パランティアがウクライナと契約し同国の地雷除去をAIで支援

(2024年3月4日)

Palantir Technologies Inc.はウクライナの経済省とパートナーシップ契約を締結し、デジタルに主導された地雷除去アプローチを展開すると2024年3月4日のIRで発表しました

Palantirはこの契約に基づき、ウクライナ政府の「10年以内に潜在的に地雷が散布されている土地の80%を使用可能にする」という目標を支援します。

具体的には、以下のような支援が含まれています。

  • 人道的地雷除去作業とプロセス自動化のデジタル化
  • 土地の解放と評価、地域の優先順位付け、地雷対策におけるリスク管理のデジタル能力の強化
  • 地雷対策における意思決定を支援するためのPalantirの人工知能プラットフォーム(Palantir AIP)の活用

ウクライナは2022年に本格的なロシアの侵攻が始まって以来、世界で最も地雷の多い国となっており、領土の3分の1が地雷や不発弾によって汚染されています

今回の契約は、ウクライナのそうした現状を変える上で非常に重要です。

ウクライナのユリア・スヴィリデンコ経済相は「人道的地雷除去は、ウクライナの復興プロセスの第一段階である。」「特にPalantirのような技術企業との協力を通じて、人道的地雷除去を加速させることは、何百万人もの人々の安全に貢献し、ウクライナの復興を早めることができる。」と声明で述べています