xAIがシリーズC資金調達ラウンドで60億ドルを調達

(2024年12月23日)

イーロン・マスク氏が率いるAI企業「xAI」は、12月23日にシリーズCラウンドで60億ドル(約9420億円)調達したと発表しました

この調達でxAIの評価額は400億ドル(約6兆2900億円)から500億ドル(約7兆8600億円)と見積もられています

今回のシリーズCラウンドには、Andreessen HorowitzやBlackRock、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Kingdom Holdings、Lightspeed、MGX、Morgan Stanley、OIA、QIA、Sequoia Capital、Valor Equity Partners、Vy Capitalなどの資産運用会社に加え、戦略的投資家であるNVIDIAとAMDも参加しました。

xAIは今回の発表で、AIコンピューターColossusのサイズを2倍の20万個のNvidia Hopper GPUに拡大し、Grok、Aurora、その他の取り組みを強化するとも述べています。

参考:Series C funding round

Intelがベンチャーキャピタル部門を分離し独立させると発表

2025年1月14日、 Intelは、同社のグローバルベンチャーキャピタル部門であるIntel Capitalを分離し、独立ファンドにする意向を発表しました

これにより、Intel Capitalはより自立性が高く、外部資本を引き付ける柔軟性が高まるとIntelは説明しています。

1991年に設立されたIntel Capitalは、運用資産50億ドルを超える世界有数のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)です。30年以上にわたり、1,800社を超える企業に投資し、200億ドルを超える資本を投入してきました。

同社は、シリコン、フロンティア技術、デバイス、クラウドなど、コンピューティングの未来を形作る主要分野の初期段階のスタートアップ企業に投資することで、過去10年間だけで 1,700 億ドルを超える市場価値を生み出しました。

Intel Capitalが投資した著名な企業には、Red HatやVMware、米電子契約大手のDocuSignなど、その後大きく成長した会社もあります。

Intel Capitalの独立運営は2025年後半に開始される予定で、その時点でIntel Capitalは新しい名称で運営されます。既存のIntel Capitalチームは新会社に移り、移行期間中も事業運営は通常通り継続されるとのことです。

参考:AIも半導体も後塵拝すインテル 凋落の裏に2000社投資したCVCの存在 | Forbes

WordPressとWP Engineが揉めている件について #WPDrama

(2024年10月15日)

WordPressとWP Engineが揉めている件について、筆者の感想です。


筆者は「マレンウェッグ氏の主張に100%賛同するが、やり方には100%賛同しない」という立場です。

いろいろ事情はあるのでしょうが、やはり罪のないユーザーの事は巻き込まないでほしかったです。

また、マレンウェッグ氏の立場は、この戦いをする上で非常に悪いものです。

実際の気持ちはどうあれ、客観的には「マレンウェッグ氏がWordPressのコミュニティを利用して、競合他社のビジネスを攻撃している」ようにしか見えません。

マレンウェッグ氏はWordPress.com(WordPressをベースにしたブログサービス)とPressable(WordPress用のレンタルサーバー会社)をAutomatticの事業として運営しているためです。

WordPress.comはまだしも、Pressableに関してはWP Engineと全く同じビジネスを提供している完全な同業他社であり、この会社をAutomatticが保有している以上、マレンウェッグ氏がどれだけオープンソースの理想を語っても、「WP Engineが潰れれば、ライバルが減ってお前は金儲けできるもんな」という話にしかなりません。

筆者としては、マレンウェッグ氏にそこまで悪意があるとは思いませんが、客観的にはライバル企業を攻撃している状況であり、それも同氏のやり方に賛同しかねる点です。

マット・マレンウェッグがWordPress開発者のアカウントを一方的に無効化

(2025年1月12日)

マレンウェッグ氏は1月11日のブログ投稿で、Joost de Valk氏とKarim Marucchi氏のWordPress.org アカウントを「WordPressのフォークを計画している」事を理由に無効にしたと発表しました

なお、両者は「新しいWordPress」や「WordPressから独立したリポジトリ」の実現可能性について議論していただけであり、彼らの計画を「フォーク」と呼んでいるのはあくまでマレンウェッグ氏だけです(両名はフォークする予定は一度もなかったと述べています)。

また、同時にセ・リード氏、ヘザー・バーンズ氏、モーテン・ランド=ヘンドリクセン氏のアカウントもほとんど説明なく無効化していることをマレンウェッグ氏は明らかにしました。

ランド=ヘンドリクセン氏は、自分らのアカウントが無効化されたのは、方向性の違いからマレンウェッグ氏に恨まれているのが理由であると推測しています。

マレンウェッグ氏は、Joost de Valk氏とKarim Marucchi氏、そしてセ・リード氏のWordPress.org アカウントを無効化しました。これはマット自身が失敗したより持続可能なガバナンスとエコノミーを構築しようとしたためです。

出典:Morten Rand-Hendriksen — Bluesky

なぜ彼(マレンウェッグ氏)はヘザーと私をターゲットにしているのでしょうか?それは、私たちが2017年に適切なガバナンス、説明責任、利益相反ポリシーなどの必要性について話し合い始めたからです。私たちは 2019年にプロジェクトを離れましたが、どうやら彼はまだ恨みを抱いているようです。

出典:Morten Rand-Hendriksen — Bluesky

参考:Matt Mullenweg deactivates WordPress contributor accounts over alleged fork plans | TechCrunch

