Feedly(フィードリー)

Feedly(フィードリー)はとても人気のRSSリーダーです。

このアプリを使えば、お気に入りのメディア、ブログ、YouTubeチャンネル、RSSフィードなどを購読する事ができます。

さらに、ブックマークアイコンをタップすることで気になった記事は簡単に保存することができます。

ニュース記事を保存して後で読むのに最適です。

EvernoteやPocketを使っている場合、それらのアプリをFeedlyと連携させる事も可能です。

良い点

  • ニュースだけでなく、ブログやYouTubeチャンネルなど、様々なコンテンツを購読できる。
  • RSSを取得するため、記事を順番に取得可能
  • データはクラウド上で保存され、同期される

悪い点

  • 無料版では、3つのフィードと100のソースに制限されています。

まとめ

知らないサイトのニュースが流れてくるニュースアプリより、気に入ったサイトのニュースを購読したい場合は、RSSリーダーであるFeedlyがオススメです。

参考:The 10 Best News Apps for Android

Bongino Report(ボンジーノ・レポート)

保守派のニュース・アグリゲーター(ニュース集約サイト)である「Bongino Report(ボンジーノ・レポート)」の内容や歴史を紹介します。

公式サイト:Bongino Report

概要:Bongino Reportとは?

名前 Bongino Report
ジャンル 米国の政治・社会問題
タイプ ニュース・アグリゲーター
URL bonginoreport.com
日本版 無し
開始日 2019年12月4日
運営会社 Bongino inc.

「Bongino Report」は右派(保守派)のニュース集約サイト(ニュース・アグリゲーター)です。

米国で著名な保守派のコメンテーターであるダン・ボンジーノ氏が、保守派のニュース・アグリゲーター(ニュース集約サイト)である「ドラッジ・レポート」に対抗する目的で立ち上げました。

ボンジーノ氏は自身のウェブサイトやTwitterで以下のように述べています。

ドラッジのことは忘れましょう。本当の保守的なニュースを知りたければ、BonginoReport.comに毎日アクセスしてみてください。

出典:Introducing the Bongino Report | Dan Bongino(英語)

ドラッジはあなたを見捨てた。私は決して見捨てません。今すぐBongino Reportをチェックして、ブックマークしてください

出典:Tucker Carlson: ‘Matt Drudge is now firmly a man of the progressive left’ | The Hill

また、Bongino ReportのFacebookページの自己紹介には、「保守的なDrudge Reportに代わるものです。」と記されています

サイト情報

Bongino Reportは2019年12月4日に公開され、運営が開始されました。

運営者

Bongino Reportを立ち上げたのは、ダン・ボンジーノ氏です。

ボンジーノ氏は、ドラッジ・レポートが左傾した事に対抗して、Bongino Reportを立ち上げました

ボンジーノ氏は、アメリカ合衆国の保守派コメンテーター、ラジオ番組の司会者、作家、元議会候補者、元シークレットサービスエージェントで、各種ウェブサイトで「The Dan Bongino Show」という動画やポッドキャストを展開しています。

また、SNS「Parler」の共同所有者でもあります

公式サイト:Bongino

コンテンツ

他者(他社)のニュースや動画を掲載しています。

紹介しているニュースは、Fox Newsやブライトバート、ニューヨーク・ポスト(ニューヨーク・タイムズとは無関係)など、保守派や右派のものが多くなっています。

動画はRumbleというアメリカの保守派に人気の動画サイトのものが埋め込みの形で紹介されています。

余談ですが、ダン・ボンジーノ氏自身も、Rumbleに動画を投稿しており、人気を博しています

また、オリジナルの記事も存在します。

論調:政治的立場は保守

Bongino Reportは保守派・右派のニュースを紹介する事で知られています。

具体的には、Fox Newsワシントン・エグザミナーThe Daily CallerThe Post Millennial等です。

ダン・ボンジーノ氏は、Bongino Reportについて、「保守派とリバタリアンのコンテンツのみ(を掲載する)」と述べています

また、Bongino ReportのTwitterアカウントは、プロフィール欄に「私たちの議題は、自由と解放です」と記されています。

ドラッジ・レポートは、ニューヨーク・タイムズやCNNなど、リベラル左翼のニュースも紹介しますが、Bongino Reportは左派のニュースは基本的に紹介しません

Bongino Reportに関するリンク

参考

Lifehacker(ライフハッカー)

Lifehacker(ライフハッカー)はより良い生活を送るためのヒントやコツを中心に紹介するブログ型のウェブサイトです。

エクササイズ、料理、テクノロジー、お金、子育てなど、あらゆる分野を扱っています。

日本版もあります(運営はメディアジーン)。

名前 Lifehacker
ジャンル ブログ・メディア
URL lifehacker.com
日本版 ライフハッカー・ジャパン
開始日 2005年
運営会社 Ziff Davis, LLC.(親会社: Ziff Davis, Inc.)

LifehackerはGawker Mediaのブロガーであるジーナ・トラパニ氏によって2005年に設立されました

Gawker Mediaの創業者であるニック・デントン氏は、Lifehackerを特に気に入っていました。2014年にデントン氏はアクセスと広告収入の頼みの綱であるこのブログを、「ああ、愛するLifehacker」と呼びました。

公式サイト:Lifehacker | Do everything better

歴史

2005年開設。

2016年、運営会社であるGawker Mediaの破産により、Univisionのメディア事業部であるFusion Media Groupの下に移る

2023年、Ziff Davisに売却される

Brave Search(ブレイブ・サーチ)

Brave Search(ブレイブ・サーチ)はプライバシー保護を謳う検索エンジンです。

デフォルトで広告ブロックを備えたブラウザ「Brave Browser」の関連サービスです。

BingやGoogleに頼らず、検索結果を独自にゼロから構築しているのが特徴です。

公式サイト:Brave Searchとは?(検索ページはこちら

Brave Searchの歴史

2021年6月22日にベータ版が開始

2022年1月5日に月間アクティブユーザー数が5000万人を突破

2022年6月22日、1周年を迎え、ベータ版を終了し正式版となる

2023年4月27日、一部の検索結果にBingを利用していたが、表示されるすべてのWeb検索結果が、Brave独自のインデックスによって提供されるようになる

Sync(シンク)

