プログラミングを新たに学ぼうと思った時、苦労して学ぶからには、将来性があり長く使えるプログラミング言語を学びたい思う方は多いのではないかと思います。
そんな方の参考になるよう、この記事ではテクノロジーに関するメディア「Dice Insights」が発表した「2030年までに使われなくなる5つのプログラミング言語」を紹介します。
これからプログラミングを学ぼうとしている方やアプリ等を作ろうと思っている方はぜひ参考にしてください!
Perlは消えていく
現在、様々な言語(特にPython)が採用、ライブラリ、機能の面でPerlを凌駕し始めています。
プログラミング言語の人気をランク付けしている「TIOBE Index」ではPerlが年々衰退しているのが分かります。
画像:Perl | TIOBE – The Software Quality Company
Dice Insightsは2030年までにPerlを使う人の数はさらに減り、Perlが完全に消滅してしまう深刻なリスクがあると考えています。
Objective-Cはなぜ滅びるのか?
Objective-CはAppleのMacやiPhoneなどのアプリを作るために使用される言語でした。
しかし、2014年にAppleは自社で開発したプログラミング言語「Swift」を推進し、Objective-CをSwiftに置き換えることに全力を注いでいます
Dice Insightsは2030年にObjective-Cを使って仕事する可能性は、(特殊な仕事でもない限り)ほとんどゼロに等しいと記しています。
今後、MacやiPhoneなど、Apple製品のアプリを作りたいならば、Objective-Cではなく、Swiftを学ぶのが良いでしょう。
Rubyは眠りにつく
2019年にDiceが求人データを分析したところ、Rubyに長けた技術者を探している企業の数が大幅に減少していることがわかりました。
また、IEEE SpectrumやTIOBE Indexなどが提供するプログラミング言語のランキングでも、Rubyは順位を落としています。
初心者でも学びやすく、かつて人気を博したRubyの人気は、現在下降気味です。
エンジニアの人材紹介会社「デカルトサーチ」によれば、Rubyは日本国内における求人も年々減り続けているといいます。
とても人気があり、初学者でも学びやすいRubyの人気が下降しているのは個人的に少し驚きました。
Rubyはドットインストールで少し学んだことがあるのですが、他のプログラミング言語と比べて非常にわかりやすかったです。なので本格的に学んでみようかなと思ったのですが、需要はなくなってきているんですね。残念です。
もっとも、プログラミング言語は作りたいアプリや就職など、目的に合わせて学ぶべきだと思うので、世間の流行だけで選ぶべきではないと思いますけどね。
Rはなぜ死んだのか?
統計学者やデータアナリスト向けに開発されたRは、データサイエンスの中核となるプログラミング言語ですが、現在はPythonがその立場を奪っています。
GitHubの年間レポート「The State of the Octoverse」には、「Pythonの成長の背景には、データサイエンスの専門家や趣味の人たちのコミュニティが急速に拡大していること、そして彼らが日々使用しているツールやフレームワークがある」と書かれています。
Pythonは人気のプログラミング言語ランキングでは上位に入り、プログラミングの初学者にもおすすめされるプログラミング言語です。日本でも非常に注目されています。
Pythonの成長は今後も続き、Rはいずれ、Pythonに完全にとって変わられる可能性があります。
CoffeeScriptは燃え尽きた
CoffeeScriptは全く話題になっていません。
ソフトウェア開発者を支援するプラットフォームであるCodementorは「CoffeeScriptのFacebookコミュニティは今年も存在せず、Freenode IRC、Twitter、GitHub、Stack Overflowのタグでも最下位に近い順位でした。」と伝えています。
Dice Insightsは「CoffeeScriptが再び注目を浴びるような出来事がない限り、10年以内にCoffeeScriptが広く使われるようになることはなさそうです」と記しています。
まとめ
プログラミング言語を学んだり、扱う際には、将来性のある言語を使いたいもの。
もし言語を選ぶ機会があったら、今回紹介した5つのプログラミング言語は避けたほうが良いかもしれません。
ちなみに、Dice Insightは「PythonとJavaScriptの2つは存続すると思います」とも記しています。
この2つは確かに非常に人気のプログラミング言語です。
プログラミングを学んだり、何かを開発する際には、PythonかJavaScriptを選ぶと良いかもしれません。