ピーター・ティールは不老不死の研究に資金提供している!

ピーター・ティール氏は、若いころから不老不死に関心を持っていました。

PayPalのあるメンバーが、ティール氏と始めて会った時に交わした会話は、人体の冷凍保存についてであったといいます

そのため、ティール氏は寿命を延ばすことを目的とした技術や科学に多額の投資をしています。

アンチエイジング科学者のオーブリー・デ・グレイ氏の研究に何百万ドルも投資しています

また、アンチエイジングの非営利団体であるSENSリサーチ財団や、寿命延長に取り組む組織であるメトセラ財団にも寄付を行っています。’

遺体の冷凍保存

ピーター・ティール氏が関心を持っている”不老不死の技術”には、人体冷凍保存(クライオニクス)もあります。

ティール氏は、ジャーナリストのバリー・ワイス氏が主催するポッドキャストに出演し、将来的に蘇生されることを期待して死後の肉体を冷凍保存する「クライオニクス」について語りました。

番組の中で、「死んだら冷凍保存されて、将来生き返るかもしれない契約をしているというのは本当ですか?」と尋ねるワイス氏に、ティール氏は「はい。ただ、どちらかというとイデオロギー的な意思表示のようなものです」と答えました。

出典:億万長者が「死後の復活」のために死体を冷凍保存する計画にサインしたと発言 – GIGAZINE

2014年には、アルコー延命財団が提供する人体冷凍保存サービスに登録したことをテレグラフ紙に明かしています

とはいえ、ティール氏はこの技術が実際に機能するかどうかについては懐疑的であると付け加えています

Confinity(コンフィニティ)

Confinity Inc.(コンフィニティ)は、かつてアメリカのシリコンバレーに拠点を置いていたソフトウェア企業です。

創業

1998年にピーター・ティール氏、マックス・レフチン氏、ルーク・ノセック氏、ケン・ハウリー氏の4名によって設立されました。当初の社名は「フィールドリンク」という名前でした。

この会社は、Palm Pilot上で安全な支払い処理を行うためのソフトウェアを提供する事を目的としていました。

Confinityという名前は、「confidence(信頼)」と「infinity(無限)」の2つを合わせた造語で、「無限の信頼」を意味します。

合併

コンフィニティは、2000年に同じく金融サービスを提供していたイーロン・マスク氏のX.comと合併します。

その後、コンフィニティの事業がX.comの事業よりも利益率が高いことに気づいたマスク氏は、コンフィニティの送金事業にのみ注力することになります。

PayPal

PayPalは同社の決済サービスとして、2000年10月に正式に開始されました。

後に、社名もPayPalに変更しました。

参考

なぜPayPalマフィアには女性がいないのか?

ペイパルマフィア(≒初期のPayPal)には女性社員が全く存在しませんでした。

PayPalの共同創業者であるマックス・レヴチン氏は、スタンフォード大学のある講義で、多様性が欠如している原因についてこう述べています。

「ペイパルはおたくの集まりだったからですよ!誰も女性と話したことすらない。それなのに女性たちと交流したり、雇用したりできますか?」

出典:ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

確かにこの状況では多様性を意識して女性を入社させても、「オタサーの姫」状態になってお互いに働きづらくなるだけですね苦笑

むしろ、日本以上に陰キャに厳しいアメリカで、非モテおたく男子たちが集まり、協力し、ビジネスを成功させたのは、素晴らしい話だと思います。

Crescendo Equity Partners(クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ)

Crescendo Equity Partners(クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ)は、韓国のソウルに本社を置く、アジア(特に韓国)の中堅テクノロジー・製造業への投資に特化したプライベート・エクイティ・ファンドです。

2012年5月に設立され、ピーター・ティール氏がスポンサーとなり、業界と経営に精通したプライベート・エクイティの専門家によって運営されています。

このファンドは半導体やパーツ材料など従来のB2Bハードウェア分野およびITセキュリティやファクトリーオートメーションなど新たな成長エンジンとなるソフトウェア分野に投資しており、日本ではLINEヤフーのグループ会社でNFTプラットフォームの企画・開発を行うLINE NEXTがこのファンドから投資を受けています

2023年11月現在、運用資産規模(契約累計額ベース)は14億ドルに達しています。

逆張りの投資家ピーター・ティールの思想とは?