Sync(シンク)エンドツーエンドの暗号化(E2EE)とゼロ知識証明(Zero-Knowledge)により、強力なセキュリティを誇るクラウドストレージです。

機密文書やプライベートな写真など、他者に見られたくないデータを保存するのにオススメです。筆者も愛用しています。

ただし、暗号化をしている分、同期速度は遅めです。

詳細なメリット・デメリットはこちらの記事で解説しています。

参考:Syncとは?世界最強のセキュリティを誇るクラウドストレージ

ピーター・ティール(Peter Thiel)

ピーター・ティール氏(Peter Thiel)は、ドイツ系アメリカ人IT系起業家、投資家、慈善家です。

主な実績にPayPal、Palantir、Founders Fundの起業、FacebookやDropboxへの投資があります。

また、近年は政治活動家としても活動しており、ドナルド・トランプ氏等に政治献金等の後援をしています

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ピーター・ティールのプロフィール

名前 ピーター・ティール
(英:Peter Thiel)
誕生 1967年10月11日
ジェンダー 男性
性的指向 同性愛(ゲイ)
職業
  • 起業家
  • 経営者
  • 投資家(ベンチャーキャピタリスト)
  • 慈善家
  • 政治活動家

他複数

実績
  • PayPalの共同創業
  • Facebook初の外部投資
  • Palantirの共同創業

他複数

家族
  • 子供1人
拠点、居住地 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス(自宅兼オフィス)
推定資産 105億ドル
政治思想 リバタリアン
国籍

スタートアップ創業者必読の書「Zero to One: Notes on Start Ups, or How to Build the Future(邦題:ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか)」の著者でもあります。

超富裕層の御多分に漏れず、長生きを望んでいるとアトランティック紙は報じています

ティール氏はシリコンバレーを「一党独裁国家」と呼んだ後、2018年初めにサンフランシスコからロサンゼルスに移住しました

同氏が創業したファウンダーズ・ファンドのサイトには以下の様なプロフィールが掲載されています。

起業家、投資家。PayPalを共同設立し、CEOとして同社を率い、株式公開を果たした。また、取締役を務めるFacebookに初めて外部投資を行い、会長を務めるPalantir Technologiesを共同設立した。LinkedIn、Yelp、そして数十の新興企業に初期の資金を提供し、その多くは「PayPalマフィア」と呼ばれる元同僚が経営している。また、シリコンバレーのベンチャーキャピタルFounders Fundのパートナーであり、SpaceXやAirbnbなどの企業に出資している。若手起業家に資金を提供するティール・フェローシップを立ち上げ、技術進歩と長期的思考の促進に取り組むティール財団を率いている。

出典:Peter Thiel – Founders Fund

交友関係

PalantirのCEOであるアレックス・カープ氏は学生時代からの友人。

OpenAIの創業者であるサム・アルトマン氏やLinkedInの創業者であるリード・ホフマン氏友人である

語学

西ドイツ出身であり、ドイツ語が堪能

趣味嗜好

ニュージーランドが好きで、同国の事を「ユートピア」と呼んでおり、2011年3月にはニュージーランド国籍を取得した。1,000万ドルの土地をワナカ湖付近に購入している

また、リバタリアンとして「肩をすくめるアトラス」を支持しています

ロード・オブ・ザ・リング

ティール氏はSFとファンタジーが大好きで、特にJ・R・R・トールキンによる長編小説「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)の大ファンです。

ティール氏はこの本を10代のころから読んでおり、

起業したMithril Capital、Valar Ventures、Palantir Technologiesの名前は、同作品に登場する架空のアイテム名から採られています

政治思想(イデオロギー)

政府の介入を嫌う右派リバタリアン(自由至上主義者)として有名です

ティール氏は10代の頃にレーガン政権の保守主義に感化されてリバタリアンになりました

2016年の大統領選ではドナルド・トランプ氏を支持し、トランプ氏の陣営に125万ドルを寄付すると述べました

しかし、2020年の大統領選ではトランプ氏への寄付は行っていません。ティール氏はトランプ氏の政策の一部を支持していたものの、その後の混乱には不快感を示していたといいます。

米ニューヨーク・タイムズ紙は2022年2月、ティール氏を「右派の新たなキングメーカー(実力者)」と呼びました

ティール氏は、共和党が中絶問題やトランスジェンダーのトイレ使用制限などの問題よりもイノベーションや中国との競争を懸念すべきだと考えています。

また、少し変わったところでは、”イデオロギー的な意思表示のようなもの”として後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画に登録している事が知られています

政治献金

ティール氏の政治献金(寄付)の大半は、共和党に向けてのものです。

2012年にはロン・ポール氏やテッド・クルーズ氏に多額の献金を行いました。また、元ヒューレット・パッカードCEOのカーリー・フィオリーナの政治活動特別委員会(スーパーPAC)にも200万ドルを投じました

2022年の中間選挙では、16人の共和党候補に献金しました。米調査団体オープン・シークレッツによると、ティール氏の昨年来の献金額は3千万ドル(約43億円)を超え、共和党の個人献金者では3位となっています。

なかでも、ティール氏が最も資金をつぎ込んだ1人がブレイク・マスターズ氏で、1千万ドル以上を提供しています

一方、ここ数年は民主党への寄付も確認されています。2015年にはカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏の選挙運動に5万6400ドル、2016年にはカリフォルニア州の民主党議員ロー・カンナ氏に2700ドルを寄付しました。

