xAI Holdingsとは?設立の経緯

xAI Holdingsは2025年に誕生したイーロン・マスク氏が率いる持株会社です。

SNS「X」を運営する「X Corp.」と対話型AI「Grok」を開発する「xAI」が傘下にあります。

名前 xAI Holdings(エックス・エーアイ・ホールディングス)
正式名称 X.AI Holdings Corp.
タイプ 持株会社(非公開企業)
創業者 イーロン・マスク
子会社
  • X
  • xAI

2025年3月28日時点で評価額は800億ドル(約12兆円)。

設立の経緯

2025年3月28日、イーロン・マスク氏はxAIが全額株式交換で、Xを買収したと発表しました

新たに両社の持株会社「xAI Holdings」が設立され、投資家が保有するxAIとXの株式は全てxAI Holdingsの株式と交換されます。これにより、XとxAIの2社はxAI Holdingsの傘下で運営される事になります。

単なる買収や合併ではなく、持株会社を設立する企業再編であり、両社は規模も大きい事から、経済誌のWall Street Journalはこの手法を「ウォール街のルール破り」「あらゆる通常の規則を破った」「異例のプロセス」と評しました

子会社

上述の経緯により、xAI Holdingsの子会社にはXとxAIが存在します。

X

正式名称は「X Corp.」です。かつてTwitterとして知られた企業です。同名のSNS(厳密にはSNSではなくマイクロブログ)を運営していました。

イーロン・マスク氏に買収され、SNS・法人名ともに「X」となりました。

日本法人は「X Corp. Japan株式会社」です。

xAI

イーロン・マスク氏が2023年に設立したAI開発企業です。

対話型AIの「Grok」を開発している事で知られています。

参考:xAIとは?Grokを開発するイーロン・マスクのAIスタートアップ

Xがアカウントの所在地を表示開始

筆者の感想

プライバシーを軽視する酷いアップデートですね。
現状、精度が低く、また表示されるのも国名なので多くの人にとっては大事にならないでしょうが、反政府活動家やジャーナリストにとっては国名を表示するだけでも安心できない仕様でしょう。

日本のようになんでも発言できる国ばかりでは無いですからね…

また、所在地が短期間で変更されるようになった場合には、旅行や出張で海外に行くタイミングもバレてしまうので、プライバシーや防犯の面で懸念があります。日本人の居場所が海外になっていたら、家を留守にしているとバレるわけですからね。

個人的には、信頼性を上げたい人だけが表示できる機能にして、デフォルトではオフにしてほしいですね。

X/Twitterに関するニュース(2025年)

1月28日、新たな決済サービス「X Money」を開始すると同社のCEOであるリンダ・ヤッカリーノ氏がXで発表しました

3月28日、xAIがXを買収したとイーロン・マスク氏が発表する

4月30日、X Premiumのユーザーに向けて4K動画の投稿を一部開放

6月1日までにXChatを提供開始

7月5日、Xがポストの翻訳機能をGoogle翻訳からGrokによる翻訳に移行開始。この時点で全ての英語ユーザーが利用可能

7月9日、リンダ・ヤッカリーノCEOが辞任を表明

7月16日、xAIのGrokに美少女キャラと会話できるコンパニオンモードが登場!

7月17日、Grokの翻訳機能をXの日本語ユーザーに向けて提供開始

8月13日、Grokによるポストの自動翻訳機能を米国の全ユーザーにリリース

10月20日、使われていないユーザー名を販売する「X Handle Marketplace」を開始

10月25日、Grokの新しいAIコンパニオン「Mika」が登場!ユーザーIDは「@M」です。

同日、旧ドメイン(Twitter.com)の完全廃止に伴い、セキュリティキーの再登録を行うようアナウンス

11月11日、個人アカウントが投稿した前月の人気ポストを公認し、そのアカウントに1カ月間、専用バッジを付ける「Certified Bangers」の試験運用を開始

11月14日、新たなメッセージ機能「Chat」の正式提供を開始

11月22日、ユーザーのプロフィールに位置情報やアカウントの作成年月などを表示する「このアカウントについて」機能のグローバル展開を開始

Xのポスト翻訳機能がGoogle翻訳からGrokに変更開始

(2025年7月5日)

これまでX(Twitter)の翻訳機能はGoogle翻訳が利用されていましたが、今後は自社開発のGrokになるんですね。
地味にすごい変化だと思う。

7月半ばごろから、日本語→英語にも対応した模様。

Xの翻訳機能、GoogleからGrokに切り替え 日本でも – ITmedia AI+

X/Twitter用語集

Grok

Xの姉妹企業であるxAIが開発している対話型生成AI。

ChatGPTのような対話型AIで、Xの投稿とインターネット全体のウェブページから世界中の出来事をリアルタイムで学習しているのが大きな特徴です。

Xに統合されている他、独自のウェブサイトおよびアプリも用意されています。

Grok Translate

Xに搭載されているポストの翻訳機能。

2025年7月5日ごろからGoogle翻訳に変わって実装された

Grokipedia

xAIが提供している辞書サイトです。

参考:GrokがファクトチェックしたWikipedia「Grokipedia」とは?