ピーター・ティールが支援するドローン企業「Quantum Systems」

Quantum Systems GmbH(カンタム・システムズ)は、ドイツのミュンヘンに拠点を置くスタートアップです。

2015年に設立されたこの企業は、AI搭載ドローンの製造を行うベンチャー企業です。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからは、ウクライナで活動しており、監視活動、砲撃の精度向上、敵への爆弾投下などに活用されています

公式サイト:Quantum Systems

ピーター・ティールによる投資

PayPayとPalantirの創業者で、伝説的な起業家であるピーター・ティール氏は、Quantum Systemsに複数回に渡って投資を行っています。

ピーター・ティール氏は2022年10月16日に、Project AやSanno Capitalと共に資金調達ラウンドに参加しました

当時、ティール氏は「UASの将来は、ソフトウェアやハードウェアだけにあるのではなく、両者のインテリジェントな統合にある。」「その理解により、Quantum Systemsは競合他社より一歩先を行くことになる」と述べています

さらに、2023年10月24日にはシリーズBラウンドを完了し、6,360万ユーロの新規資金を調達したとBloombergが報じました

同社は声明で、Quantum SystemsのシリーズBラウンドはHVキャピタルとDTCPキャピタルが主導し、エアバス・ベンチャーズ、ティール・ベンチャーズ、プロジェクトAが支援したと述べました。

Founders Fundとは?

Founders Fund(ファウンダーズ・ファンド)は、カリフォルニア州サンフランシスコ(いわゆるシリコンバレー)に拠点を置くベンチャーキャピタルです。

2005年、PayPal出身の3人(ピーター・ティールケン・ハウリー、ルーク・ノセック)によって5000万ドルで設立されました。

Founders Fundの概要

名称 Founders Fund
業界 ベンチャーキャピタル
創業 2005年
本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
創業者 ピーター・ティールケン・ハウリー、ルーク・ノセック
従業員

投資先

シードステージから後期ステージまで幅広くテクノロジー系のスタートアップに投資を行っています。

同社の投資先のうち、日本でも名が知れているものにはFacebookやSpaceXやAirbnbなどがあります。

投資先には創業者のPayPal時代の同僚(ペイパルマフィア)が創業した会社が多いです。

Founders Fundのポートフォリオ(投資先)は、同社のウェブサイトから確認できます。

関連記事:Founders Fundの投資先はどこ?

歴史

2005年、PayPal出身の3人(ピーター・ティール、ケン・ハウリー、ルーク・ノセック)によって5000万ドルで設立される

2006年、ナップスターの共同創業者であるショーン・パーカーが参画。

2014年、ショーン・パーカーが正式に退社

2019年8月26日、規制当局に提出された書類から、同社が保有していたFacebookの株式を全て売却した事が判明

2023年3月9日、シリコンバレー銀行(SVB)から資金を引き揚げるよう投資先企業に提言

MetaがFacebookやInstagramのファクトチェックを廃止

Metaは1月7日、第三者機関を通じて行っているファクトチェックを米国で廃止すると発表しました

対象となるSNSはFacebook、Instagram、Threadsの3つです。

同社は2016年にファクトチェックを導入し、虚偽または誤解を招くと思われる投稿を、独立機関に照会し、虚偽の内容が含まれている投稿の削除を行ってきました。

Metaはそのために119の国と地域のファクトチェック団体などと連携してきたといいます

Metaでグローバル渉外部門のトップを務めるジョエル・カプラン氏は、ファクトチェックが「行き過ぎ」であり、ユーザーの自由な表現をあまりにも頻繁に阻害しているとブログで述べました

今後は、X(Twitter)と同じユーザーが主導するコミュニティノートを実装するとのことです。

また、併せて性自認や移民などの話題に関する複数の制限も撤廃すると発表しています

Faraday Future(ファラデー・フューチャー)

Faraday Future(ファラデー・フューチャー)は、米国の新興EV企業です。

正式な社名は「Faraday Future Intelligent Electric Inc.(ファラデー・フューチャー・インテリジェント・エレクトリック・インク)」です。

公式ウェブサイト:Faraday Future

Faraday Futureの概要

正式名称 Faraday Future Intelligent Electric Inc.
業界 EV
創業 2014年
本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ガーデナー
創業者 YT Jia
従業員 505人

パランティアのデータマイニング・ソフトウェアを使用している。

ニュース

ブランド

Faraday Futureは2種類のブランドを展開しています。

FF

FF(Faraday Future)

FX

FX(Faraday X)

Faraday Xのブランドスローガンは、「共創、すべての人のためのAIEV」です。

Faraday Future Announces its Second Brand, Faraday X (FX), and Two Planned New Products Expected to be Priced between $20,000 and $50,000, Signed Strategic Framework Agreements or MOUs with Four OEMs to Fully Promote Range Extended AIEV in the U.S. | Faraday Future

製品

Faraday Futureが発表している車です。

FFZERO1 Concept

「FFZERO1」はFaraday FutureがCES 2016の会場で発表した同社初のコンセプトカーです。

コンセプトカーの為、実在はしません。2025年現在、販売予定もありません。

参考:テスラを追う新興EVスタートアップ「Faraday Future」がコンセプトカー「FFZERO1」を発表 – GIGAZINE

株式情報

NASDAQ:FFAI

歴史

2024年9月20日、同社が成長を目指すマスマーケットをターゲットとした第2のブランド「FX(Faraday X)」を立ち上げると発表した

2025年3月6日、ティッカーシンボルを「FFIE」から「FFAI」に正式に変更することを発表

ポムポムプリン|X

公式

ヤドラン(ポケモン)|X

ぬいぐるみ