iCloudの「高度なデータ保護」は、iCloud上のデータをエンドツーエンド暗号化で保護する仕組みです。
エンドツーエンドとは「端から端まで」という意味で、ここでいう「端」とはデータを送信・受信するユーザーの端末(iPhoneやiPadなど)の事を指します。
つまり、エンドツーエンド暗号化とは、データの内容を確認できるのは自身のiPhone上のみで、Appleをはじめ他者はiCloudのデータを一切確認できなくなる仕組みです。
iCloudはデフォルトで、キーチェーンのパスワードやヘルスデータを含む14種類の機密データをエンドツーエンド暗号化を用いて保護していますが、高度なデータ保護を有効にすると保護範囲がiCloudのバックアップやメモ、写真などを含む23種類に拡大されます。
Appleは2022年12月7日にこの機能を発表しました。
iCloudの高度なデータ保護は、デジタル社会における「自由な言論の権利」を訴えているEFF(電子フロンティア財団)も称賛しています。