イーロン・マスク「みんないい人なんだけど、ツイッターを使っている人がいないんだ。あれじゃ変化なんて起きるはずないじゃん」
以前、めいろまさんが、Twitterのリストラを見て「自社製品に興味がなかった人たち」と述べていたけど、本当にそんな経営陣だったんだなぁ。
(2023年1月29日)
Twitterは今後、ポリシーに違反するアカウントのペナルティ(処分)を「それほど厳しくない措置(less severe actions)」にすると公式アカウントで発表しました。
今後、Twitterではポリシーに違反するツイートを行っているアカウントに対しては、永久凍結や一時停止ではなく、リーチ(≒拡散、表示)を制限したり、アカウントを引き続き使用する前に問題のあるツイートの削除を求める事で対応していくとの事です。
しかし、アカウント凍結が廃止されるわけでは無く、重大な違反行為や継続的な違反行為を繰り返すユーザーは今まで通り凍結の対象となります。
このポリシー変更に併せて、2月1日以降、誰でもアカウントの凍結に異議を申し立てることができ、申請した場合は穏健になった新しいルールの基に審査され、凍結解除の可否が決められます。
これにより、永久凍結となっていたアカウントも、申請すれば凍結が解除される可能性があります。
凍結したアカウントを保有しているユーザーは、こちらから異議申し立てを送信できます。
Twitterは以前より、ポリシー違反で凍結されたアカウントを積極的に復活させていました。
著名人ではドナルド・トランプ前大統領のアカウントが復活しています。
今回のルール変更により、こうした復活(凍結解除)のチャンスが誰でも受けられるようになるという事です。
Twitterを買収したイーロン・マスク氏は2022年11月に「凍結されたアカウントに恩赦を与える」とツイートしていましたが、その宣言が守られる形になりそうです。
マスク氏によるTwitterの改革に関するニュースを時系列でまとめています。
4月にマスク氏はTwitterに対して普通株式1株につき54.2ドル(約7700円)での買収を提案、Twitter側が合意した事で、買収契約が締結される。
7月に入り、マスク氏はTwitterのボットアカウントが同社の開示資料より多いとの疑惑を理由に、買収を取りやめることを発表。
10月5日にマスク氏が「Twitterの買収でなんでもアプリ『X』の開発が加速する」とツイート。再び買収する方針を示す。
2022年10月27日付で、起業家のイーロン・マスク氏によるTwitterの買収が完了。買収総額は440億ドル(当時のレートで約6兆4000億円)。
11月3日、自動車大手のフォルクスワーゲンがマスク氏によるTwitter買収を受け、Twitterへの広告出稿を一時停止しました。他、薬品大手のファイザーや米食品大手のゼネラル・ミルズ等も、同様の措置を取っています。
11月4日、マスク氏がTwitterの従業員削減を開始。CEOであるパラグ・アグラワル氏など経営陣の3人を解雇し、同社の取締役会も解体。
11月5日、誰でも認証マーク(青いチェックマーク)が取得できる新しいTwitter BlueをiOS(iPhone)向けに提供開始。月額7.99ドルで、米国(アメリカ)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国(イギリス)の5か国で展開しています。
11月6日に、「Twitterは”明確な手続き”なしに凍結されたアカウントは解除しない」とイーロン・マスク氏がTwitterで述べました。凍結アカウント解除に関する明確なプロセス策定には少なくともあと数週間を要するとマスク氏は述べています。
11月8日にTwitter Inc.が上場廃止。
11月12日、サブスク「Twitter Blue」の提供を一時停止しました。理由は加入者特典である認証バッジの悪用により、なりすましが急増したためです。
2022年11月19日にイーロン・マスク氏が自身のTwitterアカウント上で「トランプ前大統領を復活させる」というアンケートを実施。その結果、賛成が反対を僅かに上回ったため、マスク氏は凍結されていたドナルド・トランプ前大統領のTwitterアカウント(@realDonaldTrump)を11月20日頃に復活させた。
11月25日にマスク氏が「来週から恩赦を始めます」とツイートし、永久凍結アカウントの凍結解除を開始。11月29日時点で62,000のアカウントが復活。
12月2日から新しい認証マークを導入するとイーロン・マスク氏がTwitterで明かす。
