WordPress.comはWordPress。別物だけどややこしい

WordPressにはCMSのWordPress(wordpress.org)と無料ブログサービスのWordPress.comの2種類があります。

これ、めちゃくちゃ分かりづらいですよね。

WordPress vs. WP Engineの事件で、マット・マレンウェッグ氏はこう言っています。

WP EngineはWordPressの公式サービスであるかのような振る舞いをしているものの、WP Engineが提供しているのは本物のWordPressではなく「改変されたバージョン」であり、WordPressの本来の機能や価値が失われていると主張しています。

しかし、どう考えてもWP EngineよりWordPress.comの方がWordPressと違いが分かりづらく、混乱を招いているでしょう。

実際、大手テック系メディアでさえこの2種類を混同して間違って報じている事が多々ある。

なにせ、ドメイン(.comと.org)が違うだけで、名前は完全に一緒ですから…

WordPress vs. WP Engineの事件では、マレンウェッグ氏の商業プロジェクト(Automattic)とオープンソースプロジェクト(WordPress.org)の境目が曖昧であることが指摘されています。

そしてこれは、まさに商業プロジェクト(WordPress.com)とオープンソースプロジェクト(WordPress.org)にも言える事でしょう。

これらが完全に別物だと分かる名前に変われば、マレンウェッグ氏の商業プロジェクトとオープンソースプロジェクトの違いがより明確になり、公平性が確保され、よりコミュニティがクリーンになると思います。

なにより、初心者さんに優しい環境に変わるでしょう。

過去にもWordPress.comという名前を変える案があったようですが、WordPress vs. WP Engineの事件が盛り上がっている今、この機会に、WordPress.comというややこしすぎる名前も変わって欲しいなと思います。

WordPressの固定ページとは?使い方や投稿との違い、編集方法

WordPressの固定ページとはなんなのか?

使い方や投稿との違い、編集方法について解説します。

固定ページの使い方

WordPressの固定ページは、更新頻度が低く、分類分け(カテゴリーやタグ)が必要ないコンテンツを表示する際に利用するのが一般的です。

具体的には以下の様なページです。

  • このサイトについて
  • お問い合わせフォーム
  • プライバシー・ポリシー
  • 利用規約

他にも、サイトマップや記事一覧を作成して、サイトのナビゲーションとして利用する事も多いです。

投稿との違い

WordPressでは「固定ページ」のほかに「投稿」があります。

「投稿」と「固定ページ」の違いは、目的や内容、表示方法などで異なる点があります。

投稿はブログやニュースのように、一つ一つが自動的に時系列で表示されるのが特徴です。カテゴリーとタグで分類する事ができ、また自動的に日付(主に年と月)で分類されるのも特徴です。

一方、固定ページは時系列による分類やカテゴリー・タグを利用した分類には対応していません。それらに対応させるには、別途カスタマイズが必要です。

「投稿」はブログやニュースといった記事を、「固定ページ」は運営者情報やプロフィール、利用規約といった、更新頻度が低く、サイトのサイドバーやフッターに常設しておく(≒固定しておく)コンテンツを公開する際に利用するのが一般的です。

また、WordPressの上級者になると、特定の固定ページだけデザインを変えたり、独立したサイトのように利用する方もいます。投稿とうまく使い分けることで、無料ブログでは作りづらい高機能なウェブサイトを作る事が可能です。

固定ページの作り方

WordPressで固定ページを作成するには、以下の様な手順を踏みます。

  1. WordPressの管理画面から「固定ページ」を選択して、「新規追加」をクリック(もしくは上部の「新規」にカーソルを当て、「固定ページ」をクリック)。
  2. ページのタイトルと本文を入力。
  3. 「公開」をクリックして公開。

固定ページの編集をしたい場合は、管理画面の「固定ページ」→「固定ページ一覧」をクリックし、編集したいページを選択します。

まとめ

WordPressの「固定ページ」は、アメブロやnoteといった無料ブログには無い機能なので、初心者の方は戸惑うかもしれません。

しかし、”固定ページ”という名前の通り、プロフィールや利用規約など、通常の記事とは違う、更新頻度が低いが常設(固定)しておきたいコンテンツを公開する際に利用すれば間違いありません。

参考

WordPressで画像の読み込みを高速化する方法

WordPressで使用する画像の表示スピードを高速化する方法を解説します。

サイズの小さい画像を使う

大きなサイズの画像は(えてして)画像のデータサイズも大きく、ページの表示スピードを遅くします。

文字が書かれている画像など、画質が重要な画像ならばともかく、サムネイルなど、さほど画質が重要でない画像はサイズを小さくしましょう。

パソコンによっては4Kの画像なども表示できますが、ウェブサイトに4K(3840×2160px)やフルHD(1920×1080px)の画像は大きすぎるのではないかと思います。

