(2024年10月15日)
WordPressとWP Engineが揉めている件について、筆者の感想です。
筆者は「マレンウェッグ氏の主張に100%賛同するが、やり方には100%賛同しない」という立場です。
いろいろ事情はあるのでしょうが、やはり罪のないユーザーの事は巻き込まないでほしかったです。
また、マレンウェッグ氏の立場は、この戦いをする上で非常に悪いものです。
実際の気持ちはどうあれ、客観的には「マレンウェッグ氏がWordPressのコミュニティを利用して、競合他社のビジネスを攻撃している」ようにしか見えません。
マレンウェッグ氏はWordPress.com(WordPressをベースにしたブログサービス)とPressable(WordPress用のレンタルサーバー会社)をAutomatticの事業として運営しているためです。
WordPress.comはまだしも、Pressableに関してはWP Engineと全く同じビジネスを提供している完全な同業他社であり、この会社をAutomatticが保有している以上、マレンウェッグ氏がどれだけオープンソースの理想を語っても、「WP Engineが潰れれば、ライバルが減ってお前は金儲けできるもんな」という話にしかなりません。
筆者としては、マレンウェッグ氏にそこまで悪意があるとは思いませんが、客観的にはライバル企業を攻撃している状況であり、それも同氏のやり方に賛同しかねる点です。