Business Insider(ビジネス・インサイダー)

Business Insider(ビジネス・インサイダー)は米国発のビジネス系オンラインメディアです。

Business Insiderとは

名前 Business Insider
ジャンル ニュース、ビジネス、経済など
URL www.businessinsider.com
日本版 Business Insider Japan
開始日 2007年
運営会社 Insider Inc(親会社:Axel Springer SE

金融、メディア、テクノロジーなど各業界に精通したビジネスニュースサイトです。

Business Insiderの信頼性

Business Insiderは、信頼できる情報源を基に報道を行っていますが、時折デイリーメールなど不適切な情報源を使用したり、ファクトチェックに失敗しています

政治的には、記事の内容と表現の両方において少し左傾しています

Business Insiderの歴史

2007年にスタートアップとテクノロジーに焦点を当てた「Silicon Alley Insider」としてスタートする

2009年に名前を「The Business Insider」に変更する

2011年に名前を「Business Insider」に変更する

2013年4月5日、Amazon.comの創業者兼CEOであるジェフ・ベゾス氏(肩書は当時)率いる投資グループから500万ドルの出資を受ける

2014年11月4日、英国版「Business Insider UK」を開始(現在は閉鎖)。

2015年、Finanzen.netと提携し、ドイツ版となる「Business Insider Deutschland」を開設

2015年7月28日、テクノロジー分野に特化したウェブサイト「Tech Insider」を開設

2015年9月29日、ドイツの大手メディア企業であるアクセル・シュプリンガーが、Business Insider Inc.の株式88%を3億4300万ドル(約410億円)で取得。これにより、Business Insiderがアクセル・シュプリンガーの傘下に入る

2015年末、政治、ライフスタイル、テクノロジー、エンターテイメントなどを扱う総合ニュースメディア「Insider」を立ち上げる。

2016年8月、Tech InsiderのニュースルームとサイトをBusiness Insiderに統合

2016年10月24日に親会社であるAxel Springerの傘下であるFinanzen.netのデータを活用し、リアルタイムなグローバル市場データを提供するサブブランド「Markets Insider」を開始

2020年1月1日、Insider Inc.とeMarketer Inc.が合併し、InsiderのCEOであるHenry Blodget氏が合併後の事業のトップに就任。

2020年にコロナ対策としてリモートワークを導入

2020年5月6日にBusiness Insider IntelligenceがeMarketerと統合し、「Insider Intelligence」にすると発表

2020年10月30日、Insider inc.がビジネス・ニュースレターやポッドキャストを中心としたビジネス系メディアである「Morning Brew」を買収する

2021年2月3日、Business InsiderがInsider統合される。この統合により、ウェブサイトの名称が「Business Insider」から「Insider」へと変更され、デザイン上もInisderのセクション(カテゴリー)の1つとなる。ただし、businessinsider.comのURLは引き続き使用され、Business Insiderのコンテンツは引き続きbusinessinsider.com上で提供されている(一部分野はinsider.comに移行)。

2023年11月14日、ブランド名を「Business Insider」に戻す

Automattic(オートマティック)

Automattic(オートマティック)は無料ブログサービスのWordPress.comやTumblr、日記アプリのDay One、メモアプリのSimplenote等を運営するウェブ系のIT企業です。

公式サイト:Automattic

Automatticの概要

正式名称 Automattic  Inc.
業界 ブログプラットフォーム、ウェブデザイン、ウェブ開発
創業 2005年8月
本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
創業者&CEO マット・マレンウェッグ(英:Matt Mullenweg)
従業員 1,932人

Automatticの従業員は「Automattician(オートマティシャン)」と呼ばれます

創業者のマット・マレンウェッグ氏はAutomattic、WordPress.com、WordPress、WordPress Foundationの創始者(創業者)です。

Automatticの歴史

2005年8月、WordPressの開発者であるマット・マレンウェッグ氏はがAutomattic社を設立しました

2017年にサンフランシスコの本社オフィスから退去し、完全リモートワークに移行。

2019年8月12日、マイクロブログの「Tumblr」をVerizon Media(現:Yahoo Inc.)から買収。Tumblrの従業員200人も引き受ける

WordPressの運営ではない

勘違いされがちですが、Automatticが運営しているのは無料ブログの「WordPress.com」であって、オープンソースのCMS「WordPress」ではありません。

