XがGrokを全てのユーザーに無料で提供開始

(2024年12月6日)

Xは、AIチャットボット「Grok(グロック)」を全てのユーザーに提供開始しました。これまでは、X Premiumに加入しているユーザーしか利用できませんでした。

Xは現在、全てのユーザーに対して2時間ごとに10回の無料プロンプトを提供しています。画像生成は1日に3件までです。それ以上の利用にはサブスクリプションへの加入が必要です。

この変更は、アップデートに気づいたXユーザーの報告を引用する形でThe Vergeが報じました。TechCrunchによると、先月からXがニュージーランドなど一部の国でGrokの無料版の試験運用を開始していたとのことです。

この変更により、GrokはOpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeと同様のフリーミアムモデルとなりました。基本的な機能を無料で提供しつつ、より多くの使用量や高度な機能については有料サービスへの登録を促す仕組みです。

これによって、より多くのユーザーがGrokを体験できるようになりました。

参考:Grok is now free for all X users | TechCrunch

xAIがGrokのiPhoneアプリを米国でリリース

2025年2月6日追記:日本でもGrokのアプリの提供が開始されました。Android版も準備中です

(2025年1月10日)

イーロン・マスク氏が率いるxAIは、1月9日(現地時間)に同社のAIチャットボット「Grok」のiOSアプリを米国でリリースしました。これまで、GrokはSNSのX上でのみ利用可能でした。

米国だけでなく、オーストラリアやインドなど複数の国で提供を開始していますが、日本ではまだ提供されていません

xAIがベータ版と呼ぶこのチャットボットのスタンドアロンアプリは、リアルタイムの情報を処理し、質問に答え、画像を生成するなど、Xに組み込まれているものと同じ機能を実行することができます。

xAIは12月にいくつかの国でGrokのiOSアプリをテストしていました。Android版がいつリリースされるかについては何も発表されていません。

Grokは当初、XでX Premiumに加入しているユーザーのみが利用可能でしたが、先月から全てのユーザーがX上で利用できるようになりました。これにより、Grokは、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini、MicrosoftのCopilotなど、他の無料で使用できるチャットボットと同等になりました。

ウェブサイトも準備中

xAIはGrok専用のウェブサイト「Grok.com」も準備中です。

現在、アクセスすると「Coming Soon」のメッセージが表示されています。

参考:X launches Grok’s iPhone app in the US – The Verge

xAIがシリーズC資金調達ラウンドで60億ドルを調達

(2024年12月23日)

イーロン・マスク氏が率いるAI企業「xAI」は、12月23日にシリーズCラウンドで60億ドル(約9420億円)調達したと発表しました

この調達でxAIの評価額は400億ドル(約6兆2900億円)から500億ドル(約7兆8600億円)と見積もられています

今回のシリーズCラウンドには、Andreessen HorowitzやBlackRock、Sequoia Capitalなどの投資会社に加え、戦略的投資家としてNVIDIAとAMDも参加しました。

参考:Series C funding round

xAIがもうすぐGrokの独自アプリを提供開始するという報道

(2024年11月28日)

イーロン・マスク氏が率いるxAIは、同社のチャットボット型AI「Grok」のアプリ版を12月中にリリースする予定であるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました

リリースされるアプリは、OpenAIのChatGPTに似たものになり、ユーザーはスマホ等からxAIのGrokにアクセスできるようになるとのことです。

現在、xAIのGrokは、X(Twitter)に搭載されており、同サービスのウェブサイトやアプリから利用する事ができます(ただし有料のX Premiumに課金しているユーザーのみです)。

xAIのライバルであるOpenAI(ChatGPT)やGoogle(Gemini)、Anthropic(Claude)は、すでにAIチャットボットのアプリ版を提供しており、xAIの動きはこれら企業に追従する動きです。

イーロン・マスク氏は、Xをあらゆる機能を備えた”なんでもアプリ”にする事を目標としており、GrokをX上で提供しているのも、”なんでもアプリ”のビジョンを追求しての事だと思いましたが、Xから独立したスタンドアロンアプリ(Grokの利用に特化したアプリ)を作るという事は、全ての機能を一つのアプリ(すなわちX)に収める計画ではないのかもしれません。

既にXより価値があるxAI

余談ですが、xAIの企業価値は既にX(元Twitter)の企業価値(約94億ドル)を圧倒的に上回っており、次の資金調達で500億ドル(約7兆5800億円)に達する可能性があるとのこと。

参考:xAI could soon have its own app – The Verge

xAIとは?Grokを開発するイーロン・マスクのAIスタートアップ

xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏が2023年3月9日に米国のネバダ州で設立したAIスタートアップ(新興企業)です。

同年7月12日に設立が正式発表されました

名前 xAI(エックス・エーアイ)
正式名称 X.AI Corp.
タイプ 非公開企業
公式サイト x.ai
公式X xAI(@xai)
設立日 2023年3月9日
創業者
親会社 xAI Holdings(持株会社)、SpaceX(xAI Holdingsの親会社)

当初はマスク氏が他に運営するTeslaやX(Twitter)とは独立した会社でしたが、現在はSNS「X」を運営するX Corp.と共に持株会社xAI Holdingsの傘下となっており、xAIとXは密接に関係しています。

製品・サービス

xAIが開発・提供するサービスには以下のようなものがあります。

Grok

Grok(グロック)は、xAIが開発するAIモデルです。

Grokを開発しているxAIは、「Grok は『銀河ヒッチハイク・ガイド』をモデルにした AI」であるとXのポストで説明しています。

Grokは「銀河ヒッチハイク・ガイド」をモデルにした AI であり、ほとんどすべての質問に答えられるように設計されており、さらに難しいことに、どのような質問をすればよいかを提案することさえできます。