ではどのサイズが最適かというと、一概には言えませんが、自分が納得できる範囲でできる限り小さいサイズの画像を使いましょう。

デジカメやスマートフォンで撮った画像をそのまま使うと、非常に大きなサイズになってしまうので気をつけてください。

画像は圧縮して使う

画像はそのままアップロードするのではなく、事前に圧縮してからアップロードしましょう。

筆者は「Ccompressor.io」というウェブ上で使えるツールを利用しています。

また、WordPressにはアップロードされた画像を自動で圧縮してくれるプラグインもあります。筆者は「EWWW Image Optimizer」を使用しています。

画像の遅延読み込み(Lazy-loading)

WordPressに「画像の遅延読み込み(Lazy-loading)」を設定しましょう。

画像の遅延読み込みを設定することで、サイトやブログを読み込む際、サイトの下部などページをスクロールしなければ表示できない画像の読み込みを遅らせる(後回しにする)ことで、サイトの高速化が期待できます。

画像の遅延読み込み機能はWordPress 5.5から標準で搭載されています。

WordPress 5.5から、画像遅延読み込みが標準機能になりました。プラグインを使わなくても遅延読み込みさせることができます。

出典:画像の遅延読み込みが標準機能に【WordPress5.5の新機能】 | WordPress超初心者講座

なので、最新のWordPressを使っている方は何もしなくてもOKです。

画像をCDNで配信する

画像をCDNを使って配信しましょう。

ブログの画像などを専用のサーバーにキャッシュし、WordPressを設置しているサーバーの負荷を減らすことで高速化が期待できます。

画像をCDN経由にすると、ブログによっては大幅な高速化が期待できます。

オススメのCDN

CDNサービスは「Clodflare」やWordPressのプラグインである「Jetpack」が有名です。どちらも無料で使用できます。

筆者はJetpackの画像CDNを使っています。管理画面から有効化するだけで難しい設定が不要で利用できるのでオススメです。

高速化の効果もかなりありました。

まとめ

画像はデータ量が特に重いので、画像のサイズを小さくしたり、圧縮したりすることは、WordPressの高速化にとても効果的です。

初心者の方でも取り組みやすいことが多いので、ぜひ試してみてください。

WordPressを高速化する7つの方法

WordPressで作ったウェブサイトやブログの表示スピードを高速化する方法を解説します。

WordPressを高速化する重要性

WordPressに限らず、ブログやサイトは高速化すべきです。

ウェブサイトの速度が遅く、サイトの表示に時間がかかると、ユーザーはしびれを切らし、サイトへの訪問を諦めてしまいます

また、あまりにサイトの表示スピードが遅いと、SEO(Googleからの評価)も落ちる可能性があります

サイトの読み込みを分析する

WordPressの高速化に着手する前に、まず自分のブログがどのような状態なのか解析しましょう。

サイトのスピードを解析できるツールは色々ありますが、おすすめは「PageSpeed Insights」というウェブサービスです。

公式サイト:PageSpeed Insights

これはGoogleが提供しているサービスで、速度を確認したいページのURLを入力するだけで、カンタンにウェブサイトの速度が測れます。自分が所有していないサイトでもOKです。

このウェブサービスを使えば、自分のサイトがなぜ遅くなっているのか原因を確認できるので、参考にしながらWordPressの高速化に取り組むのがオススメです。

また、Google以外だとPingdomの「Pingdom Tools」(英語)などがオススメです。

WordPressを高速化するには

  • 軽いテーマを選ぶ
  • テーマのソースを圧縮する
  • 小さいサイズの画像を使う
  • 画像は圧縮して使う
  • 画像を遅延読み込みする
  • 使用するプラグインを減らす
  • 高速なレンタルサーバーを選ぶ

軽いテーマを選ぶ

画像が多く使われていたり、機能が豊富だったり、作りや装飾が複雑で重いテーマは避けましょう。

できる限りシンプルで軽いテーマを選ぶのがポイントです。

テーマのソースを減らす

もし自分でWordPressのテーマをカスタマイズできるなら、不要な要素を削除してしまうと良いでしょう。

筆者はWordPressのデフォルトテーマをカスタマイズして使っていますが、コメント欄など、使わない機能を大幅にテーマのソースから削除しています。

テーマのソースを圧縮する

WordPressのテーマに使われている、JavascriptやCSSを圧縮しましょう。

筆者は以下のサービスを使っています。

JavaScript Compression

使い方は上のボックス(欄)に自分のWordPressテーマのCSSを全てコピペして「compress」をクリック。

すると、下のボックスに圧縮されたCSSが表示されるので、それをコピペして自分のテーマファイルに入力、保存すれば完了です。

小さいサイズの画像を使う

ブログで利用する画像は小さいサイズのものを使いましょう。

デジカメやスマートフォンで撮影した画像は非常に大きいので、ブログに載せる際はサイズを小さくしてから載せましょう。

筆者はサムネイルなど、あまり高画質でなくても良いものは800 x 450、記事内で説明のために使う画像など、ある程度画質が良いものを使いたい場合は1280 x 720(HD)から1920 x 1080(フルHD)くらいの画像を使用しています。

