伝説的なテクノロジー起業家にして投資家であるピーター・ティール氏の投資先を紹介します。
なお、同氏の投資は個人または自身が率いる投資会社を通じて行われています。
同氏の投資会社にはFounders Fund、Valar Ventures、Mithril Capital、Clarium Capital、Thiel Capitalなどがあります。
ティール氏が行った投資の中でも、特に成功したのが2004年に行ったFacebook(現Meta)への投資です。
ティール氏は、創業直後のFacebookに、同社初の社外投資家として50万ドルを信用貸しの形で融資し、後にこれを同社の株式10.2%に換えました。
ティール氏はFacebookが2012年5月にIPOを行った際に、保有する株式の一部を売却しましたが、その時だけでも6億4000万ドル相当のリターンを得ています。
Stripe
ピーター・ティール氏はシードラウンドでStripeに投資しました。
また、シリーズCは自身が創業したFounders Fundが主導しました。
Glance
ティール氏はミスリル・キャピタルを通して、スマホのロック画面でニュースやゲームを楽しめるサービスを手掛けるインド発の企業・Glance(グランス)に4500万ドル(約48億円)を投資しました。
なお、Glanceは日本でもSoftBankおよびY!mobileが提供する一部の端末で利用できます。
Rumble
政治的に保守派の人々に人気の動画プラットフォーム(動画サイト)であるRumble(ランブル)に出資している。
Shares
2022年春先に、Valarを通して、投資とSNSを融合させたアプリ「Shares(シェアーズ)」に投資しました。
ブロックワン
ブロックチェーンプロトコルを開発しているブロックワン(Block.one)は、ティール氏から投資を受けたと2018年7月16日に発表しました。
不老不死の研究
近年は延命にも関心を寄せており、アンチエイジング科学者のオーブリー・デ・グレイ氏の研究に何百万ドルも投資しています。
また、アンチエイジングの非営利団体であるSENSリサーチ財団や、寿命延長に取り組む組織であるメトセラ財団にも寄付を行っています。
Founders Fund
ピーター・ティール氏はPayPal時代の同僚とベンチャーキャピタルであるFonders Fundを共同創業し、多くのスタートアップに投資を行っています。
Founders Fundのポートフォリオはこちらから確認できます。
仮想通貨
ティール氏は、2023年後半にファウンダーズ・ファンドを通じてビットコインとイーサリアムに2億ドル(約300億円)の賭けをしたと報じられています。
2014年に同ファンドを通じてビットコインへの投資を開始したティール氏は、コロナ禍の強気相場がピークに達した2022年にそれらを現金化し、約20億ドルのリターンを得たとFinancial Timesは報じています。
DeepMind
AIスタートアップのDeepMind(現:Google DeepMind)は設立時にピーター・ティール氏が率いるファウンダーズ・ファンドから出資を受けました。
現況:Googleに買収される(2014年)
Zellerfeld
デザイナーが入稿したファイルをもとにスニーカーを3Dプリントして提供するZellerfeld(ゼラーフェルド)に、ピーター・ティール氏はFounders Fund(ファウンダーズ・ファンド)を通じて支援しています。
アンドゥリル
ピーター・ティール氏は、ファウンダーズ・ファンドを通して、軍事機関や国境監視のための技術を開発する南カリフォルニアの新興企業アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries Inc.)を支援しています。
この企業には、パランティアの元従業員も創業に関わっています。
未来への投資
ティール氏はまだ著名でないもの、まだ成功していないものへの投資には以下の様なものがあります。
スマートガン
特定の認証された1人ないし複数の人だけが発砲できる「スマートガン」の技術に投資を進めています。
エンハンスド・ゲームズ
ドーピング歓迎のオリンピック大会「エンハンスド・ゲームズ(Enhanced Games)」の創設に向けて投資するベンチャーキャピタリストの1人です。