Automattic は、オープンソースの WordPress ソフトウェアにセキュリティ、スピード、サポートのための機能を追加したホスティング版である WordPress.com を所有・運営しています。当社の製品名を指す場合は、「.com」を付けてください。

WordPress は、世界中の何千もの独立した貢献者によって書かれ、維持され、サポートされているオープンソースソフトウェアです。Automattic は WordPress のオープンソースプロジェクトの主要な貢献者です。

出典(英語):Press – Automattic

完全リモートワークの会社

Automatticには“本社”が存在せず、創業者のマット・マレンウェッグ氏を始め、全従業員がリモートワークで働いています。

オフィスが無い事で浮いた費用はリモートワーク環境の支援に利用されています。従業員が商業用のコワーキングオフィスを使いたい場合は、月250ドルの支給を行っており、スターバックスで仕事をしたい場合はコーヒー代を負担してくれます。

参考:Press – Automattic

Breitbart News(ブライトバート・ニュース)

Breitbart News(ブライトバート・ニュース)は2005年にアンドリュー・ブライトバート氏が創業したニュースサイトです。

2016年の大統領選でドナルド・トランプ氏の躍進と共に注目されました。

名前 Breitbart News Network(ブライトバート・ニュース・ネットワーク)
ジャンル ニュース、政治
タイプ ニュースサイト
URL www.breitbart.com
日本版 無し
開始日 2005年
創業者 アンドリュー・ブライトバート

信憑性が低いサイトとして知られており、Wikipediaでは原則として出典(情報源)として利用する事が禁止されています

創業者のアンドリュー・ブライトバート氏はドラッジ・レポートの運営に長年携わり、ハフィントン・ポストの立ち上げにも関わった人物です。

公式サイト:Breitbart News Network

Tumblr(タンブラー)

Tumblr(タンブラー)は、SNSの要素を取り入れたマイクロブログ・プラットフォームです。

テキスト、写真、ビデオ、オーディオなど、さまざまなをコンテンツを投稿・共有する事ができます。

Tumblrの運営は「活気に満ちたピュアなソーシャルメディア」だと述べています

Tumblrの概要

名前 Tumblr(タンブラー)
ジャンル SNS、マイクロブログ
URL www.tumblr.com
開始日 2007年
運営会社 Automattic

Tumblrは2007年2月にデビッド・カープ氏(David Karp)によって創業されました

当初は独立企業でしたが、米Yahoo!を経て、現在はWordPress.comやDay Oneの運営会社であるAutomattic運営しています

TumblrはSNS?

Tumblrは各ユーザーが文章や画像、動画等を投稿できるプラットフォームです。

1つの投稿に多くの文章や画像を載せることが可能で、この点はMediumやnoteなどのブログサービスに似ています。

ブログは公開・非公開の設定が可能で、ユーザーは1つのアカウントで複数のブログを作成する事ができます。

一方で、フォローやリブログ(Twitterでいうリツイート)の機能もあります。

Tumblrでは、ユーザーではなくブログをフォローすることができ、フォローしたブログの投稿はダッシュボード(管理画面)のタイムラインに表示されます。

また、リブログする事で、他者のコンテンツを自身のコンテンツとして投稿する事が出ます(ちゃんとオリジナルのユーザーが分かる形で投稿されます)。

この点はTwitterやFacebookなどのSNSに似ています。

TumblrはブログとSNSを組み合わせたような存在です。

Tumblrのユーザー数は何人?

Tumblrのメディア向け資料によれば、月間アクティブユーザーは1億3500万となっています。

アクティブユーザーの48%がZ世代となっており、若者に人気のサービスである事が分かります。

しかし、Tumblrはどれくらいの人が利用しているかという情報をあまり提供しておらず、上記の数字もいつ頃のものなのかハッキリとしません。Financial Timesは、Tumblrの2021年12月のアクティブユーザー数は約3億人と伝えています

また、イーロン・マスク氏によるTwitter買収契機に、Twitterの代替として注目されることもあります

参考として、Twitterは2億3,780万人、LINEは1億9,300万人です。

Tumblrの歴史

2007年2月、デビッド・カープ氏がTumblrを立ち上げる

2013年5月20日、米Yahoo!がTumblrを約11億ドルの現金で買収すると発表。同年6月20日に買収が完了

2017年7月25日に親会社の米Yahoo!をVerizonが買収すると発表

2017年11月27日(現地時間)、創業者でCEOのデビッド・カープ氏が翌年に退社する事を自身のTumblrで発表

2018年12月17日からユーザーの年齢に関わらずアダルトコンテンツの投稿を完全に禁止すると発表

2019年8月12日、親会社のVerizon(現:Yahoo Inc.)が、TumblrをWordPress.com等を運営するAutomattic社に売却する

2022年11月1日、アダルトコンテンツの規制を緩和

Tumblrはアダルトコンテンツ禁止?

