ピーター・ティールの経歴

伝説的なベンチャー投資家にして億万長者であるピーター・ティール氏の経歴を時系列でまとめています。


1967年10月11日、西ドイツのフランクフルト・アム・マイン生まれる

1968年、1歳のとき家族とともに、アメリカのクリーブランド移住

南アフリカ共和国のヨハネスブルグで1年間私立学校に通っていたが、南西アフリカ(現在のナミビア)のスワコプムントでは公立の小学校に通っていた

ベイエリアの中流階級が住むフォスター・シティに移住。アメリカではモンテッソーリ教育の学校に通っていた

1985年、スタンフォード大学に入学。

1987年、高校時代の友人であるノーマン・ブックと共に、保守派の月刊学生新聞「スタンフォード・レビューThe Stanford Review)」を創刊する

1989年、スタンフォード大学を卒業。哲学の学士号(B.A.)を得る。その後、スタンフォード大学の法科大学院に通う。

1992年にスタンフォード大学の法科大学院を卒業

その後、アトランタの保守派判事の書記官を務め、その後企業法務事務所で1年目のアソシエイトになった。7か月後に弁護士の仕事を辞め、デリバティブ取引のトレーダーとしてしばらく働きました。

1995年にはカリフォルニアの高等教育機関における多文化主義と「ポリティカル・コレクトネス」の影響に疑問を投げかけた「The Diversity Myth」をレビュー誌の友人であるデイビッド・サックスと共著で出版する

1996年、家族や友人から集めた資金でヘッジファンドのティール・キャピタル・マネジメントを設立する

1998年に若手の暗号学者マックス・レブチンと出会い、スタートアップ「コンフィニティ(後のPayPal)」を共同設立。同社への投資も行う。

1999年、コンフィニティのCEOに就任する

PayPalがイーロン・マスク氏のX.comと合併。専務(Executive Vice President)就任する

2002年2月15日にPayPalが株式公開される。

2002年10月、PayPalがeBayに15億ドルで買収されるまでPayPalのCEOを務める。同年、PayPalを辞任する

2003年5月6日Palantir(パランティア)を共同創業。

2004年、Facebook(現Meta)に投資。

2005年、ベンチャーキャピタルの「Founders Fund」を創業

2007年、Fortuneに「The PayPal Mafia」と題された記事が掲載される。ペイパル・マフィアの有名な集合写真はこの時のものである。

ペイパル・マフィアの集合写真。中央左にピーター・ティール氏が写っている。

2007年12月、米ゴシップ系メディア・Gawkerにアウティング(無断でゲイだと暴露)される

2010年9月28日、サンフランシスコで開催されたカンファレンス「TechCrunch Disrupt」で行われたディスカッションにおいて、学校を中退する子供たちに最高10万ドルの助成金を提供する新しいイニシアチブ(現:Thiel Fellowship)を開始すると発表

10月1日にベンチャーキャピタルのValar Ventures創業する

2011年、起業を志す20歳未満の優秀な若者20人に、10万ドルずつを与えるプロジェクト「20 Under 20(現:Thiel Fellowship)」を開始。

2011年3月、ニュージーランドの国籍を取得する。

10月31日にベンチャーキャピタル兼ファミリーオフィスのThiel Capitalを創業する

2012年、同氏がゲイであると書いたメディアGawkerを提訴

2012年6月20日午前、ベンチャーキャピタル企業「ミスリル・キャピタル」を創業した発表

2014年に後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画(クライオニクス)を実施しているアルコーに登録する。これは「どちらかというとイデオロギー的な意思表示のようなもの」とのこと。

2015年、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムの選挙運動に5万6400ドルを寄付した

ティールはカトリックの雑誌「ファースト・シングス」に「エデン主義に反対」というエッセイを発表した

2015年8月、元ヒューレット・パッカードCEOのカーリー・フィオリーナ氏の政治活動特別委員会(スーパーPAC)に200万ドルを投じる

2015年12月11日、イーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏らと共に、OpenAIを共同創業