ピーター・ティール氏は変わり者が大勢いるテック起業家の中でも、特に風変わりな人物です。

彼はどのような思想を持っているのでしょうか?ピーター・ティール氏の思想についていくつか紹介します。

ルネ・ジラール

ティール氏は、人類学者のルネ・ジラール氏から強い影響を受けています。

特に、ミメーシスの概念に強く惹かれたといいます。

ティールがとくに気に入ったのは、ジラールの「模倣(ミメーシス)的欲望」という概念だった。ジラールは、「人間は何を欲していいかわからない生き物であり、自分の心を決めるために他者に頼る。他者の欲望を模倣するから、彼/彼女たちの欲するものを欲するのだ」と述べている。

「模倣的欲望」は、自分の欲求を他人に委ねるという主体性の放棄を伴うものであり、嫉妬、ライヴァル関係、内輪もめ、恨みを助長することにつながる。それはまた、暴力的なスケープゴート行為にもつながるとジラールは述べている。スケープゴート行為とは、集団や個人に対する迫害を行なう者たちが手を組むことで、さらなる大規模な紛争の発生を未然に防ぐ役割を果たすものだ。ティールはのちに、このフレームワークを使って政治、テック投資、文化などについての独自の理論を展開していくことになる。

出典:シリコンヴァレー随一のヴィラン(悪役)でカリスマ:ピーター・ティールの真実 | WIRED.jp

また、ジラール氏の著書「Things Hidden Since the Foundation of the World(邦訳:世の初めから隠されていること)」をジラールの最高傑作だと考えています

ティール氏が初めてこの本を読んだのはスタンフォード大学の学部生だった時で、彼はこの本を「恐ろしい本」と呼びましたが、それは彼の世界とビジネスに対する見方に深く影響を与えたといいます。

ティール氏はジラール氏の考え方が次の二点について特に強力であると感じた。

(1) 競合他社は実質的な目標を犠牲にしてライバルに執着する傾向があり、そのため (2) 競争の激しさは根本的な価値について何も教えてくれません。人々はどうでもいいことで激しく競争し、一旦争うとさらに激しく争うようになります。

政治思想

ピーター・ティール氏は政府の介入を嫌う右派リバタリアン(自由至上主義者)として有名です

ティール氏は10代の頃にレーガン政権の保守主義に感化されてリバタリアンになりました

また、ティール氏のファンは、彼を技術の進歩を個人の自由、科学の進歩、さらには救済に結びつけるテクノ・リバタリアン見ています

9月11日テロ以降は、「イスラムのテロリズムの脅威にますます取り憑かれ」、移民やその他あらゆる形態のグローバリゼーションに懐疑的になったとBloombergの記者であるマックス・チャフキン氏は書いています

2018年、保守的な思想に対する地域の不寛容さを理由に、シリコンバレーからロサンゼルスに移住しました。

米ニューヨーク・タイムズ紙は2022年2月、ティール氏を「右派の新たなキングメーカー(実力者)」と呼びました

ティール氏は、共和党が中絶問題やトランスジェンダーのトイレ使用制限などの問題よりもイノベーションや中国との競争を懸念すべきだと考えています。

私が子供の頃、大人たちの関心はソビエトをどう打ち負かすかでした。そして、我々は勝利しました。それが今や、世間の関心は“誰がどちらのトイレを使うべきか”といったものです。そんな事はどうでもいいのです。もっと重要な事があるはずです」

出典:トランプ応援演説で「ゲイ宣言」の投資家ピーター・ティール、驚愕スピーチの中身 | Forbes

反トランプ

2016年の大統領選ではドナルド・トランプ氏を支持し、トランプ氏の陣営に125万ドルを寄付すると述べました

「ドナルド・トランプが偉大なるアメリカの復活を唱える時、それは過去に戻ろうという意味ではありません。トランプは我々を輝ける未来に向かう道に立ち返らせるのです」

出典:トランプ応援演説で「ゲイ宣言」の投資家ピーター・ティール、驚愕スピーチの中身 | Forbes

しかし、2020年の大統領選ではトランプ氏への寄付は行っていません。ティール氏はトランプ氏の政策の一部を支持していたものの、その後の混乱には不快感を示していたといいます。