12月9日にマスク氏はTwitterの休眠アカウントを削除し、ユーザー名(@から始まる文字列)を解放する予定だと自身のTwitterアカウントで発表しました。
12月12日、提供を中止していたサブスク「Twitter Blue」の提供を再開。
1月11日、Twitterのサブスクサービスである「Twitter Blue」が日本で提供開始。料金は月額980円(ウェブサイトから登録した場合)。
1月25日、案件ツイート等には「#ad」や「#sponsored」などの記載を義務付け。
1月29日にポリシー違反によるアカウント凍結の基準を緩和。凍結解除の基準も併せて緩和しました。
3月9日、マスク氏がX Corp.を創業。さらに同月15日にTwitter Inc.との合併を申請。4月4日時点で、Twitterの運営企業はX Corp.となっており、Twitterの運営会社であるTwitter Inc.は消滅しています。
7月23日、Twitterを「X」にリブランディングするとイーロン・マスク氏がTwitterで発表。ドメインもいずれはTwitter.comからX.comに変わるとのこと。
7月24日、Twitterのロゴが「X」のロゴに変更される。
7月26日、X公式アカウントのユーザー名が「@twitter」から「@X」に変更される。
8月12日頃、XのiOSアプリにおいて、シェア用URLがtwitter.comではなくx.comに変更される。
8月23日頃、メールアドレスのドメインがTwitter.comからX.comに変更される。
8月24日、ドナルド・トランプ氏が凍結解除後初の投稿。
8月25日、企業が求人情報を掲載できる新機能「X Hiring」が登場。
8月30日、「X Premium(Twitter Blue)」の会員向けに「いいね」タブを非表示にできる機能を追加。
9月13日頃、iOSアプリに続き、ブラウザ版においてもシェア用URLがtwitter.comではなくx.comに変更される。
9月22日、特定のユーザーに限定してツイートを公開する「サークル機能」が2023年10月31日に廃止することを発表。
10月5日、これまでXではリンク付き投稿をした場合、リンク先のメディア名や記事の見出しなどを自動表示していましたが、画像とドメイン名だけが表示される仕様に変更される。マスク氏曰く、見た目の美しさや、煽り立てるようなサムネイル画像や誇大なタイトルでクリックを招くような形式の投稿を減らすためとのこと。
11月17日、求人情報検索ツールである「X Job Search」を公開。
2月27日、求人サービス「X Hiring」の求人件数が100万件を超えたと発表。
5月17日、URLがtwitter.comからx.comに変更される。
6月12日、今週中に「いいね!」を非公開にすると、エンジニアリングチームの公式アカウントで発表した。
6月22日、ライブストリーミング機能(配信)を有料サブスクリプションサービスであるXプレミアム限定の機能として提供する予定であると発表。
2024年7月9日、ブックマークに検索機能が搭載される。
この記事では、Twitter Blueとは何なのか?料金や機能、メリット等について解説します。
※Twitter Blueはリニューアルされ、現在は「X Premium」となっています。
Twitter Blueは、Twitterがかつて提供していた月額制のサブスクサービスです。
日本では2023年1月11日に開始されました。
登録する事で、ツイートの編集機能や高解像度の動画投稿、ブックマークのフォルダ分けなどが可能になります。
日本での料金はウェブサイトから登録した場合、月額980円です。
iOSアプリとAndroidアプリから登録した場合は、プラットフォームの手数料分が上乗せされ月額1,380円になります。
Twitter BlueはStripe上で決済します。
ウェブサイトから登録する場合、支払い方法はクレジットカードです。iOSアプリから登録する場合はApp Store経由での決済になります。
Twitter Blueに登録すると様々な特典機能が利用できます(以下はその一例です)。
これらに加えて、これまでのTwitter Blueで提供していた機能も変わらず利用できます。
(2022年11月25日)
イーロン・マスク氏は自身のTwitterアカウントで、凍結されたアカウントを復活させるべきかユーザーに問い、アンケートを実施しました。
アンケートは300万票以上を集め、そのうちの72.4%が「Yes」と回答しました。
この結果を受け、マスク氏は翌日(11月25日)に「民の声です。来週から恩赦が始まります。民の声は神の声」とツイートし、法律違反や悪質なスパムを除き、永久凍結されたアカウントを来週から復活させると発表しました。
