが建設される予定ですが、グライムズ郡に建設されるという報道もあります

初期の投資額は550億ドル(約8兆6000億円)ですが、追加的な段階の建設も完了すれば、投資総額は1190億ドル(約18兆円余り)に上ると試算されているとのこと。

Terafab Texas

Terafab Texas(テラファブ・テキサス)は、テキサス州グライムズ群に建設される予定のTerafab。

第1フェーズの投資額は168億ドル以上で、これはSpaceXが以前規制当局へ提出した文書に記載された550億ドルを大幅に下回る金額

Terafabの歴史

2026年1月28日、イーロン・マスク氏が半導体製造のため「Terafab」と呼ばれる施設を自前で建設・運営する必要があるとの考えを示した

3月21日、イーロン・マスク氏が構想を正式に発表

4月7日、IntelがTerafabに参加することを発表

4月23日、マスク氏がTeslaの2026年第1四半期決算報告会の中で、Terafabのチップ製造にIntelの14Aプロセスを採用する計画を進めていることを明らかにした

8月6日、テキサス州のグレッグ・アボット知事が、同州のグライムズ郡にSpaceXがTerafabを建設すると発表

イーロン・マスク率いるSpaceXが、xAIやTeslaと合併協議、IPOに先立つ動き

(2026年1月30日)

IPOを控えるイーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業SpaceXは、同じく同氏が率いるAIスタートアップのxAIとの合併を検討しています

また、Bloombergの報道によれば、EVメーカーのTesla(こちらもマスク氏がCEOを務めている)と合併する可能性もあるとのこと。

Colossus|SpaceXが保有するスーパーコンピューター

Colossus(コロッサス)は、SpaceXが保有するAIコンピュータ・クラスターです。データセンターそのものを指す場合もあります。

公式サイト:Colossus | xAI

Colossus(コロッサス)とは?

Colossus(コロッサス)はテネシー州メンフィスにあるデータセンターで運用されているAI用のスーパーコンピューター(コンピューター・クラスター)です。

このコンピュータークラスターは、大規模な言語モデル、マルチモーダルシステム、科学シミュレーション、および最先端の生成型AIにおいて、極めて高い並列処理性能を実現します。

総投資額は180億ドル、使用されているGPUは55万台超、総電力は1GWという史上最大規模のクラスターです。

xAIによって設立され、現在はxAIを買収したSpaceXによって所有されています。

なお、SpaceXはColossusの計算能力を11%しか有効活用できておらず、業界標準(35〜45%)と比べて著しく低い稼働率となっています(ちなみに、ライバルのMetaは約43%、Googleは約46%となっている)。

それもあってか、SpaceXは自社だけでなく、同社と提携しているAI新興企業のCursor(現在はSpaceXの子会社)やリース契約を結んでいるAnthropicにColossusの計算能力を貸し出しています。また、Googleも計算能力を使用する契約を締結しています。

SpaceXがGoogleにAI用の計算能力を提供 利用料は月額1500億円

Colossus 1

最初のColossusである「Colossus 1」はわずか1`22日で構築されました

「コンピューティングのギガファクトリー」と呼ばれるColossus 1は、AIトレーニング、ファインチューニング、推論、および高性能コンピューティングワークロードにおいて、かつてない規模の処理能力を提供します

Colossus 1には当初、NVIDIA Hopper アーキテクチャをベースとするデータセンター向けGPU「NVIDIA H200」が10万基搭載されており、それらを制御する為にIntelのワークステーション向けプロセッサ「Xeon」が使用していました

その後、xAI(現在はSpaceXの一部門であるSpaceXAI)はColossus 1の規模をわずか92日間で倍増し、合計20万基のNvidia Hopper GPUを搭載させました。

現在、Colossus 1は、NVIDAの「H100」「H200」および「GB200」といったアクセラレータを高密度に配置した22万個以上のGPUを搭載しています

2026年5月6日、SpaceXはColossus 1の全計算能力をAI企業のAnthropicに貸し出すリース契約を結びました。これにより、Anthropicは同社のAIであるClaude CodeとClaude APIの利用制限を引き上げました

なお、SpaceX自体はAIのトレーニング環境を次期システムである「Colossus 2」へ移行済みです。

Colossus 2

Colossus 1に続くスーパーコンピューターです。現在、SpaceXはColossus 2を使用しています。

使用している半導体は全てNvidiaのBlackwellです。

2025年12月31日時点ではまだ建設中でした

SpaceXとは?|イーロン・マスク率いる宇宙開発企業

SpaceX(スペースエックス)は、2002年に誕生したイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業です。