また、2022年末には2024年の大統領選ではどの候補者にも寄付をしないことを決めたとのこと

起業家

ピーター・ティール氏は伝説的な投資家(ベンチャーキャピタリスト)として知られていますが、自ら起業した会社やプロジェクトも多々あります。

中でも著名な企業にPayPal、Palantir、Founders Fundがあります。

OpenAI

イーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏らと共に、OpenAIを共同創業

シーステディング研究所

“海の上の独立国家建国”を目論むシーステディング研究所(Seasteading Institute)を共同創設しました

この研究所では、技術的にも法的にも財政的にも完結した自治国家の樹立を目指しています。

投資

ティール氏は投資家としてLinkedIn、Yelp、Airbnb、Lyft、SpaceXなど、数十社の新興企業に初期投資を行いました。

その投資の中には、世界で最も価値のあるユニコーン企業の2つであるStripeとSpaceXが含まれています

投資先の多くは「PayPalマフィア」と呼ばれるPayPal時代の同僚が経営するものです。

同氏の投資は個人または自身の投資会社を通じて行われています。

同氏の投資会社にはFounders Fund、Valar Ventures、Mithril Capital、Clarium Capital、Thiel Capitalがあります。

Facebook

ティール氏が行った投資の中でも、特に成功したのが2004年に行ったFacebook(現Meta)への投資です。

ティール氏は、創業直後のFacebookに、同社初の社外投資家として50万ドルを信用貸しの形で融資し、後にこれを同社の株式10.2%に換えました。

ティール氏はFacebookが2012年5月にIPOを行った際に、保有する株式の一部を売却しましたが、その時だけでも6億4000万ドル相当のリターンを得ています

Stripe

ピーター・ティール氏はシードラウンドでStripeに投資しました

また、シリーズCは自身が創業したFounders Fundが主導しました

未来への投資

ティール氏はまだ著名でないもの、まだ成功していないものへの投資には以下の様なものがあります。

慈善活動

ティール氏は、自身の財団であるティール財団(Thiel Foundation)を通して2011年から若手起業家に資金を提供する投資プログラム「Thiel Fellowship(ティール・フェローシップ)」を運営しています

代表的なものに、Ethereum(イーサリアム)を開発したヴィタリック・ブテリン氏への支援があります

執筆活動

ティール氏はビジネス書「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか(原題:Zero to One: Notes on Startups, or How to Build the Future)」をブレイク・マスターズ氏と共著で出版しました。

この本はティール氏が母校のスタンフォード大学で行った「起業論」の講義(をマスターズ氏が聴講してまとめたノート)が元になっています

同書はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー第1位を獲得するなど、高く評価されています。

関連リンク

関連ニュース

参考

Quartz(クォーツ)

Quartz(クォーツ)は、2012年に創立された世界経済やビジネスニュースに焦点を当てたデジタルネイティブな米国(アメリカ)のメディアです。

公式サイト:Quartz

名前 Quartz
ジャンル ビジネス、経済
URL qz.com
日本版 閉鎖
開始日 2012年
運営会社 G/O Media

Quartzは「ビジネスをより良くすること(Make business better)」をミッション(使命)としており、世界各地にいるジャーナリストが目的意識の高いプロフェッショナルな読者に向けてニュースを発信しています

運営会社を同じくするKinjaでは、Quartzについて以下の様な説明があります。

Quartzは、変化にわくわくするビジネスパーソンのための、新しいグローバル経済へのガイドブックです。ビジネス、経済、市場、金融、テクノロジー、科学、デザイン、ファッションをカバーします。

Quartzは2012年の創刊以来、ジャーナリズムの最高賞を多数受賞しており、最近では今月初めにSABEWのBest in Business賞を2つ受賞しています。

一時はNewsPicksを運営する日本のUzabaseがQuartzを保有しており日本版も存在しましたが、現在は米Gizmodoや米Kotakuなどを運営するG/O Mediaの傘下になっています

Quartzの歴史

2012年9月頃、Atlantic MediaはQuartzのためにドメイン「QZ.com」を購入した

Quartzは、2012年9月24日に雑誌「The Atlantic」を発行するAtlantic Mediaの支援のもと、約20人のジャーナリストによるモバイルファーストなビジネスニュースサイトとして設立された

2018年、日本企業のUzabaseに約8600万ドルの取引で売却された。しかし、パンデミックによって広告収入は縮小し、UzabaseはQuartzのスタッフの半分近くを削減した。

2019年11月13日、ニュースレター(いわゆるメルマガ)としてQuartz Japanが発足

スワード氏は2020年11月にQuartzを買収し、非公開にした。同サイトは、2020年4月に18,000人弱だった有料会員数を25,000人程度に拡大した。

2020年11月9日、UzabaseがQuartzの事業から撤退する事を決定。Seward氏が設立し議決権の過半数を有するQuartz Media Holdings社へ売却(株式譲渡)されたマネジメントバイアウト)。

2022年4月28日にG/O Mediaに買収され、同社のネットワークに統合された事を発表する。

2022年4月にペイウォールを廃止し、無料でコンテンツが提供されることになった。

2022年9月16日、トップページをG/O Mediaの他メディア(米Gizmodoや米Kotaku等)と統合された新しいデザインにリニューアル

参考

Business Insider(ビジネス・インサイダー)

Business Insider(ビジネス・インサイダー)は米国発のビジネス系オンラインメディアです。

Business Insiderとは

名前 Business Insider
ジャンル ニュース、ビジネス、経済など
URL www.businessinsider.com
日本版 Business Insider Japan
開始日 2007年
運営会社 Insider Inc(親会社:Axel Springer SE

金融、メディア、テクノロジーなど各業界に精通したビジネスニュースサイトです。

Business Insiderの信頼性

Business Insiderは、信頼できる情報源を基に報道を行っていますが、時折デイリーメールなど不適切な情報源を使用したり、ファクトチェックに失敗しています

政治的には、記事の内容と表現の両方において少し左傾しています

Business Insiderの歴史

2007年にスタートアップとテクノロジーに焦点を当てた「Silicon Alley Insider」としてスタートする

2009年に名前を「The Business Insider」に変更する

2011年に名前を「Business Insider」に変更する

2013年4月5日、Amazon.comの創業者兼CEOであるジェフ・ベゾス氏(肩書は当時)率いる投資グループから500万ドルの出資を受ける

2014年11月4日、英国版「Business Insider UK」を開始(現在は閉鎖)。

2015年、Finanzen.netと提携し、ドイツ版となる「Business Insider Deutschland」を開設

2015年7月28日、テクノロジー分野に特化したウェブサイト「Tech Insider」を開設

2015年9月29日、ドイツの大手メディア企業であるアクセル・シュプリンガーが、Business Insider Inc.の株式88%を3億4300万ドル(約410億円)で取得。これにより、Business Insiderがアクセル・シュプリンガーの傘下に入る

