イーロン・マスクによるTwitterの買収&改革

マスク氏によるTwitterの改革に関するニュースを時系列でまとめています。

2022年

4月にマスク氏はTwitterに対して普通株式1株につき54.2ドル(約7700円)での買収を提案、Twitter側が合意した事で、買収契約が締結される

7月に入り、マスク氏はTwitterのボットアカウントが同社の開示資料より多いとの疑惑を理由に、買収を取りやめることを発表

10月5日にマスク氏が「Twitterの買収でなんでもアプリ『X』の開発が加速する」とツイート。再び買収する方針を示す

2022年10月27日付で、起業家のイーロン・マスク氏によるTwitterの買収が完了。買収総額は440億ドル(当時のレートで約6兆4000億円)。

11月3日、自動車大手のフォルクスワーゲンがマスク氏によるTwitter買収を受け、Twitterへの広告出稿を一時停止しました。他、薬品大手のファイザーや米食品大手のゼネラル・ミルズ等も、同様の措置を取っています

11月4日、マスク氏がTwitterの従業員削減を開始。CEOであるパラグ・アグラワル氏など経営陣の3人を解雇し、同社の取締役会も解体。

11月5日、誰でも認証マーク(青いチェックマーク)が取得できる新しいTwitter BlueをiOS(iPhone)向けに提供開始。月額7.99ドルで、米国(アメリカ)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国(イギリス)の5か国で展開しています

11月6日に、「Twitterは”明確な手続き”なしに凍結されたアカウントは解除しない」とイーロン・マスク氏がTwitterで述べました。凍結アカウント解除に関する明確なプロセス策定には少なくともあと数週間を要するとマスク氏は述べています

11月8日にTwitter Inc.が上場廃止

11月9日、イーロン・マスク氏は、政府機関や大手メディアのアカウントに「公式ラベル」を付ける仕組みの導入を撤回すると表明

11月12日、サブスク「Twitter Blue」の提供を一時停止しました。理由は加入者特典である認証バッジの悪用により、なりすましが急増したためです。

2022年11月19日にイーロン・マスク氏が自身のTwitterアカウント上で「トランプ前大統領を復活させる」というアンケートを実施。その結果、賛成が反対を僅かに上回ったため、マスク氏は凍結されていたドナルド・トランプ前大統領のTwitterアカウント(@realDonaldTrump)を11月20日頃に復活させた。

11月25日にマスク氏が「来週から恩赦を始めます」とツイートし、永久凍結アカウントの凍結解除を開始。11月29日時点で62,000のアカウントが復活

12月2日から新しい認証マークを導入するとイーロン・マスク氏がTwitterで明かす

色の違いはアカウント所有者の属性を表すとの事。

  • 金色:企業向け
  • 灰色:政府機関
  • 青色:個人向け(著名人か否かは問わない)

12月9日にマスク氏はTwitterの休眠アカウントを削除し、ユーザー名(@から始まる文字列)を解放する予定だと自身のTwitterアカウントで発表しました。

12月12日、提供を中止していたサブスク「Twitter Blue」の提供を再開

2023年

1月11日、Twitterのサブスクサービスである「Twitter Blue」が日本で提供開始。料金は月額980円(ウェブサイトから登録した場合)。

1月25日、案件ツイート等には「#ad」や「#sponsored」などの記載を義務付け

1月29日にポリシー違反によるアカウント凍結の基準を緩和。凍結解除の基準も併せて緩和しました

3月9日、マスク氏がX Corp.を創業。さらに同月15日にTwitter Inc.との合併を申請。4月4日時点で、Twitterの運営企業はX Corp.となっており、Twitterの運営会社であるTwitter Inc.は消滅しています

7月23日、Twitterを「X」にリブランディングするとイーロン・マスク氏がTwitterで発表。ドメインもいずれはTwitter.comからX.comに変わるとのこと。

