イーロン・マスク氏はテスラの創業者として扱われる事がありますが、実際には創業者ではありません。
テスラの(本当の)創業者は、マーティン・エバーハード氏とマーク・ターペニング氏です。
マスクは投資家として創業から1年後に参画
マスク氏は投資家として創業から1年後にテスラに参画しました。
テスラとマスク氏の関わりを時系列にすると、以下のようになります。
- 2003年:エバーハード氏とターペニング氏がテスラを創業
- 2004年:マスク氏が投資家としてテスラに参加。取締役会長に就任
- 2008年:マスク氏がテスラのCEOに就任
- 2009年:マスク氏が(名義上)テスラの創業者に(*後述)
- 2018年:マスク氏がテスラの株式を非公開化する方針をTwitterで明かした後に撤回。これによりSECより提訴され、マスク氏は取締役会長を辞任(CEOは続投)
マスク氏はテスラの初期の投資家として、テスラ創業の1年後にテスラに参画した人物であり、マスク氏自身がテスラを創業したわけではありません。
今では本当に”創業者”に?
2009年、テスラの(本当の)創業者であるエバーハード氏は、マスク氏が「自分がテスラの創業者あるいは創造者であると偽り、歴史を書き換えようとした」としてテスラを訴訟しました。
エバーハード氏の訴えが事実なら、マスク氏がテスラの創業者だというのは、世間の勘違いではなく、マスク氏の言動が原因なのかもしれません。
その後、訴訟の結果、本来の創業者であるエバーハード氏とターペニング氏に加え、イーロン・マスク氏、JB・ストローベル氏、イアン・ライト氏の3人も「創業者」を名乗れるようになりました。
(ストローベル氏は当時テスラでCTOを務めていた人物。ライト氏はテスラの3番目の従業員でエンジニア。)
本来の創業者(〜2009年)
- マーティン・エバーハード
- マーク・ターペニング
現在、創業者を名乗っている(名乗れる)人物(2009年〜)
- マーティン・エバーハード
- マーク・ターペニング
- イーロン・マスク
- JB・ストローベル
- イアン・ライト
マスク氏とエバーハード氏はこの5人を「テスラの創業者」とすることで合意し、”仲直り”したとの事です。
まとめ
創業者が後から訴訟によって”増える”なんて事があるんですね。
いずれにせよ、物理的な事実としてはイーロン・マスク氏はテスラの創業者ではありません。
ですが、先述の創業者の肩書きを巡った訴訟により、イーロン・マスク氏の肩書きはテスラの創業者です。