出典:xAI / X

GrokのURLは当初 grok.x.ai でしたが、xAIはドメイン Grok.com を購入し、2025年1月ごろから grok.com で運用されるようになりました。

また、SNSのX上でも利用する事ができます。Grokは当初、Xの有料プランであるX Premiumに加入しているユーザーしか使えませんでしたが、2024年12月6日から誰でもXのウェブサイトやアプリから無料でGrokを利用することができるようになりました

公式サイト:Grok

Grok Voice

Grokの音声モード。

リアルタイムの会話を実現する、最もインテリジェントな音声エージェントが「Grok Voice」です。

数十言語での低遅延音声、ツール呼び出し、リアルタイムデータアクセスが可能。Grokアプリとテスラ車両を通じて数百万人のユーザーにサービスを提供しています。

Grok Code

Grok Code(グロック・コード)はコーディング(プログラミング)をサポートしたGrokです。

Grok Imagine

画像生成および動画生成ができるGrokです。

「テキストからの動画生成」と「画像からの動画生成」に対応しています

GrokはマルチモーダルAIであり、この機能は通常のGrokに統合されています。

専用のウェブサイトもあります。

公式サイト:Grok Imagine

xAI for Government

xAI for Governmentは、米国の連邦政府、州政府、地方自治体におけるエンタープライズユースケース向けに設計されたAIプラットフォームです。

このプラットフォームは、xAIの業界をリードするAIモデル、エージェントツール、リサーチプラットフォーム、APIへのアクセスを提供します。

かつては「Grok for Government」と呼ばれていました。

xAIの歴史

2023年4月、ネバダ州で「X.AI Corp.」を設立したと報じられる

7月12日、イーロン・マスク氏は自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し、xAIの設立を正式に発表しました。創業メンバーはマスク氏を含め12人で、Google DeepMind、OpenAI、Google Research、マイクロソフト・リサーチ、テスラ等での経歴を持つ人材が集まっている

また、マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べています

2023年11月4日に、独自の言語モデルである「Grok」を発表しました

2024年

2024年3月11日にGrokについて、マスク氏は「今週、オープンソース化します」と発言しました。その後、3月17日にGrokがオープンソース化されました。

2024年5月26日、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したとブログで発表。主要投資家にValor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal、Kingdom Holdingなど。

6月5日、テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所が、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表

9月2日、AI学習用のコンピュータークラスタ「Colossus」を稼働開始したとイーロン・マスク氏がXで発表

12月6日ごろからXの無料ユーザーにもGrokを提供開始

12月23日、xAIがシリーズC資金調達ラウンドで60億ドル(約9420億円)を調達しました。この資金調達ラウンドでは、通常の投資家以外にも、「戦略的投資家」であるNVIDIAとAMDが参加しています。

2025年

1月9日、米国など一部の国で、Grokのスタンドアローンアプリ提供開始

1月19日に、日本でもGrokの独立したアプリを公開

2月18日、「Grok 3」を発表

2月20日、「Grok 3」がXで利用できるようになったと発表

2月22日ごろから、Grokのロゴが変更される

3月18日、テキストから動画を生成する高度な動画生成モデルを開発しているAIスタートアップ「Hotshot」を買収。この買収に関して、マスク氏は「クールなビデオAIが間もなく登場する!」とXにポストしました

3月29日、新たにxAI Holdingsが設立され、SNS「X」を運営するX Corp.と共に同社の傘下になる事が発表された。

4月17日、Grokにメモリ機能が搭載され、おすすめやアドバイスを求めると、パーソナライズされた回答が得られるようになる。

5月19日、MicrosoftのAzure AI FoundryでGrok 3の一般利用が可能になった。同日に開催されたイベント「Microsoft Build」で発表された。この動きについては5月2日にThe Vergeが報じていた

5月23日、マスク氏が率いるDOGE(政府効率化省)のメンバーが、Grokを利用して政府が保有する機密データの分析を行っている事が報じられる

6月5日、米テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所は、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表

6月30日、100億ドル(約1兆4300億円)を調達したと公表。半分は社債の発行や借り入れ、もう半分は株式発行によるもの。

7月4日のアップデートで、Grokが反ユダヤ的な主張を行ったり、「メカ・ヒトラー」を自称して話題になる

7月9日、Grok 4を公開

7月15日、米国防総省とAI開発において最大2億ドルの契約を結び、「Grok for Government」を提供することを発表

8月19日、AIチャットアプリ「Grok」をアップデートし、「コンパニオンモード」のキャラクターに新衣装を追加した

10月27日、Grokを活用した独自の百科事典サービス「Grokipedia」を公開

11月17日、Grok 4.1公開

11月20日に新しいAIモデル「Grok 4.1 Fast」と開発者がAIエージェントを構築するための「Agent Tools API」を発表

12月18日、科学的発見のためにAI活用を促進する米エネルギー省の「ジェネシス・ミッション」に参加する事が発表される。

12月22日、xAIの人工知能システム(Grokファミリーのモデルを搭載)を米戦争省のAIプラットフォーム「GenAI.mil」に組み込む契約を発表

2026年

1月6日、シリーズE資金調達ラウンドで200億ドル(約3兆1400億円)の資金を確保したと発表

1月28日、TeslaがxAIに約20億ドル(約3000億円)を投資すると発表

2月2日、イーロン・マスク氏が経営するSpaceXに買収される。動画生成AI「Grok Imagine 1.0」をリリース

2月10日、全社ミーティングを開催し、xAIの新たな組織体制を発表

2月18日、イーロン・マスク氏が「Grok 4.2」のパブリックベータ版が利用可能になったことを明かしました

3月12日、Ask Grok(「@grok」とメンションすることで、生成AI「Grok」に質問や投稿のファクトチェックを依頼できるXの機能)が有料会員限定に変更