7月24日、Twitterのロゴが「X」のロゴに変更される

7月26日、X公式アカウントのユーザー名が「@twitter」から「@X」に変更される

8月12日頃、XのiOSアプリにおいて、シェア用URLがtwitter.comではなくx.comに変更される。

8月23日頃、メールアドレスのドメインがTwitter.comからX.comに変更される

8月24日、ドナルド・トランプ氏が凍結解除後初の投稿

8月25日、企業が求人情報を掲載できる新機能「X Hiring」が登場

8月30日、「X Premium(Twitter Blue)」の会員向けに「いいね」タブを非表示にできる機能を追加

9月13日頃、iOSアプリに続き、ブラウザ版においてもシェア用URLがtwitter.comではなくx.comに変更される。

9月22日、特定のユーザーに限定してツイートを公開する「サークル機能」が2023年10月31日に廃止することを発表

10月5日、これまでXではリンク付き投稿をした場合、リンク先のメディア名や記事の見出しなどを自動表示していましたが、画像とドメイン名だけが表示される仕様に変更されるマスク氏曰く、見た目の美しさや、煽り立てるようなサムネイル画像や誇大なタイトルでクリックを招くような形式の投稿を減らすためとのこと。

11月17日、求人情報検索ツールである「X Job Search」を公開

2024年

2月27日、求人サービス「X Hiring」の求人件数が100万件を超えた発表

5月17日、URLがtwitter.comからx.comに変更される。

6月12日、今週中に「いいね」を非公開にすると、エンジニアリングチームの公式アカウントで発表した

6月13日、Xの「いいね」が非公開になる

6月22日、ライブストリーミング機能(配信)を有料サブスクリプションサービスであるXプレミアム限定の機能として提供する予定であると発表

7月9日、ブックマークに検索機能が搭載される

11月11日、日本支社の社名を「Twitter Japan 株式会社」から「X Corp. Japan 株式会社」へ変更する

2025年

3月28日、xAIがXを買収する

4月30日、X Premiumのユーザーに向けて4K動画の投稿を一部開放

Twitterのサブスク「Twitter Blue」とは?980円で認証マークを始め複数の特典が使える!

この記事では、Twitter Blueとは何なのか?料金や機能、メリット等について解説します。

※Twitter Blueはリニューアルされ、現在は「X Premium」となっています。

参考:X Premiumとは?料金やメリットについて解説

Twitter Blueとは?

Twitter Blueは、Twitterがかつて提供していた月額制のサブスクサービスです。

日本では2023年1月11日に開始されました

登録する事で、ツイートの編集機能や高解像度の動画投稿、ブックマークのフォルダ分けなどが可能になります。

日本での料金はウェブサイトから登録した場合、月額980円です。

iOSアプリとAndroidアプリから登録した場合は、プラットフォームの手数料分が上乗せされ月額1,380円になります

Twitter Blueの支払い方法

Twitter BlueはStripe上で決済します。

ウェブサイトから登録する場合、支払い方法はクレジットカードです。iOSアプリから登録する場合はApp Store経由での決済になります。

Twitter Blueで利用できる機能(メリット)

Twitter Blueに登録すると様々な特典機能が利用できます(以下はその一例です)。

  • ツイートが返信、@ツイート、検索結果で一番上に表示。
  • 表示される広告が半分に
  • アプリ下部のナビゲーションをカスタマイズ
  • フルHD(1920 x 1080)までの高解像度動画の投稿
  • NFTプロフィール画像
  • 「リーダー」機能(返信を見やすくできる)
  • 「スペース」タブ
  • ツイートの編集
  • ツイートの取り消し
  • アプリアイコンの変更

これらに加えて、これまでのTwitter Blueで提供していた機能も変わらず利用できます

参考

iPhoneをパソコンに接続した際、間違えて「信頼しない」を押してしまった場合の対処法

iPhoneやiPad、iPod touchをパソコンに接続した際、間違えて「信頼しない」を押してしまった場合の対処法を解説します。

位置情報とプライバシーをリセット

オーソドックスなのはiPhoneやiPadでプライバシー設定をリセットする方法です。

公式で推奨されているのはこの方法です。

ホーム画面から「設定」→「一般」→「リセット」と進み、「位置情報とプライバシーをリセット」を選択してください。

これで、以前信頼していたコンピュータに接続したときに、そのコンピュータを信頼するかどうかを確認する警告(ポップアップ)が再び表示されるようになります。

参考:iPhoneで間違えてコンピュータを「信頼」してしまった際にリセットする方法

iPhoneでホーム画面のアプリの配置をリセットする方法

iPhoneやiPad、iPod touchでは、以下の手順でホーム画面のアプリのレイアウト(配置、並び)を工場出荷状態にリセットできます。

ホーム画面から「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ホーム画面のレイアウトをリセット」と進めば、ホーム画面の配置をリセットする事が出来ます。

