米国(アメリカ合衆国)では、Uberの女性ドライバーは若ければ若いほど、利用者(特に男性の利用者)から多くチップを貰える傾向にある事が明らかになっています。
Uberのドライバーがチップを貰える条件とは?
Uberは2017年からアプリでドライバー(運転手)にチップを渡せるようになりました。日本でもチップを支払う事ができます。
しかし、チップを支払う利用者はあまりおらず、ドライバーがチップを貰える機会は多くはありません。
NBERが2019年に公開した調査分析結果によると、Uberのトリップ(移動)の中で、チップが貰えるトリップは15%以上となっています。
また、利用者の内、60%近くの人がチップを払わず、常にチップを払う人はわずか1%です。
しかし、チップを貰える可能性が高くなる条件も存在します。具体的には、Uberの利用が以下の条件に当てはまる場合、チップが貰える可能性と金額が大幅に高まります。
- 評価の高いドライバー
- 長旅
- 裕福な利用者
- リピーター
若い女性は同年代の男性よりも6%以上多くチップを貰う
チップを貰えるか否か、その可能性には、性別と年齢も大きな影響を与えています。
Uberでチーフエコノミストを務め、Uberにチップ機能を追加させた当の本人である経済学者のジョン・リスト氏の調査によると、65歳以上の女性ドライバーを除いて、男性ドライバーよりも女性ドライバーの方がチップを多く受け取っていることがわかりました。
移動の距離や時間などの要因を考慮しても、男性よりも女性の方がチップを貰える可能性が高く、特に若い女性でその傾向が強くなっています。
65歳以上の女性ドライバーは、65歳以上の男性ドライバーよりも平均して2%多く受け取っているのに対し、21歳から25歳の女性は同年代の男性よりも6%以上多くチップを受け取っています。
男性は女性に、特に若い女性にチップを支払う傾向にあるということです。
一方、女性利用者も(男性ドライバーより)女性ドライバーに対してチップを支払う事が多いですが、その差はそれほど大きくはありません(女性は一般的にチップを渡すことが少ない)。
以下が、Uberのデータを元にビジネスニュースメディアのQuartzが作成したチップと性別・年齢の関係を示すグラフです。
(縦軸がパーセンテージ、横軸が年齢。赤紫=男性から女性ドライバー、水色=男性から男性ドライバー、ピンク=女性から女性ドライバー、紺=女性から男性ドライバー)
ドライバーが高齢になるほど、”チップ格差”は小さくなりますが、それでも傾向が逆転することはありません。
ちなみに、日本のUber Eatsでも、個人の話ですが似たようなエピソードがありました。
画面に並ぶチップの金額が見たことのない高さなのです!
「チップは1回で1000円くらいくれる人も結構いますね。この前、配達員女子会をしたときに聞いたら『5000円もらえた!』という子もいて、さすがにビックリしました」
46歳のおっさんと20代女性、当然といえば当然かもしれませんが、これを聞いて驚きました。
私も店で料理が出来上がるのに時間がかかるとき、中年の配達員同士で情報交換をすることがあります。中年同士の会話では「この前チップで500円くれた人がいてさ」というと「そんなにもらえたんですか!!」となるのが一般的。100円以上もらえるだけでも自慢の対象だ。しかし、女性配達員の皆さんはケタが違うようです。
まとめ
「Uberではドライバーが若い女性で、利用者が男性であれば、よりチップを貰える可能性が高くなる」という話でした。
チップは性別や年齢、人種によって貰える可能性や額が変わるので、しばしば不公平な文化として語られますが、それはUberでもやはり同じなんですね(´・ω・`)