ティールは昨年、トランプ陣営からの1000万ドル(約14億円)の献金の要求を断り、2024年の選挙への資金提供からは距離を置くと述べていた。彼は、The Atlantic誌に対し、トランプへの投票は「言葉にならない助けを求める叫びのようなもの」だったと語り、彼を支持することが「思っていたよりも狂気じみていて危険だった」と述べていた。

「彼らは、政府の最も基本的な部分を機能させることすらできなかった」とティールはトランプ政権について語り、「それは、私の低い期待さえも下回るものだった」と述べていた。

出典:J.D.ヴァンス、ピーター・ティールに大統領選への資金援助を要請 | Forbes

政治献金

ティール氏の政治献金(寄付)の大半は、共和党に向けてのものです。

2012年にはロン・ポール氏の大統領選支援に200万ドル近く、さらにテッド・クルーズ氏が連邦上院議員選挙で当選した際にも200万ドルを費やしました

また、2015年8月には元ヒューレット・パッカードCEOのカーリー・フィオリーナ氏の政治活動特別委員会(スーパーPAC)にも200万ドルを投じました

2022年の中間選挙では、16人の共和党候補に献金しました。米調査団体オープン・シークレッツによると、ティール氏の昨年来の献金額は3千万ドル(約43億円)を超え、共和党の個人献金者では3位となっています。

なかでも、ティール氏が最も資金をつぎ込んだ1人がブレイク・マスターズ氏で、1千万ドル以上を提供しています

一方、ここ数年は民主党への寄付も確認されています。2015年にはカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏の選挙運動に5万6400ドル、2016年にはカリフォルニア州の民主党議員ロー・カンナ氏に2700ドルを寄付しました。

また、2022年末には2024年の大統領選ではどの候補者にも寄付をしないことを決めたとのこと

不老不死

ピーター・ティール氏は昔から不老不死に興味を持っており、「イデオロギー的な声明として」、後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画に登録している事も知られています

関連記事:ピーター・ティールは不老不死の研究に資金提供している!

ピーター・ティールの投資先

伝説的なテクノロジー起業家にして投資家であるピーター・ティール氏の投資先を紹介します。

なお、同氏の投資は個人または自身が率いる投資会社を通じて行われています。

同氏の投資会社には以下のようなものがあります。

  • Founders Fund(ファウンダーズ・ファンド)
  • Valar Ventures(ヴァラー・ベンチャーズ)
  • Mithril Capital(ミスリル・キャピタル)
  • Clarium Capital(クラリウム・キャピタル)
  • Thiel Capital(ティール・キャピタル)

著名な投資

ピーター・ティール氏の投資先には以下のようなものがあります

  • LinkedIn
  • Tesla
  • SpaceX
  • YouTube
  • Yelp
  • Yammer

Facebook

ティール氏が行った投資の中でも、特に成功したのが2004年に行ったFacebook(現Meta)への投資です。

ティール氏は、創業直後のFacebookに、同社初の社外投資家として50万ドルを信用貸しの形で融資し、後にこれを同社の株式10.2%に換えました。

ティール氏はFacebookが2012年5月にIPOを行った際に、保有する株式の一部を売却しましたが、その時だけでも6億4000万ドル相当のリターンを得ています

Stripe

Stripeは2010年にコリソン兄弟(兄:パトリック・コリソン、弟:ジョン・コリソン)が創業したオンライン決済サービスです。

X(Twitter)の決済機能としても利用されていますね。

ピーター・ティール氏はシードラウンドでStripeに投資しました

また、シリーズCは自身が創業したFounders Fundが主導しました

Glance

ティール氏はミスリル・キャピタルを通して、スマホのロック画面でニュースやゲームを楽しめるサービスを手掛けるインド発の企業・Glanceグランス)に4500万ドル(約48億円)を投資しました