2015年末、政治、ライフスタイル、テクノロジー、エンターテイメントなどを扱う総合ニュースメディア「Insider」を立ち上げる。

2016年8月、Tech InsiderのニュースルームとサイトをBusiness Insiderに統合

2016年10月24日に親会社であるAxel Springerの傘下であるFinanzen.netのデータを活用し、リアルタイムなグローバル市場データを提供するサブブランド「Markets Insider」を開始

2020年1月1日、Insider Inc.とeMarketer Inc.が合併し、InsiderのCEOであるHenry Blodget氏が合併後の事業のトップに就任。

2020年にコロナ対策としてリモートワークを導入

2020年5月6日にBusiness Insider IntelligenceがeMarketerと統合し、「Insider Intelligence」にすると発表

2020年10月30日、Insider inc.がビジネス・ニュースレターやポッドキャストを中心としたビジネス系メディアである「Morning Brew」を買収する

2021年2月3日、Business InsiderがInsider統合される。この統合により、ウェブサイトの名称が「Business Insider」から「Insider」へと変更され、デザイン上もInisderのセクション(カテゴリー)の1つとなる。ただし、businessinsider.comのURLは引き続き使用され、Business Insiderのコンテンツは引き続きbusinessinsider.com上で提供されている(一部分野はinsider.comに移行)。

2023年11月14日、ブランド名を「Business Insider」に戻す

Automattic(オートマティック)

Automattic(オートマティック)は無料ブログサービスのWordPress.comやTumblr、日記アプリのDay One、メモアプリのSimplenote等を運営するウェブ系のIT企業です。

公式サイト:Automattic

Automatticの概要

正式名称 Automattic  Inc.
業界 ブログプラットフォーム、ウェブデザイン、ウェブ開発
創業 2005年8月
本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
創業者&CEO マット・マレンウェッグ(英:Matt Mullenweg)
従業員 1,932人

Automatticの従業員は「Automattician(オートマティシャン)」と呼ばれます

創業者のマット・マレンウェッグ氏はAutomattic、WordPress.com、WordPress、WordPress Foundationの創始者(創業者)です。

Automatticの歴史

2005年8月、WordPressの開発者であるマット・マレンウェッグ氏はがAutomattic社を設立しました

2017年にサンフランシスコの本社オフィスから退去し、完全リモートワークに移行。

2019年8月12日、マイクロブログの「Tumblr」をVerizon Media(現:Yahoo Inc.)から買収。Tumblrの従業員200人も引き受ける

WordPressの運営ではない

勘違いされがちですが、Automatticが運営しているのは無料ブログの「WordPress.com」であって、オープンソースのCMS「WordPress」ではありません。

Automattic は、オープンソースの WordPress ソフトウェアにセキュリティ、スピード、サポートのための機能を追加したホスティング版である WordPress.com を所有・運営しています。当社の製品名を指す場合は、「.com」を付けてください。

WordPress は、世界中の何千もの独立した貢献者によって書かれ、維持され、サポートされているオープンソースソフトウェアです。Automattic は WordPress のオープンソースプロジェクトの主要な貢献者です。

出典(英語):Press – Automattic

完全リモートワークの会社

Automatticには“本社”が存在せず、創業者のマット・マレンウェッグ氏を始め、全従業員がリモートワークで働いています。

オフィスが無い事で浮いた費用はリモートワーク環境の支援に利用されています。従業員が商業用のコワーキングオフィスを使いたい場合は、月250ドルの支給を行っており、スターバックスで仕事をしたい場合はコーヒー代を負担してくれます。

参考:Press – Automattic

Breitbart News(ブライトバート・ニュース)

Breitbart News(ブライトバート・ニュース)は2005年にアンドリュー・ブライトバート氏が創業したニュースサイトです。

2016年の大統領選でドナルド・トランプ氏の躍進と共に注目されました。

名前 Breitbart News Network(ブライトバート・ニュース・ネットワーク)
ジャンル ニュース、政治
タイプ ニュースサイト
URL www.breitbart.com
日本版 無し
開始日 2005年
創業者 アンドリュー・ブライトバート

信憑性が低いサイトとして知られており、Wikipediaでは原則として出典(情報源)として利用する事が禁止されています

創業者のアンドリュー・ブライトバート氏はドラッジ・レポートの運営に長年携わり、ハフィントン・ポストの立ち上げにも関わった人物です。

公式サイト:Breitbart News Network

DuckDuckGo(ダックダックゴー)

DuckDuckGo(ダックダックゴー)は、個人情報保護にこだわっていることが魅力の検索エンジンです。

「プライバシー保護をシンプルに」を掲げ、ユーザーを追跡しない、プライバシー保護に特化しています。

個人情報の収集や検索履歴を使用した検索結果の変更等を行わないのが特徴です。

スマホ用のブラウザアプリもあります。

公式サイト:DuckDuckGo — Privacy, simplified.

参考:DuckDuckGoとは?プライバシー重視のシンプルな検索エンジン

Tumblr(タンブラー)

Tumblr(タンブラー)は、SNSの要素を取り入れたマイクロブログ・プラットフォームです。

テキスト、写真、ビデオ、オーディオなど、さまざまなをコンテンツを投稿・共有する事ができます。

Tumblrの運営は「活気に満ちたピュアなソーシャルメディア」だと述べています

Tumblrの概要

名前 Tumblr(タンブラー)
ジャンル SNS、マイクロブログ
URL www.tumblr.com
開始日 2007年
運営会社 Automattic

Tumblrは2007年2月にデビッド・カープ氏(David Karp)によって創業されました

当初は独立企業でしたが、米Yahoo!を経て、現在はWordPress.comやDay Oneの運営会社であるAutomattic運営しています

TumblrはSNS?