ロケット開発や衛星インターネットサービス「Starlink(スターリンク)」を展開している他、AI部門のSpaceXAIでSNS「X」や対話型AI「Grok」を開発しています。

近く、AIコーディングの「Cursor」が傘下に加わる予定です

名前 SpaceX(スペースエックス)
正式名称 Space Exploration Technologies Corp.
タイプ NASDAQ: SPCX
業種 宇宙開発、AI開発など
創業者 イーロン・マスク
子会社 Starlink Services
部門 SpaceXAI(X、xAI、Cursor)
公式サイト SpaceX

Googleの親会社であるAlphabetは、少なくとも2015年からSpaceXに出資してます

歴史

2026年2月2日、SpaceXと同じくイーロン・マスク氏が創業・経営するAI開発企業のxAI買収する計画を発表。評価額が1兆2500億ドル(うち、XとxAIを併せたxAI Holdingsが2500億ドル)に達する。

2月8日、SpaceXは火星探査計画を延期し、補給や人手に頼らずに自力で発展していく都市を月面に作る構想に軸足を移したとマスク氏が明かす

3月21日、TeslaおよびxAIと共同で次世代半導体工場「Terafab」を構築する構想を発表

4月22日、AIコーディングツール「Cursor」を開発するAnysphereとの提携を発表。2026年後半に600億ドルでCursorを買収する権利も獲得

5月6日、子会社のxAIを独立した会社としての形態を解消し、同社のAI開発部門「SpaceXAI」とする予定であるとマスク氏がXに投稿

5月29日、宇宙から​空中目標を検知・‌追跡するプログラムを巡り、宇宙軍と41億6100万ドルの契約を締結したと発表される

6月5日、Alphabet傘下のGoogleと複数年にわたるAI向けデータセンターの計算能力を提供するクラウドサービス契​約を締結したと発表。SpaceXは計算能力の対価として月額9億2000万ドル(約1475億円)を受け取る

6月12日、NASDAQにIPO(上場)。ティッカーシンボルは$SPCX。時価総額は約2兆ドル(約320兆円)に達した

6月16日、コード作成のためのAIツール「Cursor」を開発する新興企業「Anysphere」を600億ドル(約9.6兆円)で買収すると発表。全株式交換で、規制当局の承認などを条件に2026年第3四半期(7月~9月)に買収完了する見込み

7月6日、傘下の「xAI」を「SpaceXAI」にリブランドしたことを正式に発表。

SpaceXAI

SpaceXのAI部門。Grok、Grokipedia、X、Starmindなどを手掛けている。

イーロン・マスク氏が2023年に設立したAI開発企業「xAI」が基になっている。

ウェブサイト SpaceXAI
X/Twitter SpaceXAI(@SpaceXAI)

TeslaがモデルSとXを生産終了し、空いた工場で人型ロボ「Optimus」の生産を行うと発表。xAIへ3000億円の投資も

イーロン・マスク氏が率いるTesla(TSLA)は、1月28日に2025年第4四半期と通期の決算を発表しました

2025年10~12月期決算は、EV販売の落ち込みなどで最終利益が前年同期比61%減の8億4000万ドルで、通期の売上高(948億2700万ドル)は初めて前年を下回りました。

200億ドル超の投資

Teslaのバイブハブ・タネジャ最高財務責任者は、2026年の設備投資を2倍以上に増やし、その額は過去最高の200億ドル超(約3兆640億円超)と発表しました

投資の大半は自動運転タクシーの「Cybercab」やセミトラック、人型ロボットの「Optimus」、リチウム生産工場の生産ラインに充てられるとのこと。

CEOを務めるマスク氏は「非常に大規模な設備投資の年になる。壮大な未来に向けて大きな投資を行っている」と述べています

ザックス・インベストメント・リサーチの株式ストラテジスト、アンドリュー・ロッコ氏は200億ドル超の設備投資を「必要な支出」と評価しています

高級EVの販売終了

この中でTeslaは、高級セダンの「Model S」と高級SUV「Model X」の生産を縮小、中止すると発表しました

同モデルを生産していたカリフォルニア州フリーモントの生産施設は同社の人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の生産に転用するとのこと。

xAIとの協業

Teslaは、同じくマスク氏が率いるAIスタートアップのxAIに20億ドル(約3000億円)の出資を行うことも発表しました

既にTeslaとxAIは協業関係にあり、TeslaはxAIに大型蓄電池システム「メガパック」を供給しているほか、xAIが開発するAIチャットボット「Grok」は一部のTesla車両に搭載されています。

