イーロン・マスクのxAIがイーロン・マスクのXを約5兆円で買収

(2025年3月28日)

イーロン・マスク氏が率いるAIスタートアップのxAIが、同じくマスク氏が所有するSNSのX(旧Twitter)を330億ドル(約4兆9500億円)で株式交換を通じて買収しました。

マスク氏は、今回の買収について、「xAIの高度なAI機能と専門知識をXの巨大な影響力と融合させる」ものだとXで述べています。

元々、xAIが開発したAIチャットボットである「Grok」がSNSの「X」に搭載されたり、XのデータをGrokの学習ソースとりて利用したりなど、xAIとXは密接に関わってきましたが、今回の買収により両社の連携は一段と強化される事になるでしょう。

なお、この買収により、xAIの価値は800億ドル(約12兆円)、Xの価値は負債120億ドルを含め450億ドル(約6兆7500億円)になるとマスク氏はXで明かしています。

今後、XとxAIのすべての株式は、新会社「xAI Holdings Corp.」の株式と交換される予定です

この新会社は2025年3月27日にネバダ州で登記されており、マスク氏が社長を務めています。

xAI Holdings Corp.の企業価値は負債を除き1000億ドル(約15兆円)を超える規模となる見通しであるとBloombergは報じています

マスク氏は2022年に440億ドル(約6兆6000億円)でX(当時の名称はTwitter)を買収していました。

筆者の感想

以前からxAIの評価額より、Xの評価額の方が圧倒的に低かったので、私は冗談で「XってAI(Grok)が搭載されているSNSと言うより、SNSがおまけで付いてるAI(Grok)って感じだよね」「XよりもX上の一機能(Grok)の方が価値が上だ…」と思っていましたが、今回の買収はまさにそんな状況を示すものですね。

しかし、Xのスーパーアプリ化と経営が上手くいかない中で、XをGrokの学習ソース&普及のインフラとして活用し、xAIを育てて、最終的にxAIでXを買収するというのは本当にすごいですね。

転んでもただでは起きない根性と経営センスは、さすがイーロン・マスクって感じです。

今回の統合により、社内のリソースが統合・洗練され、xAIはますます飛躍していきそうですね。

イーロン・マスク氏としても、これまでは会社をまたいで指示しなければならなかった事が、これからは隣の部署に指示するだけで済むわけですから、大きな無駄の削減でしょう。

第2世代のTesla Roadsterのデザインがカッコイイ!

第2世代のTesla Roadster(テスラ・ロードスター)の画像を紹介します。

画像:Tesla ギャラリー
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画像:Roadster | Tesla
画像:WIRED
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ピーター・ティールの交友関係

ピーター・ティールの交友関係を紹介します。

アジャイ・ロイヤン

2003年からクラリウム・キャピタルのマネージング・ディレクターを始め、金融やテクノロジー・プロジェクトでティール氏に協力してきた人物です。

2012年にはティール氏と共にミスリル・キャピタルを共同創業し、同社でマネージング・ゼネラル・パートナーを務め、投資委員会のメンバーとしてミスリルのチームを率いています。

アンドリュー・マコーマック

2001年にPayPalに入社し、ピーター・ティール氏のアシスタントとして働いていた人物です。

2008年にはティール・キャピタルに入社し、5年間勤務しました。

さらに2010年にはティール氏とベンチャーキャピタルファンドであるヴァラー・ベンチャーズ(Valar Ventures)を設立しています

ケン・ハウリー

PayPalの共同創業者の1人で、同社でCFOを務めていた人物です。

PayPalを退社した後は、ティール氏と共にFounders Fundを創業し、パートナーを務めました

サム・アルトマン

サム・アルトマン氏はOpenAIのCEOです。

ティール氏はかつて、アルトマン氏の最初のベンチャーファンドに出資しており、アルトマン氏がOpenAIのCEOとなった後も彼の助言者であり続けたといいます。

JDヴァンス(JDバンス)

白人貧困労働者を描いた「ヒルビリー・エレジー」の著者で、米国の第50代副大統領であるJDヴァンス氏は、ピーター・ティール氏の元部下であり、メディア等では師弟関係として扱われています。