デフォルト(最初から入っている)アプリは全て最初の位置に戻ります。自分がインストールしたアプリはあいうえお順で並びます。

アプリの並びだけでなく、ウィジェットやフォルダも全て解除されます。

これにより、たくさんのアプリを整理する際、フォルダを解除する手間が省け、フォルダの中に配置したきり忘れてしまったアプリや使っていないアプリの発見に役立ちます。

※iOS16、17の場合

参考:iPhoneのホーム画面の配置をリセットする方法

Tumblrの栄枯盛衰

かつてTumblrはマイクロブログサービスの市場を支配したサービスでした。

しかし、米Yahooに買収されて以降、調子は悪くFacebook、Instagram、Twitterを始めとするSNSとの競争に敗れました。

当時、米YahooのCEOだったマリッサ・メイヤー氏は「絶対に上手くやってみせる」と声明で述べていましたが、上手くはいきませんでした

米YahooとTumblrの相性は悪かったのです。その後、米YahooはVerizonに買収され、TumblrもそれによってVerizon傘下のサービスとなりましたが、Verizonとの相性はさらに悪かったようです。

特に「アダルトコンテンツの投稿を禁止する」という2018年の決定は、ビジネスに大打撃を与えたと見られています。

Sensor Towerの調査によれば、Tumblrのモバイルアプリをダウンロードするユーザーの数は対前年比で33%減少しました。

再出発するも相変わらず不調

2019年8月12日、Tumblrの親会社であるVerizon(現:Yahoo Inc.)は、TumblrをWordPress.com等を運営するAutomattic社300万ドル売却しました

Automattic社はアダルトコンテンツの規制を緩和するなど、いくつかの改善を行いましたが、Tumblrの再興はできず、2023年11月10日に運営チームの大幅な縮小を発表しました

AutomatticはTumblrに1億ドル(約150億円)を超える費用を費やしたとの事ですが、それでも業績を好転させる事は出来なかったとの事です。

Twitterの永久凍結されたアカウントが復活?

(2022年11月25日)

イーロン・マスク氏は自身のTwitterアカウントで、凍結されたアカウントを復活させるべきかユーザーに問い、アンケートを実施しました。

アンケートは300万票以上を集め、そのうちの72.4%が「Yes」と回答しました。

この結果を受け、マスク氏は翌日(11月25日)に「民の声です。来週から恩赦が始まります。民の声は神の声」とツイートし、法律違反や悪質なスパムを除き、永久凍結されたアカウントを来週から復活させると発表しました

なお、凍結されたアカウントが具体的にどのような手順・スケジュールで復活するのかは不明です。

マスク氏は11月2日に、Twitterは「明確な手続きができるまで」凍結されたアカウントは解除されないと、Twitterで明らかにしていましたが、特に”明確な手続き”が準備されたという話はありません。

復活の対象外となる「法律違反」や「悪質なスパム」に該当するアカウントの詳細も不明です

また、この決定には恐ろしい虐待行為や嫌がらせを行ったり、誤報を拡散したりする悪質なアカウントが復活してしまう危険性や、アプリストア(AppleのApp StoreやGoogleのGoogle Playなど)からTwitterのアプリが排除される懸念が上がっています。

ちなみに、11月21日に永久凍結されていたドナルド・トランプ氏のアカウントが復活させています。

Twitterという表現は残したいですね。

Twitter Japan公式アカウントのつぶやき(2008年1月11日)。

イーロン・マスク氏によって、Xという名前になった今見ると、伏線回収のように感じますね。

ちなみに、実際の文脈はこんな感じらしいです。

余談ですが、引用リポストを見ると、「生まれる前のツイートだ!」的な事を言っている方がいて驚きます。

【Twitter】最古のツイート【X】

現存する最古のツイート(創業者の1人であるジャック・ドーシー氏によるもの)。

このツイートは、後にNFTとしてオークションにかけられました

参考:Twitterは昔「twttr」だった?!2006年頃のTwitterを振り返る

最初は「Twttr」だった?

ドーシー氏はツイート内で、Twitterの事を「twttr」と表現していますが、実はTwitterは当初「Twttr」という母音を端折った名称で、ドメインも「Twttr.com」でした。

そして、最初のツイートが行われてから半年ほど経った2006年秋、当時のCEOであるジャック・ドーシー氏と会長のエヴァン・ウィリアムズ氏は、新しいドメイン「Twitter.com」を7,500ドルで買収し、サービスの名前も「Twitter」に変更しました

イーロン・マスク氏の買収によってTwitterが「X」になったのは有名ですが、実はその前にも一度名前とドメインの変更をしていたんですね。