Xの各種サービスや用語

Certified Bangers

毎月人気ポストを5つ選び、Bangersの公式アカウントで紹介(公認)するXの公式企画

「Bangers」と呼ばれるこの機能は、Xに投稿されたポストの中から、人々を笑わせ、考えさせ、話題にさせるなど「プラットフォームを動かすポスト」をピックアップして紹介するというもの。

出典:X、人気投稿を称賛する機能をリリース。採用された人は認定バッジがもらえる【やじうまWatch】 – INTERNET Watch

ポストが選ばれると、プロフィールにその月の「Certified Banger」バッジが付与される

公式アカウント:Bangers(@Bangers) / X

Chat(チャット)

チャット」はエンドツーエンドで暗号化されたメッセージと音声通話およびビデオ通話が可能なメッセンジャーです。2025年6月2日に発表され、同年11月に正式リリースされました。

メッセージの自動消去機能やあらゆる種類のファイル共有機能、既読の取り消し機能なども備えています

Xのウェブサイトやアプリに統合されていますが、既存のDM機能とは別のサービスとしてリリースされましたが、最終的にはChatに統合される(置き換えられる)予定です

X Handle Marketplace

Xの使われていないユーザー名を販売する公式サービスです。2025年10月19日に発表されました

悪用やスパムを防ぐため、このサービスを利用できるのはXへの課金や審査など条件をクリアしたユーザーのみとなっています。

また、古いユーザー名から新しいユーザー名へのリダイレクトオプションも追加料金で提供する可能性があると告知されています

X Lite

Android向けに提供されているアプリ。

参考:XがAndroid向け新アプリ「X Lite」を公開 有料ユーザー向けにテスト公開 – ろぼいんブログ

X Money

XがVisaと提携し、2025年中に開始する予定の決済サービス。

法定通貨を扱い、開始当初は利用者間での送金サービスを提供するとのこと日本でも展開予定です。また、法定通貨だけでなく、仮想通貨にも対応するみられています

X Originals

Xで配信されているオリジナル番組。

X Portal

Xの検索タブ内に特設サイトを設ける機能。

これまでに2024年のパリ五輪や米国のNFL・NBA、グラミー賞といった世界的なイベントで活用されている。日本では「鬼滅の刃」が映画のプロモーションのため7月20日から8月3日までの間、活用している

X Premium

Xによる月額制のサブスクサービスです。

登録する事で、ポストの編集機能や高解像度の動画投稿、ブックマークのフォルダ分けなどが可能になります。

X Shop

2024年11月5日に登場したXの公式オンラインストア。Tシャツやキャップ(帽子)等を販売している。

公式サイト:Official X Shop

X TV App

Xは2024年4月23日に発表した、スマートテレビ向けの公式アプリ。

Google Play:X TV

企業

Xを運営する企業に関する用語。

X Corp.

ネバダ州で設立され、カリフォルニア州サンフランシスコに事務所を構える非公開企業です。

日本のメディアでは「X社」と呼ばれる事もあります。

2023年3月15日にTwitterを運営するTwitter Inc.と合併。存続会社はX Corp.で、Twitter社(Twitter Inc.)は消滅

2025年3月28日に後述するxAIに買収されました。

xAI

xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏がアメリカのネバダ州で設立した、AIスタートアップです。「宇宙の真の姿を理解すること」を目標にしています。

2023年11月4日、xAIは独自の言語モデルである「Grok」を発表しました

2025年3月28日にXを運営するX Corp.を買収しました

公式サイト:xAI

xAI Holdings

上記xAIとXを運営するX Corp.を傘下に収める持株会社。

X Payments

X Payments LLCは、Xに決済サービスを搭載させるために設立されたX Corp.の完全子会社です。

Xはアメリカの全州で送金業者の免許を取得し、2025年中に全米で決済サービス「X Money」を開始する予定です。なお、2024年11月時点で、免許を取得できているのは38州とのこと。

X Holdings Corp.

