イーロン・マスクがXのハンドルネーム「@America」を政治活動のためにユーザーから剥奪

イーロン・マスク氏は自身が立ち上げた政治行動委員会(PAC)である「America PAC」の公式アカウントとして利用するため、Xのハンドルネーム@america」をユーザーから取得しました

このアカウントはマスク氏が10月5日のトランプ大統領の集会で演説したのと同じ日に開設されました

これまでハンドルネーム @America を所有していたユーザーには、代わりに @america123_12 が割り当てられています。

元の @America ユーザーは2020年以降、アカウントでポストをしておらず、数年にわたって非アクティブだったとみられています。

Xのポリシーでは、通常、著作権侵害やアカウントの非アクティブなどの問題が発生した場合に、同社がユーザー名を取得することが許可されています。

ちなみに、皮肉にも @America の元所有者は、イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏に対して批判的なツイートをしており、2020年にはマスク氏を「反米的」と呼んでいます

なお、マスク氏がXのハンドルネームをはく奪するのは今回が初めてではなく、過去にも @X や @xAI などのハンドルネームを取得してきました

また、イーロン・マスク氏が買収する前のTwitter時代にも、 @CIA がTwitterの運営に取得されるといった事が起きています

しかし、今回の @america 取得は、これまでとは違う点があります。それは、マスク氏の政治活動の為に取得されたという事です。

マスク氏は2022年に「Twitterが国民の信頼を得るには、政治的に中立でなければならない」と述べていました

ですが、@america の取得はX社のビジネスや安全上の理由ではなく、自身の政治的な活動に利用するためであったことから、この行為には「マスク氏は個人的かつ党派的な政策を推進するためにXのリソースを利用している」といった不満の声があがっています

AppleがiPad mini 7を発表!発売日は10月23日!

10月15日、Appleが新しいiPad miniを発表しました

予約は既に開始されています。発売日は10月23日です。

公式サイト:iPad mini – Apple

第七世代にあたる機種ですが、「iPad mini 7」などとは呼ばれておらず、公式サイトでは「iPad mini(A17 Pro)」と表記されています

iPad mini 7の特徴

新型iPad miniの主な特徴は以下の通りです。

  • 8.3インチ(Liquid Retina)
  • Apple Intelligenceに対応
  • Apple Pencil Proに対応
  • A17 Proチップ搭載
  • ストレージ容量 : 128GB / 256GB / 512GB
  • シングルカメラ(12MP / F1.8)
  • 本体サイズ: 195.4 mm × 134.8mm × 6.3 mm
  • 重さ: 293g (Wi-Fi) / 297g(Wi-Fi+Cellular)
  • ステレオスピーカー
  • Touch ID搭載
  • USB-Cコネクタ搭載(DisplayPort、USB 3 最大10Gb/s)
  • 価格 : 78,800円から
  • 予約開始:10月15日、発売:10月23日

参考:iPad mini – Apple

価格とストレージ容量

iPad mini 7の価格は以下の通りです。

Wi-Fiモデル

  • 128GB:78,800円
  • 256GB:94,800円
  • 512GB:130,800円

Wi-Fi + Cellularモデル

  • 128GB:104,800円
  • 256GB:120,800円
  • 512GB:156,800円

参考:新型「iPad mini」突如発表 A17 Proチップで、Apple Pencil Pro対応 7万8800円から – ITmedia NEWS

旧モデルとの比較

旧モデル(iPad mini 6)との違い、共通点は以下の通りです。

機種名 第7世代 第6世代
カラー(仕上げ)
  • ブルー
  • パープル
  • スターライト
  • スペースグレイ
  • スターライト
  • パープル
  • ピンク
  • スペースグレイ
容量
  • 128GB
  • 256GB
  • 512GB
  • 64GB
  • 256GB
価格(Apple Store) ¥78,800~ ¥84,800~
サイズ 195.4 mm × 134.8mm × 6.3 mm
重量
  • 293 g(Wi-Fiモデル)
  • 297 g(Wi-Fi + Cellularモデル)
ディスプレイ 8.3インチ(Liquid Retinaディスプレイ)
チップ A17 Proチップ A15 Bionic
生体認証 Touch ID
Apple Intelligence
通信
  • 全モデル:Wi-Fi 6
  • Wi-Fi + Cellularモデル:5G
発売 2024年10月23日 2021年

こうして比較してみると、本体サイズなど前モデルと共通している点も多くありますね。

参考:新iPad mini登場 AI強化で78800円から(Impress Watch)

女性の集団にもセクハラ、パワハラ、暴力を使って弱者いじめをする人間が一定数いる

筆者の知人にも女社会の派閥争いに苦労した人がいるのでこの意見はとても分かります…(´・ω・`)

