今、世界的にAIブームが起きています。
シリコンバレーの伝説的なベンチャー投資家であるピーター・ティール氏も、テクノロジー投資家の例にもれず、AI関連企業に投資を行っています。
この記事では、ピーター・ティール氏が投資を行っているAI企業を紹介します。
OpenAI
ティールはChatGPTの開発で知られるOpenAIの創業メンバーの一人で、寄付を行っています。
ただし、初期に表明しただけで、実際にティール氏個人が寄付を行った記録はありません。テクノロジー系メディアのTechCrunchは、ティール氏が寄付を一時的に預けて管理してもらう「ドナー・アドバイズド・ファンド(DAF)」を通して寄付を行ったと指摘しています。
ティールはOpenAIの設立に関してイーロン・マスクやサム・アルトマンと議論しており、初期(2015年)に寄付を約束した1人でもある為、創業メンバーとして扱われる事もあります。
さらに、Founders Fundを通じて投資も行っています。
公式サイト:OpenAI
DeepMind
AIスタートアップのDeepMind(現:Google DeepMind)は設立時にピーター・ティール氏が率いるファウンダーズ・ファンドから出資を受けました。
ハサビスが人間の脳をイメージした汎用人工知能(AGI)の開発を目指していると説明すると、ティールは「これは話が大きすぎるかもしれない」と驚いたが、ティールと彼のベンチャーキャピタル「ファウンダーズ・ファンド」のパートナーたちがディープマインドの創業資金200万ポンドのうち140万ポンドを出資することに決まった。その後、この投資にイーロン・マスクも加わった。
出典:莫大な富をもつとてつもなく賢い者「テクノ・リバタリアン」が、お互いに利用し合ったり、敵対したりしながら、人類の未来をつくっている | ダイヤモンド・オンライン
現況:Googleに買収される(2014年)
Clearview AI
Clearview AIは2017年に創設された米国のテクノロジー企業です。評価額は2021年のピーク時に1億3000万ドル(約186億円)に達していました。
この企業は、ウェブサイトやソーシャルメディア、動画配信サイトなどから数十億単位の画像を「無断で」収集して開発した顔認識技術のサービスを提供しており、FBIを始めとする政府機関に広く利用されています。
ピーター・ティール氏は同社の初期投資家です。
Mercor
Mercor(メルコア)は、2023年1月に創業したAIを活用して人材マッチングを支援する米国のスタートアップです。
ジョージタウン大学のブレンダン・フーディ氏とスリヤ・ミダ氏、ハーバード大学のアダーシュ・ヒレマス氏らが在学中に起業しました。
この3人は高校の同級生で、2024年3月にThiel Fellowshipに選出され、10万ドル(約1400万円)の資金を授与されました。
同社には、大手VCのBenchmarkや経済学者のローレンス・サマーズ氏、Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏が投資を行っており、企業評価額は2025年2月時点で20億ドル(約3000億円)となっています。
ティール氏は、2023年にBenchmarkが主導したシリーズAラウンドに参加しました。
公式サイト:Mercor
Quantum Systems
Quantum Systems GmbH(カンタム・システムズ)は、ドイツのミュンヘンに拠点を置くAI搭載軍事ドローンを開発するスタートアップです。
ティール氏は複数回に渡り、同社に資金援助をしています。
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