先延ばしを防ぎ、生産性を向上させる方法「2分間ルール」とは?

取りかかるのが難しいと感じて、ついついタスクを先延ばしにしていませんか?

そんな時は、タスクを2分以内に実行できるレベルまで分解することがオススメであるとソフトウェアエンジニアのHoanh An氏述べています

例えば、以下のような具合です。

  • 本を読む → 1ページ読む
  • エッセイを書く → 1つの文章を書く
  • 10マイル走る → ランニングシューズを履く
  • 腕立て伏せを100回する → 腕立て伏せを1回する
  • 野菜をたくさん食べる → リンゴを1個食べる
  • 面接の勉強をする → ノートにざっと目を通す
  • プログラムを作る → 関数を書く

どんなタスクも2分間で終わるレベルまで分解することで、タスクに取り組むハードルが下がり、先延ばしをせずにタスクに取り組めるようになります。

最も難しいステップであるスタート地点を過ぎると、タスクそのものをやり続ける勢いが出てきます。

  • 1ページ読む → 10ページ読む → 第1章を読み終える
  • 文章を1つ書く → 冒頭の段落を書く → 本文を書く
  • ランニングシューズを履く → 5分間歩く → 5分間走る

このように、一度始めてしまえば、続けるのはずっと簡単になります。

“2分間ルール”を活用し、タスクを完了させましょう!

参考

Amazon創業者が教えるスタートアップのお金の使い方に関するアドバイス

“いま抱える「最も大きい課題」を「1つずつ」取り除くことに貴重な資金やリソースを使う。そうすれば、会社は着実に大きくなる。”

数多ある課題から「最大」を選ぶ=やらないことを決めることは難しいけど、重要な経営スキル。

出典:湊雅之 / X

これ起業に限らず大事な事だよなぁ

ToDoリストが非生産的な理由と、生産性を高めるタスク管理術

仕事中、タスクに着手せず、ただリストをいじっていたことはありませんか。私自身、そんな経験が何度もあります。ToDoをいじっていると、実際は何も進んでいなくても、なんとなく生産的な気分になれるのです。

出典:Lifehacker

わァ…あ…(泣)

イチロー選手「がんばれない日があるみんなへ」

「人より頑張らなくていい。自分の中でその日の限界を迎えることはできるよね。迎えることができたのか、逃げてしまったのか、自分ならわかるよね。それを重ねて行ったら、できるようになる。誇りやプライドが生まれるから、それが支えてくれる」

出典:TBS NEWS DIG

イーロン・マスクが従業員へ教えた生産性を高める7つの方法

イーロン・マスク氏が2018年にテスラの全従業員へ宛てたメールの中で提言した「生産性を高める7つの方法」をビジネス系メディアのIncより紹介します。

1.大規模な会議をやめる。

マスク氏は大規模な会議について以下のように述べています。

「大規模な会議は、参加者全員にとって有意義でない限り、開くのはやめてください。」

次に出席する会議で、その部屋にいる人全員の時間当たりのコストを足してください。そして、自分がその会議の小切手を書いていると想像してください。

重要な決定や具体的な行動計画といった形で、収益やコスト削減に直接つながらない会議は、お金の無駄遣いです。

2.会議を頻繁に開くのをやめる。

マスク氏は大規模な会議だけでなく、(緊急性の低いにも関わらず)会議を頻繁に開くことも止めるように述べています。

極めて緊急性の高い案件でない限り、頻繁に行われる会議も廃止してください

– イーロン・マスク

また、会議の頻度を減らすためのアイデアとして、議題には、”情報”、”総括”、”検討”、”議論”という言葉を入れてはならないとのこと。

大切なのは「製品の発売日を決定する」「データベースの再設計のためのソフトウェア開発者を選定する」など、実際にグループで意思決定が必要な議題だけを箇条書きにして、一度の会議で決定をすることだと言います。

3.自分が役に立っていないと思ったら、会議を途中で抜けても構わない

「自分が価値を生んでいないことが明らかになったら、すぐに会議を抜け出したり、電話を切ってください」「退席は失礼ではなく、誰かを留まらせて時間を無駄にすることが失礼なことです。」とマスク氏は述べています。

誰もが問題なく会議や電話から抜けることが出来るように、Incではリーダーが「従業員が会議や電話から抜けても良いと最初に認めること」を提案しています。

4.専門用語を使わない

専門用語やバズワード(流行語)、頭文字を使うと、余計な説明を省くことができ、時間の節約に繋がります。

しかし、専門用語の利用は、意味を理解できない人を排除する事にもつながります。

意味が分からない言葉を黙って聞き続けるのは生産性が低い行為です。一方で、意味を聞いて無知や仲間外れと思われるのも包括的ではありません。

明確に、シンプルに、要点だけを伝えることは、特に機能や部門を超えた会話において、優れたリーダーのコミュニケーション方法です。そうすれば、誰もが会社に貢献できるからです。

マスク氏は「一般的に、説明を必要とするものはコミュニケーションを阻害します。テスラで仕事をするために用語集を暗記しなければならないようなことは望んでいません。」と述べます。

5.命令系統に従ったコミュニケーションを止める

「コミュニケーションは、”命令系統 “ではなく、仕事を遂行するために必要な最短経路を通るべきです」とマスク氏はメールに書いています。

つまり、問題を発見した人と、その問題を解決するのに適した人との間で行われるコミュニケーションの効率を高めたいのであれば、”ダイレクト・コミュニケーション”を奨励し、上司などを通す事によってコミュニケーションが”迂回”されることに抵抗を感じないような上司が必要です。

理論的には素晴らしいことですが、実際には難しいことです。

ほとんどのマネージャー(管理職)は上から目線で従業員を管理しているため、「知っている」という感覚がないと油断してしまいます。迂回されても平気なのは、自信に満ち溢れたリーダーだけです。

6.部門間のコミュニケーションを制限しない

「問題の大きな原因は、部門間のコミュニケーション不足です」とマスク氏は書いています。

これを解決するには、すべての部門間で情報が自由に行き来できるようにすることです。

もし、部門間で何かを成し遂げるために、個々のコントリビューターが自分のマネージャーに相談し、そのマネージャーがディレクターに相談し、そのディレクターがVPに相談し、そのVPがさらに別のVPに相談し、そのディレクターがマネージャーに相談し、そのマネージャーが実際の仕事をしている人に相談しなければならないとしたら、とても馬鹿げたことが起こるでしょう。

ダイレクト・コミュニケーションは”奨励”するだけでなく、”要求”してください。

7.愚かなルールに従う事を止める。

会社のルールに従うことが、ある特定の状況下で明らかに馬鹿げている場合は、そのルールは止めるか変更した方が良いでしょう。

マスク氏は「一般的には、常に常識を参考にしてください」と述べています。

まとめ

イーロン・マスク氏は型破りな人間で、これまでにトラブルを起こすこともありました。

しかし、CEOとしてテスラをベンチャー企業から自動車業界トップの時価総額を誇る世界的な大企業に育てたのは事実です。

もしマスク氏やテスラのような、”型破り”なマネジメントをしたいなら、ここで紹介した7つの方法を試してみてはいかがでしょうか?

関連記事:週100時間働くイーロン・マスクの生産性を上げる6つの方法

参考

画像:Elon Musk. Getty Images, via Inc.com