(2025年3月18日)
イーロン・マスク氏が率いるxAIは、テキストから動画を生成するAIを開発しているスタートアップ「Hotshot」を買収しました。
この買収に関して、マスク氏は「クールなビデオAIが近日登場します!」とXで述べています。
参考:Elon MuskのxAIが動画生成AI「Hotshot」を買収 狙いはSora対抗か(Reinforz Insight)
(2025年3月18日)
イーロン・マスク氏が率いるxAIは、テキストから動画を生成するAIを開発しているスタートアップ「Hotshot」を買収しました。
この買収に関して、マスク氏は「クールなビデオAIが近日登場します!」とXで述べています。
参考:Elon MuskのxAIが動画生成AI「Hotshot」を買収 狙いはSora対抗か(Reinforz Insight)
(2025年3月28日)
イーロン・マスク氏が率いるAIスタートアップのxAIが、同じくマスク氏が所有するSNSのX(旧Twitter)を330億ドル(約4兆9500億円)で株式交換を通じて買収しました。
マスク氏は、今回の買収について、「xAIの高度なAI機能と専門知識をXの巨大な影響力と融合させる」ものだとXで述べています。
元々、xAIが開発したAIチャットボットである「Grok」がSNSの「X」に搭載されたり、XのデータをGrokの学習ソースとりて利用したりなど、xAIとXは密接に関わってきましたが、今回の買収により両社の連携は一段と強化される事になるでしょう。
なお、この買収により、xAIの価値は800億ドル(約12兆円)、Xの価値は負債120億ドルを含め450億ドル(約6兆7500億円)になるとマスク氏はXで明かしています。
今後、XとxAIのすべての株式は、新会社「xAIホールディングス社」の株式と交換される予定です。
このxAIホールディングスの企業価値は負債を除き1000億ドル(約15兆円)を超える規模となる見通しであるとBloombergは報じています。
マスク氏は2022年に440億ドル(約6兆6000億円)でX(当時の名称はTwitter)を買収していました。
参考:Elon Musk’s xAI buys X, the site formerly known as Twitter(The Verge)
以前からxAIの評価額より、Xの評価額の方が圧倒的に低かったので、私は冗談で「XってAI(Grok)が搭載されているSNSと言うより、SNSがおまけで付いてるAI(Grok)って感じだよね」「XよりもX上の一機能(Grok)の方が価値が上だ…」と思っていましたが、今回の買収はまさにそんな状況を示すものですね。
しかし、Xのスーパーアプリ化と経営が上手くいかない中で、XをGrokの学習ソース&普及のインフラとして活用し、xAIを育てて、最終的にxAIでXを買収するというのは本当にすごいですね。
転んでもただでは起きない根性と経営センスは、さすがイーロン・マスクって感じです。
今回の統合により、社内のリソースが統合・洗練され、xAIはますます飛躍していきそうですね。
イーロン・マスク氏としても、これまでは会社をまたいで指示しなければならなかった事が、これからは隣の部署に指示するだけで済むわけですから、大きな無駄の削減でしょう。
(2024年12月6日)
Xは、AIチャットボット「Grok(グロック)」を全てのユーザーに提供開始しました。これまでは、X Premiumに加入しているユーザーしか利用できませんでした。
Xは現在、全てのユーザーに対して2時間ごとに10回の無料プロンプトを提供しています。画像生成は1日に3件までです。それ以上の利用にはサブスクリプションへの加入が必要です。
この変更は、アップデートに気づいたXユーザーの報告を引用する形でThe Vergeが報じました。TechCrunchによると、先月からXがニュージーランドなど一部の国でGrokの無料版の試験運用を開始していたとのことです。
この変更により、GrokはOpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeと同様のフリーミアムモデルとなりました。基本的な機能を無料で提供しつつ、より多くの使用量や高度な機能については有料サービスへの登録を促す仕組みです。
これによって、より多くのユーザーがGrokを体験できるようになりました。
2025年2月6日追記:日本でもGrokのアプリの提供が開始されました。Android版も準備中です。
(2025年1月10日)
イーロン・マスク氏が率いるxAIは、1月9日(現地時間)に同社のAIチャットボット「Grok」のiOSアプリを米国でリリースしました。これまで、GrokはSNSのX上でのみ利用可能でした。
米国だけでなく、オーストラリアやインドなど複数の国で提供を開始していますが、日本ではまだ提供されていません。
xAIがベータ版と呼ぶこのチャットボットのスタンドアロンアプリは、リアルタイムの情報を処理し、質問に答え、画像を生成するなど、Xに組み込まれているものと同じ機能を実行することができます。
xAIは12月にいくつかの国でGrokのiOSアプリをテストしていました。Android版がいつリリースされるかについては何も発表されていません。
Grokは当初、XでX Premiumに加入しているユーザーのみが利用可能でしたが、先月から全てのユーザーがX上で利用できるようになりました。これにより、Grokは、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini、MicrosoftのCopilotなど、他の無料で使用できるチャットボットと同等になりました。
xAIはGrok専用のウェブサイト「Grok.com」も準備中です。
現在、アクセスすると「Coming Soon」のメッセージが表示されています。
(2024年12月23日)
イーロン・マスク氏が率いるAI企業「xAI」は、12月23日にシリーズCラウンドで60億ドル(約9420億円)調達したと発表しました。
この調達でxAIの評価額は400億ドル(約6兆2900億円)から500億ドル(約7兆8600億円)と見積もられています。