イーロン・マスク氏が所有する持株会社で、上記のX Corp.の親会社だった企業です(現在はxAI HoldingsがX Corp.の親会社)。

X Corp.と同様、ネバダ州で登記されました

2023年3月15日に、X Holdings Iとの合併が申請されました。こちらは存続会社なので、合併後も「X Holdings Corp.」という社名で残っています。

傘下のX Corp.がxAIと統合された今、どのような状況なのかは不明です。

Twitter Inc.

かつて存在したTwitterを運営する上場企業。

イーロン・マスク氏に買収され、後に同氏が立ち上げたX Corp.と合併する形で消滅

X Corp. Japan 株式会社

Xを運営するX Corp.の日本法人。

X Japanではない?

米国のTwitter Inc.がX Corp.に社名変更する際、Twitterユーザーの間では「Twitter JAPANがX JAPANになるのでは?」と盛り上がり、一時は「X JAPAN」と「Twitter Japan」がトレンド入りしていました

X JAPANのリーダー・YOSHIKI氏も、Twitterで「X」という社名を「Cool name…!」(カッコいい名前…!)と称賛しています

しかし、実際はX JAPANにはならず、「X Corp. Japan 株式会社」になりました

「Corp.」は「Corporation」の省略形であり、会社や法人を意味する単語であるため、直訳すると「X社Japan株式会社」という意味不明な

Twitter

Twitter時代の用語。

Odeo

同名のポッドキャストサービスを運営する企業。TwitterはOdeo内の1サービスとして開発されていた

Twitter

ツイッター。「鳥のさえずり」「童謡や興奮によるおののき」といった意味を持つ英単語。

SNS「X」の旧称。SNSとして扱われる事が多いが、「マイクロブログサービス」であった。

Twitter Blue

Twitter Blueは、Twitterがかつて提供していた月額制のサブスクサービスです。

登録する事で、ツイートの編集機能や高解像度の動画投稿、ブックマークのフォルダ分けなどが可能になります

日本では2023年1月11日に開始されました。料金は月額980円ですウェブサイトから登録した場合)。

現在はリニューアルされ、「X Premium」となっています。

人物

TwitterやXに関係する人物。

イーロン・マスク

Elon Musk

2022年にTwitterをポケットマネーで買収し、Xに作り替える。

エヴァン・ウィリアムズ

Evan Williams

Twitterの共同創業者。1999年にベンチャー企業のPyra Labsを設立し、ブログサービスの先駆けである「Blogger」を開発、2003年2月にGoogleに売却して富を得た人物。プラティッシャーの「Medium」を創業した事でも知られる。

ファーストネームはしばしば「Ev(イヴ)」と略される。

ジャック・ドーシー

Jack Dorsey

Twitterの共同創業者、初代CEO。Twitterのアイデアを考案した人物。Block(旧Square)の共同創業者。

ビズ・ストーン

Twitterの共同創業者で元CEO。

ディック・コストロ

Twitterの元COO(最高執行責任者)、元CEO

2004年にRSSフィード「FeedBurner」を立ち上げ、2007年に同社をGoogleに売却して同社入りした人物。

フローリアン・ウェッバー

Florian Webber

Twitterの開発者。ジャック・ドーシーとノア・グラスと共にTwitterを開発した

ノア・グラス

ドーシーと共にTwitterを考案した人物。「Twitter」の名付け親同社を追放され、創業物語でもまず語られる事のない人物。

ウィリアムズの出資を受けポッドキャストサービスのOdeoを創業した人物。Twitterの開発を行っていたOdeoのCEO

マーク・ザッカーバーグ

Mark Zuckberg

Facebookの共同創業者。

2008年11月に当時CEOであったドーシーにTwitterの買収を持ちかけていた。

Twitter(現X)のアカウントは保有しているが、よく分からないユーザー名であり、投稿もほとんどしていない。

Mark Zuckerberg(@finkd)さん / X

ブレッド・テイラー

イーロン・マスク買収時のTwitterの会長。

Facebookの「いいね!」ボタンの開発者であり、現在はOpenAIの会長を務めている(参考)。

リンダ・ヤッカリーノ

Twitter/XのCEO(2023年5月~2025年7月9日)。

同社初の女性CEO。前職はNBCユニバーサルの広告およびパートナーシップ担当会長。XのCEOを辞任した後は米ヘルスケア企業のeMed Population HealthのCEOに就任(参考)。

イーロン・マスクのX Holdingsに出資している株主とは?