2016年、カリフォルニア州の民主党議員ロー・カンナに2700ドルを寄付した

2016年の大統領選挙でトランプ陣営の最大の献金者の一人となり、スーパーPACと直接寄付で125万ドルを寄付した。

2016年7月21日、共和党大会に登壇しスピーチを行う。スピーチ内で自身がゲイであることを公式に認める

2016年11月11日、ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームに参加することが正式に発表された

2018年の初めに、保守的な意見に対する地域の不寛容さを理由に、シリコンバレー(サンフランシスコ)からロサンゼルスに移住。また、マイアミビーチに豪邸を購入した

2018年7月16日にブロックチェーンプロトコルを開発しているブロックワン(Block.one)は、ティール氏から投資を受けたと発表しました

2019年、J.D.ヴァンス氏らが2019年に創業したVC・ナリヤ・キャピタル出資した

2021年3月、同氏のベンチャーキャピタル企業で働いていたことがあり、後にオハイオ州の上院議員に立候補したJ・D・ヴァンスを支援する政治活動委員会(PAC)に1000万ドルを寄付した。また一か月後にはアリゾナ州の上院議員候補である共和党のブレイク・マスターズを支援する新しいPACに1000万ドルを寄付した。

2021年4月6日、リチャード・ニクソン財団によって開催された「保守的な現実主義と国家保障」に関するオンラインセミナーにゲストとして登場。セッションの中で「AppleとGoogleが中国と接近し過ぎている」と語る

2021年8月、サロナ・ビレッジ・ホールディングスを通し、秘密裏にワシントンD.C.のウッドランド・ノーマンストーン地区にある1万平方フィートの家を1300万ドルで購入した

2021年10月31日に開催された第2回全国保守主義会議で基調講演を行う

2022年

2022年2月7日、Meta(旧Facebook)の取締役を退任すると発表。同年5月25日、正式に退任

2022年8月、ニュージーランドに巨大な屋敷を建てる計画が、地元当局によって却下される

2022年、マルタ共和国の国籍を申請する

2023年

11月中旬、ロサンゼルスのアート地区にある100年前の銀行を改装した前衛的な日本料理店「YESS」で、夫の誕生日パーティーを開いた

12月13日、ピーター・ティール氏がスポンサーとして支援を行っている韓国のプライベート・エクイティ・ファンド「Crescendo Equity Partners(クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ)」が、LINE NEXTに出資

2024年

2024年1月31日、”ドーピング歓迎”のオリンピック大会「エンハンスド・ゲームズ(Enhanced Games)」の創設に向けて投資するベンチャーキャピタリストの1人である事が公表される

2024年2月26日に、自身が率いるFounders Fundが他社と共同でモジュラーブロックチェーンプロジェクト・アベイルのシード調達ラウンドを主導した

2024年3月、有権者登録をフロリダ州に移した(同州のマイアミビーチには同氏の邸宅やFounders Fundがある)。

2024年3月12日、自身が創業したPalantirの株を700万株以上(約1億7,500万ドル相当)売却した。ティール氏は同社の株式の約7%を所有している。

2024年7月16日、自身の元部下で、政治献金も行ったJ・D・ヴァンス上院議員が、共和党の副大統領候補に選ばれる

2025年

7月7日、ビジネスメディアのフォーブスが選ぶ「米国で最も裕福な移民ランキング」で七位に選ばれる。

8月13日、投資家及びアドバイザーとして関わているBullishがニューヨーク証券取引所に上場しました

9月、イーロン・マスク氏に「ギビング・プレッジ」から脱退するよう警告した。ギビング・プレッジによって、マスク氏の富が「(同プロジェクトの共同発起人である)ビル・ゲイツ氏が選ぶ左派の非営利団体」に渡る可能性を危惧したため

同月、「反キリスト」をテーマにサンフランシスコ市内で講演を行う

12月31日、フロリダ州マイアミのウィンウッド地区に自身の投資会社であるティール・キャピタルオフィスを開設したと発表した

2026年

3月5日、日本の首相官邸を訪れ、日米の先端技術分野の現状及び展望等について、高市早苗首相らと意見交換を行う。

参考

ピーター・ティールの名言

ピーター・ティール氏の名言を紹介します。

完全に打ちのめされるような失敗をしたとしても、それがどうしたと言いたい。もっとやりがいのある道はいつだって見つけられるんですから


悪い計画でも、全く計画が無いよりマシだ

出典:Zero to One


我々は空飛ぶ車を欲していたが、代わりに手に入れたのは140文字だ。

出典:Yale School of Management

2011年。140文字とはTwitter(現X)の事です。ティール氏は世の中の発展がインターネット偏重で、現実の世界が発展していない事を残念に思っています。


賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?