実際、海外では「職場で女性が精神病んだりドロップアウトを余儀なくされるのも、多くは女性上司による排除のため」という研究結果もある様子。

参考:女性が好んで使う攻撃戦術が、職場のドロップアウトを生んでいるという説 – Togetter

女性の安全、ひいては権利向上のためには、”女の敵は女”などと茶化さずに、女性間の暴力にも社会が真面目に向き合わなければなりませんね。

女の涙はおしっこ?|X

WordPressとWP Engineの戦い #WPDrama

WordPressとWP Engineの戦いを時系列でまとめています。

タイムライン

日付は全て2024年です。

9月17日:マット・マレンウェッグ氏自身のブログで、WP EngineがWordPressエコシステムに十分な貢献をしていないと批判した

9月20日:マレンウェッグ氏が、オレゴン州ポートランドで開催された「WordCamp US 2024」の講演で、17日に公開していたブログの投稿を発表し、WP Engineと同社に出資しているSilver Lakeを強く非難した(講演の様子:YouTube)。ちなみに、WP Engineはこのイベントのスポンサーでもある。

9月21日:マレンウェッグ氏が、WordPressの公式サイトに「WP EngineはWordPressではありません(原文:WP Engine is not WordPress)」というブログ記事を投稿。記事中で「(WP Engineは)WordPressにとって癌」と非難する

9月23日:WP Engineが弁護士を通して、Automatticに「虚偽、誤解を招く、中傷的な発言」を止めるよう求める停止通告書(cease-and-desist letter)送付。WP Engineはマレンウェッグ氏がWordCampで講演する直前に「WP EngineがAutomatticに多額の金を支払わなければ、WP Engineに対して”焦土作戦”に出る」と「脅迫」したと主張した(マレンウェッグ氏は後にそれらのテキストメッセージを送ったことを認めた)。

同日、Automatticの弁護士も、WP Engineに独自の停止通告書を送り、WordPress のブランドと知的財産権を侵害する行為をやめるよう求めた

9月25日:WordPress.orgがWP Engineをブロックする。これにより、WP Engineを利用するユーザーは自動でのプラグインやテーマ、WordPress本体等のアップデートが不可能になる(ファイルのアップロードによる手動での更新は可能)。

9月26日:WordPressプラグイン「Contact Form 7」の作者である三好隆之氏が、WordPress.orgがWP Engineをブロックしたことに対し支持を表明

9月27日:WordPress.orgが、10月1日 UTC 00:00までの一時的措置としてWP Engineのブロックを解除するとマレンウェッグ氏が発表

10月1日:WP Engineが、X(Twitter)上で、プラグインやテーマの更新のための独自ソリューションを正常に展開したと発表。

CloudflareのCEOであるマシュー・プリンス氏が、WordPress.orgを無料でホストすることをXで提案

10月2日:WP Engineが、Automatticとマレンウェッグ氏個人に対して恐喝と権力の乱用であるとして訴訟を起こす

10月3日:マレンウェッグ氏が自身の行動に賛同できないオートマティシャン(Automatticの従業員)が多数いることを受け、「アライメント・オファー」という退職パッケージ(3万ドルまたは6か月分の給与のいずれか高い方を受け取ることができる)を用意し、退職者を募る。その結果、全従業員の8.4%にあたる159人が退職。日本人オートマティシャンである高野直子氏も退社した

10月4日:マレンウェッグ氏は「WordPress.org は私個人のものです」とThe Vergeのインタビューで語った

ウェブデザインの権威であり、Automatticの諮問委員会のメンバーでもあるジェフリー・ゼルドマン氏が、自身は退職せずAutomatticに残るとブログで公表

10月5日:マレンウェッグ氏は自身のブログでこの一件を取り上げたCNBCの記事絶賛する

10月7日:Contact Form 7の作者である三好隆之氏が、マレンウェッグ氏を全面的に支持するとブログで表明(コメント欄にはマレンウェッグ氏から感謝の言葉が寄せられている)。

10月9日:マレンウェッグ氏が、WordPress.orgのログイン画面および新規ユーザー登録画面に、WP Engineと関係がないことを確認するためのチェックボックスを新設する

10月12日:WP Engineが開発・提供しているプラグイン「Advanced Custom Fields(ACF)」が、WordPress.orgによって没収され、「Secure Custom Fields(SCF)」に変更された。没収されたものには、プラグインのコードだけでなく、レジストリ(レビューやダウンロード統計など)も含まれている。これにより、ACFをWordPressの管理画面からアップデートした場合、SCFに自動で切り替わることとなる

