ピーター・ティール氏(Peter Thiel)は、ドイツ系アメリカ人のIT系起業家、投資家、慈善家です。
主な実績にPayPal、Palantir、Founders Fundの起業、FacebookやDropboxへの投資があります。
また、近年は政治活動家としても活動しており、ドナルド・トランプ氏等に政治献金等の後援をしています。
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ピーター・ティールのプロフィール
名前 | ピーター・アンドレアス・ティール (英:Peter Andreas Thiel) |
誕生 | 1967年10月11日 |
ジェンダー | 男性 |
性的指向 | 同性愛(ゲイ) |
職業 |
他複数 |
実績 |
他複数 |
家族 |
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学歴 |
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拠点、居住地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス(自宅兼オフィス) |
推定資産 | 109億ドル(2024年10月28日現在) |
政治思想 | リバタリアン |
国籍 |
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スタートアップ創業者必読の書「Zero to One: Notes on Start Ups, or How to Build the Future(邦題:ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか)」の著者でもあります。
ティール氏はシリコンバレーを「一党独裁国家」と呼んだ後、2018年初めにサンフランシスコからロサンゼルスに移住しました。
同氏が創業したファウンダーズ・ファンドのサイトには以下の様なプロフィールが掲載されています。
起業家、投資家。PayPalを共同設立し、CEOとして同社を率い、株式公開を果たした。また、取締役を務めるFacebookに初めて外部投資を行い、会長を務めるPalantir Technologiesを共同設立した。LinkedIn、Yelp、そして数十の新興企業に初期の資金を提供し、その多くは「PayPalマフィア」と呼ばれる元同僚が経営している。また、シリコンバレーのベンチャーキャピタルFounders Fundのパートナーであり、SpaceXやAirbnbなどの企業に出資している。若手起業家に資金を提供するティール・フェローシップを立ち上げ、技術進歩と長期的思考の促進に取り組むティール財団を率いている。
プライベート
ピーター・ティール氏は、敬虔なクリスチャンの家庭で育ちました。しかし、ティール氏は、両親がキリスト教福音派や共和党員だったことを否定しています。
自宅
「無能より邪悪であれ」によると、ピーター・ティール氏は全世界に12個以上の家を持っているといいます。
ティール氏が家を所有している場所には、以下のような場所があります。
- 日本
- ブラジル
- ニューヨーク
- サンフランシスコ
- ロサンゼルス
- ハリウッド
- ニュージーランド
同性愛者
ピーター・ティール氏はゲイであり、Matt Danzeisen氏と同性婚しています。
2007年12月には、米ゴシップ系メディア・Gawkerにアウティング(無断でゲイだと暴露)されました。
Gawker側は「友人や同僚の多くは彼がゲイであることを知っていた」としており、あくまで暴露ではなく広く知られた事実を述べたに過ぎないというスタンスです。
交友関係
PalantirのCEOであるアレックス・カープ氏は学生時代からの友人。
OpenAIの創業者であるサム・アルトマン氏やLinkedInの創業者であるリード・ホフマン氏も友人である。
語学
西ドイツ出身であり、ドイツ語が堪能。
学生時代
学生時代のティール氏は、1980年代の典型的なオタク(成績優秀な学生、チェスプレーヤー、SFマニア、同級生からいじめられていた)であった。
1985年にスタンフォード大学に入学してからは、スピード・チェスに興じ、アイン・ランドに出会い、同校のルネ・ジラール教授の研究に傾倒しています。
アンチエイジング
ピーター・ティール氏は超富裕層の御多分に漏れず、長生きを望んでいるとアトランティック紙は報じています。そのため、日々の生活においても健康のために大変な努力をしています。
具体的には、以下のアンチエイジングに取り組んでいます。
- パレオダイエット
- トレーナーとワークアウト
- hGH(ヒト成長ホルモン)の摂取
- メトホルミンの摂取
DeepMindを創業したデミス・ハサビス氏は、かつてサンフランシスコにあるティール氏の邸宅を訪れたところ、ティール氏はちょうど日課の運動をしていた後だったと述べています。
不老不死
ピーター・ティール氏はアンチエイジングだけでなく、昔から不老不死に興味を持っており、「イデオロギー的な声明として」、後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画に登録している事も知られています。
関連記事:ピーター・ティールは不老不死の研究に資金提供している!
