クレジットカードなどの金融商品に関する情報サイト「LendEDU」から、世界で最もステータスが高いクレジットカードを紹介します。
8 Most Exclusive Credit Cards Available in 2021 | LendEDU
注意:紹介するクレジットカードはタイトルの通り「世界」を対象にしています。日本では入手できないクレジットカードもあります。
目次(カードのリスト)
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
- J.P. Morgan Reserve Card
- Stratus White Card
- Citi Chairman Card
- Dubai First Royal Mastercard
- ラグジュアリーカード Mastercard Gold Card
- Chase Sapphire Reserve
*クリックすると、そのクレジットカードまで移動します。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
世界で最もステータスが高いクレジットカードは、アメリカン・エキスプレス(アメックス)のブラック・カードである「センチュリオン・カード(American Express Centurion Card)」です。
アメックスは、1999年にアメリカのクレジットカード会社としては初めて「ブラックカード」を発行し、高級感を武器に顧客を獲得しました。日本でも2002年から発行されています。
ステータスが高いクレジットカードの中でも、センチュリオン・カードは格別です。
世界のハイステータスなクレジットカードを紹介するブログや記事では必ず紹介されると言っても過言ではなく、文字通り”最高”のクレジットカードです。
謎に包まれたクレジットカード
センチュリオン・カードの魅力の1つは、詳細が謎に包まれていることです。
センチュリオン・カードが存在していることは明らかです。しかし、アメックスの公式サイトを見ても、カードのラインナップにセンチュリオン・カードはありません。
選ばれた人だけが所有できる招待制
カードのラインナップにセンチュリオン・カードがないことからもわかる通り、このカードは招待制であり、所有はもちろん、申し込みさえ通常はできません。
アメックスのクレジットカード(プロパー)を利用しているとインビテーション(招待)されると言われていますが、詳細や基準は謎に包まれています。
審査基準には「3年間で1億円使う」「年間25万ドル以上使う」「事業経費を入れると入手できない」「月に200〜300万円くらい使う」「アメックスを長期間使っている人」などの噂がありますが、当のアメックスが何も明かしていないので、どこまでいっても噂にすぎません。
しかし、世界で最も入手が困難なクレジットカードとも言われており、相当な難易度であることは間違いありません。
謎に包まれた特典
招待された場合、この特別なクラブに参加するためには、高いプレミアムを支払う覚悟が必要です。入会金だけでも10,000ドル、年会費は約5,000ドル、さらにセンチュリオン・カードを1枚追加するごとに5,000ドルが必要となります。
センチュリオン・カードの会員特典には、有名なコンシェルジュサービスをはじめ、ホテルの部屋やフライトの自動アップグレード、クルーズや高級レンタカーの割引など、さまざまなものがあります。
一部の空港では、センチュリオン・カード会員が無料で利用できる豪華なラウンジもあります。
しかし、これらは噂されている特典のほんの一部です。センチュリオン・カードは特典も非常に充実しており、具体的にどのようなものが、どれだけあるのかは謎です。
メディアで取り上げられる事も多い
センチュリオン・カードは非常に有名な上に、日本でも発行されているので、日本のメディアでも取り上げられることが時々あります。
- アメックスセンチュリオンホルダーに色々聞いてみた(FASHIONSNAP.COM)
- アメックスセンチュリオン(ブラック)、私はこうして入会した(ゆかしメディア)
J.P. Morgan Reserve Card
J.P.モルガンの超富裕層の顧客に提供されているのがこちらの「J.P. Morgan Reserve Card(J.P.モルガン・チェース・リザーブ・カード)」です。
かつては「J.P.モルガン・パラジウムカード」として提供されており、このクレジットカードはそれに代わるものです。
必要なのは10億円!
J.P. Morgan Reserve Cardは、J.P.モルガンの超富裕層の顧客を対象に発行しています。
具体的には、J.P.モルガンのグローバル・ウェルス・マネジメント部門の顧客で、不動産以外の資産が1,000万ドル以上ある人にのみ提供されます。
一方で、年会費は595ドルとなっており、(ハイステータスなクレジットカードにしては)安価です。
金属製のクレジットカード
J.P. Morgan Reserve Cardは、過去のパラジウムカードと同様に、パラジウムメッキを施した金属製です。
プラスチック製クレジットカードの約5倍の重さがあります。
特典
年間300ドルのトラベルクレジットと空港ラウンジの無料利用が受けられます。
また、Visa Infiniteの特典として、一般的なカード会員では得られないホテルやレンタカーの利用が可能です。
Stratus White Card
ステータスが高いクレジットカードが”ブラックカード”と呼ばれる事からも分かるとおり、クレジットカードの色は黒が好まれてるようですが、「Stratus White Card」は名前の通り、白いカードです。
このクレジットカードは、招待された人や指名された人だけが入会できるもので、年会費は1,500ドルです。
招待がくる条件は明らかにされていませんが、現在のクレジットカードで年間10万ドル以上利用している顧客が招待される噂されています。
Stratus White Cardの会員になると、高級ホテルの部屋を無料でアップグレードできるなどの特典があり、もちろん、個人的なコンシェルジュも常駐しています。
飛行機の予約やクリーニングの取り次ぎなど、コンシェルジュサービスは何でもやってくれると噂されています。
Citi Chairman Card
Citi Chairman Card(シティ・チェアマン・カード)は、シティグループの証券口座に多額の投資をしている人だけが入会できるクレジットカードです(言うまでもなく、優れた信用があることが前提です)。