なお、Glanceは日本でもSoftBankおよびY!mobileが提供する一部の端末で利用できます。

Rumble

政治的に保守派の人々に人気の動画プラットフォーム(動画サイト)であるRumble(ランブル)に出資している

Shares

2022年春先に、Valarを通して、投資とSNSを融合させたアプリ「Shares(シェアーズ)」に投資しました

ブロックワン

ブロックチェーンプロトコルを開発しているブロックワン(Block.one)は、ティール氏から投資を受けたと2018年7月16日に発表しました

クオント

クオント(Qonto)は、簡潔な銀行口座と豊富な金融サポートサービスを提供するデジタルバンクです。

ピーター・ティール氏はValar Venturesを通して出資しています

クレッシェンド

ティール氏は、韓国のソウルに本社を置く、プライベート・エクイティ・ファンド「Crescendo Equity Partners(クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ)」にスポンサーとして参画しています。

その為、クレッシェンドの投資は、間接的にティール氏の投資にもなります。

クレッシェンドはアジアの中堅テクノロジー・製造業への投資に特化したファンドで、日本ではLINEヤフーのグループ会社でNFTプラットフォームの企画・開発を行うLINE NEXTがこのファンドから投資を受けています

自身の会社

ピーター・ティール氏は起業家としても有名です。

自身が起業した会社には、投資家としても参画しています。

PayPal

PayPal(ペイパル)は1998年に創業した決済サービスです。

元々、ピーター・ティール氏らが創業したコンフィニティのサービスでしたが、イーロン・マスク氏が創業したX.comと合併し、世界的なサービスへと成長しました。

Palantir

パランティア(Palantir)は2003年に創業したデータ分析企業です。

同社が独自に開発したデータ分析ソフトウェアは世界中の政府や自治体、企業で利用されています。

ティール氏は、個人ではもちろん、自身が創業したClarium CapitalとFounders FundでもPalantirに投資しています

関連記事:パランティアの顧客は誰?日本企業も使ってる?

Founders Fund

ピーター・ティール氏はPayPal時代の同僚とベンチャーキャピタルであるFonders Fundを共同創業し、多くのスタートアップに投資を行っています。

Founders Fundのポートフォリオはこちらから確認できます。

仮想通貨

ティール氏は、2023年後半にファウンダーズ・ファンドを通じてビットコインとイーサリアムに2億ドル(約300億円)の賭けをしたと報じられています。

2014年に同ファンドを通じてビットコインへの投資を開始したティール氏は、コロナ禍の強気相場がピークに達した2022年にそれらを現金化し、約20億ドルのリターンを得たとFinancial Timesは報じています

DeepMind

AIスタートアップのDeepMind(現:Google DeepMind)は設立時にピーター・ティール氏が率いるファウンダーズ・ファンドから出資を受けました。

現況:Googleに買収される(2014年)

Zellerfeld

デザイナーが入稿したファイルをもとにスニーカーを3Dプリントして提供するZellerfeldゼラーフェルド)に、ピーター・ティール氏はFounders Fund(ファウンダーズ・ファンド)を通じて支援しています

アンドゥリル

ピーター・ティール氏は、ファウンダーズ・ファンドを通して、軍事機関や国境監視のための技術を開発する南カリフォルニアの新興企業アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries Inc.)を支援しています

この企業には、パランティアの元従業員も創業に関わっています。

未来への投資

ティール氏はまだ著名でないもの、まだ成功していないものへの投資には以下の様なものがあります。

海上国家

海の上に都市を作ることを研究するNPO団体「シーステディング研究所(The Seasteading Institute)」に投資をしています

スマートガン

特定の認証された1人ないし複数の人だけが発砲できる「スマートガン」の技術に投資を進めています

エンハンスド・ゲームズ

ドーピング歓迎のオリンピック大会「エンハンスド・ゲームズ(Enhanced Games)」の創設に向けて投資するベンチャーキャピタリストの1人です。

スタンフォード・レビューとは?

