iCloudの高度なデータ保護とは?

iCloudの「高度なデータ保護」は、iCloud上のデータをエンドツーエンド暗号化で保護する仕組みです。

エンドツーエンドとは「端から端まで」という意味で、ここでいう「端」とはデータを送信・受信するユーザーの端末(iPhoneやiPadなど)の事を指します。

つまり、エンドツーエンド暗号化とは、データの内容を確認できるのは自身のiPhone上のみで、Appleをはじめ他者はiCloudのデータを一切確認できなくなる仕組みです。

iCloudはデフォルトで、キーチェーンのパスワードやヘルスデータを含む14種類の機密データをエンドツーエンド暗号化を用いて保護していますが、高度なデータ保護を有効にすると保護範囲がiCloudのバックアップやメモ、写真などを含む23種類に拡大されます

Appleは2022年12月7日にこの機能を発表しました

iCloudの高度なデータ保護は、デジタル社会における「自由な言論の権利」を訴えているEFF(電子フロンティア財団)も称賛しています

参考:iCloudの「高度なデータ保護」とは?メリットやデメリット

高品質のコンテンツはより頻繁にクロールされる

これは実感としてもちょっと分かる。

ちいかわ窓の外に向けて置いといたら、向かいの家の人が…。

こういうのいいなぁ( ◜ω◝ )

元Google幹部が立ち上げた広告がない検索エンジン「Neeva」とは?

Neevaは広告がなく、ユーザーのデータを第三者に提供する事もない、プライバシー重視を特徴としたサブスク型の検索エンジンです。

多様なウェブサービスを横断検索できるのが特徴です。

2023年5月21日にサービス終了が発表され、同月24日にSnowflake社による買収が発表されました

Neevaの特徴

Neevaはユーザーへの直接課金やQuoraやMediumといった他社との収益の共有をビジネスモデルとしており、広告がないのが特徴です。

また、プライバシー保護を掲げているのも特徴で、Neevaは利用者の情報を第三者に提供しません。

自身が利用しているウェブサービス(例えばGoogle、Office 365、Dropbox、Slack、GitHubなど)を登録する事で、ウェブ検索だけでなく、それらサービスのデータも対象に横断検索が可能です。

サービス終了

Neevaは2023年5月21日にサービス終了を公式ブログで発表しました。

元Google幹部で創設者のスリダー・ラマスワミ氏とヴィヴェク・ラグナタン氏は公式ブログで、新規ユーザーの獲得に苦心しており、現在のビジネスモデルを続けることはもはや不可能だと語った。

「無限のリソースを持つ巨大組織とわずか50人のチームで対抗するのは困難だ」と両氏。「一般ユーザーに、使い慣れた検索エンジンから切り替える必要性を説得するのは、本当に困難だった」という。

出典:Googleに挑戦したNeeva、サブスク検索エンジン提供終了へ 企業向けLLMにシフト

さらに3日後の24日には、米Snowflake社に買収されることが発表されました。

Neevaの歴史

2019年1月31日に、元Google幹部として広告部門を率いてきたスリダール・ラマスワミ氏とYouTubeのマネタイズ部門を担当していたビベック・ラグネイサン氏が創業

2021年3月に、セコイア・キャピタルやグレイロック・パートナーズらから4000万ドル(約44億円)を調達。評価額が3億ドル(約327億円)に。

6月3日、QuoraとMediumとの提携を発表

2021年6月29日、米国でサービス開始

2022年1月、「Free Basic」と「Premium」の2つのプランが導入され、基本的に完全無料で利用できるようになる。

2022年3月2日、Premiumの新機能として、VPN機能とパスワードマネージャーのプライバシーツールを提供開始

2023年1月6日、ジェネレーティブAIを搭載した検索機能「NeevaAI」のベータ版を発表

2023年5月21日、Neevaを向こう数週間中に閉鎖すると発表

2023年5月24日、SnowflakeがNeevaを買収すると発表

参考

iPhoneがついにUSB-Cを搭載!Proの転送速度はLightningの20倍

(2023年9月13日)

Appleは9月12日にUSB Type-C(Appleの表記はUSB-C)を採用した初のiPhone(iPhone 15)を発表しました。

iPhone 15シリーズでは、Lightningではなく、USB-Cを利用して充電やデータ転送を行うことになります。

転送速度はLightningと変わらず?

USB-Cが搭載されたiPhone 15シリーズですが、モデルによって種類が違うので注意が必要です。

製品 iPhone 15/15 Plus iPhone 15 Pro/15 Pro Max
転送速度 最大480Mbps(USB 2) 最大10Gbps(USB 3)
映像出力 DisplayPort
充電 〇(USB-PD)

iPhone 15と15 Plusに搭載されたUSB-Cは、転送速度が従来のLightningと同じ480Mbpとなっています。

一方で、上位モデルであるiPhone 15 ProとPro Maxには、最大10Gbpsのデータ転送ができるUSB 3のUSB-Cが搭載されています。仕様的にはUSB 3.2 Gen 2になりますUSB 10Gbps)。

対応したUSB-Cケーブルを使用する事で、Lightningの約20倍のデータ転送速度を発揮することができます(ただし、iPhone 15シリーズに付属するケーブルはUSB 3に対応していないので、20倍の転送速度を発揮するには別途ケーブルの購入が必要です)。

平たく言うと、「iPhoneはProシリーズの方が転送速度が速い高性能のUSB-Cを搭載している。無印のiPhone 15はLightningとデータ転送速度が一緒」ということです。

USB-CにはAppleのMFi認証がなくなる

Appleには、「MFi認証」という他社(サードパーティ)のアクセサリにiPhoneやiPadとの互換性を保証するライセンス認証の仕組み(ライセンスビジネス)があり、LightningケーブルはこのMFi認証を通っているものしか使用ができませんでした。

MFi認証がされていないLightningケーブルは「認証されていない=素性が不確かなケーブル」として、iPhoneに挿しても使えない(正常な動作が保障されない)場合があったのです。

※筆者は以前、AmazonでMFi認証を通っていない安い4本セットのLightningケーブルを買ったのですが、1年で4本とも利用できなくなってしまいました(´・ω・`)

しかし、USB-CにはMFi認証による制限がありません!