出典:ほぼ日刊イトイ新聞

ピーター・ティール氏は採用面接で必ずこの質問をするそうです。

参考:ピーター・ティール「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」


何よりの逆張りは大勢の意見に反対するのではなく、自分の頭で考えることだ

出典:Forbes

自身の信念を持つことが大切なんですね。


人生の大部分を左右する競争に巻き込まれる前に、掲げられている目標が本当に欲しいのかどうか自問しなさい

出典:Business Insider

ティール氏は競争を強く否定しています


トランプが何でもかんでも変えてしまうと皆騒ぎ立てているけれど、私にとってのリスクは、トランプがあまりに少しのことしか変えられないんじゃないかというものです

出典:Business Insider

ティール氏はトランプ就任後にニューヨーク・タイムズ紙のインタビューにこう語っています。


成功した起業家の多くは、軽度のアスペルガー症候群の特徴が見られる。つまり、模倣や社交の能力が欠如しているように見える

出典:Washington Post via Business Insider


この世の中では、天才よりも勇気のある人のほうが不足しているのです。

出典:BRIDGE


私は絶対にイーロン・マスクの反対には賭けない


マッキンゼーは完全な詐欺だ。すべてが偽物だ。

出典:OfficeChai

ティール氏は著名なコンサルティング会社であるマッキンゼーを「完全な詐欺」と言い切っています。


自由と民主主義はもはや両立すると思わない

出典:現代ビジネス


日本はねえ……そう、明治維新2.0を起こすんだ!

出典:現代ビジネス

ティール氏が勉強会で同席した日本人の田村耕太郎氏に繰り返し述べた言葉。

Thiel Fellowship(ティール・フェローシップ)

Thiel Fellowship(ティール・フェローシップ)とは、起業家のピーター・ティール氏が自身の財団を通して行っている、22歳以下の若者に起業支援として最高10万ドルを提供するプロジェクトです。

ティール氏は、米国の学費が高騰し、多くの子供たちが、偉大なことを成し遂げることだけに集中するのではなく、借金(奨学金)の心配をしながら卒業していく現状を、このプロジェクトを通して変えたいと考えています。

Thiel Fellowshipは、2010年9月28日に、サンフランシスコで開催されたカンファレンス「TechCrunch Disrupt」で行われたディスカッションにおいて、ティール氏が自ら発表しました

出身者

Thiel Fellowshipは、創設13年でこれまでに271人の対象者を輩出しており、奨学金を受け取った人のうち11人が、後にユニコーン企業となるスタートアップを起業しました(2024年時点)。

Newsweek によると、2016年にThiel Fellowshipに寄せられた6,000件の申請のうち、4分の3は、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、イェール大学、スタンフォード大学など、一流校と呼ばれる学校からのものでした。

2024年初頭、人工降雨のスタートアップであるRainmaker Technology Corporation(レインメーカー・テクノロジー・コーポレーション)を創業したオーガスタス・ドリコ氏がFellowshipに選ばれました。

ヴィタリック・ブテリン(イーサリアム)

Thiel Fellowship出身者の中でも特に著名なのがヴィタリック・ブテリン氏です。

ブテリン氏はブロックチェーンプラットフォームの「Ethereum(イーサリアム)」を発明した人物です。

ビットコインマガジンの共同創設者であり、ダークウォレットやクリプトキットの開発にも携わっているブテリン氏は、2014年1月にイーサリアムの構想を発表しました

同年6月、当時20歳の大学生であった彼は、Thiel Fellowshipに選ばれ、今後2年間で10万ドルを受け取る事を条件に大学を中退し、イーサリアムの開発を本格化させました。2015年にイーサリアムのプロジェクトが開始されました

ルーシー・グオ(Scale AI)

