AI特需でパランティアの株価が年初来332%上がる

(2024年12月20日)

ビッグデータ解析を手掛けるPalantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ)は、データ分析AIアプリケーションの需要が追い風となり、株価が年初来で332%上がったとBloombergが報じました

AIサービスから大きな収益を上げることができたソフトウェア企業はほとんどないが、パランティア・テクノロジーズ社は傑出している。同社のデータ分析AI製品への需要が成長を活性化させ、売上高は前年の17%から2024年には26%拡大するペースにある。

株価は2024年に332%上昇し、時価総額を年初の370億ドルから1700億ドル近くに押し上げた。来週にはナスダック100の仲間入りをする。

ウォール街では今年の株価上昇を受け、この銘柄に慎重な見方もあるが、ウェドブッシュのアナリストは、AIによるさらなる成長への期待から、2025年はさらなる上昇をもたらすと予想している。

ブルームバーグがまとめたデータによると、予想利益に対する株価の倍率は150倍を超えており、パランティアはS&P500の中でベンタスに次いで2番目に割高な銘柄である。ブルームバーグが追跡しているアナリスト22人のうち、パランティアを「買い」と評価しているのは3人だけだ。

出典:What’s Next for Five of 2024’s Most Dramatic Tech Stock Stories

時価総額が約1700億ドル(約26兆7200億円)とはすごいですね。

筆者は以前、Palantirの株を持っていましたが、かなり早い段階で利確してしまいました。めっちゃ悔しいです(´・ω・`)

とはいえ、Bloombergが報じているように、Palantirは明らかに割高なので、また株価が下がって購入できるチャンスがくると信じています。

xAIがもうすぐGrokの独自アプリを提供開始するという報道

(2024年11月28日)

イーロン・マスク氏が率いるxAIは、同社のチャットボット型AI「Grok」のアプリ版を12月中にリリースする予定であるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました

リリースされるアプリは、OpenAIのChatGPTに似たものになり、ユーザーはスマホ等からxAIのGrokにアクセスできるようになるとのことです。

現在、xAIのGrokは、X(Twitter)に搭載されており、同サービスのウェブサイトやアプリから利用する事ができます(ただし有料のX Premiumに課金しているユーザーのみです)。

xAIのライバルであるOpenAI(ChatGPT)やGoogle(Gemini)、Anthropic(Claude)は、すでにAIチャットボットのアプリ版を提供しており、xAIの動きはこれら企業に追従する動きです。

イーロン・マスク氏は、Xをあらゆる機能を備えた”なんでもアプリ”にする事を目標としており、GrokをX上で提供しているのも、”なんでもアプリ”のビジョンを追求しての事だと思いましたが、Xから独立したスタンドアロンアプリ(Grokの利用に特化したアプリ)を作るという事は、全ての機能を一つのアプリ(すなわちX)に収める計画ではないのかもしれません。

既にXより価値があるxAI

余談ですが、xAIの企業価値は既にX(元Twitter)の企業価値(約94億ドル)を圧倒的に上回っており、次の資金調達で500億ドル(約7兆5800億円)に達する可能性があるとのこと。

参考:xAI could soon have its own app – The Verge

アメリカの司法省がGoogleにChromeを売却するよう裁判所に要請

米司法省は2024年10月8日、Googleの検索市場における独占を解消するため、ウェブブラウザ「Chrome」の売却を命じるよう裁判所に要請しました。

司法省は、Googleがスマートフォンなどに自社検索サービスを初期設定として搭載させている戦略が、競争原則に反し、小規模な検索エンジンを市場から締め出していると主張しています。また、Chromeの売却は、違法な独占状態の繰り返しを防ぐのに役立つと述べています。

一方、Googleはこの要求に反論し、司法省の提案は「行き過ぎた介入」だと主張しています。さらに、Chromeの売却はアメリカ人のセキュリティとプライバシーを危険にさらし、製品の品質を低下させると述べています。

Googleは司法省の要求に対し、12月20日までに独自の提案を提出し、2025年にはより広範な主張を展開する予定です。

iCloud+の料金が値上げ!50GBは130円→150円に

iCloud+の料金が値上げされました。

最もストレージ容量が多い12TBプランは、1,100円の値上げ(7,900円→9,000円)となっています。

プラン(ストレージ容量) 旧価格 新価格
5GB 無料 無料
50GB 月額 ¥130 月額 ¥150
200GB 月額 ¥400 月額 ¥450
2TB 月額 ¥1,300 月額 ¥1,500
6TB 月額 ¥3,900 月額 ¥4,500
12TB 月額 ¥7,900 月額 ¥9,000

※価格は全て税込です。

バンドルプランであるApple Oneの料金は変更されていません

なお、この変更は11月15日ごろに確認されましたが、具体的にいつ値上げされたのかは不明です

しばらくしてお知らせが来た

Appleからの正式な発表はありませんでしたが、値上げから1週間ほど経った11月21日にメールでお知らせが来ました。

iCloud+に課金している場合、課金しているプランの料金が引き上げられたことを知らせるメールが届きます。

設定アプリにも通知が来ました。

設定アプリにはApple Accountの下に通知が表示されます。

なお、これらお知らせの中では12月16日から価格改訂となっていますが、これは筆者の更新のタイミングです。

新規登録の場合は、既に値上げ後の価格が適用されています。

Xはイーロン・マスクと共和党の投稿を支援している?

