ピーター・ティール氏は2014年にビジネス書「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか(原題:Zero to One: Notes on Startups, or How to Build the Future)」をブレイク・マスターズ氏と共著で出版しました。
この本はティール氏が母校のスタンフォード大学で行った「起業論」の講義が元になっています。
2012年春、ティール氏はスタンフォード大学で「CS183:スタートアップ」と呼ばれる講義を担当していました。ティール氏曰く、この講義は「スタートアップについて自身が知っていることを全部話せる」ものだったそうです。
当時スタンフォード大学の法学部生だった25歳のブレイク・マスターズ氏は、聴講してまとめたノートを無許可で自身のブログ「CS183: Startup – Peter Thiel Class Notes」に投稿していました。Tumblrで開設したこのブログはテクノロジーコミュニティで瞬く間に話題になりました。
第4弾がニューヨーク・タイムズの論説コラムで話題になると、マスターズ氏はティール氏がどう思っているか確認する為にメールを送りました。それに対してティール氏は「構わない。投稿を続けて」と返信したそうです。
同書はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー第1位を獲得するなど、高く評価されています。
Facebook(現Meta)の創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏はフォーチュン誌とのインタビューで、「この本は名目上は起業家精神に関するものだが、私が実際に考えているのは、世界で価値を創造する方法の哲学だ」と述べています。
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