Tumblrは各ユーザーが文章や画像、動画等を投稿できるプラットフォームです。

1つの投稿に多くの文章や画像を載せることが可能で、この点はMediumやnoteなどのブログサービスに似ています。

ブログは公開・非公開の設定が可能で、ユーザーは1つのアカウントで複数のブログを作成する事ができます。

一方で、フォローやリブログ(Twitterでいうリツイート)の機能もあります。

Tumblrでは、ユーザーではなくブログをフォローすることができ、フォローしたブログの投稿はダッシュボード(管理画面)のタイムラインに表示されます。

また、リブログする事で、他者のコンテンツを自身のコンテンツとして投稿する事が出ます(ちゃんとオリジナルのユーザーが分かる形で投稿されます)。

この点はTwitterやFacebookなどのSNSに似ています。

TumblrはブログとSNSを組み合わせたような存在です。

Tumblrのユーザー数は何人?

Tumblrのメディア向け資料によれば、月間アクティブユーザーは1億3500万となっています。

アクティブユーザーの48%がZ世代となっており、若者に人気のサービスである事が分かります。

しかし、Tumblrはどれくらいの人が利用しているかという情報をあまり提供しておらず、上記の数字もいつ頃のものなのかハッキリとしません。Financial Timesは、Tumblrの2021年12月のアクティブユーザー数は約3億人と伝えています

また、イーロン・マスク氏によるTwitter買収契機に、Twitterの代替として注目されることもあります

参考として、Twitterは2億3,780万人、LINEは1億9,300万人です。

Tumblrの歴史

2007年2月、デビッド・カープ氏がTumblrを立ち上げる

2013年5月20日、米Yahoo!がTumblrを約11億ドルの現金で買収すると発表。同年6月20日に買収が完了

2017年7月25日に親会社の米Yahoo!をVerizonが買収すると発表

2017年11月27日(現地時間)、創業者でCEOのデビッド・カープ氏が翌年に退社する事を自身のTumblrで発表

2018年12月17日からユーザーの年齢に関わらずアダルトコンテンツの投稿を完全に禁止すると発表

2019年8月12日、親会社のVerizon(現:Yahoo Inc.)が、TumblrをWordPress.com等を運営するAutomattic社に売却する

2022年11月1日、アダルトコンテンツの規制を緩和

Tumblrはアダルトコンテンツ禁止?

Tumblrは2018年末から、アダルトコンテンツの投稿を完全に禁止していました

しかし、2022年に規制が緩和され、ヌードや青年向けの題材、性的なテーマを含む作品であっても、適切なコミュニティラベルを使用することで、Tumblrで共有することが可能になりました

参考:Tumblrはアダルトコンテンツの投稿もOK!

Gab(ギャブ)

Gab(ギャブ)は2016年8月に設立された「言論の自由のための乗り物」を標榜するSNSです。

創業者のアンドリュー・トーバ氏は、「Twitterの左派系独占」への対抗手段だと表明しています

2018年には、反ユダヤ主義のテロリストであるロバート・バウアーズ氏が使用していた事が問題となり、決済サービスのPayPalやドメイン管理事業者のGoDaddyなど、様々なインフラ企業から締め出されサービスを停止した事が話題になりました(閉鎖から数日で復活しました)。

また、SNSだけでなく、ニュース部門のGab News(news.gab.com)も存在します。

公式サイト:Gab

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)は米国の元大統領であるドナルド・トランプ氏が立ち上げたSNSです。

2022年2月21日に一般公開されました。トランプ氏はこのSNSについて、「私がTRUTH SocialとTMTGを設立したのは、ビッグ・テックの暴政に立ち向かうためです」とコメントしています。

トランプ氏がリードして立ち上げた事もあり、ユーザーにはアメリカの保守派の有名人、陰謀論者、極右インフルエンサー、共和党の政治家などがいます

オープンソースのSNS「Mastodon」を流用して作られており、X(Twitter)のような見た目が特徴です。

公式サイト:Truth Social

Threads(スレッズ)

Threads(スレッズ)は2023年7月6日にMeta(旧Facebook)が提供を開始したSNSです

テキスト(文章)を主とするSNSで、使用感はX(Twitter)に近いものになっています。

ユーザーはInstagramのアカウントを使ってThreadsにログインする事ができ、Instagramのフォローやユーザー名も引き継ぐことができます。逆に、Threads単体でアカウントを作る事はできません。

公式サイト:Threads

アプリのダウンロードはこちらから。

Threadsは分散型

ThreadsはBlueskyやMastodon(マストドン)など、他のフェディバースプラットフォーム(分散型SNS)と接続される予定です。

他のプラットフォームでは、自身のユーザー名に「@threads.net」が付いたユーザー名(フルユーザーネーム)が表示されます。

例えば自分のユーザー名が「@example」なら、ユーザー名は「@example@threads.net」になります。

Palantir(パランティア)

Palantir(パランティア)は、データ分析およびデータ統合ソフトウェアソリューションを開発する米国のソフトウェア会社です。

2003年5月にピーター・ティール氏らによって設立されました。

公式サイト:Palantir(パランティア)

Palantirとは?

正式名称 Palantir Technologies, Inc.
業界 ビッグデータ、ソフトウェア、AI
創業 2003年5月6日
本社 アメリカ合衆国コロラド州デンバー市17番通り1200番地
Tabor Center 15階
日本支社 Palantir Technologies Japan
創業者
CEO アレックス・カープ
会長 ピーター・ティール
従業員 3,848人
ティッカーシンボル PLTR(ニューヨーク証券取引所)

Palantirは、情報の統合、視覚化、分析のための一連のソフトウェアを提供する企業です。

Palantirのソフトウェアを使用すると、政府組織内および政府組織間でアナリストが協力して大量のデータを分析できるようになります。

同社のソフトウェアプラットフォームは、特に政府、防衛、金融、医療、その他の業界の組織が大規模で複雑なデータセットを理解できるように設計されています。

同社の創業者で、会長を務めているピーター・ティール氏は、Palantirを「人間の智をコンピュータが補完するもの」と語っており、同社をIA企業(Intelligent Augmentation)と定義しています。

