アイルランドの言語は何語なのか?

アイルランドでは憲法で第1公用語はアイルランド語、第2公用語は英語と規定されています。

しかし、日常では一部の例外を除いて英語が使われています。

なぜ母国語であるアイルランド語を使わないのか?

アイルランドでは元々、固有の言語であるアイルランド語が使われていました。

ですが、12世紀ごろからイギリスの支配が進み、それによって国内で使用される言語は英語へと変わっていきました。

最終的には、北アイルランド(名前の通り、アイルランドの北部)はイギリスに残り(イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」)、アイルランドはイギリスから独立します。

アイルランド語の復興

現在、アイルランドは再びアイルランド語を取り戻そうと様々な工夫を凝らしています。一例として、小学校ではアイルランド語が必修科目となっています。

こうした取り組みにより、多くの国民が(程度の差こそあれ)アイルランド語を理解しています。

ですが、いまいち成果はでず、現在でも日常生活でアイルランド語を話す人はたったの2~3%になっています。

アイルランド英語

アイルランドで日常的に使われている言語は英語ですが、他国(イギリスやアメリカなど)の英語と全く同じではありません。

アイルランドの英語は「アイルランド英語」と呼ばれる、アイルランド語の影響を受けているもので、アイルランド英語固有の単語や表現もあります。

まとめ

他国に支配されていたが故に、自国の言葉が廃れてしまったというのは悲しい話ですね。

しかし、アイルランドに旅行やビジネスで訪れる方にとっては、英語が使えることは嬉しい点ではないかと思います。

参考