クレジットカードの家族カードは同性カップル(同性婚)や事実婚、養子等、法律上の家族でない場合や血縁関係がない場合でも、クレジットカード会社によっては発行できることがあります。
家族カードの「家族」の定義とは?
日本のクレジットカード会社で家族カードを発行する場合、一般的には以下の条件が多いようですね。
本会員と生計を共にする配偶者、両親、子供(18歳以上)
これらの条件を満たしている相手であれば家族カードを発行できます。
クレジットカード会社によっては、さらに「同居していること」「姓が同じこと(夫婦別姓は不可)」「兄弟でも可」などの条件が追加されていることもあります。
日本の家族カードは基本的に大黒柱である男性と、扶養される両親や女性、子供を想定したサービスです。
なので、同性婚や事実婚の扱いについては特に言及されていませんし、法律上・血縁上の家族でも兄弟は対象外になることが多いようです。
特に日本企業のJCBは家族カードを発行できる相手の基準が厳しいようです。
法律上の家族でなくても家族カードが発行できるクレジットカード
外資系のクレジットカード会社であるアメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)は自分が家族だと思う人には誰にでも家族カードを発行できる可能性があります。
また、日本でも楽天カードやオリコカードなどが事実婚や同性パートナーにも家族カードが発行できます。
楽天カードは同性婚OK
楽天カードの家族カードは同性カップル(事実婚)に対応しています。
条件も生計を同一にしているというだけです。
楽天カードの家族カードは、同性カップル(同性パートナー)でも生計を同一にしていれば発行する事が可能です。
手続きも結婚している異性愛者と変わらずカンタンです。
なお、主な楽天カードはアメリカン・エキスプレスをはじめ、Visa、Mastercard、JCBの4つ国際ブランドの中から選べます。
オリコカードはウェブサイトに明記されている!
オリコカードは別姓や同棲パートナーでも家族カードが作れることが、ウェブサイトにはっきりと明記されています。
オリコカードの家族カードはご本人さま会員と生計をともにする18歳以上の方で、配偶者(別姓・同性パートナーも含む)・ご両親・お子さま(高校生を除く)が対象です。
しっかりと記されていると、申し込むとき安心ですよね。
アメックスは同性婚や内縁の夫婦、育ての親等もOK
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)は家族カードの条件に関して、非常に寛容です。
家族カードのご入会資格は、原則、配偶者・ご両親・18歳以上のお子様です。
一見、普通のようですが、「原則」と書かれていることから例外があることがわかります。
ネットでクチコミを確認すると、兄弟姉妹や恋人、同性カップルでも持てるという事が分かります。
アメックスプラチナの家族カードには、世帯が同一の配偶者、両親、18歳以上の子供、兄弟姉妹などが申し込めます。
(中略)
アメックスは家族カードの対象者が広いのが特徴であり、血縁者ではなくても家計が同一であれば発行可能となっています。
婚約者・同性婚のパートナー・内縁者なども家族カードを発行できます。ここらへんのウイング・フリーダムの広さはカード名の通りアメリカンで、自由の度合いが格段に広くなっています。
これらのことから、アメックスでは法律上の家族でなくても家族カードを発行できる可能性があります。
*なお、ここでいうアメックスとは、アメックスが他者と提携せず、自社で発行しているクレジットカード(プロパーカード)に限ります。セゾンなどが発行しているアメックスは別です。
まとめ
家族カードが発行できる相手の条件に関しては企業文化を感じますね。
アメックスはアメリカの企業ですし、楽天も公用語を英語にするなど非常にグローバルな企業です。
やはり世界的な視野を持った企業は多様な家族に対応しているということでしょう。最近では三井住友カードでも同性間で家族カードの発行を認めているようです。