カーネギーメロン大学でコンピューターサイエンスを専攻していた彼女は、2014年にThiel Fellowshipに選ばれたため大学を中退し、Facebookでインターンとして働きました。その後、Snapchatに入社し、同社初の女性デザイナーとして働きました

Quoraで働いていた際に出会ったアレクサンダー・ワン氏(似た名前のファッション・ブランドとは無関係)と出会い、2016年に2人でScale AIを共同設立しました。その後、同社をクビになりますが、株を5%保有していたことから、2025年5月にテイラー・スウィフト氏に代わり、史上最年少の自力で富を築いた女性億万長者となった。

今年5月には、30歳にして歌手のテイラー・スウィフトを抜き、「世界最年少で、自力で資産を築いた女性ビリオネア」となった。総資産は13億ドル(日本円で約1948億円)。

出典:総資産1948億、世界最年少「自力で」億万長者になった女性…ルーシー・グオとは何者か?|ニューズウィーク

なお、Scale AIにはティール氏が創業したベンチャーキャピタルであるFounders Fundが2019年に1億ドル出資しています。

ディラン・フィールド(Figma)

ソフトウェアデザインスタートアップの「Figma」を創業したディラン・フィールド氏もフェローシップで選ばれた一人です。

フィールド氏は無人航空機(UAV)またはドローン向けのソフトウェアを開発する為に2011年12月31日にフェローシップに応募しました。

しかし、応募から数週間後にエヴァン・ウォレス氏(Evan Wallace。共同創業者となるはずだった知人。後にFigmaを共同創業する。)がドローン関連ビジネスに懸念を示し、「ドローン分野に参入すべきでない」と述べたため断念。

2012年にブラウン大学を中退してウォレス氏と共にFigmaを創業。

参考:LIST: Tech Power-Players Who Are Alumni of Peter Thiel’s Fellowship – Business Insider

メルコア創業トリオ

人工知能(AI)向けデータラベリング人材を提供するプラットフォーム「Mercor(メルコア)」を2023年に創業したブレンダン・フーディ氏、スリヤ・ミダ氏、アダーシュ・ヒレマス氏の3人は、2024年にThiel Fellowshipに選ばれました

彼らは2025年に「史上最年少の自力で富を築いたテック系ビリオネア」となりました

ピーター・ティールの国籍は?アメリカとニュージーランドの市民権を保持

PayPalの創業で知られる伝説的な起業家・投資家のピーター・ティール氏は、アメリカ合衆国とニュージーランドの2つの国籍(市民権、パスポート)を持っています。

さらに、出身国であるドイツの国籍を持っている可能性もある他、2022年にはマルタ共和国の国籍を申請したことが判明しました。

アメリカ合衆国

ピーター・ティール氏は少年時代にアメリカ国籍を取得しました

ニュージーランド

ピーター・ティール氏は2011年3月にニュージーランドの国籍を取得しています

ニュージーランド国籍を取得するには、通常5年間はニュージーランドに滞在する必要があります。

しかし、ティール氏は米国で活動しており、ニュージーランドはわずか4回しか訪れていません。その上、国籍取得後もニュージーランドに住む意思はありませんでした。

ですが、「例外的な状況」であれば通常の要件を免除できるというルールに基づき、当時の政府は起業家としてのスキルと慈善活動が同国にとって有益であるとの理由でティール氏の申請を受理し国籍を与えました

ティール氏は自身の投資会社であるValar Venturesを通してニュージーランドの会計ソフトを手掛ける企業・Xeroへ投資を行っている他、同国の光ケーブルの開発に資金を提供したり、地震救済基金に寄付を行っており、そうした活動が評価されたという事です。

国籍の授与はサンタモニカにあるニュージーランド領事館で行われた非公開の式典で行われました

ティール氏は2015年にニュージーランドの登録会社「Second Star」を通じて、約193ヘクタールの農地を購入しました

その後、ベッドルーム10室を備えた複合施設の建設を予定していましたが、環境保護活動家からの苦情を受けて、地元自治体に計画を却下されました

ティール氏は「国際的なビジネスチャンス、旅行、個人的な哲学的コミットメントや慈善活動を追求する中で、ニュージーランド以上に私の将来像に合致する国は他にないと断言できます」と述べています

