かつてTumblrはマイクロブログサービスの市場を支配したサービスでした。
しかし、米Yahooに買収されて以降、調子は悪くFacebook、Instagram、Twitterを始めとするSNSとの競争に敗れました。
当時、米YahooのCEOだったマリッサ・メイヤー氏は「絶対に上手くやってみせる」と声明で述べていましたが、上手くはいきませんでした。
米YahooとTumblrの相性は悪かったのです。その後、米YahooはVerizonに買収され、TumblrもそれによってVerizon傘下のサービスとなりましたが、Verizonとの相性はさらに悪かったようです。
特に「アダルトコンテンツの投稿を禁止する」という2018年の決定は、ビジネスに大打撃を与えたと見られています。
Sensor Towerの調査によれば、Tumblrのモバイルアプリをダウンロードするユーザーの数は対前年比で33%減少しました。
再出発するも相変わらず不調
2019年8月12日、Tumblrの親会社であるVerizon(現:Yahoo Inc.)は、TumblrをWordPress.com等を運営するAutomattic社に売却しました。
Automattic社はアダルトコンテンツの規制を緩和するなど、いくつかの改善を行いましたが、Tumblrの再興はできず、2023年11月10日に運営チームの大幅な縮小を発表しました。
AutomatticはTumblrに1億ドル(約150億円)を超える費用を費やしたとの事ですが、それでも業績を好転させる事は出来なかったとの事です。