読書によってストレスレベルが68%も軽減する

読書はリラックスするための最良の方法であり、6分間黙って読書するだけでストレスレベルを3分の2以上減少させることができるという研究結果を紹介します。

この研究は、サセックス大学のコンサルタント会社Mindlab Internationalによって、ボランティアのグループを対象に行われたものです。

出典:Reading ‘can help reduce stress’

読書は最も効果的なストレス解消

読書は、音楽を聴いたり、散歩をしたり、お茶を飲んでくつろいだりするなど、緊張を和らげる他の方法よりも効果的かつ迅速にストレスを減らします。

実験では、音楽を聴くと61%、コーヒーや紅茶を飲むと54%、散歩をすると42%、テレビゲームをプレイすると21%もストレスレベルが下がりました。

一方で、読書はなんとストレスレベルが68%減少したとのことです。

しかも、長時間の読書は不要で、被験者は6分間黙って読書をするだけで良いといます。

本に没頭することがストレス解消につながる

「読書が人間のストレスを大幅に解消する」というこの研究結果について心理学者は、読書をする際、人間の心は本に集中しなければならず、文学的な世界に引き込まれることで気が散り、筋肉や心臓の緊張が和らぐからだと考えています。

この実験を行ったLewis博士は次のように述べています。

「本に没頭することは、究極のリラクゼーションです。不安定な経済状況の中では、誰もがある種の逃避行動を求めているので、これは特に重要なことです。」

「どんな本を読むかは重要ではありませんが、夢中になれる本に没頭することで、日常の悩みやストレスから逃れ、作者の想像力の領域をしばらく探索することができます。」

「これは単なる気晴らしではなく、想像力を積極的に働かせることであり、印刷されたページに書かれた言葉が創造性を刺激し、本質的に変容した意識状態になるのです。」

まとめ

イギリスでは読書がストレス解消に役立つことから、精神疾患の患者に対して「薬」ではなく、「本」を処方する「ビブリオセラピー」という取り組みが2013年から行われています(「ビブリオ」とは「本」を意味する接頭辞)。

言うまでもなく、薬と違って本には副作用や過剰摂取のリスクはありません。

ちょっと心が疲れた時は、読書をしてみてはいかがでしょうか?

参考