ドイツ

ピーター・ティール氏はドイツ出身です。

その為、ドイツ国籍を生まれた時(1967年)から保有しています。

しかし、ピーター・ティール氏がドイツ国籍を保有しているという公式の情報は無いため、現在はドイツ国籍を放棄している可能性もあります。

マルタ(申請中)

ティール氏が地中海の島国であるマルタ共和国の国籍を申請したと、ニューヨーク・タイムズが2022年10月15日に報じました

ニューヨーク・タイムズによれば、ティール氏は2021年初頭にマルタ共和国の国籍取得を模索し始め、2021年後半には手続きがかなり進んでいるとの事です。

しかし、マルタ共和国は特に税制上のメリットなどは無く、ティール氏がマルタ共和国の国籍を欲している理由は不明です。

続報は無いので、2025年現在、マルタ国籍をティール氏が得たのか否かは不明です。

逆張りの投資家ピーター・ティールとは?

ピーター・ティール氏(Peter Thiel)は、ドイツ系アメリカ人IT系起業家、投資家、慈善家です。

主な実績にPayPal、PalantirFounders Fundの起業、FacebookやDropboxへの投資があります。

また、近年は政治活動家としても活動しており、ドナルド・トランプ氏等に政治献金等の後援をしています

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ピーター・ティールのプロフィール

名前 ピーター・アンドレアス・ティール
(英:Peter Andreas Thiel)
誕生 1967年10月11日
ジェンダー 男性
性的指向 同性愛(ゲイ)
職業
  • 起業家
  • 経営者
  • 投資家(ベンチャーキャピタリスト)
  • 慈善家
  • 政治活動家

他複数

実績
  • PayPalの共同創業
  • Facebook初の外部投資
  • Palantirの共同創業

他複数

家族
  • 子供1人
学歴
  • 哲学学士(スタンフォード大学)
  • 法務博士(スタンフォード大学)
出身地 西ドイツ フランクフルト・アム・マイン
拠点、居住地 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス(自宅兼オフィス)
推定資産 260億ドル(約4.1兆円)(2026年1月20日現在)
政治思想 リバタリアン
信仰 クリスチャン(キリスト教)
国籍

スタートアップ創業者必読の書「Zero to One: Notes on Start Ups, or How to Build the Future(邦題:ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか)」の著者でもあります

ティール氏はシリコンバレーを「一党独裁国家」と呼んだ後、2018年初めにサンフランシスコからロサンゼルスに移住しました

同氏が創業したファウンダーズ・ファンドのサイトには以下の様なプロフィールが掲載されています。

起業家、投資家。PayPalを共同設立し、CEOとして同社を率い、株式公開を果たした。また、取締役を務めるFacebookに初めて外部投資を行い、会長を務めるPalantir Technologiesを共同設立した。LinkedIn、Yelp、そして数十の新興企業に初期の資金を提供し、その多くは「PayPalマフィア」と呼ばれる元同僚が経営している。また、シリコンバレーのベンチャーキャピタルFounders Fundのパートナーであり、SpaceXやAirbnbなどの企業に出資している。若手起業家に資金を提供するティール・フェローシップを立ち上げ、技術進歩と長期的思考の促進に取り組むティール財団を率いている。

出典:Peter Thiel – Founders Fund

発言

2017年1月11日にニューヨーク・タイムズが公開したモーリーン・ダウド氏とのQ&Aの中で、「Appleの時代は終わったのか」という質問に対し、ティール氏は「その通りだ」と答えました

過去には、ジーンズのポケットからiPhoneを取り出して「僕には、これがイノベーションだとは思えない」と述べたこともあります

2021年4月6日には、リチャード・ニクソン財団によって開催された「保守的な現実主義と国家保障」に関するオンラインセミナーにゲストとして登場し、セッションの中で、アメリカ有数のテクノロジー企業であるAppleとGoogleが中国と接近し過ぎていると非難しています