画像はデータ量を圧縮して使う

WordPressで利用する画像は圧縮し、データ容量を減らしましょう。

圧縮と言っても難しい作業は必要ありません。プラグインやウェブサービスを使ってカンタンに画像を圧縮することができます。

プラグインを使って圧縮する

WordPressではプラグインを使うことで画像をカンタン&自動で圧縮できます。

筆者のオススメは「EWWW Image Optimizer 」というプラグインです。

これはアップロードした画像を自動的に圧縮してくれるプラグインです。

公式サイト:EWWW Image Optimizer – WordPress プラグイン

このプラグインなら、事前に圧縮をし忘れても、自動的に画像の圧縮を行ってくれるのでカンタンです。

ツールを使って圧縮する

パソコンのツール(アプリ)やウェブサービスを使って画像を圧縮するのも効果的です。

筆者は「TinyPNG」というウェブサービスを利用しています(PNGだけでなく、JPEGやWebPも圧縮できます)。

Macを利用していた際は「ImageOptim」というアプリを愛用していました。

画像の遅延読み込み(Lazy-loading)

WordPressに「画像の遅延読み込み(Lazy-loading)」を設定しましょう。

画像の遅延読み込みを設定することで、サイトやブログを読み込む際、サイトの下部などページをスクロールしなければ表示できない画像の読み込みを遅らせる(後回しにする)ことで、サイトの高速化が期待できます。

画像の遅延読み込み機能はWordPress 5.5から標準で搭載されています。なので、最新のWordPressを使っている方は何もしなくてもOKです。

画像をCDNで配信する

画像をCDNを使って配信しましょう。CDNとは、コンテンツ・デリバリー・ネットワークの略です。

ブログの画像などを専用のサーバーにキャッシュし、WordPressを設置しているサーバーの負荷を減らすことで高速化が期待できます。

画像はブログの要素の中でも特に容量が大きく、重いので、画像をCDN経由にすると、ブログによっては大幅な高速化が期待できます。

オススメのCDN

CDNサービスは「Clodflare」やWordPressのプラグインである「Jetpack」が有名です。どちらも無料で使用できます。

私はJetpackを使っています。管理画面から有効化するだけで難しい設定が不要で利用でき、高速化の効果もかなり高いのでオススメです。

静的ファイルをCDNを使って配信する

CSSやHTMLなどの静的ファイルをCDNを使って配信することで、ページの読み込みを高速化することができます。

筆者は、静的ファイルも画像同様、JetpackのCDNを使っています。

使用するプラグインを減らす

WordPressではプラグインを使ってカンタンに機能を追加することができます。

ですが、あまりにたくさんのプラグインを追加してしまうと、WordPressが重くなってしまいます。

WordPressを高速化するために、使用するプラグインは最低限に押さえましょう。目安があるわけではありませんが、一般的なブログなら、プラグインの数は10~15個以下に抑えましょう。

参考:WordPressのプラグインは何個まで入れて良いのか?

また、使っていないプラグインはセキュリティのためにも、停止するだけではなく削除してしまった方がオススメです。

記事一覧を減らす

トップページやカテゴリーページには記事の一覧が表示されていますよね。

この記事一覧に表示される記事の数を減らしましょう。あまりに表示件数が多いと、表示スピードが落ちてしまいます。

記事一覧の表示件数を減らすには「設定」→「表示設定」と進み、その中の「1ページに表示する最大投稿数」の数字を減らせばOKです。

また、管理画面の投稿一覧なども、同様に表示件数を減らすことで、軽量化が期待できます。

高速なレンタルサーバーを選ぶ

WordPressを高速化するためには高性能なレンタルサーバーを選ぶことも重要です。

サーバーのスペックが低いと、どれだけWordPress側で高速化を頑張っても限界があります。

もし、格安レンタルサーバーなど低スペックなレンタルサーバーを使っている方は、サイトの規模に応じて、より良いスペックのサーバーに移ることをオススメします。

ただし、記事や画像が少ない場合や、アクセスが少ない場合はレンタルサーバーのスペックを高くしてもそこまで性能に影響はありません。

なので、トラブルが多いというならともかく、特に現在のレンタルサーバーで困っていないなら、すぐにサーバーを引っ越す必要はありません。

オススメのレンタルサーバー

レンタルサーバーはスペックが高く、転送量が非常に多い「エックスサーバー」がオススメです。

エックスサーバーは性能が高く、WordPressが高速に動きます。安定感も高く、24時間365日ずっと安定して速いのでオススメです。

まとめ

ウェブサイトの高速化ができれば、ウェブサイトを読んでくれる方はもちろん、管理する自分も快適になりますし、SEO的にも良い効果が得られるので良いことずくめです。

WordPressでサイト表示スピードを高速化する方法の中には難しいものもありますが、気軽にできることも多いので、ぜひ臆せずチャレンジしてみてください。

WordPressのプラグインとは?

