Netflixは2019年に、スマートフォンやタブレットで動画を視聴する際、動画の再生速度を変更できる機能を追加しました。
Netflixのニュースルームによれば、動画の再生速度を変更できる機能は、聴覚障碍者や視覚障碍者が動画を視聴する際に、良い助けになると言います。
聴覚障害を持ち、かつ読解が容易でない人々にとって、クローズドキャプションのスピードを落とす選択肢があると作品の理解が一層深まります。また、聴覚障害を持つ人々はゆっくりしたスピードで視聴できることを評価する一方で、視覚障害を持つ人々はスクリーンリーダーを使用するなど、デジタル音声をより速いスピードで視聴することに慣れています。
全米ろう者協会のハワード・A・ローゼンブラム氏によると、画面上の映像に合わせて字幕を遅くする(速くすることもある)ので、少し遅い速度での字幕を好むかもしれないろう者を助けることができるといいます。
また、全米盲人連合の理事であるエヴェレット・ベイコン氏は声明の中で、「盲人社会の多くの人々は、ほとんどの目の見える人々にとって快適な速度よりも、はるかに速い速度で再生される音声を理解し評価できる」と述べています。
障碍を持っている人にとって、動画の再生速度を変更できる機能は、作品を視聴する環境をより良くする機能なんですね。
まとめ
再生速度コントロールにはそんなメリットがあったんですね。知りませんでした。
筆者はこれまで、再生速度コントロールには、動画を急いで見たい人やアクションシーンをスロー再生するくらいの役割しかないと思っていましたが、これは重要なポイントですね。
健常者には知らない世界があるのだなと戒めになる話でした。
参考:Netflix is letting people watch things faster or slower with new speed controls – The Verge