Tumblrは2018年末から、アダルトコンテンツの投稿を完全に禁止していました

しかし、2022年に規制が緩和され、ヌードや青年向けの題材、性的なテーマを含む作品であっても、適切なコミュニティラベルを使用することで、Tumblrで共有することが可能になりました

参考:Tumblrはアダルトコンテンツの投稿もOK!

Gab(ギャブ)

Gab(ギャブ)は2016年8月に設立された「言論の自由のための乗り物」を標榜するSNSです。

創業者のアンドリュー・トーバ氏は、「Twitterの左派系独占」への対抗手段だと表明しています

2018年には、反ユダヤ主義のテロリストであるロバート・バウアーズ氏が使用していた事が問題となり、決済サービスのPayPalやドメイン管理事業者のGoDaddyなど、様々なインフラ企業から締め出されサービスを停止した事が話題になりました(閉鎖から数日で復活しました)。

また、SNSだけでなく、ニュース部門のGab News(news.gab.com)も存在します。

公式サイト:Gab

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)は米国の元大統領であるドナルド・トランプ氏が立ち上げたSNSです。

2022年2月21日に一般公開されました。トランプ氏はこのSNSについて、「私がTRUTH SocialとTMTGを設立したのは、ビッグ・テックの暴政に立ち向かうためです」とコメントしています。

トランプ氏がリードして立ち上げた事もあり、ユーザーにはアメリカの保守派の有名人、陰謀論者、極右インフルエンサー、共和党の政治家などがいます

オープンソースのSNS「Mastodon」を流用して作られており、X(Twitter)のような見た目が特徴です。

公式サイト:Truth Social

Threads(スレッズ)

Threads(スレッズ)は2023年7月6日にMeta(旧Facebook)が提供を開始したSNSです

テキスト(文章)を主とするSNSで、使用感はX(Twitter)に近いものになっています。

ユーザーはInstagramのアカウントを使ってThreadsにログインする事ができ、Instagramのフォローやユーザー名も引き継ぐことができます。逆に、Threads単体でアカウントを作る事はできません。

公式サイト:Threads

アプリのダウンロードはこちらから。

Threadsは分散型

ThreadsはBlueskyやMastodon(マストドン)など、他のフェディバースプラットフォーム(分散型SNS)と接続される予定です。

他のプラットフォームでは、自身のユーザー名に「@threads.net」が付いたユーザー名(フルユーザーネーム)が表示されます。

例えば自分のユーザー名が「@example」なら、ユーザー名は「@example@threads.net」になります。

パランティアとは?

Palantir(パランティア)は、データ分析およびデータ統合ソフトウェアソリューションを開発する米国のソフトウェア会社です。

2003年5月にピーター・ティール氏らによって設立されました。

公式サイト:Palantir(パランティア)

関連記事:パランティアの顧客は誰?日本企業も使ってる?

Palantirとは?

正式名称 Palantir Technologies, Inc.
業界 ビッグデータ、ソフトウェア、AI
創業 2003年5月6日
本社 アメリカ合衆国コロラド州デンバー市17番通り1200番地
Tabor Center 15階
日本支社 Palantir Technologies Japan
創業者
CEO アレックス・カープ
会長 ピーター・ティール
従業員 3,848人
ティッカーシンボル PLTR(ニューヨーク証券取引所)

Palantirは、情報の統合、視覚化、分析のための一連のソフトウェアを提供する企業です。

Palantirのソフトウェアを使用すると、政府組織内および政府組織間でアナリストが協力して大量のデータを分析できるようになります。

同社のソフトウェアプラットフォームは、特に政府、防衛、金融、医療、その他の業界の組織が大規模で複雑なデータセットを理解できるように設計されています。

同社の創業者で、会長を務めているピーター・ティール氏は、Palantirを「人間の智をコンピュータが補完するもの」と語っており、同社をIA企業(Intelligent Augmentation)と定義しています。

