テスラの(本当の)創業者はイーロン・マスクではない

イーロン・マスク氏はテスラの創業者として扱われる事がありますが、実際には創業者ではありません。

テスラの(本当の)創業者は、マーティン・エバーハード氏とマーク・ターペニング氏です。

マスクは投資家として創業から1年後に参画

マスク氏は投資家として創業から1年後にテスラに参画しました。

テスラとマスク氏の関わりを時系列にすると、以下のようになります。

  • 2003年:エバーハード氏とターペニング氏がテスラを創業
  • 2004年:マスク氏が投資家としてテスラに参加。取締役会長に就任
  • 2008年:マスク氏がテスラのCEOに就任
  • 2009年:マスク氏が(名義上)テスラの創業者に(*後述)

マスク氏はテスラの初期の投資家として、テスラ創業の1年後にテスラに参画した人物であり、マスク氏自身がテスラを創業したわけではありません。

テスラは「テスラ・モーターズ」という名前で、2003年7月にマーク・ターペニング氏とマーティン・エバーハード氏という2人のアメリカ人エンジニアによって設立されました。

今では本当に”創業者”に?

2009年、テスラの(本当の)創業者であるエバーハード氏は、マスク氏が「自分がテスラの創業者あるいは創造者であると偽り、歴史を書き換えようとした」としてテスラを訴訟しました。

エバーハード氏の訴えが事実なら、マスク氏がテスラの創業者だというのは、世間の勘違いではなく、マスク氏の言動が原因なのかもしれません。

2009年9月にエバーハード氏は示談に合意しました(和解条件は非公開)。

この和解により、本来の創業者であるエバーハード氏とターペニング氏に加え、イーロン・マスク氏、JB・ストローベル氏、イアン・ライト氏の3人も「創業者」を法的に名乗れるようになりました。

(ストローベル氏は当時テスラでCTOを務めていた人物。ライト氏はテスラの3番目の従業員でエンジニア。)

本来の創業者(〜2009年)

  • マーティン・エバーハード
  • マーク・ターペニング

現在、創業者を名乗っている(名乗れる)人物(2009年〜)

  • マーティン・エバーハード
  • マーク・ターペニング
  • イーロン・マスク
  • JB・ストローベル
  • イアン・ライト

マスク氏とエバーハード氏はこの5人を「テスラの創業者」とすることで合意し、”仲直り”したとの事です。

まとめ

創業者が後から訴訟によって”増える”なんて事があるんですね。

いずれにせよ、物理的な事実としてはイーロン・マスク氏はテスラの創業者ではありません。

ですが、先述の創業者の肩書きを巡った訴訟により、イーロン・マスク氏の肩書きはテスラの創業者です。

参考

2030年までに使われなくなる5つのプログラミング言語

プログラミングを新たに学ぶ際は、将来性があり長く使えるプログラミング言語を学びたいですよね。

そんな方の為に、この記事ではテクノロジーに関するメディア「Dice」が発表した「2030年までに使われなくなる5つのプログラミング言語」を紹介します。

これからプログラミングを学ぼうとしている方やアプリ等を作ろうと思っている方はぜひ参考にしてください!

Perlは消えていく

現在、様々な言語(特にPython)が採用、ライブラリ、機能の面でPerlを凌駕し始めています。

プログラミング言語の人気をランク付けしている「TIOBE Index」ではPerlが年々衰退しているのが分かります。

Perlの衰退
画像:Perl | TIOBE – The Software Quality Company

Dice Insightsは2030年までにPerlを使う人の数はさらに減り、Perlが完全に消滅してしまう深刻なリスクがあると考えています。

Objective-Cはなぜ滅びるのか?

Objective-CはAppleのMacやiPhoneなどのアプリを作るために使用される言語でした。

しかし、2014年にAppleは自社で開発したプログラミング言語「Swift」を推進し、Objective-CをSwiftに置き換えることに全力を注いでいます

Dice Insightsは2030年にObjective-Cを使って仕事する可能性は、(特殊な仕事でもない限り)ほとんどゼロに等しいと記しています。

今後、MacやiPhoneなど、Apple製品のアプリを作りたいならば、Objective-Cではなく、Swiftを学ぶのが良いでしょう。

Rubyは眠りにつく

2019年にDiceが求人データを分析したところ、Rubyに長けた技術者を探している企業の数が大幅に減少していることがわかりました。

また、IEEE SpectrumやTIOBE Indexなどが提供するプログラミング言語のランキングでも、Rubyは順位を落としています。

初心者でも学びやすく、かつて人気を博したRubyの人気は、現在下降気味です。

エンジニアの人材紹介会社「デカルトサーチ」によれば、Rubyは日本国内における求人も年々減り続けているといいます。

とても人気があり、初学者でも学びやすいRubyの人気が下降しているのは個人的に少し驚きました。

Rubyはドットインストールで少し学んだことがあるのですが、他のプログラミング言語と比べて非常にわかりやすかったです。なので本格的に学んでみようかなと思ったのですが、需要はなくなってきているんですね。残念です。

もっとも、プログラミング言語は作りたいアプリや就職など、目的に合わせて学ぶべきだと思うので、世間の流行だけで選ぶべきではないと思いますけどね。

Rはなぜ死んだのか?

統計学者やデータアナリスト向けに開発されたRは、データサイエンスの中核となるプログラミング言語ですが、現在はPythonがその立場を奪っています。

GitHubの年間レポート「The State of the Octoverse」には、「Pythonの成長の背景には、データサイエンスの専門家や趣味の人たちのコミュニティが急速に拡大していること、そして彼らが日々使用しているツールやフレームワークがある」と書かれています。

Pythonは人気のプログラミング言語ランキングでは上位に入り、プログラミングの初学者にもおすすめされるプログラミング言語です。日本でも非常に注目されています。

Pythonの成長は今後も続き、Rはいずれ、Pythonに完全にとって変わられる可能性があります。

CoffeeScriptは燃え尽きた

CoffeeScriptは全く話題になっていません。

ソフトウェア開発者を支援するプラットフォームであるCodementorは「CoffeeScriptのFacebookコミュニティは今年も存在せず、Freenode IRC、Twitter、GitHub、Stack Overflowのタグでも最下位に近い順位でした。」と伝えています。

Dice Insightsは「CoffeeScriptが再び注目を浴びるような出来事がない限り、10年以内にCoffeeScriptが広く使われるようになることはなさそうです」と記しています。

まとめ

プログラミング言語を学んだり、扱う際には、将来性のある言語を使いたいもの。

もし言語を選ぶ機会があったら、今回紹介した5つのプログラミング言語は避けたほうが良いかもしれません。

ちなみに、Dice Insightは「PythonとJavaScriptの2つは存続すると思います」とも記しています。

この2つは確かに非常に人気のプログラミング言語です。

プログラミングを学んだり、何かを開発する際には、PythonかJavaScriptを選ぶと良いかもしれません。