マレンウェッグ氏はWordPressの公式ブログでこの変更を「フォーク」と述べている。対し、WP Engineは「当社のACFプラグインは、当社の同意なしにWordPress.orgによって強制的に乗っ取られました。」と公式ウェブサイトに記している

マレンウェッグ氏はACFをSCFに”フォーク”した理由として、ACFのアップデートがWP Engineのウェブサイトから直接行われるようになったことを挙げている。なお、これはWordPressがWP Engineからのアクセスをブロックしたことで発生した問題である。

10月13日:Ruby on RailsやHEYの開発者として知られるDHH(デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン)氏は、自身のブログで「オープンソースコードレジストリを武器にすることは、決して許されることではありません。レジストリは中立的な領域のままでなければなりません。」と記し、マレンウェッグ氏によるACF没収を批判しています

10月17日:マレンウェッグ氏は「前回の機会を逃した人」に向けて、再び退職のオファーを提示した。前回は退職金が「6カ月分」でしたが、今回は「9カ月分」を提示している。の給与を受け取って退職する機会を再び提示しました。この呼びかけに応じて退職した場合、オフィスに置かれているものや貸与されていたノートPCは没収されるほか、Slackやユーザーアカウントも含めて、AutomatticとWordPress.orgへのアクセスも失われるとのこと。

10月18日:WP EngineがWordPress.orgへのアクセス権回復を求める申立書を裁判所に提出する

10月22日:WP Engineの訴訟に対して、マレンウェッグ氏の弁護士は「WordPressはオープンソースだが、WordPress.orgはマット・マレンウェッグが個人で所有し運営するウェブサイトであり、WP Engineからのアクセスを維持する義務は無い」と裁判所に提出した文書で回答する

10月28日:WordPress.orgに14年以上にわたって貢献してきたエンジニアのクリス・ウィーグマン氏が、WordPressとの決別を宣言する

11月7日:騒動が起こった9月21日以降に、WP Engineからどれだけのサイトが移行したかを示すサイト「WP Engine Tracker」をAutomatticが公開(このサイトが具体的にいつ頃できたのかは不明だが、ドメインが登録されたのは2024年10月03日となっている)。

用語集

渦中の人物、企業、ブランドについて。

マット・マレンウェッグ

  • WordPressの開発者
  • WordPress.orgの所有者
  • Automatticの創業者兼CEO
  • WordPress Foundationの取締役

WordPress

  • オープンソースのCMS

WordPress.org

  • WordPressの公式サイト
  • 開発者のコミュニティ(SNS機能)を備えている
  • プラグインやテーマのディレクトリを備えており、事実上、WordPressの機能の一部
  • 取締役が3人おり、そのうちの1人がマレンウェッグ氏
  • マレンウェッグ氏個人が所有している

WordPress Foundation

  • WordPress.orgを管理する非営利団体

Automattic

  • マレンウェッグ氏が創業したウェブ開発企業
  • 営利企業
  • 現在のCEOはマレンウェッグ氏
  • WordPress.comやTumblr、Day One等を運営している
  • X上では文字数制限に配慮し「A8C」と略されることも。

WordPress.com

  • WordPressを元にした無料ブログサービス(有料プランもある)
  • Automatticが運営している

WP Engine

  • 2010年に創業したWordPressに特化したレンタルサーバー会社
  • プラグインの開発・提供なども行っている(例:Advanced Custom Fields
  • WordPressへの貢献が少ない事を理由にマレンウェッグ氏から非難される

ACF

  • 「Advanced Custom Fields」の略
  • WP Engineが提供しているWordPressプラグイン
  • WordPress.org上(WordPressの管理画面上)で配布されているものは、WordPress セキュリティチームによって、「Secure Custom Fields」に作り替えられた

Silver Lake

  • テクノロジー業界を中心に投資を行う投資会社(プライベートエクイティファーム)
  • 2018年からWP Engineに投資しており、株の過半数を所有している

筆者の感想

筆者は「マレンウェッグ氏の主張に100%賛同するが、やり方には100%賛同しない」という立場です。

いろいろ事情はあるのでしょうが、やはり罪のないユーザーの事は巻き込まないでほしかったです。

また、マレンウェッグ氏の立場は、この戦いをする上で非常に悪いものです。

実際の気持ちはどうあれ、客観的には「マレンウェッグ氏がWordPressのコミュニティを利用して、競合他社のビジネスを攻撃している」ようにしか見えません。

マレンウェッグ氏はWordPress.com(WordPressをベースにしたブログサービス)とPressable(WordPress用のレンタルサーバー会社)をAutomatticの事業として運営しているためです。

WordPress.comはまだしも、Pressableに関してはWP Engineと全く同じビジネスを提供している完全な同業他社であり、この会社をAutomatticが保有している以上、マレンウェッグ氏がどれだけオープンソースの理想を語っても、「WP Engineが潰れれば、ライバルが減ってお前は金儲けできるもんな」という話にしかなりません。

