非防水のiPhone*を水没させてしまった場合の対応方法を紹介します。
しっかりと対応すれば、例え水没させてしまっても、iPhoneが壊れるリスクを下げることが可能です。
*2016年3月31日より前に発売されたiPhone。機種でいうとiPhone SE(第1世代)以前。
iPhoneが水没した際に、絶対にやってはいけないこと
iPhoneが水没した際に、絶対にやってはいけないこと(間違った対処法)を紹介します。
間違って対処すると、より事態を悪化させたり、iPhoneが壊れてしまう可能性があります。
絶対に電源を入れない
濡れた状態で電源を入れると、濡れた箇所に電気が通り、iPhoneを故障させてしまう可能性が高いです。
iPhoneに限らず、スマートフォンなどの精密機械は濡れただけで壊れることはあまりありません。濡れた場所に電気が通ることで故障することが圧倒的に多いです。
iPhoneが濡れた瞬間、壊れていないか確認するために電源を入れるのは実は一番やってはいけないことなのです。
ですから、完全に乾くまでiPhoneの電源は絶対に入れないこと。まして充電など絶対にしてはいけません。
iPhoneを絶対に振らない
振ると内部で水が移動してしまう可能性があります。
下手に水が移動すると、状況が余計に悪化する可能性があります。振って水を出そうなどと考えてはいけません。
ドライヤーで乾かさない
ドライヤーなどで熱風を当てると、パーツが壊れ、iPhoneが故障してしまう可能性があります。
水没してしまった時、すぐに乾かしたくなる方もいるかとは思いますが、悪手なのでやめましょう。
iPhoneが水没してしまった場合の対処法
iPhoneが水没してしまった場合は、慌てず騒がず以下の方法を試しましょう。
カバー類を外し、本体の水分を拭き取る
iPhoneが水没した際は、ティッシュやタオルでiPhoneを包み、水分を吸い取るようにして拭き取りましょう。
カバーやジャケット等を付けている場合は、すぐにはずしてiPhoneが裸の状態で本体に付着した水を拭き取りましょう。
SIMカードを抜く
水没したiPhoneからはSIMカードを抜いて水分をふきとり、ティッシュ等にくるんで大事に保管して下さい。
SIMを取り出す方法は、SIMカードスロットの横の穴にクリップを伸ばして強めに押しこむと、簡単にSIMカードを取り出すことができます。
もちろん、iPhoneに付属しているピンを使っても構いません。
端子部の水を拭き取る
ヘッドフォン端子やコネクタ(Lightningケーブルをさす部分)、スピーカーの穴には水が入りやすく、溜まりやすいです。
ですので、この部分の水は綿棒やティッシュを紙縒り(こより)状にして丁寧に吸い取ってください。
耐水性能が高いiPhone 7でも、コネクタを乾かさずに充電等をすると故障する可能性があるので、注意しましょう。
ちなみにiPhoneにはヘッドフォン端子の奥に液体侵入を感知するインジケータが設置されており、iPhoneが液体侵入を検知するとここが赤くなります。インジケータが赤くなっていると、液体が侵入したとみなされて保証の対象外となります。
iPhoneを乾燥させる
iPhoneの内部に水が入り込んだ場合、それらの水を除去する最適な方法はiPhoneを乾燥させることです。
もっとも手軽な方法は、iPhoneを乾燥剤と一緒にビニール袋に入れて密閉する方法です。
使うビニール袋と乾燥剤は、簡単に口を閉じられるジップロックとお菓子などに付いている小さめの乾燥剤が便利です。
また、除湿機やエアコン(除湿中のもの)の近くに置いておくのも有効です。
まとめ
これらの対策を施したら、iPhone内部の水分がなくなるまで十分に乾燥させましょう。
しっかり乾かして、iPhoneの内部に侵入した水分をなくすことが重要です。
iPhoneを乾燥させたら、電源を入れ、スピーカー、マイク、カメラ、その他センサー類が問題なく動作するか確認しましょう。カメラの内部などに問題がないかもしっかり確認することが大切です。
iPhoneが水没しても、問題なく利用できるケースは珍しくありません。慌てずに対応しましょう。