「プラグイン」はWordPressに新しい機能を追加するための仕組みです。

サイトの機能追加ができる55,000個以上のプラグインが無料で利用できます。 目的にあったWordPress に拡張しましょう。 プラグインを使えばお問い合わせフォーム、ECサイト、ギャラリー、メーリングリストや掲示板、アクセス統計情報などの機能が追加できます。

出典:ブログから大規模サイトまで作れる CMS | WordPress.org 日本語

WordPressには最初から様々な機能が搭載されています。ブログやカンタンなウェブサイトを作るだけならば、最初から備わっている機能だけでも十分です。

ですが、サイトを運営していると、WordPressに様々な機能を追加したり、複雑な設定をしたくなる時があります。

例えばSNSのシェアボタン、お問い合わせフォーム、スパム対策、セキュリティ向上、SEOのための設定、表示スピードを速くするための設定…

こうした機能や設定を自分で実装するには、プログラミングの知識等が必要なのでとても大変です。

しかし、プラグインを利用すれば、管理画面からカンタンな操作をするだけで、様々な機能や設定をすることができます。

セキュリティには要注意!

プラグインを使えば、誰でもカンタンに高度なカスタマイズをすることが可能になります。

ですが、プラグインの中には古くてWordPressのセキュリティを低下させるものや、最初からウェブサイトに害を与えるために作られた悪意のあるものもあるので注意しましょう。

誤って危険なプラグインを追加してしまわない様に、事前にプラグインの評価を調べる等、対策しましょう。

基本的な対策として、WordPressのプラグインは公式サイト(WordPress プラグインディレクトリ)に掲載されているものの中から選ぶと良いでしょう。

まとめ

WordPressはプラグインを活用する事でカンタンに機能を追加する事ができ、非常に便利です。

うまく活用する事で、プログラミングの知識等が無くても、高機能なウェブサイトを作る事が出来ます!

公式サイト:WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語

WordPressでアップロードした画像を自動で圧縮してくれるプラグイン「EWWW Image Optimizer」

「EWWW Image Optimizer」はWordPressのメディアライブラリにアップロードされた画像を自動で圧縮し、データを削減してくれるプラグインです。

使い方はインストールして有効化するだけでOK。特別な設定は必要ないので便利です。

また、管理画面から「メディア」→「一括最適化」→「最適化されていない画像をスキャンする」をクリックすることで、過去にアップロードした画像も全て最適化(圧縮)ができます。

公式サイト:EWWW Image Optimizer

Jetpack:CDNやセキュリティがこれ1つで

JetpackはWordPressの開発において中心的な役割を果たしているAutomattic社が提供しているプラグインです。

このプラグイン1つで、以下の様な機能を利用する事ができます。

  • 画像やCSSを高速な別サーバーから配信するCDN
  • 画像やJavaScriptを遅延読み込みするLazy Load
  • スパム対策や総当たり攻撃からの保護(セキュリティ)

他にもアクセス解析や動画ホスティングなど、さまざまな機能が搭載されています(一部は有料です)。

公式サイト:Jetpack – WP セキュリティ、バックアップ、高速化、成長

WordPressのログイン画面のセキュリティを強化する「WP Limit Login Attempts」

WordPressの管理画面のセキュリティを強化するためにオススメのプラグインは「WP Limit Login Attempts」です。

このプラグインはインストールして有効化するだけで、ログイン試行回数に制限を加え(何度もログインに失敗すると、一定時間ログインができなくなる)、さらにキャプチャ画面(ログインする際に画像の英数字を入力する手順)を追加することができます。

こうすることで、画像の英数字を入力してからでないとユーザー名とパスワードを入力できなくなります。

公式サイト:WP Limit Login Attempts

WordPressのサイトを丸ごとバックアップできるプラグイン「BackWPup」

開発者が変わり、バージョン5から全面的にリニューアルされました。

操作性は変更され、機能も減りました。最悪です。一切オススメしません。

WordPressのバックアップはプラグイン「BackWPup」を利用するのがオススメです。

これ1つでデータベースとサーバー両方のデータを自動でバックアップできます。

バックアップはメールで送信したりDropboxやS3に保存したり色々選べます。

めちゃ便利でオススメです!(`・∀・´)

公式サイト:BackWPup – WordPress Backup Plugin