詳細は公開されていませんが、年会費は500ドルと(ハイステータスなクレジットカードにしては)比較的安価で、与信枠(限度額)は30万ドルとのことです。
他社のハイステータスなクレジットカードと同様に、旅行特典が充実しており、旅行のアップグレード、空港のプライベートラウンジの利用、旅行や食事を自由にアレンジでき年中無休のコンシェルジュサービスなどがあります。
Dubai First Royal Mastercard
ドバイ・ファースト社(Dubai First)の「Royale Card」は、事前に利用限度額を設定しない、招待制のクレジットカードです。
招待される具体的な基準や方法は明かされていません。
ドバイ・ファースト社はRoyale Cardが世界で最も高級なクレジットカードであると主張しています。
Royale Cardの会員の多くはアラブ首長国連邦に在住していますが、基本的にはアラブ以外の顧客にも提供しているようです。
カード自体が超高級
Royale Cardはカードの上と左側が金色で縁取られており、前面の中央には0.235カラットのダイヤモンドが飾られています。
特典
Royale Cardの会員には、ドバイ・ファースト社の専任リレーションシップ・マネージャーが付きます。
また、ライフスタイル・マネージャーと呼ばれる専属のコンシェルジュが付きます。
コンシェルジュのサポートは、「月が欲しいと要望すれば、月を取ってきてくれる」と言われるほどです。
噂では、グラミー賞のチケットが直前になって手に入ったとか、完売したブロードウェイ演劇のボックス席が手に入ったとも言われており、非常に高いレベルのコンシェルジュであることは間違いありません。
Mastercard Gold Card(ラグジュアリーカード)
ラグジュアリーカードの「Mastercard Gold Card」は名前こそ「ゴールドカード」ですが、他社のブラックカードと同等かそれ以上にハイステータスなクレジットカードです。
(ラグジュアリーカードは他のカードと違い、ゴールドカードがブラックカードよりも高いランクに設定されています。)
ハイステータスなクレジットカードにしては珍しく、公式の露出が多く、日本でも提供されているので知っている方も少なくないと思います。
日本で最上位のMastercard
ラグジュアリーカードはMastercardの最上位ステータスである「ワールドエリート」を日本で初めて採用したクレジットカードです。
つまり、日本で入手できる中で最もステータスが高いマスターカードということです。
日本で入手できるワールドエリートMastercardは、ラグジュアリーカード以外では、三井住友トラストクラブが提供する「TRUST CLUB ワールドエリートカード」しかありません。
24金のクレジットカード
Mastercard Gold Cardは一般的なプラスチック製のクレジットカードではありません。
クレジットカードの表面は特許取得済みの24K金メッキが使用されており、”本当の意味で”ゴールドカードです。
なお、裏面はカーボン製で、重さは22gです。
トレイにカードを置く際やテーブルに落とした際の音が、プラスチック製のカードとは大きく違います。
入手するには?
他の多くのハイステータスなクレジットカードと同様に、Mastercard Gold Cardを取得するには、社会的信用があり、高収入である必要があります。
しかし、このクレジットカードが他と違うのは、招待制(インビテーション)ではなく、いつでもこちらから申し込むことができると言うことです。
なお、年会費は995ドル(日本では22万円)です。
ラグジュアリーな特典
Mastercard Gold Cardの特典は、他のハイステータスなクレジットカードと同様に多くが旅行関連です。
具体的には、航空券の購入時にポイントが2倍になるほか、航空券、ホテル、旅行パッケージなどの割引の冊子を受け取ることができます。
また、ラグジュアリーカード・コンシェルジュによるサービスや非公開のラグジュアリー・ギフトなどの特典もあります。
日本でも入手可能!
Mastercard Gold Cardは、アメックスのセンチュリオン・カードと同様、日本でも入手することができるクレジットカードです。
日本版公式サイト:Luxury Card | Mastercard Gold Card
ただ、上述の通り、年会費は米国の約2倍である220,000円(税込)で、特典なども異なるので注意してください。
Chase Sapphire Reserve
Chase Sapphire Reserve(チェース サファイア リザーブ)はラグジュアリーカード「Mastercard Gold Card」と同様、招待制ではなく、自ら申し込めるクレジットカードです。
それもあって、詳細も公式サイトで公開されています。
公式サイト:Chase Sapphire Reserve Credit Card | Chase.com
新規カード会員は、口座開設から3カ月以内に4,000ドルの買い物をすると、50,000ボーナスポイントを獲得できます。チェース・アルティメット・リワードを利用した旅行に交換すると、750ドルの価値があります。
年会費は550ドルなのでお得です。
特典
ハイステータスなカードの御多分に洩れず、主に旅行や宿泊に関する特典が充実しています。
年間300ドルのトラベルクレジットと、旅行(トラベルクレジット全額使用後)およびダイニングでの支払い時に3ポイントが付与されるほか、プライオリティ・パス・セレクトプログラムに登録すると、世界1,300か所以上の空港ラウンジを利用することができます。
また、会員は専任のChase Travel Teamによる特別なトラベルサポートを受けることができます。
まとめ
これらのクレジットカードは非常に高級なもので、誰でも手に入るようなものではありません。
しかし、だからこそ得られる特典以上に価値のあるロマンあふれるクレジットカードです。
アメリカン・エキスプレスの「センチュリオン・カード」やラグジュアリーカードの「Mastercard Gold Card」は日本にでも入手できるクレジットカードなので、ハイステータスなクレジットカードに憧れがある方は、(その道はとても困難でしょうが)それらを手に入れるためにエリートを目指してみるのも、良いかもしれません。
参考:【クレカレビュー】Chase銀行発行の最上級カード!! Chase Sapphire Reserve | まのすけの『米国株』と『陸マイラー』ブログ