「プロテイン」と聞くとサプリメントの名前のように感じる方は少なくないと思います。しかし、プロテインとは「タンパク質」を英訳した言葉です。
タンパク質は筋肉・骨・血液など身体を作る材料となる重要な栄養素で、人の身体の15~20%はプロテインでできています。
そんなプロテインは身体だけでなく、心の健康(メンタルヘルス)においても、非常に重要な栄養素です。
プロテインがメンタルに及ぼす効果
プロテインを摂取することで、思考力を高め、精神を安定させることができます。
逆にプロテインが不足すると、脳内の神経伝達物質であるドーパミンやセロトニン等が不足します。
すると、脳が気持ちを安定させることができなくなり、うつ病や神経症になりやすくなります。
タンパク質の構成成分であるチロシン、フェニルアラニン、 トリプトファンなどの必須アミノ酸は神経の活動の伝達に不可欠な神経伝達物質を作る。アドレ ナリン、ノルアドレナリンなどは交感神経の活動を支える。トリプトファンはセロトニンになり、 私たちの気分を明るくする作用を持ち、欠乏するとうつ病になるおそれがあることが知られてい る。実際、うつ病の患者はセロトニンの値が低いが、それはセロトニンがすぐに分解されるから であることを示唆するデータが得られている。
(中略)
うつ病の患者ではセロトニンが減少していることが示される。そのために、セロトニンの原料であるタンパク質を摂取する必要があり、その中でも、特に食肉を摂取することは精神的な安定をもたらす上で重要と推察される。
タンパク質が含まれる食事
良質なタンパク質を取るにはどの様な食事をしたら良いのか。
タンパク質が取れる健康的な食品には以下の様なものがあります。
- 肉類
- 魚介類
- 卵類
- 大豆製品
- 乳製品
具体的には、
肉類
- 牛もも肉
- 豚もも肉
- 鶏むね肉
- ウインナー
魚介類
- いくら魚肉ソーセージ
- ツナ
- 鮭
- カツオ
卵類
- 卵黄
- ゆで卵
- ウズラ卵生
大豆製品
- きな粉
- 油揚げ
- 納豆
- 豆腐
- 豆乳
乳製品
- 牛乳
- パルメザンチーズ
- 脱脂粉乳
- ヨーグルト
これらの食品がタンパク質を豊富に含み、かつ食べやすい(一般的に入手しやすい)食品です。
なお、タンパク質を取る為だからといって、一つの食品をずっと食べてしまうのはNGです。
健康的な生活を送る為には、様々な食材からバランスよくタンパク質を補給することが大事です。
まとめ
うつな時は甘いものや炭水化物が食べたくなります。また、運動量も低下します。
すると、さらに身体がだるくなり、元気がなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
そんな悪循環から脱するには、意識的にタンパク質が多い食品を食べることです。
ストレスに負けない脳と身体を作るため、良質なタンパク質を取るようにしましょう。
筆者は食事のほか、水に溶かして飲むプロテインである明治の「ザバス」を飲んでいます。気軽に飲めてオススメです。