Google AdSenseでメールサポート(お問い合わせ)を使う方法

Google AdSenseでメールサポート(お問い合わせ)を使用するための方法や条件を解説します。

AdSenseのメールサポートとは?

Google AdSenseでは、A8やAmazonアソシエイトなどの一般的なアフィリエイトサービスにあるようなメールサポート(お問い合わせ)がありません。

しかし、実はAdSenseにもちゃんとメールによるサポートが用意されており、収益やアクセス数が一定の基準に達すると、「Google AdSense ヘルプ」からメールサポートが利用できるようになります。

また、以下のページからも(条件を満たしている方は)AdSenseの担当者の方に問い合わせをすることができます。

お問い合わせ – AdSense ヘルプ

メールサポートを利用できる条件は非公開

Googleはメールサポートを受けられる条件を公表していません。

かつて(2014年ごろ)は公式のヘルプで以下の様に条件の目安が公表されていました。

毎週の収益額が継続的に 25 米ドル(または現地通貨の相当額)を超えているサイト運営者様には、メールでのサポートをご利用いただけます。

(中略)

Google では、サポート レベルを割り当てる際に過去 5 週間の収益を確認しますが、長期的な収益の動向も重視しています。これにより、サポート レベルが頻繁に変更されるのを防いでいます。毎週の収益が 25 米ドル前後を変動するサイト運営者様の場合は、安定的に 25 米ドル以上の収益を得ることができるようになるまで、高度なサポートをご利用いただけない場合があります。

出典:特定のサポートをご利用いただくための条件 – AdSense ヘルプ

5週間以上継続して、約2,500円の収益を保っていれば(すなわち、月のAdSense収益が1万円ほどあれば)、メールサポートが利用できたことが分かります(筆者も当時、AdSenseのメールサポートを利用していたのですが、実際にそれくらいの収入で利用できていました)。

しかし、現在ではこのページは無くなっており、メールサポートを利用できるようになる条件は非公開となっています。

Google AdSenseの営業担当をしていた石田健介氏は、2018年に自身の著書である「元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60(37ページ)」で小規模~中規模サイト(月間収益数万円レベル)であれば、「お問い合わせフォームからのメールサポートは受けられる」と記しています。

また、Google AdSenseの公認プロダクトエキスパートである竹中文人氏は2019年に自身のブログで「現在も「継続的に 25 米ドル」という基準くらいではないかと考えられます。」と述べています

メールサポートで聞ける内容も実績次第

メールサポートを利用できるようになったからといって、何でも聞けるわけではありません。

メールサポートで聞ける内容もユーザーの実績(収益やPVなど)によって変わります。

Google AdSenseの支払いやアカウントについて聞ける方もいれば、ポリシーに関することしか質問できない方もいます。

AdSenseのメールサポートを利用する

条件を満たすと「AdSense ヘルプ」の右上に「お問い合わせ」というボタン(リンク)が表示されます。

ここをクリックするとこで、お問い合わせフォームが表示されるのでここからメールを送りましょう。

メールを送るとGoogle AdSenseのサポート担当者から通常2営業日以内に返信が来ます。

メールをお送りいただくと、Google のサポート担当者から返信が届きます。通常は 2 営業日以内に返信いたしますが、休日をはさむ場合はさらに時間がかかることがあります。

出典:AdSense で利用できるサポート – AdSense ヘルプ

また、Googleは利用者が気軽に問い合わせることができる手段をほとんど用意していないので、人間味を感じないという方もいるでしょうが、少なくともこのメールサポートを担当しているのは人間です。

ですから、お問い合わせの際はビジネスメールと同様にマナーを守り、わかりやすい文章を心がけて質問をしましょう。

詳細な手順は以下のページに詳しいです。

参考:アドセンスへのお問い合わせ方法は?個別サポートを受ける手順まとめ

メールサポートの活用法

Google AdSenseのメールでのサポートで特に便利なのはポリシー違反に関する質問だと思います。

筆者が確認した限りでは、ポリシーに関する質問はメールサポートが受けられる方であれば誰でも聞けるようです。

ポリシー違反によりアカウントや広告配信が停止された場合にはこのメールサポートを使って相談できるので便利です。

実際に「AdSenseのアカウントが停止した際に問い合わせたら、すぐアカウント復活した!」という方も多いです。

他にも広告の表示について、収益の支払いについてなど様々な質問をすることができます。

アカウントを法人用アカウントに変更する事もできる?