また、同社のCEOを務めるアレックス・カープ氏は、Palantirの取り組みについて「私達が最も注力するのは、イノベーションと雇用を同時に創出することであり、現在、クライスラーでは1500人、エアバスでは5000人のオペレーターが私達のソフトを使っています。雇用の創出なしに民主主義はなりたたないからです。」と述べています

日本支社:Palantir Japan

Palantirには日本支社の「Palantir Technologies Japan株式会社」もあります。

Palantir Technologies Japan株式会社は、Palantir TechnologiesとSOMPOホールディングスにより共同で設立されました。

正式名称 Palantir Technologies Japan株式会社
フリガナ パランティアテクノロジーズジャパン
創業 2019年11月18日(事業開始:同年12月1日)
所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目12−18 ジ アイスバーグ 6階
法人番号 5010401148754

Palantir Japanは日本の各産業や政府機関におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献しています

著名な顧客にSOMPOホールディングスや富士通があります。

Palantirの設立

ピーター・ティールが、(ティールの母校である)スタンフォード大学でコンピュータ・サイエンスを学んでいたジョー・ロンズデールとスティーブン・コーエンという2人の若者、そしてPayPalでエンジニアを努めたネイサン・ゲッティングスと共に創業しました

Palantirはしばしば2004年創業と記されますが、SECの提出書類によれば、2003年5月6日が正式な創業日です

初期には、CIA(米中央情報局)が直接運営するベンチャーキャピタル「In-Q-Tel」が出資しました。

社名の由来

社名の「Palantir」はJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」などに登場する「遠隔から世界を見通す魔法の石」の名前から採られています

また、Palantirのスタッフは「Palantirian(パランティリアン)」と呼ばれています

関連記事:「パランティア」という社名の意味

Palantirの製品

Palanitrは顧客が持つあらゆるデータを統合・分析し、これまで解決できなかった問題の解決を支援するデータ分析用ソフトウェアを提供しています

富士通はPalantirのソフトウェアを「様々なシステムに散らばった大規模なデータを統合して組織の課題を解決する、一気通貫型のソフトウェア」であると説明しています

Palantirのソフトウェアを導入する事で、データ解析による、サイバーセキュリティ、社内不正監視、マネーロンダリング防止といったリスク対策のほか、業務効率化にも使われ、組織のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する事ができます

導入コストは100万ドル(約1億5000万円)とも言われています

Palantir Gotham

Palantir Gotham(パランティア・ゴッサム)は諜報機関、法執行機関、国土安全保障の顧客など、公共セクター向けの製品(ソフトウェアプラットフォーム)です

公共データを統合、管理、保護、分析します。

Gothamを使えば、大量の「構造化」データ(スプレッドシートなど)と「非構造化」データ(画像や動画など)を1つの集中データベースにインポートすることで機能し、すべての情報を1つのワークスペースで視覚化して分析する事ができます。

価格は不明ですが、米国のFDA(食品医薬品局)に犯罪集団を検知するためにGothamを、わずか2万8000ドルで提供したことが判明しています

旧名称はPalantir Goverment(パランティア・ガバメント)。

Ghothamの利用者

Palantir Foundry

Palantir Foundry(パランティア・ファウンドリー)は、リスク対策及び業務効率化を目指す民間企業向けのソフトウェアプラットフォームです。

社内外のデータを統合、分析、的確な経営判断と事業成功を導出します

Foundryの利用者

富士通は同社の社会課題解決に向けたグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」にPalantir Foundryを後述するPalantir AIPと組み合わせて提供しています

Foundryには他にも以下の様な顧客がいます。

  • エアバス
  • フィアット・クライスラー
  • サノフィ
  • クレディ・スイス銀行
  • フェラーリのF1チーム

Palantir Apollo

Palantir Apollo(パランティア・アポロ)は、独自のソフトウェア製品のあらゆる環境での継続的な展開、構成管理及び中央ソフトウェア運用管理を可能にします

Palantir AIP

セキュリティを確保した顧客のプライベートネットワークで、LLM(大規模言語モデル)や他のAI(人工知能)を安全に最大活用できるソフトウェア製品です。

AIPは「Artificial Intelligence Platform(人工知能プラットフォーム)」の略です。

公式サイト:AIP | Palantir

AIPの利用者

富士通は同社の社会課題解決に向けたグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」にPalantir AIPをPalantir Foundryと組み合わせて提供しています

