アイルランドの言語は何語なのか?

アイルランドでは憲法で第1公用語はアイルランド語、第2公用語は英語と規定されています。

しかし、日常では一部の例外を除いて英語が使われています。

なぜ母国語であるアイルランド語を使わないのか?

アイルランドでは元々、固有の言語であるアイルランド語が使われていました。

ですが、12世紀ごろからイギリスの支配が進み、それによって国内で使用される言語は英語へと変わっていきました。

最終的には、北アイルランド(名前の通り、アイルランドの北部)はイギリスに残り(イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」)、アイルランドはイギリスから独立します。

アイルランド語の復興

現在、アイルランドは再びアイルランド語を取り戻そうと様々な工夫を凝らしています。一例として、小学校ではアイルランド語が必修科目となっています。

こうした取り組みにより、多くの国民が(程度の差こそあれ)アイルランド語を理解しています。

ですが、いまいち成果はでず、現在でも日常生活でアイルランド語を話す人はたったの2~3%になっています。

アイルランド英語

アイルランドで日常的に使われている言語は英語ですが、他国(イギリスやアメリカなど)の英語と全く同じではありません。

アイルランドの英語は「アイルランド英語」と呼ばれる、アイルランド語の影響を受けているもので、アイルランド英語固有の単語や表現もあります。

まとめ

他国に支配されていたが故に、自国の言葉が廃れてしまったというのは悲しい話ですね。

しかし、アイルランドに旅行やビジネスで訪れる方にとっては、英語が使えることは嬉しい点ではないかと思います。

参考

メキシコの言語は?公用語は何語?

メキシコではスペイン語が最も多く話されています。

法令上、公用語は定められていませんが、そうした事情からスペイン語が事実上の公用語とされています。

メキシコでスペイン語が話されるのは、かつてスペインがメキシコを植民地にしていたためです。

(ちなみに、日本も法律上の公用語はありません。日本語は”事実上”の公用語です。)

メキシコは約1億3000万人の人口を擁し、そのうちの96.8%スペイン語を話す、世界で最もスペイン語話者が多い国となっています。

なお、メキシコ国民のうち、6.5%が先住民族言語を話しています。

先住民族言語にはメキシコ政府が認めているものだけで68言語あります。

メキシコでは英語が通じない

ちなみに、メキシコでは英語はあまり通じません。

世界的リゾートである、カンクン、プラヤ・デル・カルメン、ロス・カボス、プエルト・バジャルタや、メキシコとアメリカの国境周辺のバハ・カリフォルニア州、バハ・カリフォルニア・スール州、チワワ州、ヌエボ・レオン州のモンテレーは、多くの人々が英語を話すことができます。

他の州は、たとえ首都のメキシコシティであっても、通じないことが多いです。空港のチェックイン・カウンターでは英語が通じますが、他の場所では、ほとんど通じないと思ってください。ホテルも、外国人が利用することが多い場所ならば通じますが、スタッフ全員が英語が達者というわけではありません。

出典:メキシコの公用語は?メキシコで英語は通じる? [メキシコ] All About

世界中で語学学校を展開するEFによる「英語能力指数」でも、メキシコは112カ国中92位となっており、「非常に低い」と評価されています(2021年の評価。日本は同年78位)。

まとめ

メキシコで使われている言語はスペイン語です。

スペイン語はメキシコだけでなく、他の地域でも使えるので、勉強してみてもいいかもしれません。

一方、英語はあまり使えないので、旅行や留学で行く方は注意した方が良いでしょう。

参考:

スウェーデンの言語は?英語は通じる?

スウェーデンの人たちは何語を話すのか?英語が通じるのか?

スウェーデンの言語について解説します。

スウェーデンの言語は「スウェーデン語」

スウェーデンでは2009年6月からスウェーデン語が正式な公用語に制定されており、日常的にもスウェーデン語が話されています。

ですが、中にはフィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語を話す者も少数います。

スウェーデン語とは?

スウェーデン語は名前の通り、主にスウェーデンで話される言語です。

長らくスウェーデンに支配されていた影響で、フィンランドでもフィンランド語と併用してスウェーデン語が話されます。

スウェーデン語の話者数はスウェーデンの人口とほぼ同じ930万人です。

ノルウェー語、デンマーク語と似てる?

スウェーデン語は隣国のノルウェー語、デンマーク語と同じゲルマン諸語に所属しており、類縁関係にあります。

そのため、スウェーデン語話者とノルウェー語話者は相互に意思疎通ができる会話程度は可能であると言われています。

スウェーデンで英語は通じるのか?

スウェーデンは、第2言語として英語を話す人がとても多い国で、老若男女問わずほとんどの人が流暢な英語を話します

訛りや癖などもほとんどなく、非常にわかりやすい英語で話します。

世界最大級の語学学校「EF」による「英語能力指数」(非英語圏の英語力ランキング)でも、スウェーデンは例年上位にランクインしています。

  • 2023年:6位
  • 2022年:7位
  • 2021年:8位
  • 2020年:4位
  • 2019年:2位
  • 2018年:1位
  • 2017年:2位
  • 2016年:3位

ちなみに日本は同調査で87位(2023年)です。

また、同調査では都市部だけでなく、地方でも高い英語力があることがわかっています。

なぜスウェーデン人は英語力が高いのか?

スウェーデン人の英語力が高い理由として、小学校低学年から始まる英語教育や、英語圏から輸入されたドラマや映画、音楽の影響があげられます。

また、スウェーデン語が英語と同じゲルマン語系の言語であるため、スウェーデン人にとって英語が習得しやすいという事情もあります。

誰もが英語を話せるわけではない

スウェーデンの人々は英語力が非常に高いですが、誰もが英語を話せるわけではありません。

中には移民の方など、英語を話せない方や、話せてもかなり苦手な方もいます。

また、日常会話は大丈夫でも、文法的な間違いがあったり、話すのは得意でも書くのは苦手という方もいます。

ですので、旅行で短期間滞在したり、都市部で過ごす場合はともかく、地方や移民が多い地域に行く際などは注意しましょう。

まとめ

スウェーデンの公用語は国名の通り「スウェーデン語」です。

また、国民の多くが第二言語として英語を話しており、英語も通じることが多いです。

旅行や仕事でスウェーデンに行く方も、英語が通じるなら安心できるのではないでしょうか?