メールサポートの利用で珍しい(?)例だと、サイトの運営を法人化する際にこのサポートから連絡することで、AdSenseアカウントを個人アカウントから法人アカウントに変えてもらったという方もいます。

Google AdSense 公認プロダクトエキスパートである竹中氏もこの方法について言及していますね。

まとめ

Google AdSenseは他のアフィリエイトサービスやアドネットワークなどと比べて、担当者や運営との連絡が取りづらいサービスです。

しかし、収益やPVなどを増やし、サイトの規模を大きくする事ができれば、メールサポートを初めとする充実したサポートを受けられるようになります。

Google AdSenseを利用していて困った際に、AdSenseの担当者に質問・相談ができるのは非常に助かります。

特にポリシー違反でAdSenseが停止してしまうという厳しい条件でも素早く対応してもらえるのは非常に心強い点です。

収益が少ない方は、まずはメールサポートが受けられる規模を目指してサイトを成長させましょう!

参考

【Google AdSense】無料ブログではアカウントが開設できない

Google AdSense(グーグル・アドセンス)は無料ブログ(他人が保有するドメイン)ではアカウントを開設できません。

AdSenseの審査と利用の条件

AdSenseアカウントを開設するためには、AdSenseを利用する予定のURLを申請し、審査を受けなくてはなりません。

申請するURLは、自身が所有するドメイン(URL、example.comの部分)である必要があります。

参考:AdSense アカウントの開設時にサイトの URL を入力する方法 – AdSense ヘルプ

いわゆる「独自ドメイン」というものです(自分で所有しているドメインのこと)。

無料ブログは、そのサービスが提供するドメインをサブディレクトリ(example.com/path)やサブドメイン(subdomain.example.com)の形で借りている状態です。

ドメイン(example.com)の部分を自身で所有しているわけではないので、Google AdSenseを利用することはできません。

Googleで約5年間、AdSenseの営業担当として働いていた石田健介氏もこう述べています。

AdSenseで収益をあげるためには、まずAdSenseアカウントの申請をする必要があります。その際、AdSenseを利用する予定のサイトURLも届け出なければならないのですが、無料のブログサービスは利用できません。

以前はLivedoorブログやFC2ブログなど、無料のブログサービスのURLを用いてAdSenseアカウントの申請をすることも可能でした。しかし、2018年1月現在では、こういった無料のブログサービスのURLではAdSenseアカウントの新規申請ができなくなっています。

この背景としてあるのはGoogleによるスパム対策です。

無料のブログサービスは誰でもタダで、複数開設することが可能です。ただ中にはこの仕組みを悪用する人もいて、一人でたくさんのAdSenseアカウントを申請するケースが起きていました。

そしてこういったサイトは共通してサイトの質が悪く、結果としてAdSenseアカウントが次々に凍結されるケースが発生しました。同様の事態が多発するのを未然に防ぐため、Googleではひとつのドメイン配下に開設できるAdSenseアカウントの数に条件を設けてしまったのです。

ここに加えて、少し前より無料のブログサービスのURLが使えなくなったという変更点は、Googleがスパム対策に対して新たな一手を打ったということです。

出典:元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍Upするプロの技60(35ページ)

かつては無料ブログでもAdSenseに申請できた

以前はFC2ブログやライブドアブログなど、無料ブログでAdSenseのアカウントを開設することが可能でした。筆者もGoogle AdSenseの申し込みにFC2ブログを利用したことがあります。

しかし、無料ブログは誰でも容易に量産できるため、1人でたくさんのAdSenseアカウントを申請するなどの問題が起こりました(AdSenseは1人につき1アカウントまでです)。

そうした不正行為(スパム)への対策としてGoogleはAdSenseの審査基準を厳しくしました。その結果、無料ブログではAdSenseの利用が出来なくなりました。

Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中文人氏も、自身のウェブサイトでこう述べています。

昔は Google アドセンスに新規に申し込みをする場合、申請する Web サイト/ブログの URL は基本的にどのようなものでも大丈夫でした。つまり無料ブログサービスを利用した際に使えるサブドメイン形式やディレクトリ形式の URL でも申請ができていました。

しかし 2016 年 3 月中旬頃から新規にアドセンスに申し込みをする際の URL は基本的に独自ドメインでなければならなくなったのです。それまで海外の多くの国では独自ドメインである必要がありましたが、日本でも独自ドメインで申請することが基本となりました。

出典:アドセンスの新規申し込みには 独自ドメインが必須!? | イズクル

ただし、無料ブログの中でも、Googleが所有(運営)している「Blogger」であればAdSenseの申し込みが可能です。

詳しくは以下のページをご覧ください。

参考:ブログに広告を表示する – Google AdSense ヘルプ

まとめ:AdSenseを始めるなら独自ドメインで!