スタンフォード・レビュー(The Stanford Review)は、スタンフォード大学の学生新聞です。

1987年に、ピーター・ティール氏とノーマン・ブック氏が創刊しました。

公式サイト:The Stanford Review

概要

スタンフォード・レビューは保守系の学生新聞です。

略して「レビュー(The Review)」と呼ばれることもあります。

同紙はAboutページで以下のように述べています

1987年に創刊されたスタンフォード・レビューは、スタンフォード大学の独立系新聞です。幅広い問題に対するさまざまな見解を提示し、キャンパス内で理性的な議論の場を作り、意見が異なる人たちの参加を促すことを目的としています。学年度中はニュースや意見記事を掲載しています。

歴史

1987年に、ピーター・ティール氏は、高校時代の友人であるノーマン・ブック氏とともにスタンフォード・レビューを創刊しました。

他の政治活動家であるスタンフォード大学の学生が南アフリカからの投資撤退を請願し、大学のレーガン図書館収容計画に抗議していた当時、レビューは公然と保守的でした。

Bloombergの記者であるマックス・チャフキン氏によると、初期の号には「隠れマルクス主義者」であるリベラルな教授に関する一面記事、西洋文化の授業に非白人作家が含まれることに対する中傷的な論説、そして自ら選択して禁欲したストレートの若者に関する風刺的で奇妙なセックスコラム「性的逸脱者の告白」などがあったといいます。

ベイエリアでエイズ危機が猛威を振るう中、同紙は「不自然なセックス」や「同性愛嫌悪」に反対する論文を掲載しました。

ピーター・ティールとの関わり

スタンフォード・レビューは、億万長者の投資家であるピーター・ティール氏が、スタンフォードに在学していた1987年に、高校時代の友人であるノーマン・ブック氏とともに創刊した学生新聞です。

ティール氏は、のちに起業した会社で、スタンフォード・レビュー出身の人間を多く雇用したり、非営利団体によって運営される同紙に多額の寄付を行ったりと、卒業後も同紙と深くかかわっています。

参考

ティール財団とは?

Thiel Foundation(ティール財団)は、ピーター・ティール氏による科学、技術、そして未来に関する長期的な思考を支援する財団です。

この財団は以下2つのプログラムを実施しています。

公式ウェブサイトにはチームとして以下の2名の名前が掲載されています。

  • ピーター・ティール – 創設者
  • クレア・オブライエン- 財団管理者

また、ブレイク・マスターズ氏は同財団のプレジデントとして2016年にドナルド・トランプ氏の選挙活動を支援していました

関連リンク

ピーター・ティール・ニュース

ピーター・ティール氏に関するニュースをまとめています。

2024年

2023年

2022年

2017年

2016年

2015年

2014年

2012年

英語のニュース

ピーター・ティールの経歴

伝説的なベンチャー投資家にして億万長者であるピーター・ティール氏の経歴を時系列でまとめています。


1967年、西ドイツのフランクフルト・アム・マイン生まれる

1968年、1歳のとき家族とともに、アメリカのクリーブランド移住

南アフリカ共和国のヨハネスブルグで1年間私立学校に通っていたが、南西アフリカ(現在のナミビア)のスワコプムントでは公立の小学校に通っていた

ベイエリアの中流階級が住むフォスター・シティに移住。アメリカではモンテッソーリ教育の学校に通っていた

1985年、スタンフォード大学に入学。

1987年、高校時代の友人であるノーマン・ブックと共に、保守派の月刊学生新聞「スタンフォード・レビューThe Stanford Review)」を創刊する

1989年、スタンフォード大学を卒業。哲学の学士号(B.A.)を得る。その後、スタンフォード大学の法科大学院に通う。

1992年にスタンフォード大学の法科大学院を卒業

その後、アトランタの保守派判事の書記官を務め、その後企業法務事務所で1年目のアソシエイトになった。7か月後に弁護士の仕事を辞め、デリバティブ取引のトレーダーとしてしばらく働きました。

1995年にはカリフォルニアの高等教育機関における多文化主義と「ポリティカル・コレクトネス」の影響に疑問を投げかけた「The Diversity Myth」をレビュー誌の友人であるデイビッド・サックスと共著で出版する

