クレジットカードは紛失や盗難等の被害にあって不正利用されても、一部の例外を除き、損害(被害にあった金額)を補償(返金)してもらえます。
そのため、自身のクレジットカードが不正利用されても、その損害を自分が負担する必要はありません。
例えば、クレジットカードを盗まれて100万円の買い物をされてしまっても、すぐに被害を届け出れば被害者(クレジットカードの持ち主)が代金を支払う必要はありません。
既に代金を支払ってしまった場合には返金をしてもらうことができます。
不正利用を補償(返金)してもらうには?
クレジットカードの紛失や盗難、不正利用があった場合には、すぐにクレジットカード会社に連絡をすることが大切です。
クレジットカード会社に連絡することで、カードの利用停止や再発行など、カード会社が適切な対応を取ってくれます。
分からない事があれば、一緒に聞いておくと良いでしょう。
また、日頃から自分が利用しているクレジットカードのウェブサイトなどを確認し、紛失・盗難時の対応を確認しておきましょう。
例えば、三井住友カードの場合は以下のようになっています。
出典:カード不正利用(不正使用)発生時の補償について|クレジットカードの三井住友VISAカード
損害が補償されない場合
クレジットカードの不正利用による損害は通常、全額補償してもらえます。
しかし、場合によっては被害が補償されないケースもあります。
クレジットカードの管理が雑だったり、利用規約を守っていなかったり(例:裏面の署名欄にサインを書いていなかった)、警察に被害届けを出していなかった場合には補償が受けられないことがあります。
例えば、三井住友カードでは、以下のような利用の場合、補償対象にはなりません。
- 会員の故意または重大な過失に起因する損害
- 損害の発生が保障期間外の場合
- 会員の家族・同居人・弊社から送付したカードまたはチケットなどの受領の代理人による不正利用に起因する場合
- 会員が本条第4項(届出事項の変更)の義務を怠った場合
- 紛失・盗難または被害状況の届けが虚偽であった場合
- カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービス取引などのうち暗証番号の入力を伴う取引についての損害(ただし、弊社に登録されている暗証番号の管理について、会員に故意または過失がないと弊社が認めた場合はこの限りではございません。)
- 紛失・盗難の通知を弊社が受領した日の61日以前に生じた損害
- 戦争・地震などによる著しい秩序の混乱中に生じた紛失・盗難に起因する損害
- その他本規約に違反する使用に起因する損害
不正利用にあった場合に損害を補償してもらうためにも、クレジットカードは日頃から利用規約を守って利用し、不正利用に気がついたらすぐに対処(クレジットカード会社に連絡)しましょう。
また、補償の内容(条件)や利用規約等はクレジットカードによって違うので、クレジットカード会社のウェブサイトや利用規約等をしっかり確認しておきましょう。
まとめ
現金の場合、盗まれてしまったら取り返すのは困難です。
しかし、クレジットカードであれば、盗難されて不正利用されてもカード会社に連絡を取ることで被害を未然に防いだり、補償を受けることができます。
これはクレジットカードの大きなメリットの1つです。
もちろん、被害が補償されない場合もありますが、クレジットカードを正しく利用していれば、まず間違いなく補償が受けられるので必要以上に不安になる必要はありません。
「クレジットカードは不正利用されたら危険」というイメージを持っている方もいますが、適切に使えば現金よりも便利で安全です。
利用規約を守り、クレジットカードをうまく活用しましょう!