研究者らの調査結果によると、Xはイーロン・マスク氏が大統領選においてドナルド・トランプ氏の支持を表明した頃から、マスク氏や保守派の投稿が人気を集めるようアルゴリズムを調整した可能性があるとのこと。

参考:A study found that X’s algorithm now loves two things: Republicans and Elon Musk(The Verge)

イーロン・マスクの裏垢(ゲーム垢)

イーロン・マスク氏は、@elonmusk以外にもXのアカウントを保有しています。

それがGamer(@cyb3rgam3r420)というアカウントです。

このアカウントはゲーム配信用のアカウントです。

マスク氏は時々、Xのストリーミング機能のテストを兼ねてゲーム実況配信をしています。

BloombergのTwitter IDってセンスあるよね。

BloombergのX/Twitter IDって、名詞だけのものが多くてオシャレだよね。

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パランティアの製品

Palantir(パランティア)の製品や関与したプロジェクトを紹介します。

Palantirの製品

Palantirの製品であるソフトウェアプラットフォームを紹介します。

4つの主力製品

Palantirは様々なソフトウェア製品を提供しています。中でも代表的なのは以下のソフトウェアプラットフォームです。

  • AIP
  • Foundry(ファウンドリー)
  • Gotham(ゴッサム)
  • Apollo(アポロ)

上記4つのソフトウェアプラットフォームはPalantirの基本的な製品です。

詳細はこちら:Palantirの主力製品とは?4つのソフトウェアプラットフォームを紹介

Palantir Metropolis

Palantir Metropolis(パランティア・メトロポリス)は、ウォール街の銀行やヘッジファンド向けの定量分析に特化したソフトウェアです。

Palantir FedStart

Palantir FedStartは、連邦政府にソフトウェアを導入することを検討している適格企業やスタートアップ企業向けのSaaS サービスです。

競合製品を提供する企業に米防衛テックのSecond Front(セカンドフロント)などがあります。

公式サイト:Palantir FedStart

特殊事例

以下はPalantirが政府機関などに向けて特別に開発・協力した製品・プロジェクトです。

MetaConstellation

PalantirのMetaConstellationはAIを活用して数百のセンサー群から得られる情報を統合し、迅速な意思決定を支援するソリューションです。

アメリカ北方軍が実証実験を行ったほか、ウクライナでは実戦投入されています

MetaConstellation

XKEYSCORE Helper

インターネット上のあらゆるデータを盗聴できるNSAのスパイツール「Xkeyscore(エックスキースコア)」で収集したデータを、Palantirのソフトウェアにカンタンに取り込めるように開発されたソフトウェアが「XKEYSCORE Helper」です。

XKEYSCORE Helperを利用すると、NSAがXkeyscoreで収集したデータを簡単にPalantirの製品にインポートし、調査できます。

Skywise

Palantirがエアバスと共同開発したオープンデータプラットフォームです。

航空機が収集した膨大なデータを、整理・分析する事で、トラブルを予防します。

エアバスはSkywiseを導入し、機材の運用や整備を効率化し、航空機地上滞留(AOG)を大幅に削減しました

Project Maven

Project Maven(プロジェクト・メイヴン)は、アメリカ国防総省が進めている、機械学習で戦場データを分析して標的をロックオンしたり、戦術を提案したりする軍用AIプロジェクトで、Palantirは主要なシステムの設計を担っています

TITAN

PalantirのTITAN(戦術情報ターゲティングアクセスノード)は、米陸軍向けのAIと機械学習を活用した初の移動式地上局です。

衛星やドローンからのデータを人工知能と機械学習を使ってリアルタイムで分析し、戦場でのターゲティングや意思決定を迅速化します。

詳細:PalantirのTITANとは?

Apple – Mac Pro(2013)

2013年に登場したMac ProのCM。

このMac ProのCMめちゃくちゃカッコいいですよね。

もちろんMac Pro自体もカッコいい。拡張性が低かったのでパソコンとしては失敗作だったようですが、デザインはカッコいいので、また別の機会に登場してくれたらいいなーと思ったり。

HIKAKINさんのMac Pro開封動画とか当時めっちゃ見てました。

CGと狭い部屋のグリーンバックでSF世界を作り出せる圧巻のメイキングムービー

これ本当にすごいよね。

いずれ小規模なインディーズスタジオでも、スター・ウォーズのようなSF超大作が作れるようになるかも。

参考:VFXでここまで世界を作り出せるという比較映像&実際のBlenderを使った圧巻のメイキングムービーが公開中(GIGAZINE)