また、ウクライナの地雷除去にも活用されています

Palantir Metropolis

Palantir Metropolis(パランティア・メトロポリス)は、ウォール街の銀行やヘッジファンド向けの定量分析に特化したソフトウェアです。

XKEYSCORE Helper

インターネット上のあらゆるデータを盗聴できるNSAのスパイツール「Xkeyscore(エックスキースコア)」で収集したデータを、Palantirのソフトウェアにカンタンに取り込めるように開発されたソフトウェアが「XKEYSCORE Helper」です。

XKEYSCORE Helperを利用すると、NSAがXkeyscoreで収集したデータを簡単にPalantirの製品にインポートし、調査できます。

Skywise

Palantirがエアバスと共同開発したオープンデータプラットフォームです。

航空機が収集した膨大なデータを、整理・分析する事で、トラブルを予防します。

エアバスはSkywiseを導入し、機材の運用や整備を効率化し、航空機地上滞留(AOG)を大幅に削減しました

Project Maven

Project Maven(プロジェクト・メイヴン)は、アメリカ国防総省が進めている、機械学習で戦場データを分析して標的をロックオンしたり、戦術を提案したりする軍用AIプロジェクトで、Palantirは主要なシステムの設計を担っています

TITAN

TITAN(タクティカル・インテリジェンス・ターゲッティング・アクセス・ノード)は、Palantirが米陸軍向けに開発する地上局のプロトタイプです。

この地上局は、人工知能と機械学習を使って、宇宙、空中、地上のセンサーから得られた標的情報を迅速に処理します。

TITANは、ノースロップ・グラマン、アンドゥリル・インダストリーズ、L3ハリス・テクノロジーズ、シエラネバダ、ストラテジック・テクノロジー、ワールド・ワイド・テクノロジーのシステムおよび技術、ソフトウェアを統合したものだといいます。

著名な投資家

Palantirには米国中央情報局(CIA)のベンチャーキャピタルであるIn-Q-Telが200万ドルを出資しました

また、創業者のティール個人と彼が運営するベンチャーキャピタル・Founders Fundからも3,000万ドルを集めました

日本のヤマトホールディングスは、傘下のCVC「Kuroneko Innovation Fund」を通して、Palantirに出資しています

Palantirの共同創業者であるジョー・ロンズデール氏が2015年に創業したベンチャーキャピタル・8VCも、Palantirに出資しています

株主

PalantirはNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しているため、誰でも株を購入する事が可能です。

Palantirの著名な株主

  • ピーター・ティール(創業者。2024年3月16日現在、同社の株式の約7%を所有している)

Palantirの歴史

2003年、ピーター・ティール氏らがPayPalでクレジットカード詐欺に対処した経験から生まれたアイデアを元に創業

2008年、Palantirが初めて顧客と契約を結ぶ。なお、初の契約者はCIA。

2009年、ロサンゼルス警察を始めとする、各地の警察と契約を結ぶ

2010年、J.P.Morganと契約を結ぶ。契約が結ばれた最初の商業顧客となる。

2016年9月26日、米国労働省の連邦契約遵守プログラム室が、Palantirはアジア人求職者を採用プロセスにおいて差別したと訴訟を起こす。Palantirは、同社が積極的にアジア人を受け入れており、それは労働市場の平均を上回っているというデータなどを示して反論し、2017年4月に訴訟は和解された

2017年6月、パリ航空ショー(Salon du Bourget)の会場で、エアバスと共同で開発したオープンデータプラットフォーム「Skywise」を発表する

2018年11月14日に「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴと仮想通貨業界向けのセキュリティソリューションの提供に関する戦略的業務提携契約を締結する

2019年11月18日にSOMPOホールディングスと共同でジョイントベンチャー「Palantir Technologies Japan」を設立したと発表する

2019年12月13日、米国防総省が陸軍のデータベース統合に関する1億1081万ドルの1年契約をPalantirと結んだと発表。システムは2023年12月完成の予定。

