Tumblr(タンブラー)

Tumblr(タンブラー)は、SNSの要素を取り入れたマイクロブログ・プラットフォームです。

テキスト、写真、ビデオ、オーディオなど、さまざまなをコンテンツを投稿・共有する事ができます。

Tumblrの運営は「活気に満ちたピュアなソーシャルメディア」だと述べています

Tumblrの概要

名前 Tumblr(タンブラー)
ジャンル SNS、マイクロブログ
URL www.tumblr.com
開始日 2007年
運営会社 Automattic

Tumblrは2007年2月にデビッド・カープ氏(David Karp)によって創業されました

当初は独立企業でしたが、米Yahoo!を経て、現在はWordPress.comやDay Oneの運営会社であるAutomatticが運営しています

TumblrはSNS?

Tumblrは各ユーザーが文章や画像、動画等を投稿できるプラットフォームです。

1つの投稿に多くの文章や画像を載せることが可能で、この点はMediumやnoteなどのブログサービスに似ています。

ブログは公開・非公開の設定が可能で、ユーザーは1つのアカウントで複数のブログを作成する事ができます。

一方で、フォローやリブログ(Twitterでいうリツイート)の機能もあります。

Tumblrでは、ユーザーではなくブログをフォローすることができ、フォローしたブログの投稿はダッシュボード(管理画面)のタイムラインに表示されます。

また、リブログする事で、他者のコンテンツを自身のコンテンツとして投稿する事が出ます(ちゃんとオリジナルのユーザーが分かる形で投稿されます)。

この点はTwitterやFacebookなどのSNSに似ています。

TumblrはブログとSNSを組み合わせたような存在です。

Tumblrのユーザー数は何人?

Tumblrのメディア向け資料によれば、月間アクティブユーザーは1億3500万となっています。

アクティブユーザーの48%がZ世代となっており、若者に人気のサービスである事が分かります。

しかし、Tumblrはどれくらいの人が利用しているかという情報をあまり提供しておらず、上記の数字もいつ頃のものなのかハッキリとしません。Financial Timesは、Tumblrの2021年12月のアクティブユーザー数は約3億人と伝えています

また、イーロン・マスク氏によるTwitter買収を契機に、Twitterの代替として注目されることもあります

参考として、Twitterは2億3,780万人、LINEは1億9,300万人です。

Tumblrの歴史

2007年2月、デビッド・カープ氏がTumblrを立ち上げる

2013年5月20日、米Yahoo!がTumblrを約11億ドルの現金で買収する発表。同年6月20日に買収が完了

2017年7月25日に親会社の米Yahoo!をVerizonが買収すると発表

2017年11月27日(現地時間)、創業者でCEOのデビッド・カープ氏が翌年に退社する事を自身のTumblrで発表

2018年12月17日からユーザーの年齢に関わらずアダルトコンテンツの投稿を完全に禁止すると発表

2019年8月12日、親会社のVerizon(現:Yahoo Inc.)が、TumblrをWordPress.com等を運営するAutomattic社に売却する

2022年11月1日、アダルトコンテンツの規制を緩和

2024年にAutomatticはOpenAIおよびMidjourneyと契約を結び、Tumblrの投稿をAI用にシステムで学習できるようにしました。

Tumblrはアダルトコンテンツ禁止?

Tumblrは2018年末から、アダルトコンテンツの投稿を完全に禁止していました

しかし、2022年に規制が緩和され、ヌードや青年向けの題材、性的なテーマを含む作品であっても、適切なコミュニティラベルを使用することで、Tumblrで共有することが可能になりました

参考:Tumblrはアダルトコンテンツの投稿もOK!

Gab(ギャブ)

Gab(ギャブ)は2016年8月に設立された「言論の自由のための乗り物」を標榜するSNSです

創業者のアンドリュー・トーバ氏は、「Twitterの左派系独占」への対抗手段だと表明しています

2018年には、反ユダヤ主義のテロリストであるロバート・バウアーズ氏が使用していた事が問題となり、決済サービスのPayPalやドメイン管理事業者のGoDaddyなど、様々なインフラ企業から締め出されサービスを停止した事が話題になりました(閉鎖から数日で復活しました)。

創業者のトーバ氏は、この一件で言論の自由の支持する熱狂者から、筋金入りのキリスト教国家主義者へと転身したとViceは報じています

また、SNSだけでなく、ニュース部門のGab News(news.gab.com)も存在します。

Gab Newsはキリスト教国家主義を支持する極右派のニュースサイトで、虚偽または誤解を招く情報を頻繁に発信しているとMBFCは分析しています

公式サイト:Gab

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)

Truth Social(トゥルース・ソーシャル)は米国の元大統領であるドナルド・トランプ氏が立ち上げたSNSです。

2022年2月21日に一般公開されました。トランプ氏はこのSNSについて、「私がTRUTH SocialとTMTGを設立したのは、ビッグ・テックの暴政に立ち向かうためです」とコメントしています

トランプ氏がリードして立ち上げた事もあり、ユーザーにはアメリカの保守派の有名人、陰謀論者、極右インフルエンサー、共和党の政治家などがいます

オープンソースのSNS「Mastodon」を流用して作られており、X(Twitter)のような見た目が特徴です。

公式サイト:Truth Social

InstagramのThreads、実は昔からあった?