Google AdSenseを始めたい方は独自ドメインを取得しましょう。

無料で気軽に始められないのは残念ですが、本格的にGoogle AdSenseやアフィリエイトに取り組んでいる方は、独自ドメインを利用しています。

無料ブログで提供されるURL(ドメイン)は、規約違反でブログが削除されたり、サービスが終了して使えなくなってしまうリスクがあるからです。

その点、独自ドメインであれば、そうしたリスクを回避することができます。

文字列(アルファベットの部分)も自分で決められる上に、SEOでもさまざまな対策を施すことができるので、無料ブログを利用するよりもメリットが多いです。

独自ドメインを利用するにはお金がかかりますが、(種類にもよりますが)年間1,000~3,000円くらいで利用できるので大きな負担にはなりません。

筆者もウェブサイトを作成する際は独自ドメインを利用しています。

余談:お名前.comはオススメしない

余談ですが、ドメイン取得サービスで大手の「お名前.com」は悪質&不誠実なのでおすすめしません。

関連記事:お名前ドットコムは管理画面が使いづらく広告メールも非常に多いので不便!

筆者は「Xserverドメイン」を利用しています。

無料ブログでアフィリエイトを使うべきでない8つの理由

ブログでアフィリエイトを行う際に無料ブログを使うのはおすすめできません。

その理由を解説します。

アフィリエイトに無料ブログではダメな理由

ブログでアフィリエイトを行う場合は、無料ブログを使うべきではありません。

その理由は主に以下の8つです。

  1. 自由度が低い
  2. 広告が入る
  3. 機能が乏しい
  4. 仕様変更のリスクがある
  5. サービス終了のリスクがある
  6. ブログの引越しが困難
  7. 無料ブログは譲渡ができない
  8. アフィリエイト側が禁止している場合も

それぞれ詳しく解説します。

無料ブログは自由度が低い

無料ブログにはさまざまな規約や機能の制限があるので、理想的な位置に広告や画像を設置できなかったり、そもそもアフィリエイトが禁止だったりします。

例えば芸能人が多く利用していることで有名な「アメーバブログ(アメブロ)」は無料ブログの中でも特に自由度が低いです。

デザインをカスタマイズすることがほとんどできず、Google AdSenseなどの広告を貼ることもできません。

もっと言うと、アメブロではアフィリエイトが禁止です(アメブロが自社が用意しているアフィリエイトサービス「Ameba Pick」のみ利用OK)。

誠に申し訳ございませんが、Ameba Pick以外のアフィリエイトリンクのご利用はできません。
※楽天ROOM、ポイントサイトの友達紹介のリンクは、ご利用いただけます。

出典:Amebaヘルプ|他ASPの利用について

また、コードをいじる事ができず、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、アフィリエイトには必須の機能が使えない場合もあります。

そのため、無料ブログでは高度なアクセス解析やSEOを行う事が困難な可能性が高いです。

無料ブログには広告が入る

無料ブログを提供している会社も慈善事業でやっている訳ではありません。

彼らもお金を稼がなければいけないので、無料ブログではブログ上に強制的に広告が挿入されます(Mediumやnoteなど、広告が入らない無料ブログも一部あります)。

これらの広告はどれだけクリックされても、自分の収益にはなりません。

無料ブログは機能が乏しい

無料ブログはWordPressなどと比べて機能が乏しく、できることに限りがあります。

例えば、FC2ブログは2007~2010年くらいまでは非常に優秀なブログでした。

広告は非常に少なく、カスタマイズの自由度も高かったです。アフィリエイトもOKで広告も自由に貼れました。

しかし、その後は本気でアフィリエイトをするならばオススメできない状態になりました。

2011年以降のFC2ブログはスマホ対応やSNSとの連携が甘かったり、アイキャッチ画像(サムネイル)も公式ではサポートされないなど、機能不足による使いづらさが目立つ様になりました。