家族や友人から集めた資金でヘッジファンドのティール・キャピタルを設立する

1998年に若手の暗号学者マックス・レブチンと出会い、スタートアップ「コンフィニティ(後のPayPal)」を共同設立。同社への投資も行う。

1999年、コンフィニティのCEOに就任する

PayPalがイーロン・マスク氏のX.comと合併。専務(Executive Vice President)就任する

2002年、PayPalを辞任する

2003年5月6日Palantir(パランティア)を共同創業。

2004年、Facebook(現Meta)に投資。

2005年、ベンチャーキャピタルの「Founders Fund」を創業

2007年、Fortuneに「The PayPal Mafia」と題された記事が掲載される。ペイパル・マフィアの有名な集合写真はこの時のものである。

ペイパル・マフィアの集合写真。中央左にピーター・ティール氏が写っている。

2007年12月、米ゴシップ系メディア・Gawkerにアウティング(無断でゲイだと暴露)される

2010年9月28日、サンフランシスコで開催されたカンファレンス「TechCrunch Disrupt」で行われたディスカッションにおいて、学校を中退する子供たちに最高10万ドルの助成金を提供する新しいイニシアチブ(現:Thiel Fellowship)を開始すると発表

2011年、起業を志す20歳未満の優秀な若者20人に、10万ドルずつを与えるプロジェクト「20 Under 20(現:Thiel Fellowship)」を開始。

2011年3月、ニュージーランドの国籍を取得する。

2012年、同氏がゲイであると書いたメディアGawkerを提訴

2012年6月20日午前、ベンチャーキャピタル企業「Mithril Capital Management」を創業した発表

2014年に後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画(クライオニクス)を実施しているアルコーに登録する。これは「どちらかというとイデオロギー的な意思表示のようなもの」とのこと。

2015年、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムの選挙運動に5万6400ドルを寄付した

ティールはカトリックの雑誌「ファースト・シングス」に「エデン主義に反対」というエッセイを発表した

2015年8月、元ヒューレット・パッカードCEOのカーリー・フィオリーナ氏の政治活動特別委員会(スーパーPAC)に200万ドルを投じる

2015年12月11日、イーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏らと共に、OpenAIを共同創業

2016年、カリフォルニア州の民主党議員ロー・カンナに2700ドルを寄付した

2016年の大統領選挙でトランプ陣営の最大の献金者の一人となり、スーパーPACと直接寄付で125万ドルを寄付した。

2016年7月21日、共和党大会に登壇しスピーチを行う。スピーチ内で自身がゲイであることを公式に認める

2016年11月11日、ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームに参加することが正式に発表された

2018年の初めに、保守的な意見に対する地域の不寛容さを理由に、シリコンバレー(サンフランシスコ)からロサンゼルスに移住。また、マイアミビーチに豪邸を購入した

2018年7月16日にブロックチェーンプロトコルを開発しているブロックワン(Block.one)は、ティール氏から投資を受けたと発表しました

2019年、J.D.ヴァンス氏らが2019年に創業したVC・ナリヤ・キャピタル出資した

2021年3月、同氏のベンチャーキャピタル企業で働いていたことがあり、後にオハイオ州の上院議員に立候補したJ・D・ヴァンスを支援する政治活動委員会(PAC)に1000万ドルを寄付した。また一か月後にはアリゾナ州の上院議員候補である共和党のブレイク・マスターズを支援する新しいPACに1000万ドルを寄付した。

2022年2月7日、Meta(旧Facebook)の取締役を退任すると発表。同年5月25日、正式に退任

2022年、マルタ共和国の国籍を申請する

2023年12月13日、ピーター・ティール氏がスポンサーとして支援を行っている韓国のプライベート・エクイティ・ファンド「Crescendo Equity Partners(クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ)」が、LINE NEXTに出資

2024年

2024年1月31日、”ドーピング歓迎”のオリンピック大会「エンハンスド・ゲームズ(Enhanced Games)」の創設に向けて投資するベンチャーキャピタリストの1人である事が公表される

2024年2月26日に、自身が率いるFounders Fundが他社と共同でモジュラーブロックチェーンプロジェクト・アベイルのシード調達ラウンドを主導した

2024年3月12日、自身が創業したPalantirの株を700万株以上(約1億7,500万ドル相当)売却した。ティール氏は同社の株式の約7%を所有している。

2024年7月16日、自身の元部下で、政治献金も行ったJ・D・ヴァンス上院議員が、共和党の副大統領候補に選ばれる

参考