Anthropicは2021年に設立された新興AI企業です。
Claude(クロード)と呼ばれる大規模言語モデル(LLM)を開発している事で知られています。
| 名称 |
Anthropic(アンソロピック) |
| 業界 |
AI |
| 創業 |
2021年 |
| 本社 |
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ |
| 創業者 |
ダリオ・アモデイ、トム・ブラウンなど |
| CEO |
ダリオ・アモデイ |
AIチャットの「Claude」やAIコーディングエージェントの「Claude Code」を提供しています。
ダリオ・アモデイを始めとするOpenAIの元従業員7名によって設立されました。
ChatGPTを運営するOpenAIが膨大な一般消費者ユーザー基盤の収益化を主軸とするビジネスモデルを採用しているのに対し、Anthropicは企業間取引を中心とするビジネスモデルを取っています。
評価額は3800億ドル(約58兆1100億円)です(2026年2月13日時点)。
Financial Timesは、Anthropicは2026年に上場する準備を整えており、大手投資銀行ともIPO(新規公開株式)を行う可能性について協議を始めたと報じています。
日本法人のAnthropic Japan合同会社が存在します。
公式サイト:Anthropic
出資者
Google、Zoom、Amazon.comなどが出資している他、多くのベンチャーキャピタルが同社に投資しています。
中でも通販サイトの運営でお馴染みのAmazon.comはAnthropicに80億ドルを出資する大株主であり、同社のモデルやツールを顧客に提供する主要パートナーでもあります。
製品・サービス
Anthropicが展開する製品・サービスです。
Claude
ClaudeはAnthropicが開発した生成AIチャットボットです。
利用できるモデルには以下の3種類があります。
- Opus
最も野心的なプロジェクト向けの最も優れたモデル
- Sonnet
日常的な作業向けに設計された、強力かつ汎用性の高いモデル
- Haiku
最速のモデル、軽量版
公式サイト:Claude
なお、AIの政治的思想と偏向について調査した結果を公表している「Tracking AI」の調査によれば、Claudeのイデオロギー(政治思想)は、他社のAIモデルと同じくリベラル左派です。
Claude Code
Claude Code(クロード・コード)はCLIで操作できる開発者向けのAIコーディングエージェントです。
Claude Code Security
Claude Code Securityは、Claude Opus 4.6を活用し、コードを推論的に読解して脆弱性を検出するAI駆動型セキュリティスキャンツールです。
Claude Codeに搭載されているセキュリティ点検機能で、ハッキングに悪用され得る脆弱性を見つけ出し修正案(パッチ)を提案します。
Cowork
Coworkはパソコン操作に特化したAIエージェントです。
ユーザーのデスクトップ環境でローカルに動作し、指示に従ってファイルやフォルダの閲覧・編集・作成・移動などの操作を実行してくれます。
Claude Gov
米国の国家安全保障ミッション向けに設計された特別なAIモデルです。
戦略立案、運用支援、情報分析、脅威評価、標的の特定、戦闘シナリオのシミュレーションまで、幅広い用途に利用できます。
Bloombergによれば、国防総省の職員の間では、「Claude Gov」が使いやすさから好まれる選択肢となっているとのこと。
Claudeは2024年6月から、Palantir TechnologiesとAWSの連携を通じて米軍の機密ネットワーク上で稼働しています。
2026年2月28日に米国とイスラエルが合同で行ったイランへの大規模空爆作戦でも、情報分析、標的の特定、戦闘シナリオのシミュレーションにClaudeが活用されました。
公式サイト:政府機関 | Claude
歴史
2023年
2月3日、Googleのクラウド部門であるGoogle Cloudとの提携を発表。
3月、Claudeをローンチ。
5月16日、ZoomがAnthropicとの戦略的提携と投資を発表
9月25日、AmazonがとAnthropicと生成AIを推進するための戦略的提携を結び、最大40億ドルの投資すると発表。Amazonは少数株主権を取得する。
2024年
11月7日、PalantirおよびAmazonのAWSとの提携を発表。この提携により、米国の諜報機関や防衛機関にAIチャットモデル「Claude 3」および「Claude 3.5」を提供する。
2025年
2月25日、ハイブリッド推論モデル「Claude 3.7 Sonnet」を発表。
3月3日、米VCのLightspeed Venture Partners主導のシリーズE資金調達ラウンドで、35億ドル調達したと発表。資金調達後の評価額は615億ドル。
6月25日に「AWS Summit Japan 2025」の基調講演で、Anthropicの東京オフィス開設を明らかにした。
6月30日、Claude Opus 3を2026年1月5日に廃止すると発表。
7月15日、米国防総省がAI開発のためAnthropic・Google・OpenAI・xAIと各最大2億ドルの契約を締結
8月7日、データ分析基盤を提供するSnowflake(スノーフレイク)の日本法人の社長を務めていた東條英俊氏を日本法人の社長に任命したと発表した。
8月12日、米連邦政府のすべての機関(立法府、行政府、司法府)に、「Claude for Enterprise」と「Claude for Government」を年間1ドルで提供すると発表。
8月29日、Anthropicが消費者利用規約およびプライバシーポリシーのアップデートを発表
9月2日、ICONIQ Capital主導のシリーズF資金調達ラウンドで、130億ドル調達したと発表。
10月23日、Googleとクラウド分野でのパートナーシップ締結を正式に発表。
10月29日、東京オフィスを開設したことを発表。
11月12日、英国を拠点とするAIクラウドプラットフォーム、Fluidstack(フルードスタック)と提携し、テキサス州とニューヨーク州の2カ所にデータセンターを立ち上げる計画を明らかにした。
11月13日、中国政府が支援する攻撃者グループが、AIモデル「Claude」を悪用して企業や政府に対するおよそ30件の攻撃を自動化したと発表した。
11月18日、MicrosoftとNVIDIAとの戦略的提携を発表。Anthropicに対するMicrosoftによる最大50億ドル、NVIDIAによる最大100億ドルの合計150億ドル(約2兆3300億円)の投資が含まれる。
12月2日、JavaScriptランタイムの「Bun」を買収したことが公表される。
2026年
1月5日、Claude Opus 3を廃止。
1月13日、パソコン操作に最適化したAI「Cowork」を発表。
2月12日、シリーズGの資金調達ラウンドで300億ドル(約4兆6000億円)を調達したと発表。
2月17日、AIモデル「Claude Sonnet 4.6」をリリース。
2月18日、 デザインツールのFigmaと提携し、「Claude Code」で生成されたコードをFigmaに直接取り入れる「Code to Canvas」機能をリリース。
2月25日、API廃止済みのClaude Opus 3について、有料会員向けに提供を続けることを発表。併せて、Claude Opus 3が記事を書くブログ「Claude’s Corner」をSubstackに開設した事を発表。
同日、コンピューターを操作するAIエージェントを手がけるAIスタートアップ「Vercept」を買収すると発表。
2月26日、CEOのダリオ・アモデイが米国防総省(Department of War)が求めているAIの安全対策(セーフガード)撤廃の要求に対し、自律兵器や大規模な監視活動に使用される懸念からこれに応じないとする声明を発表。
2月27日、米国防総省がAnthropicをサプライチェーン上のリスクに指定。