また、FC2の広告も非常に目立つ様になりました(現在は試験的に停止中とのこと)。

広告が目立つ様になったことを除けば、Fc2ブログが特に改悪したわけではありません。しかし、ブログやインターネットを取り巻く環境が変わる中、その変化についていけなくなり、時代遅れなものになってしまったのです。

筆者はここ数年、FC2ブログは使っていないので現在どうなっているのか詳しくはわかりません。

ですが、無料ブログは機能不足により、時代の変化についていけなくなる場合があるということはお分り頂けたかと思います。

現在はとても良さそうな無料ブログでも、将来はわかりません。

仕様変更のリスク

無料ブログはサービスを運営する会社の都合で、ブログの仕様が一方的に変更されるリスクがあります。

実際、無料ブログはここ数年の間に以下のようなことがありました。

  • ブログのURLが勝手に変更される(Bloggerなど)
  • 表示される広告の量が増える(FC2など)
  • スマホ対応やSNSとの連携にうまく対応していない(ライブドアブログなど)

どれもブログ上でアフィリエイトというビジネスを築くには大きなデメリットです。

数年前には、FC2ブログを利用していた月間180万PVを誇る人気ブログ「ホームページを作る人のネタ帳」が、SSL化を行う際のドメイン変更により、アクセスが10分の1に下がるというトラブルも起こっています

無料ブログは一方的に仕様変更されても文句は言えません。

仕様変更に対応できれば良いですが、対応できない場合には、収入やアクセス数において大きなダメージを負う可能性もあります。

サービス終了のリスク

上で無料ブログは仕様変更のリスクがあると述べましたが、場合によってはサービス自体が終了して、ブログのデータがなくなってしまうこともあります。

他のウェブサイトやブログにデータを移す機能や時間的な余裕があればまだいいですが、それらが無い場合にはコツコツ書いてきた記事が全て消えてしまいます。

無料ブログのサービス終了は決して珍しいものではありません。今非常に人気のnoteなども、将来はどうなるか分かりません。

仮に無料ブログで毎月100万円を稼げたとしても、サービスが終了してしまったらその時点で一文無しになってしまいます。これは大きなリスクです。

無料ブログは引越しが困難

無料ブログは別のブログサービスやWordPressなどにブログを引っ越しすることが困難です。

そのため、無料ブログが仕様変更したり、サービスが終了した際に、他のより良いサービスに移るということがカンタンにできません。

データをまとめてエクスポートする事ができれば良いですが、それが出来なければ、1記事ずつ手作業で記事や画像を別のウェブサイトに移動しなければなりません。

しかし、手作業で記事を移動しても、URLを引越し先のブログやウェブサイトにリダイレクトすることが出来ないため、アクセスが大幅に減ってしまう可能性があります。

無料ブログは譲渡ができない

更新しなくなったアフィリエイトブログを事業整理などを理由に売却する事があります。

しかし、無料ブログの場合、利用規約でブログの譲渡が禁止されている場合があります。

また、リダイレクトや記事のエクスポートなど、ブログの譲渡に使用する設定や機能が利用できない場合があります。

無料ブログを禁止しているアフィリエイトも

無料ブログ自体はアフィリエイトOKでも、アフィリエイト側が無料ブログの利用を禁止している場合があります。

自身や無料ブログ側に問題なくても、アフィリエイトを提供する企業側が無料ブログを避けている可能性もあるので、そうした面でも無料ブログでアフィリエイトをするのはおすすめできません。

まとめ

無料ブログはたくさんのアクセスにも耐えられますし、セキュリティが優れているものもあります。

何より手軽に使えて便利です。

なので「ブログを書くだけならば、アメブロなどの無料ブログを使えばいい」と思う方がいてもおかしくありません。

ですが、無料ブログは制限も多く、本気でアフィリエイトをするには向きません。

「とりあえずブログというものを試してみたい」「練習で記事を書きたい」といった本番前の練習やテストが目的ならともかく、本気でアフィリエイトで稼ぐためのサイトやブログを作るならWordPressなど自由度の高いCMSを使いましょう。

参考:無料ブログとWordPressブログでの収益化の違いについて正しく知ろう | A8キャンパス