ヴァンス氏は大学院を卒業した後、短期間、連邦判事の事務官として働き、その後はティール氏の投資会社であるミスリル・キャピタル社長を務めました

ティール氏は、当時大統領候補だったドナルド・トランプ氏に、JDヴァンス氏を副大統領候補に加えるよう懇願したうちの1人だとワシントンポストは報じています

ティール氏は後にヴァンス氏が2020年にオハイオ州シンシナティ市で創業したファンドであるナリヤ・キャピタルに投資を行っています

ジェイソン・ポートノイ

ジェイソン・ポートノイ氏は、PayPalの財務部門に勤務していた人物です。

PayPalを退職後は、ティール氏が創業したクラリウム・キャピタルとパランティアに勤務しました。

現在はベンチャーキャピタル企業オークハウス・パートナーズのパートナーです。

ジャック・セルビー

ジャック・セルビー氏は、PayPalで企業および国際開発担当副社長を務めていました。

PayPalを退社した後は、ティール氏と共にクラリウム・キャピタルを設立しました。

セルビー氏はその後、ティール氏のファミリーオフィスであるティール・キャピタルの経営に携わり、自身のベンチャーキャピタルファンドであるAZ-VCを設立し、そこでマネージングパートナーを務めている。現在もティール・キャピタルのマネージングディレクターを務めています。

ジョー・ロンズデール

PayPalで財務インターンとしてキャリアをスタートし、クラリウム・キャピタル、フォーメーション8、8VCといったベンチャーキャピタル企業で働きました。

Palantirの共同創業者でもあります。

エリック・ワインスタイン

エリック・ワインスタイン氏(Eric Weinstein)は、ピーター・ティール氏の投資会社であるThiel Capital(ティール・キャピタル)の常務取締役を務める数学者です。

アイデンティティ政治や、ポリティカル・コレクトネス、そしてキャンセル・カルチャーに批判的な人々を指す「Intellectual Dark Web(インテレクチュアル・ダークウェブ)」という造語を作った事で知られています

デイビッド・サックス

Yammer(現Viva Engage)の創業者。

スタンフォードの学部時代からティール氏と付き合いがありPayPalではCOOを担当したPayPalマフィアの一人。

1995年にティール氏と共著で「The Diversity Myth」を出版する

筋金入りの保守であり、トランプ氏登場以前から保守主義者として共和党を支持してきた。

参考

AppleのWWDCとは?

AppleのWWDCとは、ソフトウェア開発者に向けたAppleのイベントです。

WWDCとは?

WWDCとは「Worldwide Developers Conference」の略で、日本語では「世界開発者会議」といいます。

Appleのエンジニアとソフトウェア開発者が交流するイベントです。

通常、6月の第1週に開催されます。

Appleの新製品(特にソフトウェア関連)も発表されます。例年、その年の秋にリリースされるOS(iOSやmacOS)が発表されます。2024年はApple Intelligenceが発表されました。

WWDCへの登録と参加方法

Appleは例年、ウェブサイトでイベントをストリーミング配信しています。

ストリーミングは誰でも無料で視聴できます。

また、Apple Park(カリフォルニアにあるAppleの本社)で、参加者限定の特別イベントも開催します。

関連リンク

参考
  • Apple Worldwide Developer Conference (WWDC) 2025: Announcements, News, and More
  • ドミノピザに社長がアルバイトのフリして潜入調査:実は私が社長なんです!

    出典:世界まる見え! ~実は私が社長なんです!~ – 動画 Dailymotion

    この番組は2014年4月14日に放送された世界まる見え!の「世界の詐欺師が大集合! 絶対ダマされるなSP」のようです。

    これほんま好き。

    参考ラジタリアンはドミノピザの幻のピザ!誕生の歴史と内容・現在を総まとめ | WONDIA

    Twitterの創業者ジャック・ドーシーが評価するサービス

    TwitterやSquareの創業者であるジャック・ドーシー氏が評価するサービスを紹介します。

    • YouTube:ドーシー氏はYouTubeを「最高の学習ツールの1つです」と評価しています
    • Proton Mail:E2EEに対応したメールサービス「Proton Mail」を「Protonは本当に良くなっている」と評しています
    • Tesla:Teslaのポストに引用RPで「i love tesla」と述べています

    他、以下のサービスをTwitter/Xでシェアしています。

    投資

    投資会社・資産運用会社

    Intelの新CEO、製造とAI事業見直しへ。人員削減も視野

    3月18日にIntelのCEOに就任したリップ・ブー・タン氏は、苦戦している半導体メーカーの製造事業を全面的に見直し、抜本的な改革を目指すとロイターが報じました。

    具体的には、中間管理層を中心とした人員削減や、今年初めに中止したAIチップの生産計画再開が含まれるとの事。

    業界アナリストやIntel幹部によると、少なくとも2社の大口顧客を新たに獲得できれば、同社の受託製造事業が軌道に乗る可能性があるとしています。

    参考:インテル新CEO、製造とAI事業見直しへ 人員削減も視野(ロイター)

    鳥に連れ去られるちいかわ(実写)

    ちなみに、無事帰って来たようです(下記記事参照)。

    参考:ウワーッ! 鎌倉のトンビに「ちいかわ」ぬいぐるみがさらわれる 海辺で記念撮影していた旅行者の手元から強奪 – ねとらぼ