また、同社のCEOを務めるアレックス・カープ氏は、Palantirの取り組みについて「私達が最も注力するのは、イノベーションと雇用を同時に創出することであり、現在、クライスラーでは1500人、エアバスでは5000人のオペレーターが私達のソフトを使っています。雇用の創出なしに民主主義はなりたたないからです。」と述べています

日本支社:Palantir Japan

Palantirには日本支社の「Palantir Technologies Japan株式会社」もあります。

Palantir Technologies Japan株式会社は、Palantir TechnologiesとSOMPOホールディングスにより共同で設立されました。

正式名称 Palantir Technologies Japan株式会社
フリガナ パランティアテクノロジーズジャパン
創業 2019年11月18日(事業開始:同年12月1日)
所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目12−18 ジ アイスバーグ 6階
法人番号 5010401148754

Palantir Japanは日本の各産業や政府機関におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献しています

著名な顧客にSOMPOホールディングスや富士通があります。

Palantirの設立

ピーター・ティールが、(ティールの母校である)スタンフォード大学でコンピュータ・サイエンスを学んでいたジョー・ロンズデールとスティーブン・コーエンという2人の若者、そしてPayPalでエンジニアを努めたネイサン・ゲッティングスと共に創業しました

Palantirはしばしば2004年創業と記されますが、SECの提出書類によれば、2003年5月6日が正式な創業日です

初期には、CIA(米中央情報局)が直接運営するベンチャーキャピタル「In-Q-Tel」が出資しました。

社名の由来

社名「Palantir」はJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」などに登場する「遠隔から世界を見通す魔法の石」の名前から採られています

ピーター・ティール氏は日本法人を設立した際に、「この石(パランティア)のようにビッグデータを通じて世界を見通し、世界をよりよく理解していきたい」という想いを込めたと語っています

一方、クラウドセキュリティーサービスを提供するオルカ・セキュリティの情報セキュリティー専門家でトールキンのファンだというアンディ・エリス氏は「企業名がパランティアなんてばかげてると常々思ってきた」と述べています

また、Palantirのスタッフは「Palantirian(パランティリアン)」と呼ばれています

ちなみに、ティール氏が創業したベンチャーキャピタルであるMithril CapitalとValar Venturesも、指輪物語からヒントを得て命名されています

Palantirの製品

Palanitrは顧客が持つあらゆるデータを統合・分析し、これまで解決できなかった問題の解決を支援するデータ分析用ソフトウェアを提供しています

富士通はPalantirのソフトウェアを「様々なシステムに散らばった大規模なデータを統合して組織の課題を解決する、一気通貫型のソフトウェア」であると説明しています

Palantirのソフトウェアを導入する事で、データ解析による、サイバーセキュリティ、社内不正監視、マネーロンダリング防止といったリスク対策のほか、業務効率化にも使われ、組織のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する事ができます

導入コストは100万ドル(約1億5000万円)とも言われています

Palantir Gotham

Palantir Gotham(パランティア・ゴッサム)は諜報機関、法執行機関、国土安全保障の顧客など、公共セクター向けの製品(ソフトウェアプラットフォーム)です

公共データを統合、管理、保護、分析します。

Gothamを使えば、大量の「構造化」データ(スプレッドシートなど)と「非構造化」データ(画像や動画など)を1つの集中データベースにインポートすることで機能し、すべての情報を1つのワークスペースで視覚化して分析する事ができます。

価格は不明ですが、米国のFDA(食品医薬品局)に犯罪集団を検知するためにGothamを、わずか2万8000ドルで提供したことが判明しています

旧名称はPalantir Goverment(パランティア・ガバメント)。

Ghothamの利用者

Palantir Foundry

Palantir Foundry(パランティア・ファウンドリー)は、リスク対策及び業務効率化を目指す民間企業向けのソフトウェアプラットフォームです。

社内外のデータを統合、分析、的確な経営判断と事業成功を導出します

Foundryの利用者

富士通は同社の社会課題解決に向けたグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」にPalantir Foundryを後述するPalantir AIPと組み合わせて提供しています

Foundryには他にも以下の様な顧客がいます。

  • エアバス
  • フィアット・クライスラー
  • サノフィ
  • クレディ・スイス銀行
  • フェラーリのF1チーム

Palantir Apollo

Palantir Apollo(パランティア・アポロ)は、独自のソフトウェア製品のあらゆる環境での継続的な展開、構成管理及び中央ソフトウェア運用管理を可能にします

Palantir AIP

セキュリティを確保した顧客のプライベートネットワークで、LLM(大規模言語モデル)や他のAI(人工知能)を安全に最大活用できるソフトウェア製品です。

AIPは「Artificial Intelligence Platform(人工知能プラットフォーム)」の略です。

公式サイト:AIP | Palantir

AIPの利用者

富士通は同社の社会課題解決に向けたグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」にPalantir AIPをPalantir Foundryと組み合わせて提供しています

また、ウクライナの地雷除去にも活用されています

Palantir Metropolis

Palantir Metropolis(パランティア・メトロポリス)は、ウォール街の銀行やヘッジファンド向けの定量分析に特化したソフトウェアです。

XKEYSCORE Helper

インターネット上のあらゆるデータを盗聴できるNSAのスパイツール「Xkeyscore(エックスキースコア)」で収集したデータを、Palantirのソフトウェアにカンタンに取り込めるように開発されたソフトウェアが「XKEYSCORE Helper」です。

XKEYSCORE Helperを利用すると、NSAがXkeyscoreで収集したデータを簡単にPalantirの製品にインポートし、調査できます。

Skywise

Palantirがエアバスと共同開発したオープンデータプラットフォームです。

航空機が収集した膨大なデータを、整理・分析する事で、トラブルを予防します。

エアバスはSkywiseを導入し、機材の運用や整備を効率化し、航空機地上滞留(AOG)を大幅に削減しました

Project Maven

Project Maven(プロジェクト・メイヴン)は、アメリカ国防総省が進めている、機械学習で戦場データを分析して標的をロックオンしたり、戦術を提案したりする軍用AIプロジェクトで、Palantirは主要なシステムの設計を担っています