2020年6月に富士通がPalantir TechnologiesおよびPalantir Japanとパートナーシップ契約を締結する

2020年6月、SOMPOホールディングスが5億ドル(約500億円)をPalantirに出資する

2020年7月6日、SEC(米国証券取引委員会)にIPO申請書類を秘密裏に提出したことを発表する

2020年9月30日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に直接上場する。ティッカーシンボルは「PLTR」。パランティア株は10ドルの初値を付けた後、9.50ドルに値下がりして取引を終えた。ブルームバーグ集計のデータによると、初日の取引終了時の時価総額は約157億ドル(約1兆6600億円)。

共同創業者であるピーター・ティール氏とアレックス・カープ氏が、上場後に合計4145万株を4億ドル(約423億円)以上で売却した

時価総額は2020年12月14日時点で511億ドル(約5兆3000億円)に上っている

2021年7月20日、新興企業や中小企業向けのイニシアチブである「Foundry for Builders」の立ち上げを発表する

2021年7月、EVスタートアップのファラデー・フューチャーに2500万ドルを投資する

2023年2月1日、SOMPOホールディングスとその関連会社にデータソフトウエアを提供する5000万ドル相当の5年契約を結んだと発表する

2023年10月11日、米陸軍から2026年まで最大2億5000万ドル規模の契約を獲得したと発表する

2023年12月5日、社会課題の解決とビジネス変革の加速に向け、富士通と戦略的なグローバルパートナーシップの発展に向けた契約を締結

2024年1月18日、日本でデジタル大臣等を務める河野太郎氏を招き、AIとデジタル変革に関する対話を行う

2024年3月4日、ウクライナ経済省と、今後10年間で同国の地雷除去に人工知能を活用することで合意する

2024年3月6日、米陸軍から1億7840万ドルの契約(TITAN)を獲得する

2024年3月12日、創業者の一人であるピーター・ティール氏が、Palantirの株を700万株以上(約1億7,500万ドル相当)を売却した

2024年4月4日、世界中の企業や政府に安全なクラウドおよび AI ソリューションを提供する為、Oracleと提携したことを発表

関連リンク

Palantirに関するウェブサイトです。

公式ウェブサイトおよび公式アカウント

経済情報

関連ニュース

参考

Knewz(ニューズ)

Knewz(ニューズ)は様々な記事へのリンクをニュースごとにまとめたアメリカ合衆国のニュース・アグリゲーター(ニュース集約サイト)です。

名前 Knewz
ジャンル ニュース・アグリゲーター
URL knewz.com
日本版 無し
開始日 2020年1月29日
運営会社 Knewz Media Group LLC(親会社:Empire Media Group)

掲載するニュースは600以上のメディアから収集しており、扱うジャンルは政治、ビジネス、スポーツ、犯罪、グローバルセキュリティ、テクノロジー、ファッション、文化など、広範にわたっています。

Knewzはアグリゲーション・サイトですが、「Knewz Stories」と称して、オリジナル記事の執筆と公開も行っています。

元々はルパート・マードック氏のNews Corpが、GoogleとFacebookによる寡占に対抗するために、2020年1月29日に立ち上げたウェブサイトです。

しかし、収益化には至らず、採算が合わなかったため18カ月で閉鎖。その後、2021年8月26日にEmpire Media GroupのCEOであるディラン・ハワード氏に買収され復活しました

ハワード氏は買収の際に、「情報過多、燃え尽き症候群、メディアの偏向、ニュースの正確性よりもエンゲージメントを促進するアルゴリズムなど、今日のニュースサイクルにはあらゆる問題がある。Knewzは、党派性に汚染されることなく、その日の最も複雑で物議を醸すニュースについて、熱心なユーザーがよりよく理解できるよう支援します」と語っています

公式サイト:Knewz

Rumble(ランブル)

Rumble(ランブル)は政治的に中立で「キャンセルカルチャーとは無縁」を自称するカナダの動画共有サイトです

YouTubeのように、ユーザーが自由に動画を投稿することができ、収益化やライブ配信も可能です。

2013年にスタートしたランブルは、著名なIT起業家のピーター・ティール氏が出資している事でも知られています

Rumbleでは保守派の政治評論家であるスティーブン・クラウダー氏や、ダン・ボンジーノ氏の番組が人気となっています

Rumbleを運営しているRumble Inc.は、2022年9月19日にSPACを活用しNASDAQに上場しました。ティッカーシンボルは「RUM」です。

公式サイト:Rumble