なお、凍結されたアカウントが具体的にどのような手順・スケジュールで復活するのかは不明です。
マスク氏は11月2日に、Twitterは「明確な手続きができるまで」凍結されたアカウントは解除されないと、Twitterで明らかにしていましたが、特に”明確な手続き”が準備されたという話はありません。
復活の対象外となる「法律違反」や「悪質なスパム」に該当するアカウントの詳細も不明です。
また、この決定には恐ろしい虐待行為や嫌がらせを行ったり、誤報を拡散したりする悪質なアカウントが復活してしまう危険性や、アプリストア(AppleのApp StoreやGoogleのGoogle Playなど)からTwitterのアプリが排除される懸念が上がっています。
ちなみに、11月21日に永久凍結されていたドナルド・トランプ氏のアカウントが復活させています。
Twitterという表現は残したいですね。
— Japan (@XcorpJP) January 11, 2008
Twitter Japan公式アカウントのつぶやき(2008年1月11日)。
イーロン・マスク氏によって、Xという名前になった今見ると、伏線回収のように感じますね。
ちなみに、実際の文脈はこんな感じらしいです。
https://t.co/fsRQadf8i0
前後を読むに twitter JP ブログでの翻訳記事で Twitter をどう訳すかについてのツイートだった てかいろいろ初々しい 昔は良かった https://t.co/c62HoJTUTX pic.twitter.com/SSKmggXwf4— nanashi d(‘ω’)b🕊️ (@tako774) July 27, 2023
余談ですが、引用リポストを見ると、「生まれる前のツイートだ!」的な事を言っている方がいて驚きます。
現存する最古のツイート(創業者の1人であるジャック・ドーシー氏によるもの)。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006
なお、このツイートは、後にNFTとしてオークションにかけられている。
(2022年12月17日)
イーロン・マスク氏はAppleがTwitter上の広告をほぼ停止したことを明かしました。
また、同氏はAppleがTwitterのアプリをApp Storeから削除すると脅してきたとTwitterで述べています。
こうした事態を受け、マスク氏は2022年12月1日にAppleの本社(Apple Park)を自ら訪問。Apple Park内の丸い池の近くで撮影した動画をTwitterで公開しました。
Thanks @tim_cook for taking me around Apple’s beautiful HQ pic.twitter.com/xjo4g306gR
— Elon Musk (@elonmusk) November 30, 2022
さらに、続くツイートでマスク氏は「TwitterがApp Storeから削除されるという誤解を解消できました。ティムが『AppleがTwitterを追い出さない』と考えていることは明らかでした」とツイートし、クック氏からApp Storeに関する説明を直接受けたことを明かしています。
また、広告に関しても12月3日にAppleがTwitter上での広告を全面的に再開したとマスク氏は述べています。
(2022年10月29日)
起業家のイーロン・マスク氏によるTwitterの買収が10月27日に完了しました。
これにあわせマスク氏はTwitterで「the bird is freed(訳:その鳥は解放された)」とツイートし、プロフィールを「Cheif Twit(Twitterのトップ)」に変更しました。
Twitterの買収総額は440億ドル(約6兆4000億円)ですが、多くのアナリストはこの価格について、ユーザー拡大に苦労するTwitterに対して過大だと評しています。
もっとも、マスク氏もそれを自覚しており、あくまでマスク氏はTwitterに”とてつもない可能性”があると考えて買収したようです。
当初マスク氏は「従業員の75%を解雇する」と宣言していましたが、買収に先立ちTwitter本社を訪問した際に「75%を解雇するつもりはない」と前言を撤回しています。
一方、上層部に関してはTwitterのスパムアカウント数について誤解を招く情報を提供したとして、直ちに解雇しました。
同社の株式は、11月8日から上場廃止となります(追記:11月8日に予定通り上場廃止となりました)。
今後、マスク氏はTwitterをスーパーアプリ「X」に変える考えです。