筆者としては、マレンウェッグ氏にそこまで悪意があるとは思いませんが、客観的にはライバル企業を攻撃している状況であり、それも同氏のやり方に賛同しかねる点です。

参考

マット・マレンウェッグのプロフィール

マット・マレンウェッグ(Matt Mullenweg)氏は米国の起業家です。WordPressの開発者としても有名です。

名前 マット・マレンウェッグ(Matt Mullenweg)
出身 テキサス州ヒューストン
誕生日 1984年1月11日
職業・実績
  • WordPressの開発者
  • WordPress.orgの所有者
  • Automatticの創業者兼CEO
  • WordPress Foundationの取締役
  • Audrey Capitalの創業者

マット・マレンウェッグ氏は世界で最も人気があるオープンソースのCMS・WordPressの創設者であり、WordPress.comやTumblrDay One Journalを運営するWeb開発企業・Automatticの創業者兼CEOです。

また、2008年に設立された投資会社・Audrey Capital創業者でもあります

本名(フルネーム)はマシュー・チャールズ・マレンウェッグ(Matthew Charles Mullenweg)です。

マレンウェッグの経歴

2004年:大学を中退

2005年12月:Automatticを設立

2008年:投資会社・Audrey Capital創業

2010年:WordPress Foundationを設立

マット・マレンウェッグのウェブサイトとSNS

参考

未発表のM4搭載MacBook Proの開封動画をロシア人YouTuberが公開

Appleは10月末にM4チップを搭載したApple製品を複数発表すると予想されています

そんな中、まだAppleが発表していないM4搭載MacBook Proの開封動画をロシア人が運営するYouTubeチャンネル「Wylsacom」が公開しています

Appleに関する情報で定評があるBloombergのマーク・ガーマン氏は、「これらのマシンは本物だと確信している」と述べています

また、これらが本物であれば、2010年にiPhone 4の試作機がカリフォルニアのバーに忘れられた事件以来、最悪の漏洩になる可能性があるとMacRumorsは記しています

参考:Appleが未発表のM4搭載MacBook Proの開封動画をロシア人YouTuberたちが次々に公開(GIGAZINE)

Victus 15L Desktopに付属している電源コードは3Pコネクタなので要注意!

先日、HPのゲーミングパソコン「Victus 15L Desktop」を購入したのだが、電源コードのプラグが3極(3Pコネクタ)でちょっと驚き。

日本で一般的な2極(2Pコネクタ)ではないのです。なぜ一般家庭のコンセントに合わない仕様なのか…

そのため、一般家庭の2極コンセントに差し込むためには3P-2P変換アダプタなどを別途用意する必要があります。

普通に2極の電源コードが付属していて、それをそのまま家のコンセントに挿せると思っていたのでちょっと焦りました。

Victus 15L Desktopの購入を考えている方は、注意してください。

参考

WordPress.comはWordPress。別物だけどややこしい

WordPressにはCMSのWordPress(wordpress.org)と無料ブログサービスのWordPress.comの2種類があります。

これ、めちゃくちゃ分かりづらいですよね。

WordPress vs. WP Engineの事件で、マット・マレンウェッグ氏はこう言っています。

WP EngineはWordPressの公式サービスであるかのような振る舞いをしているものの、WP Engineが提供しているのは本物のWordPressではなく「改変されたバージョン」であり、WordPressの本来の機能や価値が失われていると主張しています。

しかし、どう考えてもWP EngineよりWordPress.comの方がWordPressと違いが分かりづらく、混乱を招いているでしょう。

実際、大手テック系メディアでさえこの2種類を混同して間違って報じている事が多々ある

なにせ、ドメイン(.comと.org)が違うだけで、名前は完全に一緒ですから…

WordPress vs. WP Engineの事件では、マレンウェッグ氏の商業プロジェクト(Automattic)とオープンソースプロジェクト(WordPress.org)の境目が曖昧であることが指摘されています。

そしてこれは、まさに商業プロジェクト(WordPress.com)とオープンソースプロジェクト(WordPress.org)にも言える事でしょう。

これらが完全に別物だと分かる名前に変われば、マレンウェッグ氏の商業プロジェクトとオープンソースプロジェクトの違いがより明確になり、公平性が確保され、よりコミュニティがクリーンになると思います。

なにより、初心者さんに優しい環境に変わるでしょう。

過去にもWordPress.comという名前を変える案があったようですが、WordPress vs. WP Engineの事件が盛り上がっている今、この機会に、WordPress.comというややこしすぎる名前も変わって欲しいなと思います。