今回のシリーズCラウンドには、Andreessen HorowitzやBlackRock、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Kingdom Holdings、Lightspeed、MGX、Morgan Stanley、OIA、QIA、Sequoia Capital、Valor Equity Partners、Vy Capitalなどの資産運用会社に加え、戦略的投資家であるNVIDIAとAMDも参加しました。
xAIは今回の発表で、AIコンピューターColossusのサイズを2倍の20万個のNvidia Hopper GPUに拡大し、Grok、Aurora、その他の取り組みを強化するとも述べています。
(2024年11月28日)
イーロン・マスク氏が率いるxAIは、同社のチャットボット型AI「Grok」のアプリ版を12月中にリリースする予定であるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
リリースされるアプリは、OpenAIのChatGPTに似たものになり、ユーザーはスマホ等からxAIのGrokにアクセスできるようになるとのことです。
現在、xAIのGrokは、X(Twitter)に搭載されており、同サービスのウェブサイトやアプリから利用する事ができます(ただし有料のX Premiumに課金しているユーザーのみです)。
xAIのライバルであるOpenAI(ChatGPT)やGoogle(Gemini)、Anthropic(Claude)は、すでにAIチャットボットのアプリ版を提供しており、xAIの動きはこれら企業に追従する動きです。
イーロン・マスク氏は、Xをあらゆる機能を備えた”なんでもアプリ”にする事を目標としており、GrokをX上で提供しているのも、”なんでもアプリ”のビジョンを追求しての事だと思いましたが、Xから独立したスタンドアロンアプリ(Grokの利用に特化したアプリ)を作るという事は、全ての機能を一つのアプリ(すなわちX)に収める計画ではないのかもしれません。
余談ですが、xAIの企業価値は既にX(元Twitter)の企業価値(約94億ドル)を圧倒的に上回っており、次の資金調達で500億ドル(約7兆5800億円)に達する可能性があるとのこと。
xAI(エックス・エーアイ)はイーロン・マスク氏が米国のネバダ州で設立した、AIスタートアップ(新興企業)です。
マスク氏はxAIの株式の60%を所有しています。
名前 | xAI(エックス・エーアイ) |
正式名称 | X.AI Corp. |
タイプ | 非公開企業 |
URL | x.ai |
住所 | 216 Park Road Burlingame, CA 94010 |
設立日 | 2023年3月9日 |
創業者 | イーロン・マスク他 |
公式Xアカウントも公開されています。
なお、このユーザー名は日本のユーザーから一方的にはく奪したものです。
ちなみに、xAIはマスク氏が他に運営するTeslaやX(Twitter)とは直接関係がない会社との事です。
xAIは世界最大級の世界最大級のAIコンピュータ・クラスターである「Colossus」を開発しています。
xAIは、対話型のAI・Grokを開発し、Xに搭載しています。
Grokは当初、Xの有料プランであるX Premiumに加入しているユーザーしか使えませんでしたが、2024年12月6日から誰でもXのウェブサイトやアプリから無料でGrokを利用することができます。
Grokを開発しているxAIは、「Grok は『銀河ヒッチハイク・ガイド』をモデルにした AI」であるとXのポストで説明しています。
Grokは「銀河ヒッチハイク・ガイド」をモデルにした AI であり、ほとんどすべての質問に答えられるように設計されており、さらに難しいことに、どのような質問をすればよいかを提案することさえできます。
出典:xAI / X
xAIの存在は、2023年4月に明らかになっていましたが、詳細は一切不明でした。
しかし、2023年7月12日、イーロン・マスク氏は自身のXに「現実を理解するため、xAIの設立を発表します」と投稿し、xAIの設立を正式に発表しました。
また、マスク氏は2023年4月17日に公開されたFoxNewsのインタビューで、「TruthGPT」(トゥルースGPT)という「宇宙と自然を理解しようとするAI」を開発すると述べています。
2023年11月4日に、独自の言語モデルである「Grok」を発表しました。
2024年3月11日にGrokについて、マスク氏は「今週、オープンソース化します」と発言しました。その後、3月17日にGrokがオープンソース化されました。
2024年5月26日、シリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したとブログで発表。主要投資家にValor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal、Kingdom Holdingなど。
6月5日、テネシー州メンフィスのGreater Memphis商工会議所が、xAIがメンフィスに“世界最大のスーパーコンピュータ”である「Gigafactory of Compute」を建設すると発表。
12月6日ごろからXの無料ユーザーにもGrokを提供開始。
12月23日、xAIがシリーズC資金調達ラウンドで60億ドル(約9420億円)を調達しました。この資金調達ラウンドでは、通常の投資家以外にも、「戦略的投資家」であるNvidiaとAMDが参加しています。
2025年1月9日、米国など一部の国で、Grokのスタンドアローンアプリを提供開始。
2025年1月19日に、日本でもGrokの独立したアプリを公開。
2月20日、「Grok 3」がXで利用できるようになったと発表。
Grok 3、面白いし、頭もいいから使ってみて
— Elon Musk (@elonmusk) 2025年2月22日
3月18日、高度な動画生成モデルで知られるAIスタートアップ「Hotshot」を買収。併せて、マスク氏は「クールなビデオAIが間もなく登場する!」とXにポスト。