TITAN

TITAN(タクティカル・インテリジェンス・ターゲッティング・アクセス・ノード)は、Palantirが米陸軍向けに開発する地上局のプロトタイプです。

この地上局は、人工知能と機械学習を使って、宇宙、空中、地上のセンサーから得られた標的情報を迅速に処理します。

TITANは、ノースロップ・グラマン、アンドゥリル・インダストリーズ、L3ハリス・テクノロジーズ、シエラネバダ、ストラテジック・テクノロジー、ワールド・ワイド・テクノロジーのシステムおよび技術、ソフトウェアを統合したものだといいます。

著名な顧客

Palantirの顧客は膨大なデータを持つ政府や大企業です。

TechCrunchによると、CIA、DHS、FBI、NSA、海兵隊、米陸軍、米空軍などと取引があるといいます。

また、ニューヨーク市警、バンク・オブ・アメリカ、IBM、ロッキード・マーティン、ブーズ・アレン・ハミルトンなども顧客として知られています

同社の人工知能ツールの顧客には、CBSブロードキャスティング、ゼネラル・ミルズ社、アラマーク・サービス社が含まれる

CIA

2005年から2008年までの3年間はCIAが唯一の顧客でした

CDC

CDC(米国の疾病予防管理センター)に向けて、新型コロナウイルスの感染拡大状況や、医療機関の対処状況の把握をするアプリの提供を行いました。

Palantirは、医療機関から受け取るデータを匿名化した上で、Palantir Foundryと呼ばれるプラットフォームで分析し、使用可能な病床数や人工呼吸器の数の把握に利用されています。

なお、データはAmazon.comのクラウドであるAWSに貯蔵されているといいます。

また、感染拡大の予測モデルの提供など、コロナウィルスのパンデミックに対して、Palantirはビッグデータの活用で対抗しています

ちなみに、Palantirは詳細不明のハードウェア及びソフトウェアの更新費用として、67万5000ドルをCDCから受け取っています

NHS

英国のNHS(国民保健サービス)においてもPalantirのソフトウェアが利用されており、病院のキャパシティや人工呼吸器の利用状況の把握などに役立てられています

J.P. Morgan

2010年に契約した民間初の顧客です。

Palantirのソフトウェアを使い、サイバー犯罪や住宅ローンなどの問題を通じて、数億ドルを節約することに成功しました。

クレディスイス

クレディ・スイスでは、Palantirのソフトウェアを同社が持つ40億人の加入者の取引記録や従業員情報データの統合分析し、取引の検知などに使用しています

マネーロンダリングの検知だけをとっても、従来と比較してコストが20分の1に削減できたうえで、検知率が2倍となっており、事業コストも大幅に下がったことで利益に貢献しており、世界の金融機関で導入が進んでいるといいます。

エアバス

欧州の大手航空機メーカーであるエアバスでは、同社が持つ大量の製造プロセスデータ、納入先の航空会社が持つ運行データを統合する管理プラットフォームを構築しました。

現在では、世界90社の航空会社が保有する6000機の機体がプラットフォームに登録されており、航空機の遅延が1割減少したほか、燃費を約1300万ドル(約14億円)削減することができました。

SOMPOホールディングス

SOMPOは2019年からPalantirの顧客となっており、保険・ヘルスケア業務でPalanitrのデータ管理・インテリジェンスソフトを利用しています。

2023年2月1日には、SOMPOとその関連会社にデータソフトウエアを提供する5000万ドル相当の5年契約を結んだとPalanitrが発表しています

富士通

富士通は2020年6月に、PalantirおよびPalantir Japan株式会社とパートナーシップ契約を締結し、日本市場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)分野の強化に向けて戦略的協業を行うことを発表しました

富士通はPalantirのソフトウェアを活用し、社内のDXプロジェクトにおいて数億円規模の大きな効果を上げています。

2023年12月5日には、社会課題の解決とビジネス変革の加速に向け、PalantirおよびPalantir Hapanと戦略的なグローバルパートナーシップの発展に向けた契約を締結しました

著名な投資家

Palantirには米国中央情報局(CIA)のベンチャーキャピタルであるIn-Q-Telが200万ドルを出資しました

また、創業者のティール個人と彼が運営するベンチャーキャピタル・Founders Fundからも3,000万ドルを集めました

日本のヤマトホールディングスは、傘下のCVC「Kuroneko Innovation Fund」を通して、Palantirに出資しています

Palantirの歴史

2003年、ピーター・ティール氏らがPayPalでクレジットカード詐欺に対処した経験から生まれたアイデアを元に創業

2008年、Palantirが初めて顧客と契約を結ぶ。なお、初の契約者はCIA。

2009年、ロサンゼルス警察を始めとする、各地の警察と契約を結ぶ

2010年、J.P.Morganと契約を結ぶ。契約が結ばれた最初の商業顧客となる。

2016年9月26日、米国労働省の連邦契約遵守プログラム室が、Palantirはアジア人求職者を採用プロセスにおいて差別したと訴訟を起こす。Palantirは、同社が積極的にアジア人を受け入れており、それは労働市場の平均を上回っているというデータなどを示して反論し、2017年4月に訴訟は和解された

2017年6月、パリ航空ショー(Salon du Bourget)の会場で、エアバスと共同で開発したオープンデータプラットフォーム「Skywise」を発表する

2018年11月14日に「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴと仮想通貨業界向けのセキュリティソリューションの提供に関する戦略的業務提携契約を締結する

2019年11月18日にSOMPOホールディングスと共同でジョイントベンチャー「Palantir Technologies Japan」を設立したと発表する

2019年12月13日、米国防総省が陸軍のデータベース統合に関する1億1081万ドルの1年契約をPalantirと結んだと発表。システムは2023年12月完成の予定。