関連記事:ピーター・ティールの名言

資産

参考:Bloomberg Billionaires Index – Peter Thiel

プライベート

ピーター・ティール氏は、敬虔なクリスチャンの家庭で育ちました。しかし、ティール氏は、両親がキリスト教福音派や共和党員だったことを否定しています

自宅

無能より邪悪であれ」によると、ピーター・ティール氏は全世界に12個以上の家を持っているといいます。

ティール氏が家を所有している場所には、以下のような場所があります。

日本を始め、米国外にも家があります。

  • 日本
  • ブラジル
  • ニュージーランド(南島

同性愛者

ピーター・ティール氏はゲイであり、Matt Danzeisen氏と同性婚しています。

2007年12月には、米ゴシップ系メディア・Gawkerにアウティング(無断でゲイだと暴露)されました

Gawker側は「友人や同僚の多くは彼がゲイであることを知っていた」としており、あくまで暴露ではなく広く知られた事実を述べたに過ぎないというスタンスです。

交友関係

PalantirのCEOであるアレックス・カープ氏は学生時代からの友人。LinkedInの創業者であるリード・ホフマン氏友人である

OpenAIの創業者であるサム・アルトマン氏やFacebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏はメンティーティール氏の助言を受けて育った弟子的存在)です。

人類学者のルネ・ジラール氏は友人にして恩師である

参考:ピーター・ティールの交友関係

語学

西ドイツ出身であり、ドイツ語が堪能

学生時代

学生時代のティール氏は、1980年代の典型的なオタク(成績優秀な学生、チェスプレーヤー、SFマニア、同級生からいじめられていた)であった。

1985年にスタンフォード大学に入学してからは、スピード・チェスに興じ、アイン・ランドに出会い、同校のルネ・ジラール教授の研究に傾倒しています

1987年には、スタンフォード大学の独立系学生新聞である「スタンフォード・レビュー(The Stanford Review)」を創刊しました。

関連記事:スタンフォード・レビューとは?ピーター・ティールが創刊した学生新聞

アンチエイジング

ピーター・ティール氏は超富裕層の御多分に漏れず、長生きを望んでいるとアトランティック紙は報じています。そのため、日々の生活においても健康のために大変な努力をしています。

具体的には、以下のアンチエイジングに取り組んでいます

hGHについて、ティール氏は「筋肉量を維持するのに役立つので、骨の損傷や関節炎になる可能性が大幅に減ります。」と述べています

DeepMindを創業したデミス・ハサビス氏は、かつてサンフランシスコにあるティール氏の邸宅を訪れたところ、ティール氏はちょうど日課の運動をしていた後だったと述べています

不老不死

ピーター・ティール氏はアンチエイジングだけでなく、昔から不老不死に興味を持っており、「イデオロギー的な声明として」、後世での蘇生を期待して死後に肉体を冷凍保存する計画(クライオニクス)に登録している事も知られています

関連記事:ピーター・ティールは不老不死の研究に資金提供している!

趣味嗜好

ニュージーランドが好きで、同国の事を「ユートピア」と呼んでおり、2011年3月にはニュージーランド国籍を取得した。1,000万ドルの土地をワナカ湖付近に購入している

また、リバタリアンとして「肩をすくめるアトラス」を支持しています

参考:PayPalマフィアのドン、ピーター・ティールがおすすめする16冊

好きな映画は「スター・ウォーズ」とのこと

ロード・オブ・ザ・リング

ティール氏はSFとファンタジーが大好きで、特にJ・R・R・トールキンによる長編小説「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)の大ファンです。

ティール氏はこの本を10代のころから読んでおり、

起業したMithril Capital、Valar Ventures、Palantir Technologiesの名前は、同作品に登場する架空のアイテム名から採られています

スノウ・クラッシュ

ピーター・ティール氏は、PayPal が設立される前に週末を費やしてリード・ホフマン氏とSF小説「スノウ・クラッシュ」について議論していたとのこと

起業家

ピーター・ティール氏は伝説的な投資家(ベンチャーキャピタリスト)として知られていますが、自ら起業した会社やプロジェクトも多々あります。

中でも著名な企業にPayPal、Palantir、Founders Fundがあります。

関連記事:ピーター・ティールが設立した組織や企業

Founders Fund

ピーター・ティール氏が創業したベンチャーキャピタル。

2021年からティール氏の邸宅があるフロリダ州のマイアミビーチ市オフィスを構えている

終了したプロジェクト

ティール氏が創業・支援したプロジェクトには、他にも以下のようなものがあります(すべて現在は終了しています)。

  • サンフランシスコのラウンジ・レストラン「フリッソン」
  • NASCARレースファン向けの雑誌「American Thunder
  • レスラーのハルク・ホーガンによるGawker Mediaに対する訴訟への援助