(2024年8月22日)

Twitter/Xを所有するイーロン・マスク氏のX Holdingsに出資しているの株主についてワシントン・ポストが報じています

公開された情報によれば、X Holdingsに出資しているのは、a16z8VC、Binance、アル=ワリード・ビン・タラール王子、ジャック・ドーシー氏、ラリー・エリソン氏などがいるとのこと。

参考:a16z, Jack Dorsey, Sean Combs, and Binance are among the investors in Elon Musk’s X.(The Verge)

X/Twitterの「使われていないユーザー名をオークション形式で販売する計画」が具体化し始めている

追記:2025年10月19日、Xは使われていないユーザー名を販売する公式サービス「X Handle Marketplace」を開始した発表しました

(2025年4月4日)

Xは認証済み組織(プレミアムサブスクリプションサービスに登録している企業や政府機関)に向けて、ユーザー名(@から始まる文字列)をオークション形式で販売する計画があると報じられています

すでに、2023年の段階で販売の打診を受けたユーザーが出ている様子

アプリ研究者のNima Owji氏によれば、オークションの開始価格は1万ドル(約146万円)からで、50万ドル(約7300万円)を超えることもあるとのことです。また、複数購入の場合は割引もあるとのこと

Xのプレミアムプラス料金、世界で値上げ 日本では約30%

(2024年12月24日)

Xは12月21日に、X Premiumの最上位プラン「プレミアムプラス」を月額2,590円(年額27,300円)に値上げしました。

スマホのアプリから加入する場合は、手数料が加算されるため、月額3,900円(年額39,000円)となります。

他のプランの料金に変更はありません

ちなみに、値上げ前の価格は月額1960円(年額20,560円)でした。

参考:Xのプレミアムプラス料金、世界で値上げ 日本では約30%(ITmedia NEWS)

余談:X Premiumは2025年2月17日に月額6,080円に値上げされました

Xの評価額が440億ドルに回復

(2025年3月19日)

投資家らは、ソーシャルメディア「X」を運営するX社の評価額を440億ドルと評価しています。

これは、2022年にイーロン・マスク氏が同社(当時はTwitter Inc.)を買収した際と同額です。

2024年9月には、同社の価値が100億ドル未満と判断されていましたが、急激な上昇となっています。

BloombergはXがマスク氏の参加を得て「ほぼ10億ドルの新たな株式資金」を調達したと報道しています。

参考:X bounces back to $44 billion.(The Verge)

イーロン・マスクのxAIがXを全額株式交換で買収し、xAIホールディングスが誕生

(2025年3月29日)

3月28日(現地時間)、イーロン・マスク氏は自身が率いるAIスタートアップのxAIが、同じくマスク氏が所有するSNSのX(旧Twitter)を全額株式交換で買収したと発表しました

マスク氏は今回の統合について、Xへの投稿で以下のように述べています。

xAIとXの未来は密接に結びついています。今日、私たちはデータ、モデル、計算リソース、配信網、人材を統合する第一歩を正式に踏み出しました。この統合により、xAIの高度なAI能力と専門知識をXの大規模な影響力と結びつけることで、計り知れないほどの可能性を解き放つことになります。統合された会社は、何十億もの人々によりスマートでより有意義な体験を提供しつつ、真実の追究と知識を発展させるという我々の核となる使命に忠実であり続けます。これにより、単に世界を反映するだけではなく、人類の進歩を積極的に加速させるプラットフォームを構築することが可能になります。

元々、xAIが開発したAIチャットボットである「Grok」がSNSの「X」に搭載されたり、XのデータをGrokの学習ソースとりて利用したりなど、xAIとXは密接に関わってきましたが、今回の買収により両社の連携は一段と強化される事になるとみられています。

なお、xAIの価値は800億ドル(約12兆円)、Xの価値は450億ドル(約6兆7500億円)から負債120億ドルを除いた330億ドル(約4兆9500億円)になるとマスク氏はXで明かしています

今後、XとxAIのすべての株式は、新会社「xAI Holdings Corp.」の株式と交換される予定です

この新会社は2025年3月27日にネバダ州で登記されており、マスク氏が社長を務めています。

xAI Holdings Corp.の企業価値は負債を除き1000億ドル(約15兆円)を超える規模となる見通しであるとBloombergは報じています

マスク氏は2022年に440億ドル(約6兆6000億円)でX(当時の名称はTwitter)を買収していました