趣味嗜好
ニュージーランドが好きで、同国の事を「ユートピア」と呼んでおり、2011年3月にはニュージーランド国籍を取得した。1,000万ドルの土地をワナカ湖付近に購入している。
また、リバタリアンとして「肩をすくめるアトラス」を支持しています。
参考:PayPalマフィアのドン、ピーター・ティールがおすすめする16冊
ロード・オブ・ザ・リング
ティール氏はSFとファンタジーが大好きで、特にJ・R・R・トールキンによる長編小説「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)の大ファンです。
ティール氏はこの本を10代のころから読んでおり、
起業したMithril Capital、Valar Ventures、Palantir Technologiesの名前は、同作品に登場する架空のアイテム名から採られています。
スノウ・クラッシュ
ピーター・ティール氏は、PayPal が設立される前に週末を費やしてリード・ホフマン氏とSF小説「スノウ・クラッシュ」について議論していたとのこと。
起業家
ピーター・ティール氏は伝説的な投資家(ベンチャーキャピタリスト)として知られていますが、自ら起業した会社やプロジェクトも多々あります。
中でも著名な企業にPayPal、Palantir、Founders Fundがあります。
PayPal
ピーター・ティール氏の人生を大きく変えたのが、決済サービス・PayPalの創業です。
90年代後半のある夏の夜、学生起業家のマックス・レフチンは、スタンフォード大学の講義にふらっと立ち寄った。講義のテーマは、「政府権力の集中が招く危険」。講師の名をピーター・ティールといった。
チェルノブイリ原発事故のなかで旧ソ連を脱出した過去を持ち、全体主義を憎むレフチンはティールに好感を覚えた。意気投合した二人は、すぐにビジネスについても話し合う仲に。ティールは、レフチンの「暗号化技術会社」案に興味を示し、起業を勧めた。そして、手元から20万ドル出資することを約束。自ら、CEOを務めることも提案した。-こうして生まれたのがフィールドリンク社、のちに、簡易決済サービス「ペイパル」となる会社だ。
PayPalは2000年代初頭、オークションサイト「eBay」のユーザーが支払い手段として利用したことで急成長しました。
Founders Fund
Founders Fund(ファウンダーズ・ファンド)は、2005年に設立されたベンチャーキャピタルです。
ティール氏は、創業の際に「世界を変える可能性を本当に秘めた、よりリスクが高く、より斬新な企業」を探すと発表しました。
OpenAI
イーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏らと共に、OpenAIを共同創業。
シーステディング研究所
2010年末に、ティール氏はコンピュータープログラマーで、ミルトン・フリードマン氏の孫であるパトリ・フリードマン氏と親しくなりました。
フリードマン氏は、国際水域に浮かぶ架空の自由主義ユートピアである、いわゆる海上居住コミュニティについて書いていた。ティールは、海上居住非営利団体を設立するために 50 万ドルをフリードマン氏に提供した。
“海の上の独立国家建国”を目論むシーステディング研究所(Seasteading Institute)を共同創設しました。
この研究所では、技術的にも法的にも財政的にも完結した自治国家の樹立を目指しています。
その他
ティール氏が支援したプロジェクトには、以下のようなものがあります(すべて現在は終了しています)。
- サンフランシスコのラウンジ・レストラン「フリッソン」
- NASCARレースファン向けの雑誌「American Thunder」
- レスラーのハルク・ホーガンによるGawker Mediaに対する訴訟への援助
- シンギュラリティ・サミットの開催
投資
ティール氏は投資家としてLinkedIn、Yelp、Airbnb、Lyft、SpaceXなど、数十社の新興企業に初期投資を行いました。
投資先の多くは「PayPalマフィア」と呼ばれるPayPal時代の同僚が経営するものです。
関連記事:ピーター・ティールの代表的な投資先
慈善活動
ティール氏は、自身の財団であるティール財団(Thiel Foundation)を通して、2011年から若手起業家に資金を提供する投資プログラム「Thiel Fellowship(ティール・フェローシップ)」を運営しています。
代表的なものに、Ethereum(イーサリアム)を開発したヴィタリック・ブテリン氏への支援があります。
また、ティール財団では、ルネ・ジラール氏の研究成果を通して世界の変革を目指す「Imitatio」というプロジェクトに取り組んでいます。
関連記事:ピーター・ティールとルネ・ジラール
執筆活動
ピーター・ティール氏はエッセイ等を発表しています。
独立個人
1997年に出版されたリバタリアンの間でカルト的人気を誇る本「The Sovereign Individual(直訳で「独立個人」)」の序文を執筆した。
エデン主義に反対
ティールはカトリックの雑誌「ファースト・シングス」に「Against Edenism(直訳で「エデン主義に反対」)」というエッセイを発表した。
シュトラウス的瞬間
ティール氏は2004年にThe Straussian Moment(直訳で「シュトラウス的瞬間」)と題するエッセイを発表しました。
このエッセイはオリジナルが入手困難となっており、もっぱらEvernoteにアップロードされたコピーのPDFが”オリジナルの代わり”として流通しています。
ゼロ・トゥ・ワン
ティール氏はビジネス書「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか(原題:Zero to One: Notes on Startups, or How to Build the Future)」をブレイク・マスターズ氏と共著で出版しました。
この本はティール氏が母校のスタンフォード大学で行った「起業論」の講義(をマスターズ氏が聴講してまとめたノート)が元になっています。
同書はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー第1位を獲得するなど、高く評価されています。