「完璧を目指すよりまず終わらせろ(英語:Done is better than perfect)」
この言葉は、Facebook社(現Meta)の壁に描かれているという言葉です。
Facebook社(当時)がIPO(上場して株式を公開)した際に、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が投資家へ向けた手紙で明らかにしました。
以下がその文章です。
Hackers try to build the best services over the long term by quickly releasing and learning from smaller iterations rather than trying to get everything right all at once. To support this, we have built a testing framework that at any given time can try out thousands of versions of Facebook. We have the words “Done is better than perfect” painted on our walls to remind ourselves to always keep shipping.
ハッカーは、一度にすべてを正しくしようとするのではなく、より小さなイテレーションを素早くリリースし、そこから学ぶことによって、長期的に最高のサービスを構築しようとします。これをサポートするために、私たちはいつでも何千ものバージョンのFacebookを試すことができるテストフレームワークを構築しています。私たちの壁には「Done is better than perfect」という言葉が描かれており、常に出荷を続けることを私たちに思い出させてくれます。
出典:Investor Letters: Mark Zuckerberg before Facebook’s IPO(英語)
つまり、Facebookをより良いものにするには、最初から完璧を目指して開発するのではなく、設計・開発・テスト・改善のサイクルを短期間で繰り返し、少しずつ、素早くFacebookを良いものにしていこうということです。
(当記事を含め)マーク・ザッカーバーグ氏の名言として扱われることが多々ありますが、厳密にはFacebookのスローガンと言った方が適切かも知れません(なお、最初に考えたのが誰なのかは不明)。
もちろん、この考え方(言葉)は、Facebook以外のビジネスにも応用できる考え方です。
シリコンバレーでスタートアップから大企業まで多くの企業が採用していると言われている「リーン・スタートアップ」は、まさに「完璧を目指すよりまず終わらせろ」というスタイルのマネジメント手法と言えるでしょう。
リーンスタートアップとはコストをかけずに最低限の製品・サービス・機能を持った試作品を短期間でつくり、顧客の反応を的確に取得して、顧客がより満足できる製品・サービスを開発していくマネジメント手法のこと。
まとめ
「完璧を目指し、仕事や勉強が思うように進まない」という経験をした方は少なくないのではないでしょうか?
そんな方は、この「完璧を目指すよりまず終わらせろ(英語:Done is better than perfect)」という言葉を意識することで、生産性を向上させることができるかも知れません。
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