シンギュラリティ・サミット

2006年、ティール氏はエリーザー・ユドコウスキー氏とレイ・カーツワイツ氏と組み、スタンフォード大学で「シンギュラリティ・サミット」を立ち上げました

サミットはその後の6年間で、未来学者やトランスヒューマニスト(超人間主義者)、エクストロピー主義者、AI研究者、SF作家などが集う、有名なフォーラムに成長しました

出席者にはDeepMind(現在はGoogleに買収されGoogle DeepMindとなっている)を創業したデミス・ハサビス氏もいました

シーステディング研究所

2008年、ティール氏はGoogleのコンピュータープログラマーであるパトリ・フリードマン氏(ミルトン・フリードマンの孫)と共に、NPO団体「The Seasteading Institute(シーステディング研究所)」を共同創設しました

シーステディング研究所は海上都市の研究を行い、海上に人工島のネットワークをつくり、技術的にも法的にも財政的にも完結した“海の上の独立国家建国”を目指しています

2009年にティール氏は海上都市について 「サイバー空間と宇宙空間の狭間に、海に定住するという可能性が広がっているのです」と述べています

ティール氏は設立の為に50万ドル、その後さらに125万ドルを研究所に助成しました

しかし、ティール氏は、2011年に同研究所の役員を辞職しました。その理由について、2017年に「技術的観点から見てあまり実現可能性があるとはいえない」とニューヨーク・タイムズに答えています

投資

ティール氏は投資家としてLinkedIn、Yelp、Airbnb、Lyft、SpaceXなど、数十社の新興企業に初期投資を行いました。

投資先の多くは「PayPalマフィア」と呼ばれるPayPal時代の同僚が経営するものを始め、ベンチャー企業からAppleやMicrosoftといった大手企業まで様々です。

関連記事:ピーター・ティールの代表的な投資先

慈善活動

ティール氏は、自身の財団であるティール財団(Thiel Foundation)を通して2011年から若手起業家に資金を提供する投資プログラム「Thiel Fellowship(ティール・フェローシップ)」を運営しています

Ethereum(イーサリアム)を開発したヴィタリック・ブテリン氏は、Thiel Fellowshipによって支援を受けた人物です

また、ティール財団では、ルネ・ジラール氏の研究成果を通して世界の変革を目指す「Imitatio」というプロジェクトに取り組んでいます。

関連記事:ピーター・ティールとルネ・ジラール

執筆活動

ピーター・ティール氏はエッセイ等を発表しています。

独立個人

1997年に出版されたリバタリアンの間でカルト的人気を誇る本「The Sovereign Individual(直訳で「独立個人」)」の序文を執筆した

エデン主義に反対

ティール氏は2015年にカトリックの雑誌「ファースト・シングス」に「Against Edenism(直訳で「エデン主義に反対」)」というエッセイを発表しました

このエッセイはヨハネの黙示録の一節で始まり、天然資源の枯渇を示唆し、テクノロジーの加速化の必要性を説く終末論的な議論で締めくくられています。

「科学とテクノロジーは、神が今日、この地球上に天国を建設するために私たちを通して働くという終末論的な枠組みにとって自然な同盟者であり、天国は将来の現実であると同時に、現在部分的に達成可能なものである」とティールは書いています。

シュトラウス的瞬間

ティール氏は2004年にThe Straussian Moment(直訳で「シュトラウス的瞬間」)と題するエッセイを発表しました。

このエッセイはオリジナルが入手困難となっており、もっぱらEvernoteにアップロードされたコピーのPDFが”オリジナルの代わり”として流通しています。

The Straussian Moment

ゼロ・トゥ・ワン

ティール氏はビジネス書「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」をブレイク・マスターズ氏と共著で出版しました。

関連記事:ピーター・ティールの本「Zero to One」とは?

関連リンク

第三者によるプロフィール

参考