マスク氏はGrokが将来的に数千万台規模になる自動運転車やロボット群を効率的に管理するための「オーケストラの指揮者」のような存在になると説明しています

また、Optimusの次世代モデルにもGrokが搭載される予定です

xAI Holdingsとは?設立と解散の経緯

※この記事は、xAI Holdingsについて2025年3月〜2026年7月に判明した情報をまとめたものです。現在、xAIはSpaceXのAI部門「SpaceXAI」に統合されています。xAIに関する最新情報は「SpaceX」のページをご覧ください。


xAI Holdingsは、2025年にSNS「X」を運営するX Corp.と対話型AI「Grok」を開発するxAIの統合により誕生した持株会社です。

名前 xAI Holdings(エックス・エーアイ・ホールディングス)
正式名称 X.AI Holdings LLC
タイプ 持株会社(非公開企業)
創業者 イーロン・マスク
親会社 SpaceX

評価額は2025年3月28日時点で800億ドル(約12兆円)、2026年2月3日時点で2500億ドル

歴史

2025年3月28日、イーロン・マスク氏はxAIが全額株式交換で、Xを買収したと発表しました

新たに両社の持株会社となる「xAI Holdings(正式名称:X.AI Holdings Corp.)」が設立され、投資家が保有するxAIとXの株式は全てxAI Holdingsの株式と交換されます。これにより、XとxAIの2社はxAI Holdingsの傘下で運営される事になります。

つまり、以下のような構造です。

  • xAI Holdings
    • xAI
    • X

報道などでは、xAI Holdingsの存在を省略し、「xAI > X」という構造で言及される事も多いです。

単なる買収や合併ではなく、持株会社を設立する企業再編であり、両社は規模も大きい事から、経済誌のWall Street Journalはこの手法を「ウォール街のルール破り」「あらゆる通常の規則を破った」「異例のプロセス」と評しました

2026年2月2日、xAI Holdingsは、同じくイーロン・マスク氏が経営するSpaceXに買収されました

登記情報によれば、この買収のために「X.AI Holdings Corp.」は合併と解散による再編が行われ、2026年1月21日から「X.AI Holdings LLC」として存続しています

2026年5月6日、マスク氏はXに「xAIは独立した会社としての形態を解消し、SpaceXのAI部門SpaceXAIに統合される」と投稿しました

2026年7月7日、リブランドが行われ、xAIの公式XアカウントやロゴがSpaceXAIに変更されました

xAIのGrokに美少女キャラ「Ani」と会話できるコンパニオンモードが登場!

(2025年7月16日)

イーロン・マスク氏、以前デスノートのミサミサに”いいね”していたけど、こんな感じの女性が好みなのかな。

「もう政治には手を出すな。お前は趣味全開で企画とか開発に専念してろ」って言われるの、シャア・アズナブルとイーロン・マスクが筆頭→「マスクだけに」「逆襲のイーロン来るか」 – Togetter

後日追加された衣装チェンジ機能。

GrokがファクトチェックしたWikipedia「Grokipedia」とは?

名前 Grokipedia(グロッキペディア)
ジャンル オンライン百科事典
URL grokipedia.com
X Grokipedia(@Grokipedia)
開始日 2025年10月27日
創業者 イーロン・マスク
運営会社 xAISpaceX

Wikipediaの記事を流用していますが、各記事がGrokによって定期的にファクトチェックされているのが特徴となっています。

メールアドレスやXのアカウントを利用してログインする事ができ、ログインすると記事の誤りを送信したりすることが可能になります

xAIが提供していますが、GrokやXとは直接関係が無いサービスです。

時にはChatGPTが引用することもあります。

Grokipediaはイーロン・マスクを愛している?

Grokipediaのコンテンツはイーロン・マスク氏の政治的価値観を反映しており、右翼的な論点、ファクトチェックの誤り、主流メディア批判、トランスフォビア的、人種差別的、そして根拠のない陰謀論が含まれているとThe Vergeは評しています

一方で、イーロン・マスク氏の経歴やビジネスに関しては非常に肯定的に書かれているとのことです。