2020年6月に富士通がPalantir TechnologiesおよびPalantir Japanとパートナーシップ契約を締結する

2020年6月、SOMPOホールディングスが5億ドル(約500億円)をPalantirに出資する

2020年7月6日、SEC(米国証券取引委員会)にIPO申請書類を秘密裏に提出したことを発表する

2020年9月30日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に直接上場する。ティッカーシンボルは「PLTR」。パランティア株は10ドルの初値を付けた後、9.50ドルに値下がりして取引を終えた。ブルームバーグ集計のデータによると、初日の取引終了時の時価総額は約157億ドル(約1兆6600億円)。

共同創業者であるピーター・ティール氏とアレックス・カープ氏が、上場後に合計4145万株を4億ドル(約423億円)以上で売却した

時価総額は2020年12月14日時点で511億ドル(約5兆3000億円)に上っている

2021年7月20日、新興企業や中小企業向けのイニシアチブである「Foundry for Builders」の立ち上げを発表する

2021年7月、EVスタートアップのファラデー・フューチャーに2500万ドルを投資する

2023年2月1日、SOMPOホールディングスとその関連会社にデータソフトウエアを提供する5000万ドル相当の5年契約を結んだと発表する

2023年10月11日、米陸軍から2026年まで最大2億5000万ドル規模の契約を獲得したと発表する

2023年12月5日、社会課題の解決とビジネス変革の加速に向け、富士通と戦略的なグローバルパートナーシップの発展に向けた契約を締結

2024年1月18日、日本でデジタル大臣等を務める河野太郎氏を招き、AIとデジタル変革に関する対話を行う

2024年3月4日、ウクライナ経済省と、今後10年間で同国の地雷除去に人工知能を活用することで合意する

2024年3月6日、米陸軍から1億7840万ドルの契約(TITAN)を獲得する

2024年3月12日、創業者の一人であるピーター・ティール氏が、Palantirの株を700万株以上(約1億7,500万ドル相当)を売却した

2024年4月4日、世界中の企業や政府に安全なクラウドおよび AI ソリューションを提供する為、Oracleと提携したことを発表

株主

PalantirはNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しているため、誰でも株を購入する事が可能です。

Palantirの著名な株主

  • ピーター・ティール(創業者。2024年3月16日現在、同社の株式の約7%を所有している)

関連リンク

Palantirに関するウェブサイトです。

公式ウェブサイトおよび公式アカウント

経済情報

関連ニュース

参考

Knewz(ニューズ)

Knewz(ニューズ)は様々な記事へのリンクをニュースごとにまとめたアメリカ合衆国のニュース・アグリゲーター(ニュース集約サイト)です。

名前 Knewz
ジャンル ニュース・アグリゲーター
URL knewz.com
日本版 無し
開始日 2020年1月29日
運営会社 Knewz Media Group LLC(親会社:Empire Media Group)

掲載するニュースは600以上のメディアから収集しており、扱うジャンルは政治、ビジネス、スポーツ、犯罪、グローバルセキュリティ、テクノロジー、ファッション、文化など、広範にわたっています。

Knewzはアグリゲーション・サイトですが、「Knewz Stories」と称して、オリジナル記事の執筆と公開も行っています。

元々はルパート・マードック氏のNews Corpが、GoogleとFacebookによる寡占に対抗するために、2020年1月29日に立ち上げたウェブサイトです。

しかし、収益化には至らず、採算が合わなかったため18カ月で閉鎖。その後、2021年8月26日にEmpire Media GroupのCEOであるディラン・ハワード氏に買収され復活しました

ハワード氏は買収の際に、「情報過多、燃え尽き症候群、メディアの偏向、ニュースの正確性よりもエンゲージメントを促進するアルゴリズムなど、今日のニュースサイクルにはあらゆる問題がある。Knewzは、党派性に汚染されることなく、その日の最も複雑で物議を醸すニュースについて、熱心なユーザーがよりよく理解できるよう支援します」と語っています

公式サイト:Knewz

Rumble(ランブル)

Rumble(ランブル)は政治的に中立で「キャンセルカルチャーとは無縁」を自称するカナダの動画共有サイトです

YouTubeのように、ユーザーが自由に動画を投稿することができ、収益化やライブ配信も可能です。

2013年にスタートしたランブルは、著名なIT起業家のピーター・ティール氏が出資している事でも知られています

Rumbleでは保守派の政治評論家であるスティーブン・クラウダー氏や、ダン・ボンジーノ氏の番組が人気となっています

Rumbleを運営しているRumble Inc.は、2022年9月19日にSPACを活用しNASDAQに上場しました。ティッカーシンボルは「RUM」です。

公式サイト:Rumble

イーロン・マスクのAI企業「xAI」とは?

xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏が米国のネバダ州で設立した、AIスタートアップ(新興企業)です。

公式サイト:xAI(英語)

名前 xAI(エックス・エーアイ)
正式名称 X.AI Corporation
タイプ 非公開企業
URL x.ai
住所 216 Park Road Burlingame, CA 94010
設立日 2023年3月9日
創業者 イーロン・マスク他

xAIの存在は、2023年4月に明らかになっていましたが、詳細は一切不明でした。

しかし、2023年7月12日、マスク氏は自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し、xAIの設立を正式に発表しました

公式Xアカウントも公開されています。

X:xAI(@xai)

なお、xAIはマスク氏が他に運営するTeslaやX(Twitter)とは直接関係がない会社との事です

“現実を理解するAI”を開発

xAIの公式サイトには、「xAIの目標は宇宙の真の姿を理解することです。」と記されています。

また、イーロン・マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べています

Grok

2023年11月4日、xAIは独自の言語モデルである「Grok」を発表しました

Grokの大きな特徴のひとつは、Xの情報にリアルタイムでアクセスできるという点です。

Xの有料プランであるX Premium+に加入しているユーザーは、Grokの早期アクセスプログラムに参加する事ができます

ドメインとXのID

xAIのドメインはx.aiですが、ai.comからアクセスする事もできます

ai.comは以前はOpenAIが保有していたドメインでしたが、現在はxAIが保有しており、x.aiにリダイレクトされます。

また、xAIのXアカウントは@xAIですが、このスクリーンネームは一方的にはく奪したものです。