InstagramはX(Twitter)に似たSNS・Threads(スレッズ)を2023年7月6日に提供開始しました。

しかし、Instagramは以前にも「Threads」という名前のアプリを提供していました

それが、Instagram上で設定した「親しい友達」とだけつながる写真・メッセージ共有アプリ「Threads from Instagram」というアプリです。

Threadsは、親しい友達とより簡単につながること、瞬時にやりとりができること、そしてプライバシーを考えてデザインされた単独アプリです。利用者は、Instagramで作成した「親しい友達リスト」に追加されているアカウントと、写真・動画・メッセージ・ストーリーズなどをシェアすることができます。

出典:Instagram、新しい単独メッセージアプリ「Threads(スレッズ)」を発表

2019年にリリースされたThreadsですが、2021年の12月に終了しました

当時、Threadsで提供されていた全ての機能はInstagramに移植されたとのことです

2021年に終了している事からも分かる通り、現在提供されているThreads(Threads, an Instagram app)とは完全に別物です。

Instagramはブランド名を使いまわしたという事ですね。

関係ないですが、Googleも終了したサービス(Google Currents)の名前を新サービスに名付けていました。ややこしいですね…(´・ω・`)

Threads(スレッズ)

Threads(スレッズ)は2023年7月6日にMeta(旧Facebook)が提供を開始したSNSです

テキスト(文章)を主とするSNSで、使用感はX(Twitter)に近いものになっています。

ユーザーはInstagramのアカウントを使ってThreadsにログインする事ができ、Instagramのフォローやユーザー名も引き継ぐことができます。逆に、Threads単体でアカウントを作る事はできません。

公式サイト:Threads

アプリのダウンロードはこちらから。

ThreadsのURLは当初「threads.net」でしたが、2025年4月24日に「threads.com」に変更されました

Threadsは分散型

ThreadsはBlueskyやMastodon(マストドン)など、他のフェディバースプラットフォーム(分散型SNS)と接続される予定です。

他のプラットフォームでは、自身のユーザー名に「@threads.net」が付いたユーザー名(フルユーザーネーム)が表示されます。

例えば自分のユーザー名が「@example」なら、ユーザー名は「@example@threads.net」になります。

AppleがTwitter上の広告を停止&App StoreからTwitterアプリを削除?マスク氏自らAppleのCEOと話し合い

(2022年12月17日)

イーロン・マスク氏はAppleがTwitter上の広告をほぼ停止したことを明かしました

また、同氏はAppleがTwitterのアプリをApp Storeから削除すると脅してきたとTwitterで述べています

こうした事態を受け、マスク氏は2022年12月1日にAppleの本社(Apple Park)を自ら訪問。Apple Park内の丸い池の近くで撮影した動画をTwitterで公開しました。

さらに、続くツイートでマスク氏は「TwitterがApp Storeから削除されるという誤解を解消できました。ティムが『AppleがTwitterを追い出さない』と考えていることは明らかでした」とツイートし、クック氏からApp Storeに関する説明を直接受けたことを明かしています

また、広告に関しても12月3日にAppleがTwitter上での広告を全面的に再開したとマスク氏は述べています

イーロン・マスクによるTwitterの買収が完了

(2022年10月29日)

起業家のイーロン・マスク氏によるTwitterの買収が10月27日に完了しました

これにあわせマスク氏はTwitterで「the bird is freed(訳:その鳥は解放された)」とツイートし、プロフィールを「Cheif Twit(Twitterのトップ)」に変更しました

Twitterの買収総額は440億ドル(約6兆4000億円)ですが、多くのアナリストはこの価格について、ユーザー拡大に苦労するTwitterに対して過大だと評しています

もっとも、マスク氏もそれを自覚しており、あくまでマスク氏はTwitterに”とてつもない可能性”があると考えて買収したようです

当初マスク氏は「従業員の75%を解雇する」と宣言していましたが、買収に先立ちTwitter本社を訪問した際に「75%を解雇するつもりはない」と前言を撤回しています。

一方、上層部に関してはTwitterのスパムアカウント数について誤解を招く情報を提供したとして、直ちに解雇しました

同社の株式は、11月8日から上場廃止となります(追記:11月8日に予定通り上場廃止となりました)。

今後、マスク氏はTwitterをスーパーアプリ「X」に変える考えです。

Rumble(ランブル)

Rumble(ランブル)は政治的に中立で「キャンセルカルチャーとは無縁」であると自称するカナダの動画共有サイトです

YouTubeのように、ユーザーが自由に動画を投稿することができ、収益化やライブ配信も可能です。

2013年にスタートしたランブルは、著名なIT起業家のピーター・ティール氏が出資している事でも知られています

Rumbleでは保守派の政治評論家であるスティーブン・クラウダー氏や、ダン・ボンジーノ氏の番組が人気となっています

Rumbleを運営しているRumble Inc.は、2022年9月19日にSPACを活用しNASDAQに上場しました。ティッカーシンボルは「RUM」です。

公式サイト:Rumble

xAI

xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏が米国のネバダ州で設立した、AIスタートアップ(新興企業)です。

