心理学に関するブログ「PsyBlog」で紹介された、「サイコパスが就く可能性が高い職業と低い職業」のトップ10を紹介します。
サイコパスが多い職業と少ない職業
心理学者のケビン・ダットン氏が行った「Great British Psychopath Survey」という調査によると、「サイコパスが就く可能性が高い職業と低い職業」のトップ10は、それぞれ以下の通りです。
サイコパスが最も多い職業
- CEO
- 弁護士
- メディア(テレビ、ラジオ)
- セールスマン
- 外科医
- ジャーナリスト
- 警察官
- 聖職者
- シェフ
- 公務員
CEOにはスティーブ・ジョブズ氏やイーロン・マスク氏、孫正義氏など、風変わりな人や天才的な人も多いですから、CEOにサイコパスが多いというのは想像しやすいかもしれません。
一方で、公務員や警察官、弁護士など、真面目そうな職業にサイコパスが多かったのは、筆者としては意外でした。
サイコパスが最も少ない職業
- 介護助手
- 看護師
- セラピスト
- 職人
- 美容師やスタイリスト
- 慈善活動家
- 教師
- クリエイティブ・アーティスト
- 医師
- 会計士
アーティストやスタイリストなど、特別な感性があるイメージの職業が、サイコパスが少ない職業のランキングに入っています。
しかし、全体で見ると、介護助手や教師など、他者に寄り添う、手助けする仕事にサイコパスが少なくなっています。
また、外科医はサイコパスの可能性が高い職業に入っていましたが、医師全体に限ってはむしろ少ないようです。
サイコパスの特徴
サイコパスには以下のような特徴があります。
- 自分に自信がある
- 冷淡な性格
- 人を巧みに操る
- 恐れを知らない
- 魅力的
- プレッシャーに強い
- 自己中心的
- のんき
世間一般の「サイコパス」と聞いてイメージされる性格とそんなに遠くないと思いますがどうでしょうか?
これらの特徴を見ると、先ほど紹介した職業にサイコパスが多い理由・少ない理由が理解できるかもしれません。
しかし、先述の通り、サイコパスのこうした特徴が必ずしも仕事の成功に繋がるとは限りません。
むしろ、サイコパスは一般的に、人間関係が悪化したり、収入が少なかったり、一般的に高い地位を得られなかったりと、成功に結びつきやすいことが苦手であるという研究結果があることから、多くの心理学者は、「成功したサイコパス」というものが本当に存在するのか疑問に思っています。
PsyaBlogの著者で心理学者のジェレミー・ディーン氏は、そうした事実から「成功したサイコパス」について以下のように述べています。
「成功したサイコパス」の基準はもっと低くていいのかもしれない。恐怖反応がほとんどなく、無限の自信を持ち、仲間意識を持たない人が、尊敬される専門家になるどころか、施設の外で生きていけることに、私たちはただ驚くべきです。
まとめ
皆さんはこのランキングについてどう思いましたか?
納得?意外?
言うまでもなくこれらの職業についている人がみなサイコパスである・サイコパスではないという訳ではありません。
また、サイコパスの傾向を持つことが、これらの仕事に役立つと示唆するものでもありません。その点はご注意ください。
ちなみに、サイコパスというと、恐ろしい犯罪者をイメージする方もいるかもしれませんが、PsyBlogによると、刑務所にいる人の約15~25%がサイコパスとのことです。