Appleは「USB-CのケーブルにはMFi認証に類する技術を使わない」と決定しているので、今後はMFi認証がされていない&Apple純正品ではない安価な他社製のケーブルも利用する事が可能になります。

MFi認証が無いので、これまでMacやiPadで利用していたUSB-Cケーブルはもちろん、Google Pixelなど、他社のスマートフォンやパソコンで利用していたUSB-CケーブルもiPhone 15で問題なく使うことができます。

これは嬉しいポイントですね!(`・∀・´)

多様な周辺機器に対応

USB-Cのメリットとして、変換アダプターなどを使う事なく周辺機器をつなぐことが可能という点があります。

Appleのイベントを現地で取材しているジャーナリストの西田宗千佳にしだ むねちか氏によると、iPhone 15もProもさほど差はなく、大半の周辺機器を問題なく接続・利用する事ができたそうです。

※西田氏が実際につないで確かめたものには以下のようなものがあります

  • USBメモリー
  • SDカードリーダー
  • USBマイク
  • ハイレゾ対応USBオーディオDAC
  • イーサネットアダプター
  • HDMIケーブル

DisplayPortも対応

iPhone 15シリーズに採用されたUSB-Cは、DisplayPortもサポートしているため、対応ディスプレイとケーブルがあれば、ケーブル1本でiPhoneの画面を大画面に出力する事ができます

AirPodsとEarPods

AppleはiPhone 15シリーズの発表に合わせて、USB-Cに対応した新しい「AirPods」と「EarPods」も発表しました。

新しいAirPods Proは充電ケースにUSB-C端子を採用し、USB-C to CケーブルでiPhoneとつなぐことで、iPhoneからAirPods Proへ充電をすることが可能です。

ただし、AirPods Proの「USB Type-C対応充電ケース」は単体では販売されないので、ケースをUSB-Cに切り替えるには本体を丸ごと買い直す必要があります。

また、Appleの有線イヤフォン「EarPods」もコネクタにUSB-Cを採用したモデルを導入するとのことです。

まとめ

iPhoneはiPhone 5(2012年)から長らくApple独自のLightningを採用していました。

それから10年以上経って、Appleはついにコネクタを刷新し、USB-Cを採用しました。

USB-Cは他社のスマートフォンやタブレット、ゲーム機など様々なものに採用されているので、iPhone用のケーブルを他のデバイスと使いまわすことが可能になります。

便利になって嬉しいですね(`・∀・´)

公式サイト:iPhone – Apple

参考

ChatGPTで有名なOpenAIのクローラーをブロックする方法

ChatGPTで有名なAI開発企業・OpenAIは、自社のAI開発のために「GPTbot」を使って各ウェブページをクロールしています。

このGPTbotに自分のウェブサイトをクロールされたくない方は、robots.txtに以下の2行を追加すればOKです。

User-agent: GPTBot
Disallow: /

また、以下のように記述する事で、一部のディレクトリ(サイトの一部)だけを許可・ブロックする事もできます。

User-agent: GPTBot
Allow: /directory-1/
Disallow: /directory-2/

(Allowは許可、Disallowはブロック)

GPTbotで収集した情報は、ペイウォール(課金コンテンツ)や個人情報などを削除するためにフィルタリングされます。

しかし、そうしたコンテンツを扱っているウェブサイトは、あらかじめrobots.txtに上記の記述を行い、GPTbotがウェブサイトの情報を収集するのをブロックしておくと良いでしょう。

なお、これは今後のデータ収集をブロックする方法であって、既にOpenAIに収集された情報には影響を及ぼしません。

参考:GPTBot – OpenAI API

GoogleのAI学習をブロックする方法

Googleは会話型のAI・Geminiを提供しており、そのためにウェブ上のコンテンツを学習(トレーニング)に利用しています

自身のウェブサイトがGoogleの生成AIモデルの学習に利用されないようにするには、robots.txtに以下を記述し、「Google-Extended」をブロックすればOKです

User-agent: Google-Extended
Disallow: /

この2行を記述すれば、自身のウェブサイトがGoogleの生成AIモデルの学習に利用されるのを防ぐことが可能です

関連:ChatGPTのクローラーをブロックする方法はこちら

既に学習されたコンテンツは削除できない

今回紹介したのは、コンテンツがGoogleに新たに学習されるのを防ぐオプションであり、Googleに既に学習されたコンテンツを削除する事は不可能です。

Googleはこのオプションを発表する前から、ウェブ上のコンテンツを学習に利用していました。

その為、このオプションをrobots.txtに記述しても、既に自分のウェブサイトがGoogleに利用されている可能性がある点に注意しましょう。