マスク氏はxAIの株式の60%を所有しています

名前 xAI(エックス・エーアイ)
正式名称 X.AI Corp.
タイプ 非公開企業
URL x.ai
住所 216 Park Road Burlingame, CA 94010
設立日 2023年3月9日
創業者 イーロン・マスク他

公式Xアカウントも公開されています。

X:xAI(@xai)

なお、このユーザー名は日本のユーザーから一方的にはく奪したものです。

ちなみに、xAIはマスク氏が他に運営するTeslaやX(Twitter)とは直接関係がない会社との事です

xAIは世界最大級の世界最大級のAIコンピュータ・クラスターである「Colossus」を開発しています。

Grok

xAIは、対話型のAI・Grokを開発し、Xに搭載しています。

Grokは当初、Xの有料プランであるX Premiumに加入しているユーザーしか使えませんでしたが、2024年12月6日から誰でもXのウェブサイトやアプリから無料でGrokを利用することができます

Grokを開発しているxAIは、「Grok は『銀河ヒッチハイク・ガイド』をモデルにした AI」であるとXのポストで説明しています。

Grokは「銀河ヒッチハイク・ガイド」をモデルにした AI であり、ほとんどすべての質問に答えられるように設計されており、さらに難しいことに、どのような質問をすればよいかを提案することさえできます。

出典:xAI / X

xAIの歴史

xAIの存在は、2023年4月に明らかになっていましたが、詳細は一切不明でした。

しかし、2023年7月12日、イーロン・マスク氏は自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し、xAIの設立を正式に発表しました

また、マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べています

2023年11月4日に、独自の言語モデルである「Grok」を発表しました

2024年3月11日にGrokについて、マスク氏は「今週、オープンソース化します」と発言しました。その後、3月17日にGrokがオープンソース化されました。

2024年5月26日、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したとブログで発表。主要投資家にValor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal、Kingdom Holdingなど。

6月5日、テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所が、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表

12月6日ごろからXの無料ユーザーにもGrokを提供開始

12月23日、xAIがシリーズC資金調達ラウンドで60億ドル(約9420億円)を調達しました。この資金調達ラウンドでは、通常の投資家以外にも、「戦略的投資家」であるNvidiaとAMDが参加しています。

2025年1月9日、米国など一部の国で、Grokのスタンドアローンアプリ提供開始

2025年1月19日に、日本でもGrokの独立したアプリを公開

2月20日、「Grok 3」がXで利用できるようになったと発表

3月18日、高度な動画生成モデルで知られるAIスタートアップ「Hotshot」を買収。併せて、マスク氏は「クールなビデオAIが間もなく登場する!」とXにポスト

4月17日、Grokにメモリ機能が搭載される

5月23日、マスク氏が率いるDOGE(政府効率化省)のメンバーが、Grokを利用して政府が保有する機密データの分析を行っている事が報じられる

関連ニュース

GETTR(ゲッター)

GETTR(ゲッター)はX(旧Twitter)のようなデザインが特徴のSNSです。

2021年7月1日にアプリが公開され、アメリカ合衆国の独立記念日である7月4日に正式スタートしました

2022年10月には日本法人を日本法人を設立し、日本市場に正式に参加しました。ウェブサイトも日本語に対応しています。

名前 GETTR(ゲッター)
ジャンル SNS
タイプ SNS
URL gettr.com
日本版 あり
開始日 2021年7月4日
運営者 GETTR USA, Inc.

サービス名は「Get Together(集まろう)」の略です。

1つの投稿の文字数は最長777文字、最大6枚の写真、1つのGIFファイルあるいは1つの動画を含めることが可能で、ギフトカード引き換えプログラム(収益化)の交換など珍しい機能もあります。

また、本人確認済みである事を示すバッジは赤色です

GETTRの使命

GETTRはドナルド・トランプ氏の元上級顧問であるジェイソン・ミラー氏が立ち上げました

言論の自由を標榜し、ビッグテック(GoogleやFacebook)に立ち向かう事を使命としています。

GETTRは、検閲と戦い、オンラインユーザーに言論の自由を取り戻すために生まれました。他のプラットフォームで行われている強引で政治的な検閲から守られながら、多様なアイデアを共有するためのプラットフォームを提供します。

世界で影響力を持つビッグテックに立ち向かい、言論の自由、独立した思想、政治的検閲を拒否する権利のために戦う何百万人ものユーザーの一員となって、歴史を作っていきませんか?

出典:GETTR

とはいえ、無法地帯という訳ではなく、利用規約もちゃんと存在し、ルールに違反したユーザーはX(Twitter)などと同様に凍結されます。

公式サイト:GETTR